ノーベル文学賞

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ノーベル文学賞
受賞対象 文学への顕著な貢献
主催 スウェーデン・アカデミー
スウェーデン
初回 1901年
最新回 2017年
最新受賞者 カズオ・イシグロ
公式サイト nobelprize.org/nobel prizes/
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ノーベル文学賞(ノーベルぶんがくしょう、スウェーデン語: Nobelpriset i litteratur)はノーベル賞6部門のうちの一つ。文学の分野において理念をもって創作し、最も傑出した作品を創作した人物[1]に授与される。原則として定数1名のみ受賞されるが、これまでに1904年フレデリック・ミストラルホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ1917年カール・ギェレルプヘンリク・ポントピダン1966年シュムエル・アグノンネリー・ザックス1974年エイヴィンド・ユーンソンハリー・マーティンソンが2人同時受賞となっている。

概要

アルフレッド・ノーベルは少年時代から文学に関心を持っており、特にバイロンシェリーの詩に熱中して自らも詩を書いていた。また母語であるスウェーデン語に加えて、英語フランス語ドイツ語イタリア語ロシア語に堪能であり、外国の文学作品の翻訳も趣味にしていた。晩年になっても戯曲「ネメシス」の執筆しているなど文芸に強い関心を抱いていた。

このためノーベル賞の構想時にも、科学だけでなく文学も人類にとって重要であると認識し、遺言の中で「理想的な方向性の (in an ideal direction)」文学を表彰の対象に含めた[2][3]

ノーベル文学賞はその作家の作品、活動の全体に対して与えられるものであって、一つの作品に対して与えられるものではないとされているが、場合によっては特に代表的な作品や選考の上で評価された作品などの名前が賞記に記されることもある。原則として選考の時点で生存している作家が対象であり、追贈は行わない。資格を持っている各地のペン・クラブや大学、文学者などから候補が推薦され[4]、これをスウェーデン学士院が選考する[5]

他の科学賞や平和賞の趣旨と歩調を合わせて人類の進歩、発展に寄与する理想主義的、人道主義的な文学者に授与されることが多かったが、第二次世界大戦後は「理想」あるいは「理想主義」と関係が薄れ、既存の社会に対して批判的な作家に対して贈られるケースが増えた。さらに、1947年にアンドレ・ジッドが受賞したように、世界的に著名で高齢の文豪が選ばれる傾向が強くなった。それまでは比較的若く、以後の創作が望まれる作家が選ばれる傾向があった[3][6]。1970年代以降はパトリック・ホワイトをはじめ前衛的な作家が選ばれ得るようになり、広い地域から受賞者が生まれた[7]。ノーベル自身が体現してきた、科学技術による人類の進歩・発展に寄与する、理想主義的・人道主義的な文学範囲を含む、広義の意味での、ジャンル小説としてのSFの作家が受賞したことはないものの、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の例があるように、受賞した作家が必ずしもSFを書かなかったということはない。

過去には歴史家のモムゼン、哲学者(オイケンベルクソンラッセル)など、文学者以外の受賞者もいたが、政治家のチャーチルの受賞を最後に文学者のみが対象と決められた[3][8]。しかし、2016年にシンガーソングライターのボブ・ディランが受賞した。

これまでにボリス・パステルナークサルトルの2人が受賞を辞退している。

ノーベル文学賞のメダルは、表面にはアルフレッド・ノーベルの横顔(各賞共通)、裏面にはギリシャ神話の女神であるミューズが歌う姿と月桂樹の下に座りながらそれを書き留める若い男(Inventas vitam juvat excoluisse per artes,の文字は各賞共通)がデザインされている[9]

選考

第1回の選考の際にはトルストイが存命で有力候補とされていたが、フランスのアカデミーが推薦した詩人シュリ・プリュドムが選ばれた。この選考結果に対して、スウェーデン国内で一部の作家たちが抗議を行うなど世論の批判があったが、トルストイの主張する無政府主義や宗教批判が受け入れられず、翌年以降も選ばれることは無かった[10]。1901年 - 1912年のノーベル文学賞受賞者は「立派な人物像」が大きな要素であり、受賞者は文学作品の価値だけではなく、その賞に値するようなモラルと生活態度、また社会的な地位も大切であると考えられていたが、その後は作家の生活や趣向などは審査の対象外とし、作品自体の文学性を公平に審査基準とするように努められるようになった[11]

