ウエルシア薬局

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ウエルシア薬局株式会社(ウエルシアやっきょく)は、日本ドラッグストアである。

概要

東北・関東・甲信越・北陸・東海・関西に1,511店舗(2017年8月現在)を出店しており、このうち、調剤受付店は全体の約7割にあたる1,064店舗(2017年8月現在、うち80店舗は調剤専門店)となっている。

初期は「グリーンクロス」や「コア」という名称でドラッグストアを営業していたが2002年に「ウエルシア」に名称を統一。

2008年9月1日に静岡県の高田薬局と株式移転により、共同持ち株会社「グローウェルホールディングス」(現在のウエルシアホールディングス)が設立された。ウエルシア関東(現在のウエルシア薬局)は2008年8月26日で上場廃止となり、代わってグローウェルホールディングスが上場された。その後グローウェルホールディングスは2012年9月1日付で「ウエルシアホールディングス株式会社」に商号変更している。

2013年3月1日に介護事業に特化することとなった寺島薬局(現・ウエルシア介護サービス)からドラッグストア事業を譲り受けたことで、茨城県栃木県埼玉県千葉県長野県の店舗数が増え、福島県が新たに編入されたことで東北地方に進出した。

2014年9月1日に、高田薬局(ウインダーランド)・ウエルシア関西(イレブン・ハートランドなど)・ウエルシア京都の3社を吸収合併し、ウエルシア関東は商号をウエルシア薬局に変更した。合併に先立ち、高田薬局とウエルシア関西は2014年にこれまで使用していた屋号から当社と同じ「ウエルシア」に順次屋号変更しており、統合によって高田薬局が運営していた静岡県愛知県、ウエルシア関西運営の店舗が多い近畿地方が編入され、東北から近畿まで広範囲に展開するようになった。

2015年12月1日には同じウエルシアホールディングスのグループ会社であったタキヤを吸収合併し、近畿地方の店舗網を拡大した。

2016年9月1日に、同じくウエルシアホールディングスのグループ会社であったCFSコーポレーションを吸収合併し、同社が運営していた「ハックドラッグ(派生業態のハックエクスプレス・ハックベリーを含む)」の運営を引き継いだ。

