山岳派
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Montagnards
フランス革命期,国民公会における左翼勢力。山岳派の名称は議会で最も高い位置に席を占めたことに由来する。 G.ダントン,J.マラー,M.ロベスピエールらジャコバン左派議員を中心とし,サン=キュロット運動と結合して革命を推進し,ジロンド派に対立した。 1793年6月ジロンド派の国民公会追放以来,山岳派独裁を実現し,革命裁判所や公安委員会を創設して,いわゆる恐怖政治を展開,内外からの反革命の脅威に対処した。しかし,大衆の社会的,経済的諸要求とブルジョアの利害を調整することができず,内部分裂を生じ,またサン=キュロットとも離反した。 94年春,「バントーズ法」を提起したものの,7月 27日 (テルミドール九日 ) ,ロベスピエールが失脚するに及び,山岳派公会は解体し,その勢力も衰退した。