ペンシルベニア州
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ペンシルベニア州(英: Commonwealth of Pennsylvania)
アメリカ合衆国北東部にある州。州都はハリスバーグ。地形は大西洋岸から続く海岸平野,ピードモント台地,アパラチア山系,アレゲニー山地,エリー湖沿岸平野の5つに区分される。気候は一般に湿潤な大陸性気候で,南東部では夏は長く,冬は温和。内陸部では夏が短く,冬の寒さがきびしい。
17世紀初期にはスウェーデン,オランダの植民地であったが,中頃イギリス領となり,1682年にはクェーカー教徒 W.ペンが中心になり開拓が始った。現在でもクェーカー教徒が多く,州名もペンにちなみ命名されたもので,「ペンの森」の意。また,ドイツ系移民も多く,その子孫たちは特にペンシルバニア・ダッチと呼ばれる。独立戦争では重要な役割を果し,フィラデルフィアは独立宣言,合衆国憲法の誕生の地である。 1788年独立十三州 (十三植民地 ) の1つとなった。 18世紀中頃アパラチア炭田,19世紀中頃には油田が発見され,五大湖周辺の鉄鉱石の利用,運河,鉄道などの発達に伴い,ピッツバーグ,ベスレヘムを中心にアメリカ有数の鉄鋼業地域となった。現在は鉄鋼生産は停滞傾向にあり,石油,ガラス,電機などの工業生産の比重が増加している。ピードモント台地,エリー湖沿岸平野では農業も行われ,トウモロコシ,ジャガイモ,コムギ,リンゴ,モモなどが栽培され,酪農も盛ん。面積 11万9282km2。人口 1270万2379(2010)。