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スフィンクス(Sphinx)
古代オリエント神話に出てくる人間の頭とライオンの胴体をもつ怪物。エジプト起源で,シリア,フェニキア,バビロニア,ペルシア,ギリシアなどで早くから知られていた。最古の像はエジプトのギザの大スフィンクスで,長さ 73.5m,高さ 20m,顔幅 4mという巨大なものである。第4王朝のカフラー王の肖像ともいわれ,額に王権の象徴であるへび形章をつけている。またギリシアでは幼児をさらう怪物と考えられ,女神ヘラがテーベに送ったスフィンクスは,人々に「朝は4脚,昼は2脚,夜は3脚で歩くものは何か」という謎をかけ,解けない間は市民たちを食い殺していたが,オイディプスが「それは人間である」と答えたため死んでしまったという。