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(ページの作成:「estminster Abbey イギリスロンドンウェストミンスターにある大聖堂。11世紀以来イギリス国王の戴冠式および埋葬…」)
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{{Otheruses|[[イングランド国教会]]の[[聖堂]]|[[カトリック教会|カトリック]]の聖堂|ウェストミンスター大聖堂}}
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estminster Abbey
{{世界遺産概要表|
 
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'''ウェストミンスター寺院'''(ウェストミンスターじいん、[[英語]]:Westminster Abbey、[[中国語]]:西敏寺)は、[[イギリス]]の[[ロンドン]]・[[ウェストミンスター]]にある、[[イングランド国教会]]の[[教会]]。聖ペテロ修道教会。[[戴冠式]]などの王室行事が執り行われ、内部の壁と床には[[イギリス君主一覧|歴代の王や女王]]、政治家などが多数埋葬されている。墓地としては既に満杯状態で、新たに埋葬するスペースはもはやなくなっている。国会議事堂([[ウェストミンスター宮殿]])が隣接している。
 
  
[[ウィリアム1世 (イングランド王)|ウィリアム1世]]以来、[[エドワード5世 (イングランド王)|エドワード5世]][[エドワード8世 (イギリス王)|エドワード8世]]を除く全てのイギリスの歴代の王が、「エドワード懺悔王の礼拝室」で戴冠式を行っている<ref>{{Cite book |和書 |author = ユネスコ世界遺産センター監修 |title = ユネスコ世界遺産 8 西ヨーロッパ |date = 1996 |publisher = 講談社 |isbn = 4062547082 |ref = harv }}pp.100-111.</ref>。この部屋にはかつて[[スコットランド]]から持ち帰られた、スコットランド王権を象徴する[[スクーンの石]]が嵌めこまれた戴冠式用の玉座があったが、スクーンの石は[[1996年]]にスコットランドに返還された。
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[[イギリス]][[ロンドン]][[ウェストミンスター]]にある大聖堂。11世紀以来イギリス国王の戴冠式および埋葬式が行なわれ,国王をはじめ王族,イギリスの誇る芸術家,政治家,科学者らの墓碑がある。
  
イギリス中世の大規模な[[ゴシック建築]]である。11世紀に[[エドワード懺悔王]]が建設し、1066年以降、英国国王の戴冠式が行われている。1245年、[[ヘンリー3世 (イングランド王)|ヘンリー3世]]により、フランスの建築家を招き、フランスのゴシック建築にならって改装を始めた。14世紀末までにおおよそ完成するが、墓所の増築や西側正面部分、塔など20世紀に至るまで長期間にわたり、時代によってさまざまな様式で増改築されている。
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のちのウェストミンスターとなるソーニー島には 785年頃すでに修道院が存在していたが,960年頃に修道士ダンスタンが移住し,拡張・改築された。今日の聖堂はエドワード王が創建し 1065年に聖別,その後 1245年から 1269年にかけてヘンリー3世により再建された。
  
[[1987年]]、[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]](文化遺産)に登録。
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聖堂(現在はクリプト)および最も美しい 13世紀建築の一つである参事会室は 1245年から 1250年に造営,1352~66年に改修された。当初の建築はおそらくフランスのランスの工匠による設計で,フランス・ゴシック様式([[ゴシック建築]])の平面と様式をもち,その後は初期イギリス様式を展開。1503~19年頃にヘンリー7世が造営した聖母礼拝堂にはイギリス特有のパーペンディキュラー様式がみられる。1734~45年ニコラス・ホークスムアおよびジョン・ジェームズにより建造された西塔はゴシック・リバイバルの好例である。1987年イギリス国会議事堂,セント・マーガレット聖堂とともに世界遺産の文化遺産に登録。
  
多くの学校や職場で使用されている始業、終業の[[チャイム]]の音階は、同寺院のために[[1927年]]に作曲された「[[ウェストミンスターの鐘]]」が元となっている。
 
  
== 埋葬されている著名人 ==
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*[[ゴシック建築]]
13世紀~18世紀のイギリスの王は、[[リチャード3世 (イングランド王)|リチャード3世]]ら数人を除き、ほぼこの寺院に埋葬されている。
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*[[ゴシック美術]]
  
=== 身廊 ===
 
*[[アイザック・ニュートン]] - 自然哲学者
 
*[[アーネスト・ラザフォード]] - 物理学者
 
*[[ウィリアム・トムソン]] - 物理学者
 
*[[クレメント・アトリー]] - 政治家、[[イギリスの首相の一覧|首相]]
 
