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'''カジノ'''(casino)
[[ファイル:Casino slots2.jpg|thumb|right|カジノでスロットマシンに興じる人々]]
 
'''カジノ'''(casino)は、[[賭博]]を行う施設の一つ。[[ルーレット]]や[[ブラックジャック]]などのゲームで[[貨幣|金銭]]を賭ける場所。[[日本]]で言う[[賭場]]<ref group="注">「賭場」は厳密には[[丁半]]を行なう場なので完全に同一かは微妙でもある。</ref>。
 
  
== 名称・発音 ==
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[[賭け事]]を主とする遊興施設。元来はイタリア語で小さな家,クラブの意。音楽,ダンスの集会所に起源をもち,19世紀後半からゲーム,賭博の場となった。1863年に開業した[[モナコ]][[モンテカルロ]]にあるカジノが古典的な例として最もよく知られる。賭博による弊害からカジノは一時各国で規制されたが,20世紀後半ヨーロッパの多くの国で合法化され,イギリスでは[[ロンドン]]を中心に 1960年営業が開始された。フランスでは 1933年に合法化され,[[カンヌ]][[ニース]][[ドービル]]などのカジノが有名。ポルトガルの[[エストリル]],ギリシアの[[ケルキラ]],ドイツの[[バーデンバーデン]],[[バートホンブルクフォルデアヘーエ]]のカジノも知られる。アメリカ合衆国では,[[ネバダ州]]で 1931年に営業が許可された。[[ラスベガス]]の経済はカジノに依存し,ネバダ州の税収の 4割を賭博によるものが占める。1970年代以降,[[指定居留地]]やリバーボート(カジノ船)などの条件のもとで他州にもカジノは拡大した。アジアでは中国の[[マカオ特別行政区]]のカジノが有名である。今日,世界で約 3000のカジノが合法的に営業する。2016年現在,日本では禁止されている。今日のカジノでは,一般的に,客はバンカーやハウスと呼ばれる胴元を相手に金銭を賭ける。勝率は数学的に精緻に計算されており,1日単位でもカジノ側が損失を出すことはまれ。代表的なゲームは[[バカラ]],[[クラップス]],[[ブラックジャック]],[[ルーレット]],[[スロットマシン]],[[ポーカー]]などで,東アジアでは大小やファンタン,牌九(パイゴウ)なども行なわれる。また,1995年にオンラインカジノが初めて開業した。21世紀初頭において,約 200のオンラインカジノが営業し,年間賭けられる額は 250億ドルにのぼったとされる。オンラインカジノの多くが[[タックス・ヘイブン]]に本拠を置き,規制当局による管理の欠如が非難されている。
語源は家を指す[[イタリア語]]の「[[:wikt:casa#イタリア語|casa]]」<ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|p=52}}</ref>に縮小の語尾「-ino」が付いたものである。言語により「カジノ」あるいは「カシノ」と[[発音]]される。語源のイタリア語では基本「カジノ」、[[フランス語]][[ポルトガル語]]なども「カジノ」。[[スペイン語]][[英語]]では通常「カシノ」と発音される。[[ドイツ語]]のように地域によってsの発音が異なる場合など、どちらもあるいはその中間もありえる(同一表記を採用していても表記された文字と発音の関係が言語によって異なるためで、表記優先の例。[[日本語]]「カジノ」は音を表記)。
 
  
[[電通]]は「カジノ」という言葉に染み付いたイメージを変えるため、カジノを含む'''[[統合型リゾート]] (IR)''' について「'''カッシーノ'''」という[[用語]]を用いることを提唱した<ref>{{cite web |date=2016-06-01 | url = http://casino-ir-japan.com/?p=13015 | title = 電通からの提言 「カッシーノ」によりカジノのイメージを変えよう! |publisher=カジノIRジャパン |accessdate=2016-06-14}}</ref>。
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
 
== 歴史 ==
 
[[ファイル:Gambling-ca-1800.jpg|thumb|250px|1800年代を舞台としたカジノ内の絵]]
 
[[ファイル:Reno – Circus Circus and Silver Legacy casinos.jpg|200px|thumb|right|カジノは、客を誘い込むような派手な建物が多い]]
 
{{seealso|賭博}}
 
 
 
