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[[Image:Sotheby's london new-bond-street.jpg|thumb|right|250px|ロンドン、ニュー・ボンド・ストリートにたたずむサザビーズ。]]
 
'''サザビーズ'''(英語名:'''Sotheby's'''、[[ニューヨーク証券取引所|NYSE]]:[http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=BID BID])は、現在も操業する世界最古の国際競売会社。[[インターネット]]上でオークションを開催した世界初の美術品オークションハウスでもある。
 
  
==沿革==
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'''サザビーズ'''(英語名:'''Sotheby's'''、[[ニューヨーク証券取引所|NYSE]]:[http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=BID BID]
[[1744年]][[3月11日]]、サミュエル・ベイカーがジョン・スタンリー卿の図書館に所蔵されていた「数百の価値ある」本を売却する際、[[イギリス]]の首都[[ロンドン]]に設立された。当時の貴族は知的好奇心と虚栄心を満たすために、彼らにとって『価値が有る書籍』をどんなに高価でも入手しようとしていた。
 
  
サザビーズの名称は、サミュエル・ベイカーの甥であるジョン・サザビーに由来するものであり、彼はベイカーの死に伴い会社の半分の権限を相続した。
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1744年ロンドンで創業された美術品競売会社。正式名称サザビーズ・ホールディングズ。創業者サミュエル・ベーカーが書籍商として故人の蔵書 457冊を競売したことに始まる。その後ロンドンのヨーク街に競売会社として設立,蔵書売買を手がけた。 1767年にはジョージ・リーを共同経営者に迎え,1778年ベーカーが死去すると,甥のジョン・サザビーとリーが事業を引き継いだ。
  
[[1983年]]に、アメリカの富豪A・アルフレッド・トーブマン([[:en:A. Alfred Taubman|A. Alfred Taubman]])によって買収され、[[1998年]]に[[公開会社]]となった。またサザビーズは、世界における卓越した美術品競売会社の地位をめぐって、[[クリスティーズ]]社との間に熾烈な競争関係を築いている。
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1861年にサザビー家がとだえたのちは経営者が転々と変わり,1983年ショッピングモール開発業の A.アルフレッド・トーブマンが買収,アメリカ資本となった。サザビーズは創業以来おもに書籍,原稿,刊行物を扱ったが,20世紀に入ると遺産競売に力を入れ,印象派絵画を中心とする 19~20世紀の名画の競売で名をあげた。 1958年当時としては驚異的な落札価格を記録したゴールドシュミット・コレクションの競売会は,20世紀後半の美術品ブーム到来の先ぶれとなった。その3年後にはレンブラント作『ホメロスの胸像を眺めるアリストテレス』をニューヨークのメトロポリタン美術館が 230万ドルで落札している。第2次世界大戦以降は会長ピーター・C.ウィルソンの采配でニューヨーク市にも事業拠点を確立し,1964年にはアメリカの名門競売会社パーク・バーネット画廊 (1883創業) を買収した。本社をロンドンのニューボンド街 34-35番地に置く。[[クリスティーズ]]と並ぶ美術品競売会社として,ロンドンとニューヨークを拠点に世界各地に事業所をもち,美術品の鑑定,修復,補修事業,不動産業など多角的な事業を展開している。
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今日、同社はアメリカドルにしておよそ20億ドルもの年間売り上げを誇り、オフィスをロンドンのニュー・ボンド・ストリートと、[[アメリカ合衆国]][[ニューヨーク]]市[[マンハッタン]]の[[ヨーク・アベニュー (マンハッタン)|ヨーク・アベニュー]]に構える。サザビーズの市場における支配的な位置は、自然な成長と企業買収([[1964年]]、アメリカの美術品競売最大手、パーク・バーネット社の買収が最も有名)、そして前世紀の周期的な「芸術景気後退」期間における賢明な経営を通して獲得したものである。
 
出品者の個人情報の保護には厳格で、たとえ盗難品の出品者の個人情報でも警察に開示することはない<ref>[http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130805/cpd1308051507008-n1.htm]東京で盗難の高級絵画 英オークションに出品、落札される</ref>。
 
  
== 競売にかけられた芸術品 ==
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== 外部リンク ==
[[2006年]][[5月3日]]、サザビーズが[[パブロ・ピカソ]]作の[[ポートレート]]作品「ドラ・マールと猫(Dora Maar au Chat)」を競売にかけると9千5百万ドルで落札された。これはオークションで落札された品目中、世界で2番目に高額な芸術作品となった。しかし[[2006年]][[6月18日]]、[[グスタフ・クリムト]]作の「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像I(Portrait of Adele Bloch-Bauer I )」が非公式売買にて1億3千5百万ドルで売却されると、その時点での絵画の最高落札額を記録した。こうして、ピカソの「ドラ・マールと猫」は、その当時で史上3番目に高額な絵画に位置づけられた。
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* [http://www.sothebys.com/ サザビーズ公式ホームページ]〔'''英語'''…以下SNS内公式アカウントも同じ(「新浪微博」を除く)〕
 