なお、イオンが2000年代初頭に策定した計画では2010年頃までに薬局事業を1社に統合する計画があった[1]が、その後上記の統合に落ち着いた。

沿革

  • 1959年12月 - 小関典旦が東京都府中市住吉町一丁目50番1に「十字薬局」を開業。
  • 1965年12月 - 鈴木孝之が埼玉県春日部市において「一の割薬局」を開業。
  • 1968年10月 - 一の割薬局を有限会社鈴木ファーマスィに改組。
  • 1974年4月 - 十字薬局を株式会社十字に改組。
  • 1980年代〜 鈴木ファーマースィが「グリーンクロス」、(株)十字が「コア」というブランドでドラッグストアを出店し始める。
  • 1995年 - 有限会社鈴木ファーマスィを株式会社グリーンクロスに改組。
  • 1997年
    • 7月 - 株式会社十字を株式会社グリーンクロス・コアに商号変更。
    • 9月 - 株式会社グリーンクロス・コアが株式会社グリーンクロスを吸収合併。会長に小関、社長に鈴木が就く。
  • 1998年 - 本社を埼玉県大宮市(現さいたま市大宮区三橋六丁目185番地に移転。
  • 1999年
    • 4月 - 有限会社リカーショップワタナベを吸収合併。
    • 8月 - 株式会社ツルハと業務資本提携。
    • 11月 - 有限会社高橋商店(酒類販売)の営業を譲り受ける。
    • 12月 - 有限会社コア・コーポレーションを設立し、薬事法における薬種商販売業についての販売業務委託契約を締結[2]
  • 2000年2月 - 現イオン株式会社と業務資本提携。
  • 2001年
  • 2002年
    • 3月 - 株式会社池野を吸収合併。
    • 4月 - 本社を埼玉県さいたま市(現さいたま市見沼区東大宮四丁目47番7号に移転。
    • 7月 - 店舗名を「ウエルシア」に全社統一。
  • 2004年9月 - 東証2部上場
  • 2005年12月 - 社名をグリーンクロス・コアからウエルシア関東株式会社に変更。
  • 2006年
    • 3月 - 旧イオン・ウエルシア・ストアーズ会員の株式会社いいのを吸収合併。
    • 12月 - 子会社の株式会社ナカヤを吸収合併。
  • 2008年
  • 2010年
  • 2011年3月1日 - 特例子会社としてウエルシア オアシス株式会社を設立。
  • 2012年
    • 4月27日 - 親会社のグローウェルホールディングスが東証1部に指定替え。
    • 3月13日 - Tポイントを導入[4]。同時に「ウエルシアTポイントカード」の発行を開始し、従来のポイントカードは1年間のポイント清算移行期間を経て廃止となる。
    • 9月1日 -
      • 親会社のグローウェルホールディングスが「ウエルシアホールディングス株式会社」に商号変更。
      • ドラッグフジイを吸収合併。これにより、富山県(「ウエルシアフジイ」)と石川県の店舗を当社店舗に編入する。
  • 2013年3月1日 - 寺島薬局を完全子会社化するとともに、同社からドラッグストア事業を譲受[5](当初は寺島薬局を吸収合併する予定だった[6]が、介護事業を残した上でドラッグストア事業の譲受に計画変更された)。これにより、福島県の店舗を当社店舗に編入する。
  • 2014年
    • 4月3日 - 「ウエルシア仙台あすと長町店」の開業により、宮城県に進出。
    • 5月1日 - 子会社の寺島薬局をウエルシア介護サービス株式会社に商号変更。
    • 6月1日 - 子会社のウエルシアプラス株式会社を吸収合併[7]
    • 6月12日 - 「ウエルシア相良精華台店」の開業により、京都府に進出(併せて、当社における関西地区1号店となる)。
    • 6月19日 - 「ウエルシア東近江八日市店」の開業により、滋賀県に進出。
    • 9月1日 - イオン株式会社が保有していた当社株式を当社親会社のウエルシアホールディングス株式会社の株式へ株式交換を行ってウエルシアホールディングス株式会社の完全子会社となった後、高田薬局・ウエルシア関西・ウエルシア京都を合併してウエルシア薬局株式会社に商号変更[8]。これにより、東海・関西地方の店舗を当社店舗に編入する。
    • 12月 - 本社を東京都千代田区外神田二丁目2番15号に移転。
  • 2015年
    • 1月22日 - 「ウエルシア岐阜加納本石町店」の開業により、岐阜県に進出。
    • 2月1日 - 旧・ウエルシア関東子会社の有限会社コア・コーポレーションと旧・高田薬局子会社の有限会社ウィンダー・インクの2社を吸収合併[9]
    • 12月1日 - グループ会社のタキヤ株式会社を吸収合併[10]し、同社が運営していた店舗を当社店舗に編入する。
  • 2016年
    • 2月 - 日本橋ファーマ株式会社と有限会社ウエルテック(現・株式会社B.B.ON)を株式取得により子会社化する。
    • 5月5日 - 「ウエルシア寒河江栄町店」の開業により、山形県に進出。
    • 9月1日 -
      • 株式会社CFSコーポレーションを吸収合併し、「ハックドラッグ(派生業態のハックエクスプレス・ハックベリーを含む)」の運営を引き継ぐ[11]
      • この合併に伴い、株式会社CFSコーポレーションの子会社だった株式会社ホーム・ファーマシーと株式会社函南ショッピングセンターの2社が当社の傘下となる。なお、特例子会社の株式会社CFSサンズは親会社の合併と同じ日に当社の特例子会社であるウエルシアオアシス株式会社へ吸収合併した。
  • 2017年
    • 6月1日 - 日本橋ファーマ株式会社を吸収合併。

店舗数

2017年8月時点の店舗数を以下に記す。なお、千葉県・東京都・神奈川県・静岡県を除く全エリアは「ウエルシア」のみの展開となっており、山梨県も統合当初は「ハックドラッグ」を展開していたが、後に「ウエルシア」に統一している。

