チャーリー・ブラックモン

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チャールズ・カッブ・ブラックモンCharles Cobb Blackmon, 1986年7月1日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身のプロ野球選手外野手)。左投左打。現在は、MLBコロラド・ロッキーズに所属している。愛称はチャック・ナッツィー[1]

経歴

プロ入り前

2004年MLBドラフト28巡目(全体848位)でフロリダ・マーリンズから指名されたが、ヤング・ハリス大学に進学した。

2005年MLBドラフト20巡目(全体618位)でボストン・レッドソックスから指名されたが、契約には至らなかった。

ロッキーズ時代

2008年MLBドラフト2巡目(全体72位)でコロラド・ロッキーズから指名され、6月8日に契約。A-級トリシティ・ダストデビルズEnglish版で68試合に出場し、2本塁打33打点13盗塁、打率.338を記録。ノースウェストリーグのオールスターチームに選出された。

2009年はA+級モデスト・ナッツで133試合に出場し、7本塁打69打点30盗塁、打率.307だった。

2010年はAA級タルサ・ドリラーズで86試合に出場し、11本塁打55打点19盗塁、打率.297だった。

2011年はAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスで58試合に出場し、10本塁打49打点12盗塁、打率.337だった。6月7日にロッキーズとメジャー契約を結び[2]、同日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。7番・左翼で先発起用され、3打数無安打に終わった。7月1日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦、25歳の誕生日に代打ホアキム・ソリアから初本塁打を記録した。7月8日に左足の骨折で15日間の故障者リスト入りし[3]7月15日に60日間の故障者リストへ異動した[4]。この年は27試合に出場し、1本塁打8打点5盗塁、打率.255だった。オフの10月31日に故障者リストから外れた[5]

2012年3月3日にロッキーズと1年契約に合意。開幕前の4月4日にターフトゥで15日間の故障者リスト入りした[6]4月14日に故障者リストから外れたが、AAA級コロラドスプリングスへ降格[7]8月18日に再昇格した[8]。この年は42試合に出場し、2本塁打9打点1盗塁、打率.283だった。

2013年3月5日にロッキーズと1年契約に合意し[9]3月24日にAAA級コロラドスプリングスへ異動した[10]5月12日にメジャーへ昇格し[11]5月29日にAAA級コロラドスプリングスへ降格した[12]。7月8日に再昇格した[13]。9月16日から22日かけて7試合で36打数18安打(打率.500)、5二塁打、1本塁打、5打点、OPS1.222などの成績を残し週間MVPを初受賞した。この年は82試合に出場し、6本塁打22打点7盗塁、打率.309だった。

2014年は開幕ロースター入りし[14]、開幕から7試合で24打数13安打(打率.542)、3二塁打、1本塁打、6打点、OPS1.352などの成績を残し、2度目の週間MVPを受賞した。4月4日、チームとしてはアンドレス・ガララーガ以来19年振り2人目となる1試合6安打を記録した。途中から右翼のレギュラーに定着してオールスターにも初選出された。この年は154試合に出場し、自身初のメジャーでの規定打席到達となった。打率こそ.288で2年連続の.300以上とはならなかったものの、19本塁打(内、5本は初回先頭打者)・72打点という成績を残し、中軸打者として成長した。また走塁面では28盗塁(リーグ8位)を決め、俊足を発揮した。

2015年は打率.287、17本塁打(内、6本は初回先頭打者)、58打点、176安打(リーグ7位)、43盗塁(リーグ3位)、93得点(リーグ10位)、9三塁打(リーグ2位)、276塁打(リーグ10位)などと活躍した。

2016年は143試合に出場。リードオフとしての起用が殆どながら、打率.324、29本塁打、82打点、チームトップのOPS.933と主砲クラスの活躍を見せ、シルバースラッガー賞を受賞。本拠地のクアーズ・フィールドは極端な打高球場だが、この年はホームで打率.335、12本塁打、アウェイで打率.313、17本塁打と成績の大きな乖離も見られなかった。反面、盗塁数は17に減少した。

2017年は5月に打率.359、6本塁打の成績で月間MVPを獲得するなど前半戦で打率.316、20本塁打の成績を残し、2014年以来2度目となるオールスターに選出された。後半戦はさらに調子を上げ、8月8日のクリーブランド・インディアンス戦で通算100本塁打を達成した[15]。最終的には、打率.331、37本塁打(リーグ3位タイ)、104打点(リーグ8位、1番打者として歴代最多[16])、OPS1.000(リーグ4位)など主要打撃項目全部門でキャリアハイの成績を残し、自身初の首位打者、また自身初の200安打となる213安打で最多安打のタイトルを獲得。また、10三塁打、35本塁打、100打点、130得点、210安打を同時に記録したのはナ・リーグ史上5人目の快挙で、1948年のスタン・ミュージアル以来69年ぶりの記録だった。また、マルチ安打66回は1998年のダンテ・ビシェットと並びチームタイ記録だった。一方で、ホーム打率.391、24本塁打に対して、ビジター打率は.276、13本塁打であり、例年以上にクアーズ・フィールドの恩恵を受けていた。

