バラモン教

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ばらもんきょう、英: Brahmanism

インド古代の宗教。バラモンが司祭し指導したためヨーロッパ人が便宜的につけた名称。

仏教興起以前のヒンドゥー教をいい,そのうちの最古の段階を「ベーダの宗教」ということもある。アーリア人がインダス川上流地方に侵入し,先住民を征服してこの地方に定住,発展する間に次第に形成された信仰。

彼らは自然現象を神々として畏敬し,供犠によって神を祭ることで災厄を免れ,幸福がもたらされると信じた。この祭りを司るバラモンが最高の階級で,王族 (クシャトリヤ) を第2,農工商人 (バイシャ) を第3,被征服民の奴隷 (シュードラ) を最下位とするカーストをつくり上げた。やがてガンジス川上・中流へ広がっていく間に,この祭祀中心主義への反省批判が起り,自然現象の背後にあって現象を動かす原理としての梵 (ブラフマン) と,自己の内奥にある純粋無垢の我 (アートマン) とが融合する梵我一如の境地を追求する思想が出現。ここから祭祀にとらわれない自由思想家群が現れ,このなかからブッダやマハービーラが出て,仏教やジャイナ教を説いた。

他方,一般の人々に対しては現象を動かす原理である梵を神とし,この神ブラフマーを唯一最高神とする信仰を説くこととなり,このような最高神として,ほかにシバ神やビシュヌ神崇拝が出現しのちのヒンドゥー教となった。