ウルトラマンレオ
『ウルトラマンレオ』は、1974年(昭和49年)4月12日から1975年(昭和50年)3月28日までTBS系で毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された円谷プロダクション・TBS製作の特撮テレビ番組と、その劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。ウルトラシリーズ第7作であり、第2期ウルトラシリーズの最終作にあたる。
Contents
作品としてのウルトラマンレオ
内容
本作品もそれまでのウルトラシリーズと基本的には同じフォーマットを踏襲したドラマ作りがなされているが、その作風は大きな変化を遂げている。
企画書には「骨肉相食む人間ドラマ」の方針が明記され、毎回(厳密には第39話まで)のシナリオの表紙には「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」のキャッチコピーが掲げられた[1]。これらのコンセプトに則り、主人公・おゝとり(おおとり)ゲンが強敵や周囲の人間たちとの軋轢によって過酷な状況に追い込まれて苦悩し、成長していくストーリーとなった。そのための特色として、ゲン=ウルトラマンレオがそれまでのウルトラマンのようにM78星雲光の国出身ではなく、故郷を失った宇宙人と設定されている。
当時の空手・カンフー映画ブームを受け、レオはそれまでの光線技ではなく格闘技を用いて戦うスタイルとなり、スポ根・アクション要素を全面に押し出した作風となっている[2]。そして、変身できなくなったウルトラセブン=モロボシ・ダンが主人公を指導する役を担い、それを取り巻く民間人が中心になってドラマを進めるスタイルが採られている。また、メインターゲット視聴者の子供達の視点に立つ人物として梅田トオル・カオル兄妹が登場し、もう1人の主人公と言える立場で後半のドラマを担っていくことになる。
企画段階では、「A(エース)」「T(タロウ)」に続くアルファベット1文字のタイトル表記を受け継ぐ案があり[3]、いくつかの資料では「ウルトラマンL(レオ)」と表記されていた。
放送開始については当初、1974年4月5日からを予定していたが、前作『タロウ』の放送期間が1週間延長されたために同年4月12日からとなった。この理由には「『レオ』の製作が遅れたため『タロウ』を1話撮り増した[4]」「4月から放送開始する他の特撮ヒーロー番組と競合する編成を避けるためだった[5]」という2説が存在する。
基本設定
レオの故郷・獅子座L77星はマグマ星人の侵略で全滅させられ、脱出したレオは地球に辿り着いて地球人・おゝとりゲンの姿になって、城南スポーツセンターの指導員として生活。第1話では、L77星の崩壊から地球時間で1か月であるとゲンは語っている。
一方、ウルトラセブンはウルトラマンタロウの後を受けて再び地球防衛の任務に就き、モロボシ・ダンとして宇宙パトロール隊
地球に侵略の手を伸ばしてきたマグマ星人とその先兵の2大双子怪獣ブラックギラス・レッドギラスとの戦いでセブンは右脚を折られてしまうが、レオが現れて窮地を救う。この戦いでダンは右脚が不自由となり、しかもセブンへの変身能力を失ってしまった。ゲン=レオはダンに代わって第二の故郷・地球を守るためにMACへの入隊を決意するが、戦士としてはまだまだ未熟であるため、単独では異星人や怪獣たちを倒せない。ゲンはダンの特訓を受けながら、レオへ変身して異星人や怪獣たちと戦う。
制作状況
企画当初、MAC隊長は地球人・川上鉄太郎であり、ゲンの正体を知って鍛錬・協力する設定であった[1]。川上役には森次晃嗣を起用する予定だったが、森次がウルトラシリーズでダン以外の役を演じることに異を唱えて出演を逡巡[6]。制作側は隊長をダンに変更して再度オファーを行って了承を得たが、その結果、第1話でダンがセブンへの変身能力を失う設定が加わった。
