山地
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山地(さんち)は、平地に対比される、比較的大きな起伏や傾斜を持ちまわりより高い地域で、複数の山からなる広い地域を指す。火山活動、地盤の隆起運動と浸食作用の競合で形成された河川、氷河などを持つ地形である。百科事典においては「成因別にみると褶曲による褶曲山地、断層に囲まれた地塊山地、浸食に抗して残った浸食山地、火山活動による火山性山地などがあり、発達段階から幼年期、壮年期、老年期の各山地がある」と定義されている[1]。
分類
起伏の大きさによって、概ね以下のように分類される。
- 高山性山地
- 2,000 m以上
- 中山性山地
- 1,000 m程度
- 低山性山地(丘陵)
- 500 m以下
日本では日本アルプスが高山性山地に当たり、日本の多くの山地は中山性山地に当たる。
また、山地のうち細長く伸びるものを山脈という。さらに、高さが比較的低いが伸びているものを高地という。
生物の分布
生物学における分布に関わる表現としては、山地とは標高1,000 m以上程度を示す。これは日本本土の中程では落葉樹林帯、いわゆるブナ帯にほぼ当てはまる。それより低い山のことは低山、あるいは丘陵という表現を使うのが通例である。
脚注
- ↑ “山地”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、コトバンク. . 2017閲覧.