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'''インターネット'''({{lang-en-short|internet}})は、[[インターネット・プロトコル・スイート]]を使用し、複数の[[コンピュータネットワーク]]を相互接続した、グローバルな情報通信網のことである。
 
  
インターネットは、[[光ファイバー]]や[[無線]]を含む幅広い[[通信]]技術により結合された、地域からグローバルまでの範囲を持つ、個人・公共・教育機関・商用・政府などの各ネットワークから構成された「ネットワークのネットワーク」であり、[[World Wide Web|ウェブ]]の[[ハイパーテキスト]]文書や[[ウェブアプリケーション|アプリケーション]]、[[電子メール]]、[[VoIP|音声通信]]、[[ファイル共有]]の[[Peer to Peer|ピア・トゥ・ピア]]などを含む、広範な情報とサービスの基盤となっている。
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'''インターネット'''({{lang-en-short|internet}})
  
== 用語 ==
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世界各地の[[コンピュータ・ネットワーク]]を [[TCP/IP]]と呼ばれる通信[[プロトコル]]で相互接続したネットワーク。「ネットワークのネットワーク」といわれ,コミュニケーション,商行為などに大きな影響をもたらした。インターネットの前身は,アメリカ合衆国国防省の[[国防高等研究計画局]] DARPAが 1969年に開始した [[ARPANET]]で,大学や研究機関に使われるようになって成長,1983年に通信プロトコルが異機種でも簡単に接続できる TCP/IPに切り替えられた。1985年[[国立科学財団]] NSFのネットワーク基盤 NSFNETが構築され,ARPANETは吸収された。1988年にはネットワークの商用開放がなされ,1990年代半ばまでに世界中の無数のコンピュータが接続されるようになった。インターネットの当初の用途は,[[電子メール]]やファイル転送,ニュースグループへの投稿を通じた電子掲示板,コンピュータへの遠隔アクセスであったが,1989年リンクをたどってインターネット上の情報に簡単にアクセスできる[[ワールド・ワイド・ウェブ]] WWWという仕組みを[[ヨーロッパ原子核研究機関]] CERNのティム・バーナーズ=リーが開発,さらに 1991年には画像とテキストを [[GUI]]で簡単かつ直感的に見て回ることができる[[ブラウザ]]が公開され,インターネットの使用は 1990年代以降劇的に拡大した。個人のメール交換以外にニュースや動画の配信,公共機関や企業の情報提供,学校や企業のネットワークとの接続など,あらゆる人間のコミュニケーション活動がインターネット上で行なわれるようになり,物の売買などの経済活動([[電子商取引]])も活発となった。
<ref name=":0" />「インターネット」の語の起源は[[一般名詞]]の「[[インターネットワーキング|インターネットワーク]](''internetwork'')」で、本来の意味は「[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]間のネットワーク」や「複数のネットワークを相互接続したネットワーク」であるが<ref group="注">「inter-state」が「州間高速道路」、「inter-national」が「[[国際]]」を意味するのと同様。インターネットの原型となったARPANETは、研究機関の間のネットワークであった。この意味を明示的に表す場合は「an internet」と呼ぶ場合もある。</ref>、通常は[[固有名詞]]として、[[ARPANET]]を前身とする特定の世界的規模のネットワークを指す<ref group="注">この意味を明示的に表す場合は「The Internet」「The Net」と呼ぶ場合もある。</ref>。特に日本語で「インターネット」と呼ぶ場合は、この固有名詞の意味である場合が大半である。中国では「'''<font lang="zh-ch">互联网</font>'''」<ref>[http://cjjc.weblio.jp/content/%E4%BA%92%E8%81%94%E7%BD%91 "互联网络の意味-中国語辞書-Weblio日中中日辞典".] (Weblio). 2016年4月25日閲覧。</ref>(<font lang="zh-tw">互聯網</font>)などと訳されている。しかし、このインターネットが広く普及したため、英語圏では一般名詞として「internet」と表記される事が増えている<ref>{{Cite web|url=https://it.srad.jp/story/16/04/07/0536233/|title=多くの英字メディアが採用するAPスタイルガイド、固有名詞扱いだった「Internet」を一般名詞扱いの「internet」へ|accessdate=2017-01-15|date=2016-04-07}}</ref>。
 
