日本漫画家協会賞
日本漫画家協会賞(にほんまんがかきょうかいしょう)は公益社団法人日本漫画家協会が、日本漫画界の向上発展を図る目的のために、1972年に設立した賞である。
Contents
- 1 概要
- 2 歴代受賞者リスト
- 2.1 第1回
- 2.2 第2回
- 2.3 第3回
- 2.4 第4回
- 2.5 第5回
- 2.6 第6回
- 2.7 第7回
- 2.8 第8回
- 2.9 第9回
- 2.10 第10回
- 2.11 第11回
- 2.12 第12回
- 2.13 第13回
- 2.14 第14回
- 2.15 第15回
- 2.16 第16回
- 2.17 第17回
- 2.18 第18回
- 2.19 第19回
- 2.20 第20回
- 2.21 第21回
- 2.22 第22回
- 2.23 第23回
- 2.24 第24回
- 2.25 第25回
- 2.26 第26回
- 2.27 第27回
- 2.28 第28回
- 2.29 第29回
- 2.30 第30回
- 2.31 第31回
- 2.32 第32回
- 2.33 第33回
- 2.34 第34回
- 2.35 第35回
- 2.36 第36回
- 2.37 第37回
- 2.38 第38回
- 2.39 第39回
- 2.40 第40回
- 2.41 第41回
- 2.42 第42回
- 2.43 第43回
- 2.44 第44回
- 2.45 第45回
- 2.46 第46回
- 2.47 第47回
- 3 脚注
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
概要
全くの個人出版、展覧会等まで受賞対象を広く求め、漫画家が選考するため、ユニークな作品が選考されることがある。また、賞金は協会会員の会費より捻出し、業界等からの影響は一切受けない運営となっている。
また賞の枠組みに関して、2001年から大賞が一般的な長編のコミック部門、一コマ漫画などのカートゥーン部門の2枠になり、他に優秀賞、特別賞、新人賞などがその時の候補によって臨機応変に決められている。
1990年から始まった文部大臣賞(2001年からは文部科学大臣賞)は、当時自民党の代議士で文部大臣であった西岡武夫とのつながりで生まれたもので、国民に広く愛された漫画を生んだ漫画家を対象に選考されている。現在受賞パーティーには文部省から事務方が大臣代理で出席するが、西岡はほぼ毎年招かれて出席している。西岡が参議院議長を務める2011年には参議院議長賞賞が新設された。
選考は漫画家、漫画評論家、漫画関係者(1名)の10 - 12名の選考委員により、その年の出版物・活動に対し受け付けた応募作品、推薦作品を対象におこなわれる。各委員の協会賞候補作推薦理由のスピーチや議論と投票を交互に行って候補作をしぼり、2次から3次の投票によって、各賞が決定する。特別賞については、年により、次点の作品、奨励賞の意味合いをもつ作品、その年の漫画界への貢献大だった活動など様々である。
出版社等主催の他の漫画賞の選考対象にならない地味な作品や活動を拾い上げようとする意図と、純粋に作品の質だけを見ようとする意図とが交錯しあうが、多人数による無記名投票なので、特定の団体に利する意図は入り込む余地はない。
歴代受賞者リスト
第1回
(1972年度)
第2回
(1973年度)
第3回
(1974年度)
- 大賞
- 『元禄遊女伝』矢野徳
- 特別賞
- 『ある風俗絵巻』遠藤健郎
- 優秀賞
第4回
(1975年度)
第5回
(1976年度)
第6回
(1977年度)
第7回
(1978年度)
第8回
(1979年度)
第9回
(1980年度)
- 大賞
(該当作なし)
第10回
(1981年度)
- 大賞
(該当作なし)
- 優秀賞
第11回
(1982年度)
- 大賞
(該当作なし)
- 優秀賞
- 選考委員特別賞
- 「『漫画少年史』の編さん」寺田ヒロオ
第12回
(1983年度)
第13回
(1984年度)
第14回
(1985年度)
- 大賞
- 『改田昌直のアーバン世界』改田昌直
- 優秀賞
- 『ギリシア神話』罵峰麻利子
- 『ENBANUSAGI』足立紀史
- 選考委員特別賞
- 『面影の女』杉浦幸雄
第15回
(1986年度)
第16回
(1987年度)
第17回
(1988年度)
第18回
(1989年度)
- 大賞
(該当作なし)
第19回
(1990年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 文部大臣賞
- 「現在の漫画文化隆盛の礎を築いた全業績」手塚治虫
第20回
(1991年度)
- 大賞
