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'''アンテナ'''({{lang-en-short|antenna}})とは、[[高周波]][[エネルギー]]を[[電波]]([[電磁波]])として空間に放射(送信)したり、逆に空間の[[電波]](電磁波)を高周波エネルギーへ相互に変換(受信)する[[装置]]のことで、日本語だと'''空中線'''と呼ばれ、英語における本来の意味だと[[昆虫]]の[[触角]]を意味している。
 
  
 アンテナは、その用途から送信用と受信用に分けられるが、[[可逆性]]を備えている物なら送受信の兼用が可能である。
+
'''アンテナ'''({{lang-en-short|antenna}})
  
==アンテナの種類==
+
電気エネルギーを電磁波の形で空間に放出したり,または空間から電磁波を受けて取り入れるためのエネルギー変換器で,変換能率がよくなるように設計された電気回路である。空中線ともいう。無線通信の送受信用に不可欠なもので,その形状や特性は,周波数や用途によって多くの種類があるが,導線で構成された線状アンテナと開口面をもつ開口アンテナ (立体アンテナともいう) に大別される。線状アンテナは長波から超短波にわたる比較的低い周波数帯に,開口アンテナはマイクロ波以上の高い周波数帯に多く用いられる。
[[電波の周波数による分類|電波の周波数]]や用途により、大きさも形状も異なる。
 
===形状による分類===
 
====線状アンテナ====
 
[[ファイル:Yagi.jpg|thumb|VHF/UHFテレビ受信用八木・宇田アンテナ]]
 
[[ファイル:MF_TransmittingTower2.jpg|thumb|円管柱アンテナ([[NHK甲府放送局|NHK甲府]]の中波[[送信所]])]]
 
* [[ダイポール・アンテナ]]
 
** [[逆V型アンテナ]]
 
** [[U型アドコックアンテナ]]
 
** エクスパンディッド・クワッド
 
** スクエアローアンテナ
 
** [[折返しダイポールアンテナ]]
 
*** [[T2FD]]
 
** 広帯域ダイポールアンテナ
 
*** [[対数周期アンテナ]](ログペリオディックアンテナ、LPDA)
 
*** ファンアンテナ
 
*** コニカルアンテナ
 
*** [[AWXアンテナ]]
 
** [[クロスダイポールアンテナ]]
 
* [[八木・宇田アンテナ]](八木アンテナ)
 
** GIP八木
 
** [[パラスタックアンテナ]]
 
* 単線給電アンテナ
 
** [[ツェップアンテナ]](エンドフェッドアンテナ)
 
<!--**ダブレット・アンテナ-->
 
** ウインドム・アンテナ
 
** [[G5RV]]
 
* [[ループ・アンテナ]]
 
** スケルトン・スロット
 
** [[ヘンテナ]]
 
** [[双ループアンテナ]]
 
** (キュビカル)クワッドアンテナ
 
** 5Aスペシャルアンテナ
 
** DDRR(Directional Discontinuity Ring Radiator)
 
** アルホード・ループアンテナ
 
* 位相差給電アンテナ
 
** [[HB9CV]]
 
*** スイス・クワッド
 
*** ZLスペシャル
 
** [[アレーアンテナ]]
 
** [[フェイズドアレーアンテナ]]
 
** [[アダプティブアレー]]アンテナ
 
** Lazy-Hアンテナ
 
** バードケージアンテナ
 
** ツイギー・ビーム
 
** [[8JKビーム・アンテナ]](フラットトップアンテナ)
 
* 接地アンテナ
 
<!--**接地型垂直アンテナ-->
 
** {{仮リンク|モノポールアンテナ|en|Monopole antenna}}
 
*** [[ロングワイヤーアンテナ]]
 
*** [[逆L型アンテナ]]
 
*** {{仮リンク|逆F型アンテナ|label=逆F型アンテナ(線状)|en|Inverted-F antenna}}
 
*** [[ホイップアンテナ]]
 
**** [[1/4λアンテナ]]
 
**** [[5/8λアンテナ]]
 
* 非接地型垂直アンテナ
 
** [[ブラウン・アンテナ]](グラウンド・プレーン・アンテナ)
 
** [[スリーブアンテナ]]
 
** [[コーリニアアレイアンテナ|コーリニヤ(コーリニア、コリニア)アレーアンテナ]]
 
** [[1/2λアンテナ]]
 
** J型アンテナ
 
** [[スリムジムアンテナ]]
 
* [[ビームアンテナ]]
 
** 広帯域ビームアンテナ
 
 
 
[[ファイル:TBS Anttena Monument.jpg|thumb|right|[[TBSテレビ|TBS]]で使われていたスーパーターンスタイルアンテナ]]
 
 
 
* 水平偏波全方向性アンテナ
 
** [[ターンスタイルアンテナ]]
 
*** 折返しターンスタイルアンテナ
 
*** 多段ターンスタイルアンテナ
 
*** [[スーパーターンスタイルアンテナ]]
 
** スーパーゲインアンテナ
 
** [[EWEアンテナ]]
 
* [[コーナーリフレクタ・アンテナ]]
 
* くし形アンテナ
 
* アドコック・アンテナ
 
 
 
====板状アンテナ====
 
*[[バイコニカル・アンテナ]]
 
*[[ディスコーン・アンテナ]]
 
*[[ボウタイ・アンテナ]]
 
*[[スパイラル・アンテナ]]
 
 
 
====平面アンテナ====
 
*[[マイクロストリップアンテナ]](パッチアンテナ)
 
*板状逆Fアンテナ(PIFA)
 
*一層構造導波管スロットアレーアンテナ
 
*ラップアラウンド・アンテナ
 
 
 
====開口面アンテナ====
 
[[ファイル:Poland Psary - sat comm station.jpg|thumb|パラボラアンテナ]]
 
[[ファイル:Over the horizon antenna.JPG|thumb|[[地上波]]用のパラボラアンテナ]]
 
*[[ホーンアンテナ]]
 
*[[ホーンリフレクタアンテナ]]
 
*[[ディッシュアンテナ]]
 
**[[パラボラアンテナ]]
 
***[[カセグレンアンテナ]](カセグレン型パラボラアンテナ)
 
***[[グレゴリアンアンテナ]](グレゴリ型パラボラアンテナ)
 
**[[球面アンテナ]]
 
*[[レンズ・アンテナ]]
 
 
 
====進行波アンテナ====
 
*[[表面波・アンテナ]]
 
*[[誘電体棒・アンテナ|誘電体棒(ポリロッド)・アンテナ]]
 
*[[導波管スロット・アンテナ]]
 
*[[ヘリカルアンテナ]]
 
*[[ビバレージアンテナ]]
 
*[[ロンビックアンテナ]]
 
 
 
====EHアンテナ====
 
*スター型[[EHアンテナ]]
 
*ブリッジ型EHアンテナ
 
 
 
====スーパーラドアンテナ====
 
*[[スーパーラドアンテナ]]
 
 
 
====磁界アンテナ====
 
*[[スロットアンテナ]]
 
*[[バーアンテナ]]
 
*[[微小ループアンテナ]]
 
 
 
====誘電体アンテナ====
 
*[[誘電体アンテナ]]
 
 
 
====その他====
 
*[[レクテナ]]
 
 
 
==アンテナの特性==
 
===利得===
 
指向性を持つアンテナにおいては、[[放射]]が最大となる放射角における[[エネルギー]]の強さをアンテナの[[利得 (電気工学)|利得]](ゲイン)として[[デシベル]](dB)で表す。表記には2通りあり、半波長ダイポールアンテナを基準とするdBまたはdBd表記と全ての方向に均等に電波を放射する仮想的な等方向性(アイソトロピック)アンテナを基準とするdBi表記がある。dBi表記はdBd表記より2.14dB(又は2.15dB)大きな値となるため、利得の比較には注意が必要である。
 
 
 
===指向性===
 
電波の放射方向と放射強度との関係を'''指向性'''という。指向性は放射角と放射強度の関係をレーダーチャートにした図で表される。ダイポール・アンテナは2つの円を並べた「8の字特性」、ブラウン・アンテナ(垂直面内)は2つの半円を並べた特性となる。ブラウン・アンテナ(水平面内)のように特定の面では360°均等に電波が放射される無指向性のアンテナもある。
 
 
 
利得の大きなアンテナほど指向性は鋭く、特定の方向へ強く電波を放射する。指向性は高周波電流を電波に変換する場合(送信)とも、電波を高周波電流に変換する場合(受信)でも同じ特性となる。八木・宇田アンテナなど鋭い指向性を持つアンテナでは、放射が最大となる方向(メインローブ)と逆方向の利得(F/B比)やそれに直交する方向(サイドローブ)の利得(F/S比)も性能を示す重要な指標である。
 
 
 
===偏波(へんぱ)===
 
[[電波]]([[電磁波]])の[[空間]]に対する向きを[[偏波]]という。
 
 
 
[[電界]]が常に一つの[[平面]]内に存在する場合を[[直線偏波]]といい直線偏波の中で電界が[[地|大地]]と[[平行]]な場合を[[水平偏波]]、大地と[[垂直]]な場合を[[垂直偏波]]という。例えば素子が大地に対して平行ならば水平偏波、垂直ならば垂直偏波となり首都圏のテレビ放送では水平偏波が多い。
 
 
 
直線偏波とは異なり、電界が[[伝播]]方向に向かって回転する場合を[[円偏波]]といい電波の進行方向に向かって右に回転する場合を[[右旋]]円偏波、左に回転する場合を[[左旋]]円偏波という。円偏波は回転する電界の大きさが一定の場合を言うが実際のアンテナでは電界の大きさが一定とならず[[楕円]]の形になり、その場合を[[楕円偏波]]という。楕円偏波において、楕円の[[長軸]]と[[短軸]]の比を[[軸比]]という。円偏波は[[衛星放送]]や[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]等の[[衛星通信]]で使用されることが多く、また円偏波は電波の周囲からの不要な反射(マルチパス)の影響を受けにくいため[[ETC]]などでも使われている。
 
 
 
良好な通信を行うには送信アンテナが水平偏波の場合は受信アンテナも水平偏波、送信アンテナが右旋円偏波の場合は受信アンテナも右旋円偏波というように偏波を一致させる必要がある。
 
 
 
===定在波比(VSWR)===
 
効率よく通信を行うには、アンテナと[[送信機]]又はアンテナと[[受信機]]を[[整合]]させる必要がある。[[整合]]の程度を表すものとして[[定在波比]]がある。([[定在波比]]を参照のこと)
 
 
 
==給電方式==
 
高周波電力を供給するためアンテナと[[給電線]]とを接続する点を'''給電点'''という。給電点の電流と電圧の関係により、次のように分類できる。
 
; 電流給電
 
: 給電点において電流が最大で電圧が最小となる給電方式。例:中央から給電した1/2波長ダイポール・アンテナ
 
; 電圧給電
 
: 給電点において電圧が最大で電流が最小となる給電方式。例:端部から給電した1/2波長ダイポール・アンテナ
 
 
 
==接地==
 
[[接地]](アース)を必要とするアンテナでは、大地に直接接続して接地するのが基本である。ただし、この場合アンテナの地上高は0mになる。地上高を高くするために大地の代わりに波長に対して十分長い[[導線]]を四方八方に複数、水平に張ることで電気的に接地型アンテナと同じにできる。この導線を'''ラジアル'''と言う。ラジアルは1/4波長まで短くできるが、その場合は指向性が上向きになる。またラジアルの本数が1本の場合は、もはや接地アンテナとは言えない。砂地や岩の多い大地では十分に[[接地抵抗]]を低くできない。そこで大地に平行に導線を展張することがある。これを'''カウンターポイズ'''(counterpoise)と言い、大地との間に[[コンデンサ]]を形成させることで[[高周波]]的に接地と同じ効果を狙ったものである。
 
 
 
==アンテナパーツ==
 
[[Image:TV-RINGS1.JPG|thumb|right|100px|支線止め金具]]
 
[[Image:Uv yaneuma.jpg|thumb|right|150px|屋根馬(補強板付き)]]
 
[[image:turnbuckle.jpg|thumb|right|150px|ターンバックル]]
 
[[画像:Thimble for the stay of radio antennae.jpg|thumb|右|150px|シンブル(ワイヤーコース)]]
 
[[画像:Stainless steel shackle.jpg|thumb|右|150px|シャックル]]
 
[[画像:Nasukan.jpg|thumb|右|150px|ナスカン]]
 
アンテナの接続・設置のために用いる関連器具を、[[アマチュア無線]]あるいは家庭用テレビ受信アンテナ工事では総称して'''アンテナパーツ'''あるいは'''アンテナアクセサリー'''という。主なアンテナパーツには次のようなものがある。
 
; マスト
 
: アンテナを設置するための支柱
 
; サイドベース(マストホルダー)
 
: マストを建物の壁面に取り付けるための器具
 
; 屋根馬(ルーフベース)
 
: マストを建物の屋根上に取り付けるための四本足の器具
 
; 支線止め金具
 
: 支線止め金具またはステー金具は、マストをステー([[支線 (建築)|支線]])で支えるときにマストに付ける金具
 
; ターンバックル
 
: [[ターンバックル]]はステーの張力を調節する金具
 
; ワイヤーコース(シンブル)、シャックル、ナスカン
 
: いずれも支線同士、支線とステー金具、支線とアンカー等とを接続するのに用いる金具類
 
; Uボルト
 
: アンテナをマストに取り付ける金具
 
 
 
==日本のアンテナメーカー==
 
===主要製品による分類===
 
====家庭用テレビ受信用====
 
*[[DXアンテナ]]
 
*[[サン電子 (映像情報機器)|サン電子]]
 
*[[日本アンテナ]]
 
*マックステル
 
*[[マスプロ電工]]
 
*[[ミニー (企業)|ミニー]]
 
*[[八木アンテナ (企業)|八木アンテナ]]
 
 
 
====アマチュア無線用====
 
*コメット
 
*第一電波工業
 
*クリエートデザイン
 
*ミニマルチアンテナ
 
*ナガラ電子工業
 
*サガ電子工業
 
*日高電機製作所
 
 
 
====自動車用====
 
*[[ヨコオ]]
 
*[[原田工業]]
 
 
 
====業務用====
 
*[[日本アンテナ]]
 
*[[日高電機製作所]]
 
*[[八木アンテナ (企業)|日立国際八木ソリューションズ]]
 
*[[電気興業]]
 
*[[アンテナ技研]]
 
*日本電業工作
 
 
 
===アンテナメーカーではないが業務用アンテナを製造している企業===
 
*[[東芝]]
 
**東芝テクノネットワーク
 
*[[パナソニック]]
 
*[[三菱電機]]
 
*[[日本電気|NEC]]
 
**NECネットワークプロダクツ
 
<!--*[[日立製作所]]
 
**[[日立国際電気]]-->
 
*[[住友電気工業]]
 
*[[古河電気工業]]
 
**古河C&B
 
*[[日本無線]]
 
 
 
==関連項目==
 
{{Commons|Category:Antennas|アンテナ}}
 
*[[グリエルモ・マルコーニ]] - アンテナの命名者
 
*[[マクスウェルの方程式]]
 
*[[電磁気学]]・[[電気工学]]
 
*[[電波工学]]・[[無線工学]]
 
*[[電子工学]]
 
*[[定在波比]](SWR、VSWR)
 
*[[自己補対アンテナ]]
 
*[[列車無線アンテナ]]
 
*[[輻射アンテナ]]
 
*[[同軸ケーブル]]
 
*[[ローテーター]]
 
*[[日本の地上デジタルテレビ放送]]
 
*[[日本の放送送信所一覧]]
 
  
 
{{DEFAULTSORT:あんてな}}
 
{{DEFAULTSORT:あんてな}}
 
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
[[Category:アンテナ|*]]
 
[[Category:アンテナ|*]]
 
[[Category:無線]]
 
[[Category:無線]]

2018/10/6/ (土) 14:59時点における最新版

アンテナ: antenna

電気エネルギーを電磁波の形で空間に放出したり,または空間から電磁波を受けて取り入れるためのエネルギー変換器で,変換能率がよくなるように設計された電気回路である。空中線ともいう。無線通信の送受信用に不可欠なもので,その形状や特性は,周波数や用途によって多くの種類があるが,導線で構成された線状アンテナと開口面をもつ開口アンテナ (立体アンテナともいう) に大別される。線状アンテナは長波から超短波にわたる比較的低い周波数帯に,開口アンテナはマイクロ波以上の高い周波数帯に多く用いられる。




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