インペラトル

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imperator

古代ローマで,インペリウム(命令権) をもつ将軍が外敵に対する相当規模の戦争に勝利を収めたとき,部下の兵士から与えられた称号。任期中,または凱旋まで,この称号を保持できた。ときとして元老院がこの称号を与え,または確認することもあり,共和政末期,軍隊の政治的役割の増大とともにインペラトルは軍事的権威の象徴となった。

オクタウィアヌス (皇帝アウグスツス) は,前 27年元老院からアウグスツスの称号を与えられ,みずからを Imperator Caesar Divi Filius Augustusと称したが,この Imperator Caesar Augustusは,のちに長く皇帝称号の中核をなすようになり,ここから emperorのように「皇帝」を意味する近代語が生れた。