J.Score
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株式会社J.Score(ジェイスコア、英: J.Score CO., LTD)は、みずほ銀行とソフトバンクが設立した合弁子会社。フィンテックを活用した個人向けレンディングサービスを提供するみずほ銀行の連結子会社。
概要
みずほ銀行の持つ顧客データ分析やローン審査ノウハウと、ソフトバンクのAIを用いたデータ分析を融合し、顧客データをスコア化して融資に活用する。このスコア・レンディングを用いることで、従来では融資できなかった低与信層に融資可能となる見込み。従来の融資と比べて、顧客がスマホアプリに情報を追加することで、融資を申し込む前から借り入れ条件が判明したり、データが多いほど金利が安くなったり、借入れ限度額が増す仕組みが導入される予定されている[1]。
スマホで融資を申し込むと、30分以内に銀行口座に振り込まれる無店舗営業の為、コストを抑えて低金利を実現するとされる[2]。みずほ銀行は3大メガバンクの中で唯一傘下に大手消費者金融を保有していないため、この試みはアナリストから「他の銀行グループも同様のサービスを考えているだろうが、追随しようにも従来の消費者金融の店舗などの固定費負担が重くのしかかっていて動きづらい」と評価されている[3]。
信用が比較的低くかった若者でも低金利で融資が受けられる試みは米国のフィンテック企業SoFiのビジネスモデルを参考にしている。[4]
沿革
- 2016年9月15日 - みずほ銀行とソフトバンクがFinTechを活用した金融事業を行う合弁子会社の設立に基本合意[5]
- 2016年10月12日 - 株式会社LenDream設立
- 2016年11月24日 - 株式会社J.Scoreへ商号変更[6]
- 2017年7月27日 - J.Scoreティザーサイトを公開[7]
- 2017年9月25日 - 個人向け融資サービス「AIスコア・レンディング」の提供を開始[8]
- 2017年11月30日 - みずほ銀行およびソフトバンクの情報連携が翌日以降反映から数十秒後にはAIスコアへ反映されるよう高速化[9]
- 2017年12月21日 - 振込処理即時化により、新規契約から最短30分で融資を実現[10]
- 2017年12月22日 - Yahoo! JAPANと提携し情報連携に対応[11]
関連項目
出典
- ↑ 大豆生田 崇志 (2016年9月15日). “みずほ銀行とソフトバンクが合弁会社、AI活用しアプリで個人向け融資”. 日経コンピュータ (日経BP) . 2017閲覧.
- ↑ 山田 雄一郎 (2016年9月20日). “ソフトバンク流「スマホ消費者金融」の舞台裏”. 週刊東洋経済 (東洋経済新報社) . 2017閲覧.
- ↑ 栗下 直也 (2017年1月15日). “消費者金融、「フィンテック」で大打撃!10年後には6割減益”. 日刊工業新聞 (日刊工業新聞社) . 2017閲覧.
- ↑ 鈴木亮平 (2017年10月24日). “将来稼ぐ力を予測する「AI融資」の狙いとは (1/3)”. ITmedia ビジネスオンライン (ITmedia) . 2018閲覧.
- ↑ “新しいレンディングサービス開始に向けた合弁会社設立について”. みずほ銀行 (2016年9月15日). . 2017閲覧.
- ↑ “ソフトバンクとみずほ銀行、個人向け融資サービスの合弁会社設立”. ケータイWatch (2016年11月25日). . 2017閲覧.
- ↑ “日本初!AIスコア・レンディング J.Score ティザーサイトを公開”. PRTimes (2017年7月27日). . 2017閲覧.
- ↑ “ユーザーデータからAIが融資額を算出--みずほ銀行とソフトバンクが新サービス”. CNET Japan (2017年9月26日). . 2017閲覧.
- ↑ “「J.Score」の最先端のFinTechサービス『AIスコア・レンディング』レベルアップ ~情報連携スピードアップ化のお知らせ~”. J.Score (2017年11月30日). . 2018閲覧.
- ↑ “「J.Score」の最先端のFinTechサービス『AIスコア・レンディング』レベルアップ ~振込処理即時化のお知らせ~”. J.Score (2017年12月21日). . 2018閲覧.
- ↑ “J.ScoreとYahoo! JAPANの業務提携契約の締結に関するお知らせ”. J.Score (2017年12月22日). . 2018閲覧.