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キリスト教と哲学の出会い以降,15世紀のルネサンスまでの西洋哲学の歴史を広義に中世哲学という。
おもに教父哲学 (2~8世紀) とスコラ哲学 (9~15世紀) の2つの時代に区分される。
教父とは異端などに対して教会の正当な信仰を弁護した著作家たちのことであり,西方における最大の教父はアウグスチヌスである。彼はキリスト教を地盤としてギリシア,ローマの思想的遺産を生かしてその哲学を形成した。
教父哲学を経てユダヤ教,イスラム教の影響によって形成されたのがスコラ哲学である。哲学と神学の区別が曖昧であった教父時代と異なり,この時代になると両者は原理的に区別されるようになる。
トマス・アクィナスはアリストテレス哲学とキリスト教イデア論の総合を行うことでその調和をはかった。