  • 東北地方 - 40店舗(うち、調剤受付店19店舗)
    • 宮城県 - 5店舗(全店舗調剤受付店)
    • 山形県 - 7店舗(うち、調剤受付店2店舗)
    • 福島県 - 28店舗(うち、調剤受付店12店舗)
  • 関東地方 - 840店舗(うち、調剤受付店604店舗、調剤専門店34店舗)
    • 茨城県 - 137店舗(うち、調剤受付店97店舗、調剤専門店3店舗)
    • 栃木県 - 56店舗(うち、調剤受付店32店舗、調剤専門店1店舗)
    • 群馬県 - 45店舗(うち、調剤受付店34店舗、調剤専門店1店舗)
    • 埼玉県 - 160店舗(うち、調剤受付店139店舗、調剤専門店7店舗)
    • 千葉県 - 123店舗(うち、調剤受付店103店舗、調剤専門店1店舗)
      • ウエルシア - 121店舗(うち、調剤受付店102店舗、調剤専門店1店舗)
      • ハックドラッグ - 2店舗(うち、調剤受付店1店舗)
    • 東京都 - 120店舗(うち、調剤受付店93店舗、調剤専門店10店舗)
      • ウエルシア - 91店舗(うち、調剤受付店78店舗、調剤専門店7店舗)
      • ハックドラッグ - 29店舗(うち、調剤受付店15店舗、調剤専門店3店舗、ハックエクスプレス2店舗)
    • 神奈川県 - 199店舗(うち、調剤受付店106店舗、調剤専門店10店舗)
      • ウエルシア - 31店舗(うち、調剤受付店29店舗)
      • ハックドラッグ - 168店舗(うち、調剤受付店77店舗、調剤専門店10店舗、ハックエクスプレス2店舗、ハックベリー1店舗)
  • 甲信越地方 - 112店舗(うち、調剤受付店74店舗)
    • 新潟県 - 56店舗(うち、調剤受付店35店舗)
    • 山梨県 - 30店舗(うち、調剤受付店18店舗)
    • 長野県 - 26店舗(うち、調剤受付店21店舗)
  • 北陸地方 - 48店舗(うち、調剤受付店28店舗、調剤専門店1店舗)
    • 富山県 - 36店舗(うち、調剤受付店18店舗、調剤専門店1店舗)
    • 石川県 - 12店舗(うち、調剤受付店10店舗)
  • 東海地方 - 264店舗(うち、調剤受付店131店舗、調剤専門店23店舗)
    • 岐阜県 - 4店舗(うち、調剤受付店3店舗)
    • 静岡県 - 205店舗(うち、調剤受付店103店舗、調剤専門店11店舗)
      • ウエルシア - 202店舗(うち、調剤受付店103店舗、調剤専門店11店舗)
      • ハックドラッグ - 3店舗(調剤受付店なし)
    • 愛知県 - 35店舗(うち、調剤受付店16店舗、調剤専門店1店舗)
    • 三重県 - 20店舗(うち、調剤受付店9店舗)
  • 関西地方 - 207店舗(うち、調剤受付店138店舗、調剤専門店12店舗)
    • 滋賀県 - 10店舗(うち、調剤受付店9店舗)
    • 京都府 - 11店舗(うち、調剤受付店7店舗、調剤専門店1店舗)
    • 大阪府 - 105店舗(うち、調剤受付店72店舗、調剤専門店7店舗)
    • 兵庫県 - 71店舗(うち、調剤受付店44店舗、調剤専門店4店舗)
    • 奈良県 - 6店舗(うち、調剤受付店5店舗)
    • 和歌山県 - 4店舗(うち、調剤受付店1店舗)

プライベートブランド

  • トップバリュ - イオングループに属しているため食料品日用品の一部が店舗に置かれている。
  • ウェルマーク(welmark) - ウエルシアのプライベートブランド。日用品が中心である。

脚注

  1. イオングループの大変革、鈴木孝之、日本実業出版社、16P。2016年12月29日閲覧。
  2. ウエルシア関東・沿革 (2015年5月10日閲覧)
  3. 合併広告(ウエルシア関東IR情報)
  4. ウエルシアポイントカード変更 のお知らせ - 2012年3月20日閲覧
  5. グループ内組織再編に関するお知らせ(変更) - ウエルシアホールディングス(2013年1月11日)
  6. グループ内組織再編(当社子会社間の合併)に関するお知らせ - ウエルシアホールディングス(2012年12月14日)
  7. 当社子会社間の合併に関するお知らせ - ウエルシアホールディングス(2014年4月14日)
  8. グループ内組織再編に関するお知らせ (PDF) - ウエルシアホールディングス株式会社 ニュースリリース 2014年4月14日(2015年1月18日閲覧)
  9. ウエルシアホールディングス株式会社(3141) 平成27年2月期 決算短信 - ウエルシアホールディングス 2015年4月14日 (2015年5月10日閲覧)
  10. 完全子会社間の合併に関するお知らせ (PDF) - ウエルシアホールディングス株式会社 IRニュース 2015年9月15日(2015年10月29日閲覧)
  11. 完全子会社間の合併に関するお知らせ (PDF) - ウエルシアホールディングス株式会社 IRニュース 2016年4月21日(2016年9月3日閲覧)

関連項目

外部リンク


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