カジノは[[ヨーロッパ]]起源とされる。[[ルイ15世 (フランス王)|ルイ15世]]の時代に[[フランス]]において、カジノの元となる上流階級向けや庶民向けの賭博場が広まった。[[フランス革命]]によって王政が倒れると、賭博に対する制限が無くなり更に流行したが、[[総裁政府]]の時代には賭博場を公認としてコントロールしつつ、課税するようになった。[[ナポレオン・ボナパルト|ナポレオン]]は賭博規制を行った。[[フランス第三共和政|第三共和政]]の1907年に合法化された。
 
 
 
[[イタリア]]では1638年に世界最古と言われるカジノ・ディ・ヴェネツィアが作られた<ref>{{cite web| url = http://www.casinovenezia.it/en/casino_storia.jsp | title = Venice Casino - History |accessdate=2010-06-12 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110812050420/http://www.casinovenezia.it/en/casino_storia.jsp |archivedate=2011-08-12}}</ref>。
 
 
 
[[ドイツ]]では保養地の[[バーデン=バーデン]]に最古のカジノができた。後発の[[ヴィースバーデン]]のカジノは1771年設立という記録が残っている。イギリスには'''継続営業中のカジノ'''としては世界最古の「クロックフォード」が現存する。[[モナコ]]でも19世紀にカジノが広まった<ref name="kurono2432">{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=24-32}}</ref>。
 
 
 
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では1931年に[[ネバダ州]]で合法化され、1940年代には[[ラスベガス]]がカジノの町として急速に発展した。1960年後半から1970年代になると[[スペイン]]、[[オランダ]]、[[オーストラリア]]、[[南アフリカ共和国]]、[[ケニア]]、[[セネガル]]、アメリカの[[ニュージャージー州]]などで合法化され新しいカジノが作られた<ref>{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=34-45}}</ref>。
 
 
 
1960年代以降、ラスベガスでは装飾や建築物を1つのテーマに合わせたテーマカジノが建設され、家族連れや地元客をターゲットにした新しいカジノが発展した。ショーやリゾート施設といったエンターテイメントとの融合施設が主流となっている。カジノゲーム自体では他社と差別化が図れないのがカジノビジネスの欠点であった。しかし、エンターテイメントショーで自社に顧客を集め、たとえエンターテイメントショー自体が[[黒字と赤字|赤字]]でも、ギャンブルから[[収益]]を得るビジネスモデルが一般化している。
 
 
 
その後、カジノは120か国以上で合法化されており、国によって制限内容は大きく異なる。世界で2000軒以上のカジノが存在し、[[観光資源]]の1つとして競争が行われている<ref>{{Harvnb|中條辰哉|2007|p=143}}</ref>。1950年代のラスベガスに代表されるように非合法組織の関与は大きな問題とされ、それに対抗する規制強化が行われてきた。1990年代後半には[[マカオ]]において、カジノを巡る抗争が激化した<ref>{{cite web |date=2000-01-01 |url = https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=17010 |title = 香港に続くマカオの中国返還 |publisher=[[日本総合研究所 (株式会社)|日本総合研究所]] |accessdate=2010-06-13 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160603230515/http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=17010 |archivedate=2016-06-03}}</ref>が、現在は沈静化している<ref>{{cite web |date=2006-12-08 |url = http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=036 |title = 安全対策基礎データ |publisher =[[外務省]] |work=海外安全相談センター |accessdate=2010-06-13 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080401045111/http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=036 |archivedate=2008-04-01}}</ref>。
 
 
 
== 各国の状況 ==
 
=== ヨーロッパ ===
 
[[ヨーロッパ]]では格式の高いカジノがあり、[[ネクタイ]]着用など服装が定められている場合が多い。[[イギリス]]には126軒のカジノがあり、主要都市に分散している。[[ドイツ]]の[[バーデン=バーデン]]などのカジノはその歴史から名所の1つになっている。それ以外に[[第二次世界大戦]]後に新設されたカジノも存在する。[[フランス]]には小さいものを含めれば160軒以上のカジノが存在し、[[カンヌ]]や[[ニース]]の高級[[ホテル]]の近くには一流のカジノがある<ref name="kurono2432" />。
 
 
 