  
インターネット自体では無いが、インターネット技術を使用した社内など組織内のネットワークは[[イントラネット]]、複数のイントラネット間あるいはインターネットとイントラネット間を接続したネットワークを[[エクストラネット]]とも呼ぶ。
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日本では,1984年に東京工業大学の村井純が東京工業大学,東京大学,慶應義塾大学をネットワークでつないだのが最初で,[[JUNET]]が発足した。1989年に JUNETが NSFNETと接続,1992年に商用使用に開放された。この後,日本でも商用[[インターネット・サービス・プロバイダー]]が業務を開始,一般加入者回線によるダイヤルアップ接続時代を経て,2000年以降ブロードバンドによる常時高速接続が一般的となった。
  
「インターネット」はネットワークを形作る情報通信技術の総称であり、これらの情報通信技術には、例えば[[電子メール]]や[[World Wide Web|ウェブ]]の各技術などが含まれている。
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
 
== 概要 ==
 
=== 管理と経緯 ===
 
インターネットには、教育機関や企業などの組織、あるいは個人が運用する仕様の異なるネットワークが接続している。[[Internet Engineering Task Force|IETF]]が、通信技術の仕様を公開することで、多種多様なネットワーク間の通信方式の差異を緩和し、相互接続が可能な状態を維持している。併せて、複数の通信経路をまとめる基幹ネットワークが敷設されている。基幹ネットワークは[[光ファイバー]]や、[[電線]]、[[無線通信]]と、それらをまとめる電子機器により構成されている。
 
 
 
このように、インターネットは通信方式と電子機器の総称であるため、実社会でいう「責任主体」は存在しない。そのため、インターネットに供給する情報について、社会的、あるいは法的な義務を負い「責任主体」となるのは、インターネットに接続している教育機関や企業などの組織、あるいは個人である。
 
 
 
インターネット全体の「管理主体」と誤認されやすい団体として、[[ICANN]]、[[Internet Engineering Task Force|IETF]]、[[World Wide Web Consortium|W3C]]などの[[非営利団体]]がある。これらの団体は、世界全体の[[IPv4]]/[[IPv6]]アドレスの維持([[ICANN]])、通信技術([[通信プロトコル]]など)の研究と発表([[Internet Engineering Task Force|IETF]])、情報の形式の研究と標準化([[World Wide Web Consortium|W3C]])を行っており、インターネットを管理する団体ではない。
 
 
 
しかし、[[ICANN]]、[[Internet Engineering Task Force|IETF]]、[[World Wide Web Consortium|W3C]]のいずれも、運営費を私企業から得ていることから、完全には非営利・中立の団体とは言えない。また、ICANNは、かつて[[アメリカ合衆国商務省|米商務省]]と強い関係を有しており、国際的にも中立とは言い難かった。この米商務省との関係は、契約期間の満了に伴い終了している<ref>{{Cite web|url=http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1022940.html|title=米国政府がルートDNSや、IPアドレス管理などの“IANA機能”監督権限を手放す -INTERNET Watch|accessdate=2016-10-18|author=岩崎宰守|date=2016-10-03|publisher=インプレス}}</ref>。
 
 
 
インターネット接続が難しかった時代には、[[Unix to Unix Copy Protocol|UUCP]]による[[研究機関]]・[[大学]]や一部の[[企業]]などの間での[[電子メール|メール]]・[[ネットニュース]]の交換が多く見られた。[[専用線]]が高価だったための苦肉の策であった。その後、接続コストの低下に加え、[[World Wide Web]](WWW)の流行、さらに[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]向け[[オペレーティングシステム|OS]]のインターネット接続対応により、一般的ユーザへも爆発的な普及を見るに至った。
 
情報の伝達速度が飛躍的に向上したため、物理的な距離と関係なく様々な[[コミュニティ]]が形成され活動を行うようになった([[IT革命]]、[[掲示板]]、[[SNS]]を参照)。
 
 
 
商用のインターネット利用は概ね1980年代後半に入ってからである。1990年代末期までは、個人向け接続サービスの大半は低速な[[ダイヤルアップ接続]]で、従量制の課金が多くみられた。定額の[[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド接続]]サービスが低価格で提供され、爆発的に普及しはじめたのは2000年になってからであった。同時期に[[携帯電話]]でもインターネットへの接続サービスが提供されるようになり、携帯電話でのインターネット接続も一般化する。しかし、セキュリティに関する仕組みが現行のインターネットのプロトコルに組み込まれていないために、コンピュータウイルスの感染や不正アクセスなどの問題が後を絶たず、アプリケーションレベルで様々な対策が行われている。最近ではセキュアなネットワークを目指した新しい仕組みを作る動きも見られる。
 