1913年には、インドのタゴールがヨーロッパ以外の地域から初めて選ばれた。タゴールはベンガル語で詩を作り、『夕べの歌』の出版以来、高い評価を得ていた。子供の頃から英語を学び、イギリス留学の経験もあるため英語に通じていたタゴールが自分自身で詩を英語に訳したところ、アイルランドの詩人イェイツなどの協力によって英語で出版され、ヨーロッパでも好評を得た[12]

1914年の選考ではカール・シュピッテラーが候補になっていたが、第一次世界大戦の勃発により授賞は中止された。1916年の11月に、1915年のロマン・ロランと1916年のヴェルネル・フォン・ヘイデンスタムの2人への授賞が発表された。式典自体は戦争が終結する1918年まで実施されなかった[13]

1925年に選ばれた劇作家バーナード・ショーは当初受賞を拒否していたが、説得により賞を受け、賞金はイギリスにおけるスウェーデン文学のための財団設立に投じられた[14]

第二次世界大戦が始まると4年の間、ノーベル文学賞は中止された。1945年に1944年の受賞者ヨハネス・イェンセンと1945年の受賞者ガブリエラ・ミストラルが同時に発表された。1945年の選考ではフランスのポール・ヴァレリーに決まりつつあったが、正式決定前の7月にヴァレリーが死亡したため、ミストラルの南米初の受賞が決まった[15]

1958年のソ連ボリス・パステルナークは政府からの圧力により、辞退を強要された[16]。パステルナークは1960年に死亡し、1988年に息子がメダルを受け取っている[17]

サルトルは1964年に選ばれたが、辞退した。サルトルは公的な栄誉を否定しており、過去にもフランス政府による勲章などを辞退していた。公式な声明ではノーベル賞の辞退は個人的な理由としているが、この賞が西側中心のものであることへのサルトルの批判として受け止められた[18][19]

セクハラ問題

MeToo運動が世界に広がった2017年、ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーの会員の夫が複数の女性に性的暴行を加えていたとの疑惑が報道された。また当該人物が受賞者の名前を事前に漏洩していた事実も判明し、アカデミーは混乱に陥り、2018年の同賞の選考を見送ることを発表した[20][21]

歴代受賞者

1900年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1901年 75px シュリ・プリュドム フランスの旗 フランス フランス人初の受賞者
初代受賞者
1902年 75px テオドール・モムゼン ドイツの旗 ドイツ 歴史 ドイツ人初の受賞者
1903年 75px ビョルンスティエルネ・ビョルンソン  ノルウェー ノルウェー人初の受賞者
1904年 75px フレデリック・ミストラル フランスの旗 フランス フランス人として2人目の受賞者
プロヴァンス語での著作
ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレと共に受賞
75px ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ スペインの旗 スペイン 戯曲 スペイン人初の受賞者
フレデリック・ミストラルと共に受賞
1905年 75px ヘンリク・シェンキェヴィチ ポーランドの旗 ポーランド 小説 ポーランド人初の受賞者
1906年 75px ジョズエ・カルドゥッチ イタリアの旗 イタリア イタリア人初の受賞者
1907年 75px ラドヤード・キップリング イギリスの旗 イギリス 小説 イギリス人初の受賞者
ノーベル文学賞最年少受賞(41歳)
1908年 75px ルドルフ・クリストフ・オイケン ドイツの旗 ドイツ 哲学 ドイツ人として2人目の受賞者
1909年 75px セルマ・ラーゲルレーヴ  スウェーデン 小説 スウェーデン人初の受賞者
女性初の受賞者

1910年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1910年 75px パウル・フォン・ハイゼ ドイツの旗 ドイツ 小説 ドイツ人として3人目の受賞者
1911年 75px モーリス・メーテルリンク  ベルギー 戯曲・詩 ベルギー人初の受賞者
フランス語での著作
1912年 75px ゲアハルト・ハウプトマン ドイツの旗 ドイツ 戯曲
1913年 75px ラビンドラナート・タゴール インドの旗 インド インド人初の受賞者
アジア人初の受賞者
ベンガル語での著作
1914年 𘚟/受賞者なし
1915年 75px ロマン・ロラン フランスの旗 フランス 小説 フランス人として3人目の受賞者
1916年 75px ヴェルネル・フォン・ヘイデンスタム  スウェーデン スウェーデン人として2人目の受賞者
ノーベル物理学賞など、他の賞が全て受賞者なしだった年の唯一の文学賞受賞者
1917年 75px カール・ギェレルプ  デンマーク ヘンリク・ポントピダンと共にデンマーク人初の受賞者
75px ヘンリク・ポントピダン  デンマーク 小説 カール・ギェレルプと共にデンマーク人初の受賞者
1918年 𘚟/受賞者なし
1919年 75px カール・シュピッテラー スイスの旗 スイス スイス人初の受賞者
ドイツ語での著作

