赤潮

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赤潮(あかしお)

海中でケイ藻類渦鞭毛藻類ミドリムシなどおもに植物性プランクトンが異常増殖して,海面が赤褐色やオレンジ色などになる現象。地方によっては青潮,苦潮 (にがしお) ,厄水 (やくみず) などとも呼ばれる。発生機構は完全に解明されていないが,窒素,リン酸などの栄養塩類が十分存在しているもとで,鉄,マンガンなどの刺激物質の供給,水温,塩分濃度などの条件がプランクトンの増殖に好適になったときに発生するとされる。閉鎖的な内湾で夏季にみられる現象。赤潮プランクトンには魚毒性をもつものがあり,また魚の鰓 (えら) に付着して呼吸困難から魚を斃死させる場合があり,漁業や魚類養殖に被害を与えることがある。湖沼の青粉などの異常増殖による水の華 (はな) の現象も,赤潮と同様な現象である。

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