 
 
=== プロトコル ===
 
{{Main|インターネット・プロトコル・スイート}}
 
[[Internet Protocol|インターネット・プロトコル]](IP)は、インターネット上の通信に用いられる基本プロトコル(ネットワーク層(レイヤー))であり、その上にトランスポート(転送)層、さらにその上にアプリケーション層のプロトコルを組み合わせて用いる。転送プロトコルにはTCPやUDPなどがあり、アプリケーション・プロトコルには[[World Wide Web|WWW]]で用いられる [[Hypertext Transfer Protocol|HTTP]]、[[ネットニュース]]に用いられる [[Network News Transfer Protocol|NNTP]]、[[チャット]]([[インターネット・リレー・チャット|IRC]])、ファイル転送([[File Transfer Protocol|FTP]])、[[ストリーミング]]などさまざまな利用方法に伴うプロトコルが存在する。これらのプロトコルの定義の多くは RFC として公開されている。
 
 
 
インターネット・プロトコルは狭義のインターネット(''The Internet'')だけに使われるプロトコルではない。例えばインターネット・プロトコルや周辺技術を、企業内等のローカル・エリア・ネットワーク([[Local Area Network|LAN]])環境で応用したものは[[イントラネット]]と呼ばれる。また、イントラネットを相互接続したものは[[エクストラネット]]と呼ばれる。
 
 
 
=== IPアドレス、ドメイン名 ===
 
IPにおいては、基本的に通信するコンピュータごとに(厳密には機器のインターフェイスごとに)唯一無二の「[[IPアドレス]]」と呼ばれる固有番号を割り当てられることが通信時の前提となっており、IPを採用するインターネットにおいても、接続する各組織に対して固有のIPアドレスの領域(範囲)がそれぞれ割り当てられる。各組織はそれぞれに割り当てられたIPアドレス領域の中の固有の番号を、所有する各コンピュータに割り当てる。
 
 
 
IPアドレスは数字の羅列で人間には分かり難いというデメリットがあり、一般には英数字を使用した名前([[ドメイン名]])をIPアドレスに対応させて用いる。<br/>例えば、「ja.wikipedia.org」というドメイン名は「198.35.26.96」というIPアドレスに対応する。インターネットに参加する各組織(研究機関、教育機関、企業、[[インターネットサービスプロバイダ|プロバイダ]] (ISP) 、協会・団体、政府機関その他)に対して、識別子として(広義の)ドメイン名が割り当てられており、各組織は所有する各コンピュータに対してホスト名を割り当てる。ホスト名とドメイン名をドット(.)でつないだものが各コンピュータの固有名([[Fully Qualified Domain Name|FQDN]])となる。
 
 
 
接続先ホストにはIPアドレスを割り当てる必要がある。また、IPアドレスを[[Domain Name System|DNS]]によって(狭義の)ドメイン名の資源として定義し供給することで、ドメイン名をIPアドレスを代替する記法として用いることもできる。
 
 
 
また、1980年代から使用されているIPアドレス([[IPv4]])が、2011年2月3日に枯渇した([[IPアドレス枯渇問題]])。これを想定して[[IPv6]]の開発が始まり2011年に実用化された。<ref>[http://www.worldipv6launch.org/ World IPv6 Launch]</ref>しかし、日本では、各企業が通信機器を交換する費用を用意できなかったことや、IPv6を扱える技術者が少ないことが普及の妨げとなり、2012年以降においても外資系企業のバックボーンでの利用に留まっている。
 
 
 
2016年現在、日本でのIPv6の普及と利用は、日本のITに関する技術力の低さと研究開発に対する投資の少なさにより、欧米諸国に比較して大きく立ち後れている。<ref>[https://www.akamai.com/us/en/our-thinking/state-of-the-internet-report/state-of-the-internet-ipv6-adoption-visualization.jsp State of the Internet IPv6 Adoption Visualization - Akamai]</ref>
 
 
 