*[[ジェームズ・クラーク・マクスウェル]] - 物理学者
 
*[[ジョージ・グラハム (時計師)|ジョージ・グラハム]] - 時計師
 
*[[ジョゼフ・ジョン・トムソン]] - 物理学者
 
*[[チャールズ・ダーウィン]] - 自然科学者
 
*[[チャールズ・ライエル]] - 地質学者
 
*[[デイヴィッド・リヴィングストン]] - 探検家、宣教師
 
*[[ベン・ジョンソン (詩人)|ベン・ジョンソン]] - 詩人
 
*[[ロバート・スチーブンソン]] - 技術者
 
 
=== 北翼廊 ===
 
*[[ウィリアム・グラッドストン]] - 政治家、首相
 
*[[ウィリアム・ピット (小ピット)|小ピット]] - 政治家、首相
 
*[[ウィリアム・ピット (初代チャタム伯爵)|大ピット]] - 政治家、首相
 
*[[ウィリアム・ウィルバーフォース]] - 政治家
 
 
=== 南翼廊 ===
 
「詩人のコーナー」と呼ばれているが、これは詩人が多く埋葬されていることによる。ただ詩人ではない著名人も埋葬されている。
 
*[[エイブラハム・カウリー]] - 詩人
 
*[[エドマンド・スペンサー]] - 詩人
 
*[[アルフレッド・テニスン]] - 詩人
 
*[[:en:William Congreve|ウィリアム・コングリーヴ]] - 劇作家
 
*[[ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル]] - 作曲家
 
*[[サミュエル・ジョンソン]] - 文学者
 
*[[ジェフリー・チョーサー]] - 詩人
 
*[[ジョン・ゲイ]] - 詩人
 
*[[ジョン・ドライデン]] - 詩人、文芸評論家、劇作家
 
*[[ジョン・メイスフィールド]] - 詩人、作家
 
*[[チャールズ・ディケンズ]] - 小説家
 
*[[トーマス・ハーディ]] - 作家、詩人
 
*[[トーマス・パー]] - 152歳まで生きたとされる男性
 
*[[トーマス・マコーリー]] - 詩人、歴史家
 
*[[ラドヤード・キップリング]] - 児童文学者、詩人
 
*[[リチャード・ブリンズリー・シェリダン]] - 劇作家
 
*[[ローレンス・オリヴィエ]] - 俳優、映画監督
 
*[[ロバート・アダム]] - 建築家
 
*[[ロバート・ブラウニング]] - 詩人
 
 
== 世界遺産 ==
 
[[ウェストミンスター宮殿]]や[[聖マーガレット教会 (ウェストミンスター)|聖マーガレット教会]]とともに登録されている。
 
 
=== 登録基準 ===
 
{{世界遺産基準|1|2|4}}
 
 
== ギャラリー ==
 
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ファイル:WestminsterNorth55.jpg|北側の[[翼廊]]
 
ファイル:Westminster Abbey cloister 01.jpg|中庭
 
ファイル:Henry7Chapel 09.jpg|ヘンリー7世記念聖母礼拝堂
 
ファイル:Westminster Abbey - 20th-century Martyrs.jpg|「20世紀の殉教者」10人の像<br /><SUB>左から[[マキシミリアノ・コルベ]]、[[マンシュ・マセモラ]]、[[ヤナニ・ルアム]]、[[エリザヴェータ・フョードロヴナ]]、[[マーティン・ルーサー・キング・ジュニア]]、[[オスカル・ロメロ]]、[[ディートリヒ・ボンヘッファー]]、[[エスター・ジョン]]、[[ルシアン・タピエディ]]、[[王志明]]</SUB>
 
</gallery></center>
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Commons|Westminster Abbey}}
 
* [http://www.westminster-abbey.org/ ウェストミンスター寺院公式サイト] {{en icon}}
 
* [http://www.visitbritain.jp/destinations/england/london/westminster.aspx/ ウェストミンスター]英国政府観光庁
 
* {{UK National Archives ID|F145010}}
 
* {{Internet Archive author|name=Westminster Abbey}}
 
{{イギリスの世界遺産}}
 
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[[Category:イングランドの世界遺産]]
 
[[Category:イングランドの世界遺産]]

2018/7/24/ (火) 09:54時点における版

estminster Abbey


イギリスロンドンウェストミンスターにある大聖堂。11世紀以来イギリス国王の戴冠式および埋葬式が行なわれ,国王をはじめ王族,イギリスの誇る芸術家,政治家,科学者らの墓碑がある。

のちのウェストミンスターとなるソーニー島には 785年頃すでに修道院が存在していたが,960年頃に修道士ダンスタンが移住し,拡張・改築された。今日の聖堂はエドワード王が創建し 1065年に聖別,その後 1245年から 1269年にかけてヘンリー3世により再建された。

聖堂(現在はクリプト)および最も美しい 13世紀建築の一つである参事会室は 1245年から 1250年に造営,1352~66年に改修された。当初の建築はおそらくフランスのランスの工匠による設計で,フランス・ゴシック様式(ゴシック建築)の平面と様式をもち,その後は初期イギリス様式を展開。1503~19年頃にヘンリー7世が造営した聖母礼拝堂にはイギリス特有のパーペンディキュラー様式がみられる。1734~45年ニコラス・ホークスムアおよびジョン・ジェームズにより建造された西塔はゴシック・リバイバルの好例である。1987年イギリス国会議事堂,セント・マーガレット聖堂とともに世界遺産の文化遺産に登録。