その他、[[モナコ]]の[[モンテカルロ]]には1863年開業のグラン・カジノをはじめとして4つカジノが集中している。[[イタリア]]の[[ヴェネツィア]]には大衆向けカジノの他に、大運河沿いにヨーロッパで最も格式が高いカジノがある。[[ポルトガル]]は8つのカジノがあり、かつては[[上流階級]]が集う社交場だったが、カジノを禁止していた[[スペイン]]が1977年に合法化すると客足を奪われた。スペインには25軒のカジノがあるが大都市では禁止されている。[[オランダ]]にある[[アムステルダム・スキポール空港]]のカジノは世界初の空港カジノとして注目された。[[ベルギー]]、[[オーストリア]]、[[マルタ]]、[[スウェーデン]]にも小規模なカジノが存在する。[[デンマーク]]は1991年、[[スイス]]は2000年から合法になった<ref name="kurono2432" />。
 
 
 
=== アメリカ ===
 
==== アメリカ合衆国 ====
 
カジノの扱いは州によって異なり、10の州では合法とされているが3つの州([[アーカンソー州]]、[[ハワイ州]]、[[ユタ州]])ではカジノに限らず一切のギャンブルが禁止されている<ref name="tanioka2836">{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=28-36}}</ref><ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=70-71}}</ref>。
 
 
 
[[ラスベガス]]は、[[1931年]]に[[ネバダ州]]がギャンブルを合法化してから、カジノの町として急速に発展した。当初は[[銀行]]が[[融資]]を避けたため、複数の[[犯罪組織]]が資金提供や乗っ取りを行って[[経営学|経営]]に関与し、組織間の抗争まで行われた。
 
 
 
1959年にカジノのライセンスを管理するゲーミング・コミッション(Gaming Commission)とゲーミング管理委員会(GCB・Gaming Controle Board)が設立され、「犯罪に関わりのある人物の排除」や「[[資金洗浄|マネーロンダリング]]に対する厳しい取締り」を行うことで、犯罪組織の影響を払拭した<ref>{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=56-59}}</ref><ref>{{Harvnb|中條辰哉|2007|loc=pp.87-91, 106-114}}</ref>。2000年の統計では、ネバダ州のカジノ全体の収益は96億ドル、国内で1位である<ref name="tanioka2836" />。
 
 
 
ニュージャージー州では、1976年に保養地の[[アトランティックシティ]]限定でカジノを合法化した。ラスベガス以上に厳しい規制があることから、カジノは12軒(2000年時点)と小規模だが、[[ニューヨーク]]などの大[[都市]]が近いため、年間3800万人が訪れ、1軒あたりの収益率は高い<ref name="tanioka2836" /><ref>{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=67-76}}</ref>。
 
 
 
1980年代前半まで、アメリカ国内でカジノが合法化されていたのはネバダ州とニュージャージー州だけだったが、1980年代後半から他の州でも合法化され、[[ミシシッピ州]]のチュニカ(Tunica)のように[[経済発展]]する地域が生まれた。[[インディアナ州]]や[[アイオワ州]]などでは船上にカジノが作られ、クルーズしながら或いは桟橋に繋いだままゲームが行われている<ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=81-91}}</ref>。
 
 
 
上記以外に、[[インディアン居留地|インディアン自治区]]におけるカジノ('''[[インディアン・カジノ]]''')が存在する。いくつかの自治区が、チャリティ等の目的限定で合法化している[[ビンゴ]]について制限を守らなかった事で州に訴えられたが、自治区では州の禁止には従うが、「規制」には従う必要が無いと主張し、認められた。自治区における賭博のルール作りのため、1988年にインディアン賭博規定法令(Indian Gaming Regulation Act)が定められた。この法により、州と自治区の間で事前に協議が必要になったが、禁止されていないゲームについてカジノを開くことが認められた<ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=46-47}}</ref>。
 
 
 
1992年に開業した[[コネチカット州]]の[[フォックスウッズ・リゾート・カジノ]]が成功すると、他の州の自治区でもカジノが建設され、2000年時点でインディアン・カジノは24以上の州に存在し、全体の利益は、ネバダ州を上回る約100億[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]と推測されている<ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=76-79}}</ref>。
 
 
 
