井原市

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井原市(いばらし)は、岡山県南西部、広島県との県境に位置するである。

概要

中国地方の子守唄」発祥の地として有名。また天文家の間では、2005年に合併した旧美星町が日本で初めて制定した条例である『光害防止条例』(1989年11月29日制定)を引き継いだ、「日本初の対光害専門条例を制定した市」としても知られている。

隣接する広島県福山市とは生活圏経済圏が一体化しており、福山都市圏の一部を形成。市域は吉備高原にまで及ぶ。市域を大きく分けると、平成の大合併以前の市町域を基に井原芳井美星の3つの地域に分けられ、更に中学校区を基に井原地域(旧井原市)は、井原・木之子・高屋の3つの地域に分かれ、芳井地域と美星地域を合わせて、5つの地域で構成された市となっている。

井原地域(旧井原市)および芳井地域の住民は、隣接する福山と歴史的・伝統的結びつきが深い一方で、美星地域の住民は場所にもよるが、どちらかといえば倉敷志向であり、一体感の醸成が課題となっている。

なお、2006年10月10日から浅口市笠岡市倉敷市里庄町矢掛町とともに、自動車ナンバープレートに「倉敷ナンバー」(ご当地ナンバー)が導入された。

地理

一級河川「高梁川」の支流である小田川が広島県神石郡神石高原町を源に北から南に流れ、市の中心部で東方向、即ち小田郡矢掛町方向に流れを変える。北と南を山・丘陵に挟まれた盆地を形成している。また芳井地域や美星町地域をはじめとする市内北部は標高400〜500メートルの石灰岩質のカルスト台地の上に集落が広がっている。

隣接する自治体

  • 岡山県
  • 広島県
    • 福山市
    • 神石郡神石高原町

歴史

ファイル:IbaraShiKennai.png
平成の合併前の市域

年表

市制施行前

市制施行後

行政

市長

歴代市長

氏名 就任日 退任日 備考
初代 大山文雄 1953年4月30日 1965年4月29日 [2]
2代 山岡昇 1965年4月30日 1973年4月29日 [2]
3代 小野強 1973年4月30日 1985年4月29日 [2]
4代 西山公夫 1985年4月30日 1990年8月6日 [2] 交通事故により殉職
5代 谷本巖 1990年9月16日 2006年9月15日 [2]助役。任期満了による選挙により落選
以後、6代目市長を後継者として支援。
6代 瀧本豊文 2006年9月16日
[2] 3期目は芳井町・美星町編入後初となる無投票[1]

公共機関

岡山県

市・行政組合

  • 井原市役所
    • 本庁、芳井支所、美星支所
  • 井原地区消防組合井原消防署
  • 井原市立図書館
    • 井原図書館、芳井図書館、美星図書館
  • 井原市民病院
  • 美星国保診療所
  • 井原市民会館
  • アクティブライフ井原(井原中央公民館)
  • 井原ふるさとハローワーク - ハローワーク笠岡の井原出張所の廃止に伴い「井原地域職業相談室」として設置、2010年(平成22年)4月より現名称。

その他公共機関

その他

公式マスコット

産業

繊維・自動車部品工業・電子部品・食品容器製造・鉱業などが盛ん。

  • タツモ 本社所在地
  • タカヤ 本社所在地・繊維・電子部品
  • 井原精機 本社所在地・自動車部品
  • シーピー化成 本社所在地・食品トレー大手(旧名:中国パール化成)
  • 化繊ノズル製作所 繊維ノズル製造大手 
  • 片山工業
  • JFEミネラル芳井鉱業所 製鉄用石灰岩採掘(旧名:鋼管鉱業
  • 日本綿布

姉妹都市・提携都市

国内

地域

人口

井原市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

高等学校

中学校

  • 井原市立高屋中学校
  • 井原市立井原中学校
  • 井原市立木之子中学校
  • 井原市立芳井中学校
  • 井原市立美星中学校

小学校

  • 井原市立青野小学校
  • 井原市立県主小学校
  • 井原市立出部小学校
  • 井原市立稲倉小学校
  • 井原市立井原小学校
  • 井原市立荏原小学校
  • 井原市立大江小学校
  • 井原市立木之子小学校
  • 井原市立高屋小学校
  • 井原市立西江原小学校
  • 井原市立野上小学校
  • 井原市立芳井小学校
  • 井原市立美星小学校

交通

ファイル:The street in front of Ibara Station.jpg
井原駅前通り北方面、正面はバスセンター

鉄道

市の中心となる駅:井原駅

井原鉄道

路線バス

道路

高速道路 市内に高速道路なし。最寄りの高速道路は山陽自動車道で、インターチェンジは笠岡市の笠岡IC福山市福山東IC浅口市鴨方ICとなる。

一般国道

主要地方道

一般県道

主な幹線市道

  • 井原市道・笠岡市道井原北川線 ‐ 旧井笠鉄道の線路跡を活用した道路。
  • 井原市道・笠岡市道井原東大戸線 ‐ 木之子地域と岡山県道34号笠岡井原線を連絡。
  • 井原市道志村百町線 ‐ 岡山県道166号美袋井原線のバイパスとして機能。
  • 井原市道祝部腰折線 ‐ 国道486号と岡山県道407号野上矢掛線を連絡。