1920年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1920年 75px クヌート・ハムスン  ノルウェー 小説 ノルウェー人として2人目の受賞者
1921年 75px アナトール・フランス フランスの旗 フランス 小説
1922年 75px ハシント・ベナベンテ スペインの旗 スペイン 戯曲 スペイン人として2人目の受賞者
1923年 75px ウィリアム・バトラー・イェイツ アイルランドの旗 アイルランド 詩・戯曲 アイルランド人初の受賞者
英語での著作
1924年 75px ヴワディスワフ・レイモント ポーランドの旗 ポーランド 小説 ポーランド人として2人目の受賞者
1925年 75px ジョージ・バーナード・ショー アイルランドの旗 アイルランド 戯曲 アイルランド人として2人目の受賞者
英語での著作
1926年 75px グラツィア・デレッダ イタリアの旗 イタリア 小説 イタリア人として2人目の受賞者
女性として2人目の受賞者
1927年 75px アンリ・ベルクソン フランスの旗 フランス 哲学
1928年 75px シグリ・ウンセット  ノルウェー 小説 ノルウェー人として3人目の受賞者
女性として3人目の受賞者
1929年 75px トーマス・マン ドイツの旗 ドイツ 小説

1930年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1930年 75px シンクレア・ルイス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説 アメリカ人初の受賞者
1931年 75px エリク・アクセル・カールフェルト  スウェーデン スウェーデン人として3人目の受賞者
受賞前に死亡していたため死後受賞
1932年 75px ジョン・ゴールズワージー イギリスの旗 イギリス 小説 イギリス人として2人目の受賞者
1933年 75px イヴァン・ブーニン ロシアの旗 ロシア 小説 ロシア人初の受賞者
1934年 75px ルイジ・ピランデルロ イタリアの旗 イタリア 戯曲 イタリア人として2人目の受賞者
1935年 𘚟/受賞者なし
1936年 75px ユージン・オニール アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 戯曲 アメリカ人として2人目の受賞者
1937年 75px ロジェ・マルタン・デュ・ガール フランスの旗 フランス 小説
1938年 75px パール・S・バック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説 アメリカ人として3人目の受賞者
1939年 75px フランス・エーミル・シランペー  フィンランド 小説 フィンランド人初の受賞者

1940年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1940年 𘚟/受賞者なし  
1941年 𘚟/受賞者なし  
1942年 𘚟/受賞者なし  
1943年 𘚟/受賞者なし  
1944年 75px ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン  デンマーク 小説 デンマーク人として3人目の受賞者
1945年 75px ガブリエラ・ミストラル  チリ チリ人初の受賞者
ラテンアメリカ圏初の受賞者
1946年 75px ヘルマン・ヘッセ ドイツの旗 ドイツ 小説 スイスに移住
1947年 75px アンドレ・ジッド フランスの旗 フランス 小説
1948年 75px T・S・エリオット イギリスの旗 イギリス 詩・評論 イギリス人として3人目の受賞者
アメリカ出身
1949年 75px ウィリアム・フォークナー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説 1949年には受賞者がなく、1950年11月に49年度受賞者として決定[22]

1950年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1950年 バートランド・ラッセル イギリスの旗 イギリス 哲学
1951年 75px ペール・ラーゲルクヴィスト  スウェーデン 小説
1952年 75px フランソワ・モーリアック フランスの旗 フランス 小説  
1953年 75px ウィンストン・チャーチル イギリスの旗 イギリス 伝記 首相初の受賞者
1954年 75px アーネスト・ヘミングウェイ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説
1955年 75px ハルドル・ラクスネス アイスランドの旗 アイスランド 小説 アイスランド人初の受賞者
1956年 75px フアン・ラモン・ヒメネス スペインの旗 スペイン スペイン人として3人目の受賞者
1957年 75px アルベール・カミュ フランスの旗 フランス 小説・戯曲
1958年 75px ボリス・L・パステルナーク ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 ロシア人として2人目の受賞者
受諾後、ソ連政府の意向により辞退させられたが、死去後に遺族が受け取った
1959年 75px サルヴァトーレ・クァジモド イタリアの旗 イタリア