==== ラテンアメリカ ====
 
[[アルゼンチン]]には[[南アメリカ|南米]]最大のカジノ、セントラル・カジノをはじめとして23のカジノが存在する。その他に[[コスタリカ]]、[[ホンジュラス]]、[[パナマ]]、[[チリ]]、[[コロンビア]]、[[エクアドル]]、[[パラグアイ]]、[[スリナム]]、[[ウルグアイ]]にもカジノが存在する。[[ブラジル]]、[[ペルー]]、[[ボリビア]]では非合法とされている<ref>{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=40-43}}</ref>。
 
 
 
[[カリブ海]]諸国では観光資源の1つとして新しいカジノが建てられている。さらに税法上などの点から、[[インターネットカジノ|インターネット]]を使用したカジノの[[企業]]が拠点としている。ただし[[アメリカ合衆国]]等、法律でインターネット上のギャンブルを禁止している国から利用した場合は違法になる<ref>{{Harvnb|谷岡一郎|2002|pp=97-102}}</ref>。
 
 
 
=== アジア ===
 
[[ポルトガル]]から[[中華人民共和国|中国]]に返還された[[マカオ]]には元々カジノが存在したが、2001年から[[外国資本]]を導入したことでカジノ都市として急成長し、ラスベガスを上回る利益を上げる程に成長した。[[ザ・ベネチアン・マカオ]]は世界最大のカジノとして知られる。
 
 
 
その他に[[マレーシア]]、[[フィリピン]]、[[ネパール]]、[[大韓民国|韓国]]は比較的早い段階からカジノを認め、[[利益]]を上げている。特にマレーシア・[[ゲンティンハイランド]]のカジノは1978年開業で人気が高い。フィリピンのカジノは地元客が多いが、韓国のカジノは[[旌善郡]]にある江原ランドを除き[[外国人]]専用で、[[日本]]に一番近いカジノ合法国であったことから、客の9割が[[日本人]]であった<ref>{{Harvnb|黒野十一|2004|pp=43-45}}</ref>。しかし、近年は[[中国人]]観光客の急増により、客の大半が中国人である<ref>{{Cite news |title=韓国の免税店、中国人観光客向けに瀋陽マンションを景品に |newspaper=中央日報日本語版 |date=2014-09-22 |url=http://japanese.joins.com/article/384/190384.html |agency=[[中央日報]] |accessdate=2016-12-04}}</ref>。
 
 
 
上記の国に追従する形で、[[インド]]、[[スリランカ]]、[[カンボジア]]でも合法化され新たにカジノが建設されている。[[シンガポール]]も2005年にカジノが合法化され、2010年2月に[[セントーサ島]]に複合レジャー施設と共にオープンした。
 
 
 
==== 日本 ====
 
現在、[[刑法 (日本)|刑法]]185条および186条([[賭博及び富くじに関する罪#犯罪|賭博及び富くじに関する罪]])によって公営ギャンブルを除いた賭博行為が禁止されている<ref group="注">パチンコは[[三店方式]]によりパチンコ店が直接客に現金を提供することを避けているので、賭博にはあたらないとされている。</ref>ため、国内でのカジノの設置は認められていない。しかし、海外のカジノで一般的に行われている遊技自体が禁じられているわけではない。[[風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律|風俗営業法]]の第2条第5号に定義される営業(通称:第5号営業)として、景品や金銭と交換できないチップやメダルなどの遊技媒体を用い、客がカジノ的な雰囲気を楽しむカジノバーやメダルゲーム場などの営業を行うことは妨げていない。しかし、これを隠れ蓑として賭博を行う者も存在し、たびたび摘発されている<ref>[http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061012-102779.html 六本木のバカラ賭博店摘発、13人逮捕]{{リンク切れ|date=2016年12月}}</ref>。またそれら違法営業の中には、[[パチンコ]]・[[パチスロ]]機を用いた業態も現れている。[[外交特権]]を隠れ蓑とし、[[外交官]]宅などに違法カジノが設置される事例もあるが、2010年に元駐日[[コートジボワール]]の外交官の関連施設が、2014年には駐日[[ガーナ]][[大使]]の自宅が摘発を受けている<ref>{{Cite news|url= http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140411/crm14041121170017-n2.htm |title=「ガーナ大使公邸」は違法カジノだった!! 「外交特権で捕まらない」が誘い文句 大使は逃げるように帰国|newspaper=MSN産経ニュース|agency=[[産業経済新聞社]]|date=2014-04-12|accessdate=2014-04-13 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140412220719/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140411/crm14041121170017-n2.htm |archivedate=2014-04-12}}</ref>。
 
