グアヤク樹脂
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グアヤク樹脂(Gum guaicumまたはguaiac resin[1])は、ユソウボク(Guaiacum officinale)から得られる物質である。別名グアヤク脂、グアヤック。CAS登録番号は9000-29-7。
食品添加物として登録されており、防腐剤としてのE番号はE241、抗酸化物質としてのE番号は、E314である[2]。
用途
- 便中の潜血の検出:胃癌、大腸癌などの検査の一つとして、オルトトリジン法と共に用いられる[3]。
- 青酸の検出:血液中の青酸の有無を確認するのに用いられる[4]。
- キノコの判別:同じイッポンシメジ属であるウラベニホテイシメジ(食用)とクサウラベニタケ(毒)を区別する方法の一つとして、グアヤク樹脂のエチルアルコール溶液(グアヤクチンキ)が用いられる[5]。
出典
- ↑ http://www.fao.org/ag/agn/jecfa-additives/specs/Monograph1/Additive-216.pdf
- ↑ [1]
- ↑ 便潜血:便ヒトヘモグロビン検査の盲点(胃癌の見落とし)、金沢大学血液内科・呼吸器内科、2008年9月19日、2015年2月10日閲覧
- ↑ B.シアン―(2)グアヤク試験紙法、日本法医学会法医中毒学ワーキンググループ薬毒物検査マニュアル小委員会
- ↑ 野生キノコの鑑別方法→3.理化学的鑑別―1.グアヤクチンキ・硫酸バニリン法