メソアメリカ

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メソアメリカの範囲及び地域区分

メソアメリカ(Mesoamerica)は、メキシコおよび中央アメリカ北西部とほぼ重複する地域において、共通的な特徴をもった農耕民文化ないし様々な高度文明(マヤテオティワカンアステカなど)が繁栄した文化領域を指し、パウル・キルヒホフ文化要素の分布研究により定義された。地理的には、北はメキシコのパヌコ川からシナロア川あたりまで、南はホンジュラスモタグァ河口あたりからコスタリカニコヤ湾あたりまでであるが、この境界線は歴史的に一定していたわけではない。

下記のように壮麗な神殿ピラミッドなどを現在も残すメソアメリカ文明が繁栄した地域であるメソアメリカでは、

などが興亡した。

これらの文化はアジアヨーロッパアフリカの三大陸の文明との交流を経験せず、地理的に孤立した環境で発展した。そのため、製鉄技術を知らず、宗教においても独自な体系を成立させるなど、他大陸の文明とは際立った特徴を有していた。 神殿文化は紀元前二千年紀の末に起こり、それから約2500年の間、外部世界の影響や干渉を受けることなく自力で発展し続けた。ところが15世紀の末、コロンブスに率いられたスペイン人が突然侵入してきた[2]

脚注

  1. 佐藤徹「年表」 増田義郎・山田睦男編『ラテン・アメリカ史I』所収 山川出版社 1999年
  2. 山田睦男「総説世界史のなかのラテン・アメリカ」、増田義郎・山田睦男編『ラテン・アメリカ史I』山川出版社 1999年

参考文献

関連項目