 
 
また、[[インターネット]]を使って国外の[[オンラインカジノ]]を国内から接続してプレイすることも可能となっており、現在のところ、これが違法であるという判例はなく、[[グレーゾーン]]とされているが、オンラインカジノを客にプレイさせて換金行為を行っていた[[インターネットカフェ]]は[[賭博及び富くじに関する罪#賭博罪|賭博罪]]の容疑で摘発<ref>{{Cite news |title=賭博ネットカフェ摘発 海外とオンライン 客ら9人逮捕 栄 |newspaper=YOMIURI ONLINE |date=2006-06-05 |url=http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/060605_5.htm |agency=[[読売新聞社]] |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070129085323/http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/060605_5.htm |archivedate=2007-01-29 |accessdate=2016-12-04}}</ref>されており、今後オンラインカジノの法整備が行われ、国外のオンラインカジノをプレイして摘発される可能性もある。
 
 
 
一部の[[地方公共団体|地方自治体]]の中には税収や[[経済効果]]を求め、[[構造改革特区]]を目指す動きがある。[[石原慎太郎]](当時[[東京都知事]])や[[猪瀬直樹]](石原の後任)、[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]や[[公明党]]などの一部の議員は、「[[国際観光産業振興議員連盟]]」(カジノ議連)を結成して合法化を求めている。
 
 
 
[[日本共産党]]や[[社会民主党 (日本 1996-)|社会民主党]]は、[[ギャンブル依存症]]の拡大、[[多重債務]]の増加、[[青年|青少年]]への悪影響、[[治安]]悪化、[[暴力団]][[ヤクザ|などの]][[犯罪組織]]([[反社会的勢力]])の資金源になるなどの恐れを理由として、カジノ自体に反対している。しかし、日本でその根源になっているパチンコがは若者から高年齢層まで全国各地で「いつでも・どこでも・気軽に」遊戯できる全国各地にあるのに対して、カジノは特定の場所のにしか設置が出来ないため、カジノ解禁がパチンコ業界では「遊技者減少」と「規制強化」されると懸念されている<ref>[http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2084.html]</ref>。[[立憲民主党 (日本)|立憲民主党]]の[[枝野幸男]]代表も「日本人がギャンブルで損した金を、米国に貢ぐ制度」として否定的な見解を示している<ref>[https://www.asahi.com/sp/articles/ASL6S5QVCL6SUTFK00B.html カジノ法案「国を売る話、米国に貢ぐ制度」立憲・枝野氏]</ref>。
 
 
 
{{also|日本共産党#ギャンブルに対して}}
 
 
 
[[2013年]]12月、自民・[[日本維新の会 (2012-2014)|維新]]・[[自由党 (日本 2016-)|生活]]の3党は「特定複合観光施設区域整備推進法案」を提出した<ref>{{Cite news |title=自民、維新、生活の3党がカジノ法案提出 |newspaper=産経ニュース |date=2013-12-06 |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131206/plc13120608260005-n1.htm |agency=産業経済新聞社 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160923114311/http://www.sankei.com/politics/news/131206/plt1312060030-n1.html |archivedate=2016-09-23 |accessdate=2016-12-04}}</ref>。
 
 
 
[[2015年]]4月、自民・[[維新の党|維新]]・[[日本のこころ (政党)|次世代]]の3党は「特定複合観光施設区域整備推進法案」を再提出した<ref>{{Cite news |title=自民、維新、次世代3党がカジノ法案再提出 |newspaper=産経ニュース |date=2015-04-28 |url=http://www.sankei.com/politics/news/150428/plt1504280045-n1.html |agency=産業経済新聞社 |accessdate=2016-12-04}}</ref>。
 
 
 
[[2016年]][[12月15日]]に「[[特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律]]」(IR推進法)が成立した。
 
 
 
