ゲニピン

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ゲニピン(Genipin)は、クチナシ属の果実の抽出物に見られる化学物質である。クチナシの果実に含まれるゲニポシドと呼ばれるイリドイド配糖体アグリコンである。

ゲニピンは、タンパク質コラーゲンゼラチンキトサン等に対する天然の架橋剤として振る舞う[1]。急性毒性は低く、半数致死量は、マウスで約382mg / kgであり、グルタルアルデヒドやその他の、化学合成に一般的に用いられる架橋剤よりもずっと毒性が低い[1]。さらにゲニピンは、ドラッグデリバリーの調整剤としてや、クチナシ青色素の天然原料、アルカロイド有機合成の中間体等としても用いられる[2]

in vitro実験では、UCP2酵素の活性を阻害していることが示されている[3]

出典

  1. 1.0 1.1 CBC Genipin
  2. Introduction of genipin
  3. Zhang, CY; Parton, LE; Ye, CP; Krauss, S; Shen, R; Lin, CT; Porco Jr, JA; Lowell, BB (2006). “Genipin inhibits UCP2-mediated proton leak and acutely reverses obesity- and high glucose-induced beta cell dysfunction in isolated pancreatic islets”. Cell Metabolism 3 (6): 417–27. doi:10.1016/j.cmet.2006.04.010. PMID 16753577.