=== アクセス ===
 
インターネットへのアクセス(接続)は、一般には[[Internet Protocol|インターネット・プロトコル]]技術を搭載した[[インターネット端末]]を使用して、[[インターネットサービスプロバイダ]]経由で接続する。また独自ネットワークや[[イントラネット]]から、[[ゲートウェイ]]等を経由して接続できる場合もある。初期のインターネットでは、使用言語は[[英語]]、[[文字コード]]は[[ASCII]]、文字は[[ラテン文字]]で、接続デバイスは各種の[[コンピュータ]]が大多数であった。
 
 
 
1990年以降のインターネットの世界的な普及により、現在では各種のコンピュータに加えて各種の[[携帯電話]]、[[ゲーム機]]、[[家庭用電気機械器具|家電]]、産業機器などがインターネット端末機能を持つようになった。接続形態も従来の[[有線通信|有線]]や[[ダイヤルアップ接続]]に加えて各種の[[無線通信]]が一般化した。インターネット上で使用可能なサービスも、当初の[[電子メール]]や[[File Transfer Protocol|ファイル転送]]などから、[[World Wide Web]]、[[インターネット電話]]、[[検索エンジン]]、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]]などに広がり、そのユーザインタフェースも[[グラフィカルユーザインタフェース]]や[[マルチメディア]]対応を含んだものも普及した。またコンピューティングの利用形態として[[SaaS]]や[[クラウドコンピューティング]]などの表現や概念が普及する基盤ともなった。これらと平行して、各種の[[国際化と地域化]]、[[多言語化]]、他のネットワークや技術との相互接続や[[相互運用性]]などが進んだ。
 
 
 
== 歴史 ==
 
{{独自研究|section=1|date=2015年8月}}
 
[[ファイル:Internet users per 100 inhabitants 1997-2007 ITU.svg|thumb|300px|1997年から2007年までの、人口100人当りのインターネットユーザーの割合(青は[[先進国]]、オレンジは[[開発途上国]]、黄色は世界平均。出典:[[国際電気通信連合]])]]
 
{{Main|インターネットの歴史}}
 
1960年、インターネットの前身[[ARPANET]]に直接影響を及ぼした概念である[[J・C・R・リックライダー]]の[[タイムシェアリングシステム]]が発表される。<ref>''[http://medg.lcs.mit.edu/people/psz/Licklider.html Man-Computer Symbiosis]'' 「人間とコンピュータの共生」 1960年3月</ref>
 
 
 
1969年10月29日、後の[[ルータ]]の原型となった[[IMP]]を用いて[[カリフォルニア大学ロサンゼルス校|UCLA]]と[[SRIインターナショナル|スタンフォード研究所]](SRI)間が接続され<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/30/news040.html インターネットが40周年 最初に送られたメッセージは「LO」 - ITmedia News]</ref><ref>[http://spotlight.ucla.edu/special-guests/40th-lo/ 40th Anniversary of the Internet / UCLA Spotlight]</ref>、同年12月5日までに[[カリフォルニア大学サンタバーバラ校|UCサンタバーバラ]]、[[ユタ大学]]が接続され4つの[[ノード (ネットワーク)|ノード]]のインターネットが実現された。
 
 
 
1983年、ARPANETがプロトコルをそれまで利用していた[[Network Control Program]]から[[TCP/IP]]に切り替える<ref>そのため別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.93.には、1980年代サブカル・流行一覧にインターネットの誕生が紹介されている</ref>。
 
 
 
1984年9月、[[村井純]]がテープメディアの物理的な配送の代わりとして電話回線を用いた300bpsの速度の回線で[[慶應義塾大学]]と[[東京工業大学]]を接続した。同年10月に[[東京大学]]が接続され、日本のインターネットの始まりである[[JUNET]]に拡大する。<ref>[http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No29/060.html インターネット 歴史の一幕:JUNETの誕生] - JPNIC ニュースレターNo.29</ref>これはインターネットの研究をするため、3大学での研究を重ねる意図もあった<ref>『インターネットの秘密』24ページ。</ref>。
 
 
 
1985年、アメリカの「全国科学財団」による学術研究用のネットワーク基盤[[全米科学財団ネットワーク|NSFNet]]が作られ、インターネットのバックボーンの役割がARPANETからNSFNetへ移行する。
 
 
 
1988年、アメリカで商用インターネットが始まる。同年、日本で[[WIDEプロジェクト]]開始。
 
 
 