 
オークションで落札された最も高額な芸術作品の位置に最初に就いていたのはピカソの作品であり、この[[2004年]]時にサザビーズで競売にかけられた作品「パイプを持つ少年(Garçon à la pipe)」は、1億4百万ドルの値がついた。[[インフレーション]]を考慮して調整された価格から見ると、その当時では[[クリスティーズ]]で落札された2番目に高額な[[フィンセント・ファン・ゴッホ|ゴッホ]]の作品と、サザビーズで落札された3番目に高額な[[ピエール=オーギュスト・ルノワール|ルノワール]]の作品に次いで、同じくサザビーズにて落札されたこれらピカソの作品がそれぞれ4番目と5番目に高額な絵画として位置づけられた。
 
 
 
[[2012年]][[5月3日]]、芸術作品の史上最高額を更新する約1億1992万ドル(約96億1200万円)で[[エドヴァルド・ムンク|ムンク]]の「[[叫び (エドヴァルド・ムンク)|叫び]]」が落札された。
 
 
 
== スキャンダル ==
 
[[2000年]][[2月]]、サザビーズ社の[[最高経営責任者|CEO]]であったA・アルフレッド・トーブマンとダイアナ・ブルックスは、スキャンダルの真っ只中に足を踏み入れることとなった。これは、アメリカ[[連邦捜査局]]が競売を調査し、クリスティーズ社とサザビーズ社間でコミッション価格の操作を含めた共謀の事実があったことが明るみに出たためだった。同年[[10月]]、ブルックスは罪を認め、A・アルフレッド・トーブマンが原因だと指摘した。
 
 
 
[[2001年]][[12月]]、ニューヨーク市裁判所の陪審員は、A・アルフレッド・トーブマンに共謀罪の評決を下した。彼は禁固1年と1日の判決が下り、ブルックスは3ヶ月の自宅謹慎と35万ドルの罰金の判決を受けた。
 
  
== サザビーズが登場する作品 ==
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{{テンプレート:20180815sk}}
[[1983年]]のイギリス映画『[[007 オクトパシー]]』で、[[ジェームズ・ボンド]]は任務でサザビーズの競売に参加する<ref>{{cite web|url=http://movies.msn.com/movies/movie/octopussy/|title=Octopussy (1983) |publisher=[[MSN]]|accessdate=2009-7-5|language=英語}}</ref>。[[1999年]]のイギリス映画『[[ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ]]』の最後で、映画の登場人物の一人が「バザビーズ」とよばれる競売会社のオークション・カタログを見ているシーンがあり、これはサザビーズをもじったものと思われる。またアメリカ合衆国のアニメ『[[ファミリー・ガイ]]』のエピソード「ブラインド・アンビション」では、キャラクターのクリーブランド・ブラウンが、サザビーズの熟達した競売人であると言われている。
 
  
== 関連項目 ==
 
* [[eBay]]
 
 
== 参照 ==
 
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== 外部リンク ==
 
* [http://www.sothebys.com/ サザビーズ公式ホームページ]〔'''英語'''…以下SNS内公式アカウントも同じ(「新浪微博」を除く)〕
 
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* [http://www.sothebys.com/ja/inside/locations-worldwide/tokyo/overview.html サザビーズ東京オフィスWebサイト(概要・連絡先表示のみ)]
 
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[[Category:ニューヨーク市の企業]]
 
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2018/10/9/ (火) 00:10時点における最新版

サザビーズ(英語名:Sotheby'sNYSE:BID

1744年ロンドンで創業された美術品競売会社。正式名称サザビーズ・ホールディングズ。創業者サミュエル・ベーカーが書籍商として故人の蔵書 457冊を競売したことに始まる。その後ロンドンのヨーク街に競売会社として設立,蔵書売買を手がけた。 1767年にはジョージ・リーを共同経営者に迎え,1778年ベーカーが死去すると,甥のジョン・サザビーとリーが事業を引き継いだ。

1861年にサザビー家がとだえたのちは経営者が転々と変わり,1983年ショッピングモール開発業の A.アルフレッド・トーブマンが買収,アメリカ資本となった。サザビーズは創業以来おもに書籍,原稿,刊行物を扱ったが,20世紀に入ると遺産競売に力を入れ,印象派絵画を中心とする 19~20世紀の名画の競売で名をあげた。 1958年当時としては驚異的な落札価格を記録したゴールドシュミット・コレクションの競売会は,20世紀後半の美術品ブーム到来の先ぶれとなった。その3年後にはレンブラント作『ホメロスの胸像を眺めるアリストテレス』をニューヨークのメトロポリタン美術館が 230万ドルで落札している。第2次世界大戦以降は会長ピーター・C.ウィルソンの采配でニューヨーク市にも事業拠点を確立し,1964年にはアメリカの名門競売会社パーク・バーネット画廊 (1883創業) を買収した。本社をロンドンのニューボンド街 34-35番地に置く。クリスティーズと並ぶ美術品競売会社として,ロンドンとニューヨークを拠点に世界各地に事業所をもち,美術品の鑑定,修復,補修事業,不動産業など多角的な事業を展開している。


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