ハッラーン
提供: miniwiki
ハッラーン(ハラン、Harran)、別名カルラエ(Carrhae)
聖書名ハルラン。現トルコのウルファの南方約 38km,バリク川沿いにあった古代都市。キリキアとアッシリア,アナトリアとバビロンを結ぶ重要な通商路の交差点にあたり,月神シン礼拝の中心地でもあった。アブラハムはウルを出てカナンへ入る前一時ここに滞在した (創世記 11・31~32)
。ローマ時代にはカルラエと呼ばれ,M.クラッススがパルティア人に敗れ (前 53) ,カラカラ帝がパルティア遠征を準備中に暗殺され (217) ,のちの皇帝ガレリウスがササン朝ペルシア軍に敗れた (296) のは,この地においてであった。マルクス・アウレリウス帝からゴルディアヌス3世の時代まではローマの支配下にあり,その後はローマとササン朝の取合いとなったが,639年アラブ人に征服された。
外部リンク
座標: 東経39度02分北緯36.867度 東経39.033度