1989年、商用ネットワークとNSFNetとの接続が開始される。
 
 
 
1990年、スイスの素粒子物理学研究所・[[CERN]]の研究員であった[[ティム・バーナーズ=リー]]は、当時上司だった[[ロバート・カイリュー]]らの協力によりWorld Wide Webシステムのための最初のサーバとブラウザを完成させる。
 
 
 
1992年、[[Microsoft Windows 3.x|Windows 3.1 for Workgroup]]の発売もあり、一般にもインターネットが普及する(日本では未発売)。
 
 
 
[[1994年]]7月、アメリカの[[タイム (雑誌)|タイム誌]]で、「インターネットは核攻撃下でのコミュニケーションの生き残りを想定して開発された」<ref>"[http://www.efc.ca/pages/time.25jul94.txt BATTLE FOR THE SOUL OF THE INTERNET]". TIME, 1994年7月25日。</ref>という記事が掲載される。以降、ARPANETは核戦争時のための軍事ネットであるという俗説が流布するようになる。一方、ARPANET立ち上げ時のIPTO責任者であった[[ロバート・テイラー (情報工学者)|ロバート・テイラー]]は、この記事に対して事実とは異なる旨、正式な抗議をタイム誌に対して行った。
 
 
 
1995年、NSFNetは民間へ移管された。
 
 
 
1999年に[[Internet of Things]](IoT)という用語が提唱された。
 
 
 
1999年には[[ADSL]]によるインターネットへの接続サービスが開始される。
 
 
 
2001年には[[FTTH]]、[[CATV]]、[[無線通信]]によるインターネットへの接続サービスが開始される。
 
 
 
2002年から2005年に掛けて、友人紹介型の[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]]が提供され始める。
 
 
 
2004年に[[Web 2.0]]の概念が提唱される。
 
 
 
2005年は2010年代に一般的な日常生活で使われるようになる様々なサービスが提供開始した時期である。[[Google マップ]]のサービス提供開始、[[iTunes Store|iTunes Music Store]]の日本へのサービス提供開始、2005年末には[[YouTube]]がサービスを提供を開始した。特にWebサービスに関わる重要な出来事が集中している。この年に人類史上初めて[[巨大知]]の基盤が成立したと考えられる。
 
 
 
1998年末には[[ドリームキャスト]]が、2004年末には[[ニンテンドーDS]]が、2005年末に[[Xbox 360]]が、2006年末には[[PlayStation 3]]と[[Wii]]がオンライン機能を標準搭載し発売された。2005年以降、オンライン対戦の一般化が進んだ。
 
 
 
2005年から[[ネットレーベル]]の音楽業界への台頭が始まる。
 
 
 
2000年代後半には[[YouTube]]、[[mixi]]、[[Facebook]]、[[Twitter]]等が流行し、インターネットにおけるコミュニケーション活動が活発化した。
 
 
 
2000年から2010年に掛けて、インターネットに接続される計算機やセンサーが加速度的に増えるに従って、インターネットを介して膨大な実世界データが収集可能となり、そのようなデータを処理する専門の職業まで現れた。([[データサイエンス|データサイエンティスト]])
 
 
 
=== 社会の変化 ===
 
 
 
2007年よりYouTubeや[[ニコニコ動画]]などの[[動画共有サービス]]、2010年より[[SoundCloud]]等の音声ファイル共有サービスを用いた音楽活動が活発化した。特にDTMを行う者には人気となった。若年層にはネット上の音楽活動で有名になりメジャーデビューする音楽家が多数現れるようになった。[[内閣府]]の0歳から満9歳までの子供の保護者を対象とした[[青少年のインターネット利用環境実態調査]]によると。全体の39.2%の子どもがインターネットを利用していて、0歳児で3.1%、2歳児で28.2%、5歳児で36.8%、9歳児で65.8%、と利用する割合が増えており、平日1日当たりの利用時間は平均で1時間余りとなった。<ref>[http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/net-jittai_child.html 低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査 - 内閣府]</ref><ref name=":0">[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170522/k10010990171000.html 0~9歳児の約40%がネット利用 内閣府調査 | NHKニュース]{{リンク切れ|date=2017年9月}}</ref>
 
現在のインターネットは、音楽を筆頭として、遠く隔たっていた様々な文化が融合し、新たな文化が生み出される文化交流の基盤にもなっている。
 
 
 
