インド・ヨーロッパ語族
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インド・ヨーロッパ語族 | |
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話される地域: | 15世紀頃は欧州、南アジア、中央アジア、西南アジア。現在はさらに広範に広がる |
原郷: | 南ロシア(クルガン仮説) アナトリア(アナトリア仮説) |
言語系統: | ウラル語族と共にインド・ウラル語族を形成するという説、セム語との同系説があるが、証明されていない。 |
下位言語: | |
ISO 639-2・639-5: | ine |
インド・ヨーロッパ語族の分布 |
インド・ヨーロッパ語族(インド・ヨーロッパごぞく)
印欧語族。歴史時代の初めから東はインドから西はヨーロッパ大陸にわたって広く分布した,多くの言語を含む一大語族。現代語では,英語,フランス語,スペイン語,ドイツ語,ロシア語などの有力な言語がこれに属する。インド=イラン,アルメニア,ギリシア,アルバニア,イタリック,ケルト,ゲルマン,バルト,スラブの各語派に下位区分され,これらはいずれも現代まで生残った言語を含んでいる。ほかに,20世紀に入って文献が発見されたヒッタイト語とトカラ語があり,それぞれ独立の語派をなすが,いずれも死語である。 19世紀以降,厳密な比較文法による研究が続けられ,複雑な屈折や派生の体系をもつ祖語の形がかなりよく再構されている。前 3000年頃に,この祖語が行われていたものと推定されている。なお,ドイツの学者は好んでインド=ゲルマン語族の名を用い,一部の学者によってインド=ヒッタイト語族の名も用いられることがある。古くは,アーリア語族の名も用いられた。