オーナーブリーダー
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オーナーブリーダーとは、自ら所有する牧場で生産した競走馬を所有する生産者、すなわち馬主兼生産者のことである。
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主なオーナーブリーダー
ヨーロッパ
- 第17代ダービー伯爵 - ダービーステークスの語源となったダービー伯爵家の当主で、馬主だけでなく生産者としてもファラリスやハイペリオンといった後世に多大な影響を残した競走馬を生産している。
- アーガー・ハーン4世 - イスラム教の一派ニザール派のイマーム。祖父アーガー・ハーン3世から受け継いだ競馬資産を活用し、シャーガーやシンダーなどに代表される欧州の名馬を生産・所有した。
- フェデリコ・テシオ - 20世紀前半のイタリアを代表する生産者で、リボーやネアルコといった後世の基礎となった種牡馬の生産者として知られる。名生産者の代名詞として、その名がしばしば使われる。
- マルセル・ブサック - フランスの繊維業者で、競走馬の生産において20世紀のフランスで一時代を築き上げた。トウルビヨンやファリスなどの名競走馬かつ名種牡馬を輩出したが、後年は生産馬に恵まれず低迷し、本業の破綻により全てを失った。
- スタブロス・ニアルコス - ギリシャの海運王。主にアメリカにおいて競走馬を生産し、欧州で走らせていた。代表的な生産馬にキングマンボ・マキャベリアンなどがいる。
アメリカ
- アーサー・ボイド・ハンコック - 20世紀初頭の馬主で、クレイボーンファームの開設者となった。
- オグデン・フィップス - 20世紀初頭の馬主で、バックパサーやイージーゴアといった名馬を生産した。後にベルモントパーク競馬場にて記念競走が創設されている。
- ハリー・ペイン・ホイットニー - 20世紀初頭の馬主で、父であるウィリアム・コリンズ・ホイットニーが晩年に開設した牧場を元に競走馬の生産を行った。エクイポイズやリグレットといった名馬も生産している。ホイットニー家はその後も競馬に携わり、アメリカ競馬名誉の殿堂博物館創設にも関わった。
- エドワード・プランケット・テイラー - 近代カナダ競馬の祖となったオーナーブリーダーで、カナダの三冠体系制定など多方面でカナダ競馬の発展に寄与した。生産者としては、世界的名種牡馬となったノーザンダンサーの生産がとくに有名である。
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