[[2018年]][[7月20日]]に「[[特定複合観光施設区域の整備に関する法律]]」(IR実施法)が成立し、日本においてもカジノが解禁される事となった<ref>{{Cite news |title=IR実施法成立、今国会が事実上閉会 |newspaper=産経ニュース |date=2018-07-20 |url=https://www.sankei.com/politics/news/180720/plt1807200036-n1.html |agency=産業経済新聞社 |accessdate=2018-07-21}}</ref>。
 
 
 
<!-- {{要出典|ちなみに日本は、ただでさえギャンブル大国であり、公営競技や[[パチンコ]]・[[パチスロ]]、賭け麻雀などが普及している。|date=2014年3月}}(パチンコ・パチスロは賭博としてではなく一般娯楽として扱われているのでギャンブルとは言えない。そのパチンコ・パチスロを含めて「普及している」とするのは語弊がある)-->
 
カジノを誘致している都道府県
 
*[[北海道]]
 
*[[宮城県]]
 
*[[秋田県]]
 
*[[東京都]]
 
*[[神奈川県]]
 
*[[石川県]]
 
*[[静岡県]]
 
*[[愛知県]]
 
*[[大阪府]]
 
*[[和歌山県]]
 
*[[徳島県]]
 
*[[香川県]]
 
*[[福岡県]]
 
*[[長崎県]]
 
*[[大分県]]
 
*[[宮崎県]]
 
*[[沖縄県]]
 
この他に市町村レベルで「[[統合型リゾート|統合リゾート]]誘致協議会」「カジノ誘致協議会」「[[ラスベガス|ベガス]]を創る協議会」が11箇所に、またこれらの連絡団体として「全国カジノ誘致団体協議会」が存在する。
 
 
 
{{hidden begin
 
|title = 日本のカジノ関連団体・企業一覧<ref>{{Cite web |title=[[法人番号]]公表サイト |newspaper= |date= |url=https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/ |publisher=[[国税庁]] |accessdate=2018-07-31}}</ref>
 
|titlestyle = background:lightgrey;
 
}}
 
* 一般社団法人日本カジノ協議会 群馬県富岡市別保3番地3
 
* 一般財団法人日本カジノ機構 東京都千代田区丸の内1丁目11番1号
 
* 株式会社国際カジノ研究所 東京都千代田区岩本町1丁目3番1号
 
* 一般社団法人日本カジノ協会 東京都港区南青山4丁目16番11号
 
* 株式会社日本カジノサービスセンター 東京都港区南麻布4丁目14番2号-5F
 
* 日本カジノサービス株式会社 東京都港区西麻布1丁目14番5号
 
* 一般社団法人全日本カジノ事業協会 東京都新宿区北新宿3丁目11番5号101
 
* 一般社団法人日本カジノ協会 東京都新宿区片町3番11号
 
* 株式会社日本カジノサポート 東京都世田谷区赤堤5丁目7番6号
 
* 一般社団法人日本カジノ機構 東京都渋谷区恵比寿南2丁目19番7号
 
* 一般社団法人日本カジノ振興協会 大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目7番26号
 
* 特定非営利活動法人和歌山カジノエンターテイメント研究会 和歌山県和歌山市本町4丁目62 本町ワールドビル3F
 
{{hidden end}}
 
 
 
== 船上 ==
 
長期航海を行う大型[[クルーズ客船]]にはカジノが設置されている場合が多い。一部の日本[[船籍]]の客船にも『カジノと称する施設』は設けられているが、船籍に基づき日本法が適用されることから金銭をかける行為はできず、換金できないチップなどを賭けた「真似事」に終始している。カジノが許可されている国の船籍ならば日本の領海外に出てから開始すれば合法である。2012年7月25日から[[ハウステンボス]]の子会社「HTBクルーズ」が、長崎 と上海間をで運航する[[パナマ]]船籍の旅客船「オーシャンローズ」において[[公海]]上を航行中にカジノ営業を行なった。しかし、日中関係の変化による集客低下から10月9日の上海発便を最終便に休航した。
 
 
 
== カジノで行われるゲーム ==
 
{{Main|カジノゲーム}}
 
カジノでおこなわれるゲームは'''カジノゲーム'''ともよばれている。
 
 
 
