塙保己一
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[生] 延享3(1746).5.5. 武蔵
[没] 文政4(1821).9.12. /文政5(1822).7.9. 江戸 江戸時代後期の国学者。本姓,荻野。幼名,寅之助,のち千弥,保木野一 (ほきのいち) ,さらに保己一と改めた。号,水母子,温故堂。農家に生れ,7歳で失明。 15歳のとき江戸に上り,検校雨富菅一に弦歌,鍼 (しん) 術を,萩原宗固,川島貴林,山岡浚明らに漢籍や歴史を,賀茂真淵に国学を学んだ。安永4(1775) 年勾当,天明3 (83) 年検校に進んだ。これより先,安永8 (79) 年『群書類従』の編纂を志し,また日野資枝,外山光実に和歌を学んだ。寛政5 (93) 年江戸幕府に請願して,和学講談所を設立して『群書類従』編纂に尽力。文政1 (1818) 年完成して翌2年に正編を刊行し,同5年続編が成った。『武家名目抄』『史料』など編著多数がある。