[[WWW]]が発明された1990年から2010年までの20年間に、インターネットは学術ネットワークから日常生活のインフラへと変革を遂げた。
 
 
 
総務省が25日発表した2017年の通信利用動向調査によると、個人がインターネットを利用する機器はスマートフォンが54.2%と、初めてパソコン(48.7%)を上回った。スマホがネット社会の主役となっていることがわかった。<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30954390V20C18A5EA4000/ ネット利用、スマホがPCを逆転 総務省調査]</ref>
 
 
 
==情報格差==
 
{{main|情報格差}}
 
世界的に常時接続環境が提供されているのは都市部が中心で、山間部や離島などとの[[情報格差]]が問題になっていた。その都市部や先進国でも当初、パソコンが高価だったことや、操作体系が複雑だったことから、[[アルビン・トフラー]]は、パソコンスキルの有無や経済力で情報格差が生じると予想していた。だが後に「誤算があった」として、パソコンの低価格化などにより、誰にでも広く普及すると発言を修正した。また操作方法も、インターネットに対応した[[フィーチャーフォン]](3G携帯)、[[スマートフォン]]、[[タブレット]]端末、あるいは[[スマートテレビ]]などの登場で、かつてのパソコンと比べ格段に容易になった。これにより、インターネットについての高度な知識やスキルは不要となり、操作スキルの有無による格差もなくなった。
 
 
 
発展途上国では、[[インターネットカフェ]]がインターネットの普及を支えていたが、2013年までに格安パソコンや格安スマートフォンが普及した。
 
 
 
またインターネットに繋がっている事を前提とした情報と発信が増えたことで、情報格差を生む要因は減少した。そのような理由で、誰でも手軽にネットを楽しんでいる。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Notelist2}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Sisterlinks|commons=Category:Internet}}
 
* [[インターネット用語一覧]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [https://www.nic.ad.jp/ja/basics/beginners/internet.html インターネットとは](JPNIC)
 
 
 
{{インターネット (関連項目)}}
 
{{Normdaten}}
 
 
{{DEFAULTSORT:いんたあねつと}}
 
{{DEFAULTSORT:いんたあねつと}}
 
[[Category:インターネット|*]]
 
[[Category:インターネット|*]]

2019/4/27/ (土) 10:35時点における最新版

インターネット: internet

世界各地のコンピュータ・ネットワークTCP/IPと呼ばれる通信プロトコルで相互接続したネットワーク。「ネットワークのネットワーク」といわれ,コミュニケーション,商行為などに大きな影響をもたらした。インターネットの前身は,アメリカ合衆国国防省の国防高等研究計画局 DARPAが 1969年に開始した ARPANETで,大学や研究機関に使われるようになって成長,1983年に通信プロトコルが異機種でも簡単に接続できる TCP/IPに切り替えられた。1985年国立科学財団 NSFのネットワーク基盤 NSFNETが構築され,ARPANETは吸収された。1988年にはネットワークの商用開放がなされ,1990年代半ばまでに世界中の無数のコンピュータが接続されるようになった。インターネットの当初の用途は,電子メールやファイル転送,ニュースグループへの投稿を通じた電子掲示板,コンピュータへの遠隔アクセスであったが,1989年リンクをたどってインターネット上の情報に簡単にアクセスできるワールド・ワイド・ウェブ WWWという仕組みをヨーロッパ原子核研究機関 CERNのティム・バーナーズ=リーが開発,さらに 1991年には画像とテキストを GUIで簡単かつ直感的に見て回ることができるブラウザが公開され,インターネットの使用は 1990年代以降劇的に拡大した。個人のメール交換以外にニュースや動画の配信,公共機関や企業の情報提供,学校や企業のネットワークとの接続など,あらゆる人間のコミュニケーション活動がインターネット上で行なわれるようになり,物の売買などの経済活動(電子商取引)も活発となった。

日本では,1984年に東京工業大学の村井純が東京工業大学,東京大学,慶應義塾大学をネットワークでつないだのが最初で,JUNETが発足した。1989年に JUNETが NSFNETと接続,1992年に商用使用に開放された。この後,日本でも商用インターネット・サービス・プロバイダーが業務を開始,一般加入者回線によるダイヤルアップ接続時代を経て,2000年以降ブロードバンドによる常時高速接続が一般的となった。



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