== コンプ ==
 
一般的にカジノでは、顧客(パトロン''patron'')を囲い込む目的から、カジノで遊んだ金額や滞留時間に応じて、カジノでの飲食代や併設のホテルの宿泊費等を無料にする、もしくは割り引く、あるいはホテルの部屋のランクを無料でアップグレードするといったサービスを行っているところが多く、これを通称「コンプ」(''complimentary''の略と言われる)と呼ぶ。豊富なカジノ資金を持つ客(ハイローラー''High Roller'')に対しては、来場に要する渡航費を全てカジノ側が負担するといったケースもある。また、入手が難しいホテル内のショーを予約なしで見られたり、VIP客専用の窓口により並ばずにチェックイン・チェックアウトや換金などの各種手続きができる、といったサービスもコンプに含まれる。
 
 
 
かつてコンプは、あらかじめ多額のゲーム資金をカジノホテルに預けたり、スロットマシンで高額のジャックポットを射止めた客などに与えられていたが、近年は、ラスベガスなどにおいては客のカジノへのロイヤルティ(loyalty)を上げるために、[[ポイントサービス]]によるコンプを提供するカジノが増えている。この場合、会員カードを提示させたり、[[スロットマシン]]ではカードリーダーに挿入させることで、賭け金の累計やカジノに滞留していた時間など遊んだ履歴を記録し、これによって客を評価して、付与するコンプを半自動的に決定する。付与されるコンプは、ギャンブルでの勝ち負けは関係なく、あくまでいくら賭けて何時間遊んだかが評価される。また、評価のポイントとは別に、カジノホテル内で現金同様に利用できるポイントも付加され、客側はそのポイントの範囲内でコンプの内容を自分で選ぶことができる。
 
 
 
<!-- ただし、コンプは本来あくまでカジノの善意で行っていることであり、システム化することで裁量の介在する余地が少なくなり<ref group="注">スロットマシンなどでは機械的にポイントが付与されてしまうため。ただしテーブルゲームなどでは、コンプの付与は現在も最終的にはフロアマネージャーの判断によるため、裁量による部分は依然少なくない。</ref>、戦略的に運用することが出来なくなることで本来の意味がなくなりつつもある。 -->
 
 
 
また、同様のサービスはオンラインカジノでも行われており、さまざまな形で「ボーナス」と呼ばれるチップを提供していることも多い。しかし、これらのボーナスチップは受け取り後、有効(使用可能な状態)にするため一定期間内に一定額の賭けを行わなくてはならなかったり、ボーナスチップを賭けには使用できるが引き出すことができない(プールに必ずボーナスチップが残るように引き出さなければならない)などの制約が多く、このような不自由を嫌うため、あえてボーナスを受け取らない客もいる。
 
 
 
== カジノの記録 ==
 
=== 面積 ===
 
[[ファイル:Venetian Macau.jpg|200px|thumb|right|[[ベネチアンマカオリゾート]]]]
 
面積が広いカジノは世界的に見てアメリカに多く、世界一の面積を誇るカジノもアメリカにあったが、近年、マカオにその座を取られた(資本はアメリカの大手リゾート会社)。現に[[2006年]]のカジノ収益は、マカオがラスベガスを抜き、第一位になった。下記を参照。2 - 4位はアメリカで、フィリピンなど新規にカジノを作る際は、資本だけでなく運営ノウハウも提供している。
 
 
 
* 世界1位 - [[ベネチアンマカオリゾート]](約51,000[[平方メートル|m<sup>2</sup>]])
 
* 世界2位 - テキサスステーションカジノ(約25,000m<sup>2</sup>)
 
* 世界3位 - [[フォックスウッズ]](約18,000m<sup>2</sup>)
 
* 世界4位 - [[MGMグランド]](約16,000m<sup>2</sup>)
 
 
 
== カジノが出てくる作品 ==
 
{{commons&cat|Casino|Casinos}}
 
=== 映画・ドラマ ===
 
* [[カジノ (映画)|カジノ]](1995年) - アメリカ合衆国の映画
 
* [[ラスベガスをぶっつぶせ]](2008年) - アメリカ合衆国の映画
 
* [[:en:Las Vegas (TV series)|ラスベガス]](2003年 - ) - アメリカ合衆国のテレビシリーズ
 
* [[天使にラブ・ソングを2]](1993年) - アメリカ合衆国の映画
 
* [[007 カジノ・ロワイヤル]](2006年) - アメリカ・イギリスの合作映画
 
* [[オーシャンと十一人の仲間]](1960年) - アメリカ合衆国の映画
 
* [[オーシャンズ11]](2001年) - アメリカ合衆国の映画 上記の[[リメイク]]
 