選手としての特徴

走攻守三拍子揃った選手である。デビュー以来打者有利であるクアーズ・フィールドの恩恵を大きく受けている選手であり、2017年までの通算成績で、ホーム打率.346にに対し、ビジター打率は.264に留まっている。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2011 COL 27 102 98 9 25 1 0 1 29 8 5 1 1 0 3 1 0 8 2 .255 .277 .296 .573
2012 42 121 113 15 32 8 0 2 46 9 1 2 1 0 4 0 3 17 4 .283 .325 .407 .732
2013 82 258 246 35 76 17 2 6 115 22 7 0 2 0 7 0 3 49 1 .309 .336 .467 .803
2014 154 648 593 82 171 27 3 19 261 72 28 10 6 5 31 5 13 96 3 .288 .335 .440 .775
2015 157 682 614 93 176 31 9 17 276 58 43 13 5 4 46 2 13 112 4 .287 .347 .450 .797
2016 143 641 578 111 187 35 5 29 319 82 17 9 3 4 43 4 13 102 2 .324 .381 .552 .933
2017 159 725 644 137 213 35 14 37 387 104 14 10 3 3 65 9 10 135 4 .331 .399 .601 1.000
2018 156 696 626 119 182 31 7 29 314 70 12 4 1 2 59 2 8 134 10 291 .358 .502 .860
MLB:8年 920 3873 3512 601 1062 185 40 140 1747 425 127 49 22 18 258 23 63 653 30 .302 .359 .497 .857
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 8 (2011年 - 2012年)
  • 19 (2013年 - )

脚注

  1. Rockies Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  2. Rockies place Dexter Fowler on 15-day DL”. MLB.com Rockies Press Release (2011年6月7日). . May 1, 2014閲覧.
  3. Rockies place OF Charlie Blackmon on 15-Day Disabled List”. MLB.com Rockies Press Release (2011年7月8日). . May 1, 2014閲覧.
  4. Rockies recall outfielder Dexter Fowler, purchase contract of catcher Eliezer Alfonzo from Triple-A Colorado Springs”. MLB.com Rockies Press Release (2011年7月15日). . May 1, 2014閲覧.
  5. Rockies and Jason Giambi exercise mutual option for 2012 Season”. MLB.com Rockies Press Release (2011年10月31日). . May 1, 2014閲覧.
  6. Rockies set Opening Day roster”. MLB.com Rockies Press Release (2012年4月4日). . May 1, 2014閲覧.
  7. Rockies Reinstate OF Charlie Blackmon From 15-Day Disabled List”. MLB.com Rockies Press Release (2012年4月14日). . May 1, 2014閲覧.
  8. Carlos Gonzalez placed on bereavement list”. MLB.com Rockies Press Release (2012年8月18日). . May 1, 2014閲覧.
  9. Rockies transactions for March 5, 2013”. MLB.com Rockies Press Release (2013年3月5日). . May 1, 2014閲覧.
  10. Rockies transactions for March 24”. MLB.com Rockies Press Release (2013年3月24日). . May 1, 2014閲覧.
  11. Michael Cuddyer placed on 15-Day DL with an inflamed cervical disc”. MLB.com Rockies Press Release (2013年5月12日). . May 1, 2014閲覧.
  12. Rockies recall RHP Rob Scahill from Triple-A Colorado Springs”. MLB.com Rockies Press Release (2013年5月29日). . May 1, 2014閲覧.
  13. Rockies place RHP Roy Oswalt on 15-day DL with left hamstring strain”. MLB.com Rockies Press Release (2013年7月8日). . May 1, 2014閲覧.
  14. Rockies announce active roster for Opening Day”. MLB.com Rockies Press Release (2014年3月29日). . May 1, 2014閲覧.
  15. Charlie Blackmon hits 100th career home run FANRAG (英語) (2017年8月8日) 2017年8月12日閲覧
  16. 16.0 16.1 Charlie Blackmon sets MLB record for RBI by leadoff man in Rockies' win”. USAトゥデイ (2017年9月29日). . 2018閲覧.
  17. “メジャーリーグ シルバースラッガー賞発表 引退オルティスの名も”. スポニチアネックス. (2016年11月11日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/11/kiji/K20161111013703170.html . 2016閲覧. 
  18. 104のうちの1は9月3日に3番打者として記録

関連項目

外部リンク

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