ドクターイエロー

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ドクターイエロー

新幹線設備の適切な継続管理のための検査車両。正式名称は新幹線電気軌道総合試験車。

車体全面が警戒色の黄色に着色されていることから、ドクターイエローの愛称でよばれる。東海道新幹線と山陽新幹線の区間を、実際の営業列車とほぼ同じ条件でおよそ10日ごとに走らせ、動的な状態における電気関係や軌道関係の設備の異常や不正を調べ、乗り心地の状態などを確認する。

おもな検査項目は、電気関係では(1)トロリ線(パンタグラフを通じて電車へ電力を供給する電線)、(2)架線電圧、電流、(3)信号、(4)通信(列車無線雑音や電界強度ほか)などの異常で、それぞれの電線の摩耗や腐食などを点検する。軌道関係では、(1)軌間(左右レール間の距離)、(2)左右のレールの高低、(3)通り(水平方向のずれ)、(4)左右のレールの平面性、(5)列車の動揺などの箇所に関し、軌道の変位によって生じるさまざまな狂いを検測する。

ドクターイエローは走行回数が少なく、そのスケジュールが公開されていないため、珍しい車両として鉄道ファンに人気がある。



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