* [[オーシャンズ13]](2007年) - アメリカ合衆国の映画
 
* [[オールイン 運命の愛]](2003年) - 大韓民国のテレビシリーズ
 
 
 
=== ゲーム・アニメ ===
 
* [[Rioシリーズ]](2003年) - [[パチスロ]]
 
* [[Rio RainbowGate!]](2011年)  - アニメ
 
* [[グランド・セフト・オート・サンアンドレアス]](2004年)  - ゲーム
 
* [[ルパン三世 カリオストロの城]](1979年) - アニメ
 
* [[ドラゴンクエストシリーズ]](4・5・6・7・8・10・11) - ゲーム
 
* [[Fallout: New Vegas]] (2010年) - ゲーム
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
 
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書|author=[[谷岡一郎]]|year=2002|title=カジノが日本にできるとき 「大人社会」の経済学|publisher=[[PHP研究所]]|isbn=4-569-62364-6|ref=harv}}
 
* {{Cite book|和書|author=黒野十一|year=2004|title=ザ・カジノ完全ガイドブック|publisher=[[新潮社]]|isbn=4-10-418802-6|ref=harv}}
 
* {{Cite book|和書|author=中條辰哉|year=2007|title=日本カジノ戦略|publisher=新潮社|series=[[新潮新書]]|isbn=978-4-10-610226-4|ref=harv}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[ギャンブル]]
 
* [[公営競技]]
 
* [[カジノが合法化されている国一覧]]
 
* [[カジノゲーム]]
 
* [[オンラインカジノ]]
 
* [[統合型リゾート]] (IR)
 
* [[特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律]](IR推進法)
 
* [[国際観光産業振興議員連盟]]・[[アベノミクス]]
 
* [[モンテカルロ法]]・[[ラスベガス法]]
 
* [[賭場]]
 
* [[真剣師]]
 
{{Normdaten}}
 
 
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[[Category:賭博]]
 
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[[Category:カジノ|*]]
 
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[[Category:イタリア語の語句]]
 
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2018/12/30/ (日) 19:14時点における最新版

スロットマシン

カジノ(casino)

賭け事を主とする遊興施設。元来はイタリア語で小さな家,クラブの意。音楽,ダンスの集会所に起源をもち,19世紀後半からゲーム,賭博の場となった。1863年に開業したモナコモンテカルロにあるカジノが古典的な例として最もよく知られる。賭博による弊害からカジノは一時各国で規制されたが,20世紀後半ヨーロッパの多くの国で合法化され,イギリスではロンドンを中心に 1960年営業が開始された。フランスでは 1933年に合法化され,カンヌニースドービルなどのカジノが有名。ポルトガルのエストリル,ギリシアのケルキラ,ドイツのバーデンバーデンバートホンブルクフォルデアヘーエのカジノも知られる。アメリカ合衆国では,ネバダ州で 1931年に営業が許可された。ラスベガスの経済はカジノに依存し,ネバダ州の税収の 4割を賭博によるものが占める。1970年代以降,指定居留地やリバーボート(カジノ船)などの条件のもとで他州にもカジノは拡大した。アジアでは中国のマカオ特別行政区のカジノが有名である。今日,世界で約 3000のカジノが合法的に営業する。2016年現在,日本では禁止されている。今日のカジノでは,一般的に,客はバンカーやハウスと呼ばれる胴元を相手に金銭を賭ける。勝率は数学的に精緻に計算されており,1日単位でもカジノ側が損失を出すことはまれ。代表的なゲームはバカラクラップスブラックジャックルーレットスロットマシンポーカーなどで,東アジアでは大小やファンタン,牌九(パイゴウ)なども行なわれる。また,1995年にオンラインカジノが初めて開業した。21世紀初頭において,約 200のオンラインカジノが営業し,年間賭けられる額は 250億ドルにのぼったとされる。オンラインカジノの多くがタックス・ヘイブンに本拠を置き,規制当局による管理の欠如が非難されている。



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