袖井林二郎
提供: miniwiki
袖井 林二郎(そでい りんじろう、1932年3月9日 - )は、日本の政治学者、評論家。専門は、戦後日米関係史、国際政治史、アメリカ政治論。
宮城県遠田郡小牛田町(現・美里町)出身。戦後史関係資料を広範に探索してきたことで知られている。妻は社会学者の袖井孝子。
略歴
- 1950年:宮城県古川高等学校卒業
- 1954年:早稲田大学政治経済学部卒業
- 1956年:早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了
- 1958年:渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)入学
- 1964年:カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了(政治学修士)
- 1970年:丸木位里・俊夫妻の『原爆の図』をアメリカ合衆国で展示紹介
- 1975年:『マッカーサーの二千日』で大宅壮一ノンフィクション賞及び毎日出版文化賞を受賞
- 1976年:法政大学法学部教授
- 1992年:カリフォルニア大学ロサンゼルス校日本研究所客員研究員(翌1993年まで)
- 1999年:法政大学名誉教授
- 2004年:博士(政治学)法政大学
著作
単書
- 『燃えるアメリカゆれるアメリカ』現代史資料センター出版会 1972
- 『マッカーサーの二千日』 中央公論社、1974、中公文庫、1976、改版2004
- 『私たちは敵だったのか 在米ヒバクシャの黙示録』潮出版社 1978、角川文庫 1980、岩波同時代ライブラリー 1995
- Were We the Enemy?: American Survivors of Hiroshima, edited by John Junkerman, (Westview Press, 1998).
- 『反核のアメリカ』 潮出版社、1982
- 『拝啓マッカーサー元帥様――占領下の日本人の手紙』 大月書店、1985、中公文庫 1991、岩波現代文庫、2002
- 『夢二加州客中』集英社 1985
- 『夢二のアメリカ』集英社文庫 1994
- 『占領した者された者――日米関係の原点を考える』 サイマル出版会 1986
- 『リメンバー昭和!――同時代史の覚え書』 丸ノ内出版 1999
- 『アーサー・シイク義憤のユダヤ絵師』社会評論社 2007
- 『夢二 異国への旅』ミネルヴァ書房 2012
共著
- (竹前栄治・天川晃・秦郁彦)『日本占領秘史』(朝日新聞社、1977、ハヤカワ文庫 1986)
- (福島鑄郎)『図説マッカーサー』(河出書房新社、2003)
- 『アメリカのなかの南と北 クリントンの難問とフジモリの実験』 遅野井茂雄共著(第三書館 1993)
編著
- 『世界史のなかの日本占領――国際シンポジウム』(日本評論社、1985)
共編著
- (福島鑄郎)『マッカーサー――記録・戦後日本の原点』(日本放送出版協会、1982)
- (竹前栄治)『戦後日本の原点――占領史の現在』(悠思社、1992)
訳書
- H.ベアワルド『指導者追放 占領下日本政治史の一断面』勁草書房 1970
- ジェラルド・リーチ『バイオクラット 試験管ベビーから人造人間まで』袖井孝子共訳 読売新聞社 1972
- アンジェラ・デービス編著『もし奴らが朝にきたら 黒人政治犯・闘いの声』監訳 現代評論社 1972
- ハワード・B・ションバーガー『ジャパニーズ・コネクション――海運王K・スガハラ外伝』文藝春秋、1995
- 『吉田茂=マッカーサー往復書簡集 1945-1951』(編訳 法政大学出版局 2000、講談社学術文庫、2012)
参考
- 袖井林二郎教授略歴・著作目録 (袖井林二郎教授定年退職記念号) 法学志林 2000-03
典拠レコード: