計算尺

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計算尺(けいさんじゃく)

簡便な携帯用アナログ計算器。対数目盛りをもつ固定尺と滑尺があり,滑尺を滑らせて計算操作を行う。原理は,対数により乗除算を加減算に変換できることを利用したもので,目盛りを正しく読むためのカーソル (滑子) がついている。乗除,開平,開立,べき,三角関数などの計算ができ,また特に各工業分野の特殊計算に便利なようにつくった電気用,機械用,土木測量用その他の特殊計算尺がある。温度や外力に対し寸法変化の少い材料でつくる必要があるが,日本では幸いに廉価でこの条件に適する竹があるので,竹にセルロイドを張った製品が多く,優秀である。外国では以前はセルロイド製や紙製が多く狂いやすかったが,その後プラスチックを使ったよいものができている。形式は直線目盛りのものさし型が最も多いが,2枚以上の目盛りつき円盤を同心的に重ね,回転して計算する薄型のものもある。近年は電子式卓上計算器,コンピュータの普及により,一般にはあまり使用されなくなった。



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