- 『CARTOONCOLLECTION』FECONIPPON
- 優秀賞
- 選考委員特別賞
- 『歌舞伎・文楽に寄せて』榎その
- 文部大臣賞
第21回
(1992年度)
- 大賞
- 『極楽町一丁目』二階堂正宏
- 優秀賞
- 『親なるもの 断崖』曽根富美子
- 『ここだけのふたり!!』森下裕美
- 『僕とフリオと校庭で』『異界録』諸星大二郎
- 「政治漫画」山田紳
- 選考委員特別賞
- 『ぼくの細道』志村つね平
- 文部大臣賞
- 「日本の漫画文化に貢献した全業績」横山隆一
第22回
(1993年度)
- 大賞
- 『よう、怪!快?』モロズミ勝
- 優秀賞
- 『オフィ椅子シンドローム』クロイワ・カズ
- 『イカの墨』ハシヨシヒサ
- 『「坊っちゃん」の時代』関川夏央/谷口ジロー
- 『闇の果てから』津雲むつみ
- 選考委員特別賞
- 『ナンセンスに賭ける』峯島正行
- 文部大臣賞
- 「一連の作品」馬場のぼる
第23回
(1994年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 『ナンセンス・スポーツ』笠松洋
- 『絵ニマルズ』香取正樹
- 『緋の稜線』佐伯かよの
- 特別賞
- 『Qman九州漫画家協会結成45周年記念』九州漫画家協会
- 文部大臣賞
- 『ドラえもん』藤子・F・不二雄
第24回
(1995年度)
- 大賞
- 「漫画『サンデーコンサート』展」小澤一雄
- 優秀賞
- 選考委員特別賞
- 文部大臣賞
- 『アンパンマン』やなせたかし
第25回
(1996年度)
- 大賞
(該当作なし)
- 優秀賞
- 選考委員特別賞
- 『箱絵』泉ゆきを
- 文部大臣賞
第26回
(1997年度)
第27回
(1998年度)
- 大賞
(該当作なし)
第28回
(1999年度)
- 大賞
- 『絵で読む阿弥陀経』佐川美代太郎
- 優秀賞
- 特別賞
- 『名句のせかいを描く』漫画家の絵本の会
- 選考委員特別賞
- 『クリちゃんの動物園さんぽ』根本進
- 文部大臣賞
第29回
(2000年度)
- 大賞
(該当作なし)
第30回
(2001年度)
第31回
(2002年度)
- 大賞
- 特別賞
- 「25年にわたる『漫画新聞』の発行と、アジアMANGAサミット開催を推進した功績」木村忠夫
- 新人賞
- 文部大臣賞
- 「全作品」わたなべまさこ
第32回
(2003年度)
第33回
(2004年度)
第34回
(2005年度)
第35回
(2006年度)
- 大賞
- 特別賞
- 文部科学大臣賞
- 「全作品及び文化活動」里中満智子
第36回
(2007年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 特別賞
- 『2007 mamechan calendar』はまのゆか
- 「一連の活動に対して」さいたま市立漫画会館
- 文部科学大臣賞
- 「全作品」水島新司
第37回
(2008年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 特別賞
- 『謎のマンガ家・酒井七馬伝』中野晴行
- 「全業績に対して」橋爪まんぷ
- 文部科学大臣賞
- 「全業績に対して」成瀬國晴
第38回
(2009年度)
第39回
(2010年度)
第40回
(2011年度)
第41回
(2012年度)
- 大賞
- 特別賞
- 「漫画文化への貢献に対して」京都国際マンガミュージアム
- 文部科学大臣賞
- 「全作品と活動に対して」竹宮惠子
第42回
(2013年度)
第43回
(2014年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 特別賞
- 文部科学大臣賞
- 「展覧会『私の八月十五日』など」森田拳次
第44回
(2015年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 『ヒトコマ日和』木南精示
- 特別賞
- 文部科学大臣賞
第45回
(2016年度)
第46回
(2017年度)
- 大賞
- 優秀賞
- 『ペリリュー −楽園のゲルニカ−』武田一義
- 特別賞
- 文部科学大臣賞
- 該当なし
第47回
(2018年度)[2]
- 大賞
- 優秀賞
- 特別賞
- 日本漫画展 日本漫画の会
- 文部科学大臣賞
- 全作品 永井豪
脚注
- ↑ 日本漫画家協会 - 2017年度 第46回日本漫画家協会賞 発表 2017年05月09日
- ↑ “「諸星大二郎劇場」「HITOKOMART」が第47回日本漫画家協会賞の大賞に”. コミック ナタリー (2018年5月7日). . 2018閲覧.