主な農林道

主な旧街道

  • 山陽道 (古代 〜 近世
  • 作州街道 (三山往来)
  • 雲州街道 (東城往来
  • 石州街道 (古道)
  • 備中往来

メディア

新聞

放送

ケーブルテレビ

地上波テレビ放送(アナログ)、FMラジオ放送

局名 NHK岡山 RNC KSB RSK TSC OHK NHK-FM
岡山
FM岡山 出力 偏波面 送信
場所
総合 教育
デジタルリモコン番号 1 ch 2 ch 4 ch 5 ch 6 ch 7 ch 8 ch
井原 デジタル 32 ch 13 ch 15 ch 17 ch 19 ch - 16 ch - - 0.3 W 水平 城山
アナログ 58 ch 47 ch 54 ch 56 ch 61 ch - 50 ch 82.9 MHz 84.3 MHz 3 W
東井原 デジタル 39 ch 13 ch - - 19 ch - 38 ch - - 0.3 W 水平 高月山
アナログ 43 ch 41 ch - - 49 ch - 59 ch - - 3 W
西井原 デジタル 39 ch 13 ch - - 19 ch - 47 ch - - 0.3 W 水平 大江町
アナログ 53 ch 57 ch - - 46 ch - 51 ch - - 3 W
南井原 アナログ 37 ch 39 ch - - 31 ch - 33 ch - - 3 W 水平 岩倉町
備中芳井 アナログ 51 ch 49 ch - - 53 ch - - - - 3 W 水平 大仙山

AMラジオ放送

地域によっては、隣接する福山市や尾道市からの放送波も受信できる。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ファイル:Ibara Tutumi.JPG
東側の高台から見た井原堤
ファイル:Tenjinkyo in Okayama.jpg
天神峡の流れ(2009年6月撮影)

観光・レジャー

祭り

  • 井原鉄道開業記念日(井原駅など、毎年1月11日)
  • 井原桜まつり(毎年3月中旬 - 4月上旬)
  • 那須与一まつり(毎年8月下旬)
  • 星の降る夜(井原市美星町域、毎年8月上旬)
  • 井原ふれあいフェスタ(井原駅前、毎年10月中旬)
  • 井原鬼まつり(井原市井原町域、毎年10月下旬)
  • 三原渡り拍子(井原市芳井町三原地区、毎年11月上旬)
  • 日本の子守唄フェスティバル(井原市文化祭、毎年11月上旬)

芸術

映画

音楽

著名人物

出身者

井原地域

芳井地域

  • お登久(おとく) - 地元戦国武将の藤井広玄の娘。備後福山藩の二代目藩主水野勝俊の母。
  • 早川菊市 - 実業家。早川ゴム株式会社(本社:福山市)の創業者。
  • 内山完造 - 著述家、実業家。上海内山書店店主魯迅との親交を通じ、魯迅の活動を支援した。
  • 藤井勝志 - 政治家。衆議院議員(自民党)、労働大臣、井原市名誉市民[2]
  • ノブ(早川信行) - 漫才師。お笑いコンビの千鳥のメンバー。井原ふるさと大使[14][15]

美星地域

ゆかりの人物

名誉市民・特命大使

名誉市民

井原ふるさと大使

  • ノブ (漫才師、千鳥) - 2012年平成24年)8月18日任命[14][15]
  • 房野史典 (漫才師、ブロードキャスト) - 2012年(平成24年)8月18日任命[14][15]

脚注

注釈

出典

  1. 1.0 1.1 “井原市長に滝本氏、無投票で3選 「市民の期待に応えたい」”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2014年8月31日). http://www.sanyonews.jp/article/62694/1/?rct=igasa . 2014閲覧. 
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 歴代市長と名誉市民”. 井原市役所 (2010年6月15日). . 2013閲覧.
  3. 3.0 3.1 “井原の場外舟券売り場開業 岡山県内初、倉敷市長ら祝う”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2013年12月14日). オリジナル2013年12月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131215095934/http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013121420524848/ . 2014閲覧. 
  4. 井原市マスコットキャラクター誕生!”. 井原市役所 (2013年5月31日). 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013閲覧.
  5. “「でんちゅうくん」よろしく 井原市制60周年でマスコット”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2013年5月24日). オリジナル2013年12月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131215100952/http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013052409461676/ . 2014閲覧. 
  6. “井原市に初のマスコット 「でんちゅうくん」6月デビュー”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2013年5月27日). オリジナル2013年12月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131215100949/http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013052710465224/ . 2014閲覧. 
  7. “井原市にマスコット誕生”. 中国新聞 (中国新聞社). (2013年6月1日). http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306010006.html . 2013閲覧. 
  8. 8.0 8.1 井原市総務部企画課 編著 『井原 ‐ IBARA CITY』 井原市勢要覧、井原市役所、2007年3月、39頁。
  9. 9.0 9.1 井原市総務部企画課 編著 『井原 ‐ IBARA CITY』 井原市勢要覧(資料編)、井原市役所、2007年3月、5頁。
  10. “井原で映画「たたら侍」ロケ開始 中世の市場や鍛冶小屋を再現”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2015年9月22日). http://www.sanyonews.jp/article/233717/1/ . 2015閲覧. 
  11. “井原市美星で時代劇映画ロケ”. 中国新聞 (中国新聞社). (2015年9月25日). http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=187892&comment_sub_id=0&category_id=110 . 2015閲覧. 
  12. コラボレーション企画 「美星の曲を作ろう!」完成!!”. 美星天文台 (2009年). . 2015閲覧.
  13. 宗宮正行「興譲館高の新男子寮完成――運動部以外も利用可能」『山陽新聞』 2013年3月22日付朝刊、笠岡・井原 32面、山陽新聞社。
  14. 14.0 14.1 14.2 14.3 “お笑い通して井原を発信 ふるさと大使に芸人2人”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2012年8月14日). オリジナル2013年7月28日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130728195254/http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012081410263719 . 2014閲覧. 
  15. 15.0 15.1 15.2 15.3 井原市議会市長提案説明(要旨)”. 井原市役所 (2012年9月10日). . 2013閲覧.

外部リンク