1960年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1960年 75px サン=ジョン・ペルス フランスの旗 フランス
1961年 イヴォ・アンドリッチ テンプレート:YUG1945 小説 ユーゴスラビア人初の受賞者
セルビア・クロアチア語での著作
1962年 75px ジョン・スタインベック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説
1963年 75px イオルゴス・セフェリス ギリシャの旗 ギリシャ ギリシャ人初の受賞者
1964年 75px ジャン=ポール・サルトル フランスの旗 フランス 哲学・小説・戯曲 受賞辞退
1965年 75px ミハイル・ショーロホフ ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 小説 ロシア人として3人目の受賞者
1966年 75px シュムエル・アグノン イスラエルの旗 イスラエル 小説 イスラエル人初の受賞者
ネリー・ザックスと共に受賞
75px ネリー・ザックス ドイツの旗 ドイツ スウェーデンに移住。
シュムエル・アグノンと共に受賞
1967年 75px ミゲル・アンヘル・アストゥリアス グアテマラの旗 グアテマラ 小説 グアテマラ人初の受賞者
1968年 75px 川端康成 日本の旗 日本 小説 日本人初の受賞者
1969年 75px サミュエル・ベケット アイルランドの旗 アイルランド 戯曲・小説 アイルランド人として3人目の受賞者
英語とフランス語での著作

1970年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1970年 75px アレクサンドル・ソルジェニーツィン ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 小説
1971年 75px パブロ・ネルーダ  チリ チリ人として2人目の受賞者
1972年 75px ハインリヒ・ベル ドイツの旗 ドイツ 小説
1973年 75px パトリック・ホワイト オーストラリアの旗 オーストラリア 小説 オーストラリア人初の受賞者
1974年 75px エイヴィンド・ユーンソン  スウェーデン 小説 ハリー・マーティンソンと共に受賞
75px ハリー・マーティンソン  スウェーデン エイヴィンド・ユーンソンと共に受賞
1975年 75px エウジェーニオ・モンターレ イタリアの旗 イタリア
1976年 75px ソール・ベロー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説
1977年 75px ビセンテ・アレイクサンドレ スペインの旗 スペイン
1978年 75px アイザック・バシェヴィス・シンガー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説 イディッシュ語での著作
1979年 75px オデッセアス・エリティス ギリシャの旗 ギリシャ ギリシャ人として2人目の受賞者

1980年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1980年 75px チェスワフ・ミウォシュ ポーランドの旗 ポーランド ポーランド人として3人目の受賞者
1981年 75px エリアス・カネッティ  ブルガリア 小説 ブルガリア人初の受賞者
ドイツ語での著作
1982年 75px ガブリエル・ガルシア=マルケス  コロンビア 小説 コロンビア人初の受賞者
1983年 75px ウィリアム・ゴールディング イギリスの旗 イギリス 小説
1984年 75px ヤロスラフ・サイフェルト テンプレート:CSK チェコ人初の受賞者
チェコ語での著作
1985年 75px クロード・シモン フランスの旗 フランス 小説
1986年 75px ウォーレ・ショインカ ナイジェリアの旗 ナイジェリア 戯曲 英語での著作。ナイジェリア人初の受賞者
アフリカ人初の受賞者
アメリカに亡命
1987年 75px ヨシフ・ブロツキー ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
1988年 75px ナギーブ・マフフーズ  エジプト 小説 エジプト人初の受賞者
アラブ圏初の受賞者
1989年 75px カミーロ・ホセ・セラ スペインの旗 スペイン 小説

1990年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
1990年 75px オクタビオ・パス メキシコの旗 メキシコ 詩・評論 メキシコ人初の受賞者
1991年 75px ナディン・ゴーディマー  南アフリカ共和国 小説 南アフリカ人初の受賞者
英語での著作
1992年 75px デレック・ウォルコット テンプレート:LCA セントルシア人初の受賞者
カリブ海諸国初の受賞者
1993年 75px トニ・モリソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 小説
1994年 75px 大江健三郎 日本の旗 日本 小説 日本人として2人目の受賞者
1995年 75px シェイマス・ヒーニー アイルランドの旗 アイルランド 英語での著作
1996年 75px ヴィスワヴァ・シンボルスカ ポーランドの旗 ポーランド
1997年 75px ダリオ・フォ イタリアの旗 イタリア 戯曲
1998年 75px ジョゼ・サラマーゴ ポルトガルの旗 ポルトガル 小説 ポルトガル人初の受賞者
1999年 75px ギュンター・グラス ドイツの旗 ドイツ 小説

