地球

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ちきゅう、羅: Terra、英: Earth

われわれ人間の住んでいる天体。太陽系に属する惑星の一つで,太陽から3番目の距離にある。太陽からの平均距離1億 4960万 km。平均密度 5.52 g/cm3 。全質量 5.973×1027g 。形は南北に扁平な楕円体に近く,赤道半径 6378.388km,極半径 6356.912km。扁平率 0.0034。太陽を一つの焦点とする円に近い楕円軌道上を 365.2563日の周期で公転し,またこの公転軌道面と約 66.5°の傾きを保つ地軸を軸として23時間 56分 4.09秒の周期で自転している。地球の内部構造は地殻マントルの三つに分けられる。地殻の表面よりも外側には大洋 (水圏) があり,その外側に大気 (気圏) がある。大気は下層ほど密度が濃く,上空にいくにつれて希薄になる。気象状態を左右する対流圏の厚さは 10~15kmである。大洋は地球の表面の約3分の2を占め,平均の深さは約 3800mである。一方陸地の平均の高さは 840mである。地殻の厚さは大陸の下では 30~60km,大洋の下では約 5kmである。マントルと核の境界は深さ 2900kmにあり,それ以深を占める核はさらに内核と外核に分けられる。外核も内核も鉄を主成分とする金属でできているが,外核は液体状態,内核は固体状態にある (地球の構造 ) 。地球が誕生したのは 46億年前で,地球内部の成層構造や大気,大洋の大部分は,誕生直後の比較的短時間のうちにつくられたと考えられる。化石として残るような生物が発生したのは約6億年前で,これ以前の時代を先カンブリア時代と呼ぶ (地史 ) 。これ以後を顕生時代と呼び,生物の進化地層中の化石を研究することから推定される。