2000年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
2000年 75px 高行健 フランスの旗 フランス 小説・戯曲 華人初の受賞者
フランスに亡命
2001年 75px V・S・ナイポール イギリスの旗 イギリス 小説
2002年 75px ケルテース・イムレ  ハンガリー 小説 ハンガリー人初の受賞者
2003年 75px J・M・クッツェー  南アフリカ共和国 小説 南アフリカ人として2人目の受賞者
英語での著作
2004年 75px エルフリーデ・イェリネク  オーストリア 小説・戯曲 オーストリア人初の受賞者
2005年 75px ハロルド・ピンター イギリスの旗 イギリス 戯曲
2006年 75px オルハン・パムク トルコの旗 トルコ 小説 トルコ人初の受賞者
2007年 75px ドリス・レッシング イギリスの旗 イギリス 小説
2008年 75px ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ フランスの旗 フランス 小説
2009年 75px ヘルタ・ミュラー ドイツの旗 ドイツ 小説

2010年代

肖像 受賞者 国籍 ジャンル 備考
2010年 75px マリオ・バルガス=リョサ ペルーの旗 ペルー 小説 ペルー人初の受賞者
2011年 75px トーマス・トランストロンメル  スウェーデン
2012年 75px 莫言 中華人民共和国の旗 中国 小説 華人として2人目の受賞者
中国籍の作家としては初の受賞者
2013年 75px アリス・マンロー カナダの旗 カナダ 小説 カナダ人初の受賞者
英語での著作
2014年 75px パトリック・モディアノ フランスの旗 フランス 小説  
2015年 75px スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ  ベラルーシ ノンフィクション ベラルーシ人初の受賞者
ジャーナリストとして初の受賞者
ロシア語での著作
2016年 75px ボブ・ディラン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 シンガーソングライターとして初の受賞者
2017年 75px カズオ・イシグロ イギリスの旗 イギリス 小説 日系人として初の受賞者
2018年 受賞者の発表見送り - - セクハラ問題(先述)による混乱のため、選考を翌年に先送り[20][21]

受賞者の執筆言語

2017年現在。サミュエル・ベケット英語フランス語両方に加えた)

関連項目

参考文献

  • 柏倉康夫 『ノーベル文学賞 : 作家とその時代』 丸善、1992年。ISBN 4-621-05064-8。

脚注

  1. Nobel Media AB. “Full text of Alfred Nobel's Will”. . 2011年10月22日閲覧.
  2. 柏倉、2-3頁。
  3. 3.0 3.1 3.2 戎崎俊一監修 『ノーベル文学賞と経済学賞 : 暮らしと心を豊かにした人びと』 ポプラ社、2003年。ISBN 4-591-07516-8。、2-3頁 16頁。
  4. The Asahi Shimbun Company. “ノーベル文学賞 選考の地を訪ねて〈上〉”. . 2011年10月22日閲覧.
  5. 柏倉、4-7頁。
  6. 柏倉、104-105頁。
  7. 柏倉、179-180頁。
  8. 柏倉、79頁。
  9. ノーベル賞のメダル”. アワードプレス. . 2017閲覧.
  10. 柏倉、8-9頁。
  11. 大木ひさよ「川端康成とノーベル文学賞 スウェーデンアカデミー所蔵の選考資料をめぐって」『京都語文』第21号(2014年) 45頁
  12. 柏倉、15-23頁。
  13. 柏倉、42-43頁。
  14. 柏倉、56-59頁。
  15. 柏倉、99-101頁。
  16. Nobel Media AB. “Nobel Prize Facts”. . 2011年10月29日閲覧.Four Nobel Laureates have been forced by authorities to decline the Nobel Prize!
  17. 柏倉、141-147頁。
  18. Nobel Media AB. “Nobel Prize Facts”. . 2011年10月29日閲覧.Two Nobel Laureates have declined the Nobel Prize!
  19. 柏倉、148-151頁。
  20. 20.0 20.1 下司佳代子 (2018年5月4日). “ノーベル文学賞、今年の選考見送り レイプ疑惑で混乱”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASL536X03L53UHBI019.html . 2018閲覧. 
  21. 21.0 21.1 矢野純一 (2018年5月4日). “ノーベル賞 文学賞選考延期 セクハラ・情報漏えい疑惑で”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20180504/k00/00e/040/216000c . 2018閲覧. 
  22. ノーベル文学賞、今年は見送り=選考機関、性犯罪疑惑で混乱-スウェーデンAFP 2018年5月4日閲覧

外部リンク