本作品のハードな展開は、前作『タロウ』の明るい作風からの落差もあって視聴者の反応が芳しくなく、1クール目の視聴率は14.1%[7]という、当時としては低い結果となった。これに対応して2クール目からは序盤の特色であった過酷な特訓描写は徐々に抑えられるようになり、前作までと同様の「怪奇シリーズ」や「民話シリーズ」を導入し、『タロウ』同様のコメディ調の話も混ざるようになる(1クールでも第10話のように特訓がない話や第12話のようなコミカルな話はあった)が、相変わらず暗くシリアスな話が全体的には多く、第2期ウルトラシリーズで唯一、クリスマスやお正月に関するエピソードが製作されていない。
視聴率の低迷に加えて当時のオイルショックによる物価高騰などが制作体制を直撃し、番組は制作費の緊縮を余儀なくされてしまう[8]。ギャラの節約を狙ったレギュラーキャストの削減や、毎回の怪獣着ぐるみの製造費[注 1]・防衛チーム基地のセット維持費などのカットが断行された結果、番組はホームドラマ志向[9]に近い大幅な路線変更[注 2]を強いられることになった。
最終クールはウルトラの国を巻き込んだ宇宙戦争を描くという案もあり、第38・39話はその名残である[11]。この案は後に『ザ☆ウルトラマン』に引き継がれている[11]。
こうした状況が「努力が実り始めると特訓の必要もなくなり、ダンから独り立ちをし始める[12]」というゲンの激動の成長ドラマとして機能し、最終的には当初のテーマに沿う内容として結実したが、年間平均視聴率は10.9%[7]にとどまった。
本作品をもって第2期ウルトラシリーズは終了となるが、脚本の田口成光は本作品が『タロウ』の視聴率を越えないことは予想がついており、当初からシリーズに区切りをつけることが決まっていたと証言している[13]。毎日新聞の1975年3月13日付の夕刊で「さよならウルトラマン」と題して本作品と第2期ウルトラシリーズ終了を報じた[8]。
ウルトラマンレオ
上述通り、ウルトラ兄弟と異なってM78星雲光の国ではなく獅子座L77星の出身である[注 3]。
L77星壊滅時、生き別れになった弟のアストラや、ペットのロンがいる。
物語開始から1か月前に故郷をマグマ星人に滅ぼされたため、故郷と瓜二つの地球にやって来て地球人「おゝとりゲン」として城南スポーツセンターで働きながら生活しており、いわば宇宙の難民である。そのため、故郷や一族を失った悲しみを劇中で見せることもあった。
ウルトラ兄弟同様にカラータイマーを胸部に備えているが、変身後の活動時間は彼らよりも短い2分40秒(番組後半では2分30秒としている回も)である。ただし、実際にカラータイマーが点滅してピンチになる演出は少ない。第50話以降はカラータイマーの点滅音が初代ウルトラマンと同じものになった。また、巨大化しなければエネルギーの消費が抑えられるため、第26話でプレッシャーによって一寸法師にされた際や、第50話でブニョから宇宙ロープで縛られて人間大のまま変身した際は、長時間レオの姿を保っていた。
第45話でのブリザードとの戦いでは、自ら体温を上昇させている。
宇宙拳法の達人であることや、他のウルトラ戦士を遥かに凌駕する高い身体能力を生かした体術で活動時間の短さを補っている。また、ウルトラセブン=モロボシ・ダンの課す特訓や数々の戦いを経て、次第に力強い戦士となっていった。第1話でのセブン=ダンとの初対面時に「ウルトラマンレオ」と名乗り、第38・39話でババルウ星人の策略で地球とウルトラの星の危機をアストラとともに救ったことで、正式にウルトラ兄弟の一員に迎えられた。
光線技は初期から使用していた(初使用は第8話)が、決め技になる回は少なかった。4クールの円盤生物編では光線技が決め技になることが多くなる。
腹部のシークレットサインはL77星人が使用する文字で「レオ」を意味し、L77星人の証でもある。「元々レオは獅子座L77星の王子で、腹部の紋章・レオサインはその証である」[14]という公式設定が存在する。ただし、本編では言及されていない。
身体データ
- 身長:52メートル[注 4]
- 体重:4万8千トン
- 年齢:1万歳()
- 飛行速度:マッハ7
- 走行速度:時速800キロメートル
- 水中速度:150ノット
- ジャンプ力:少なくとも1000メートル
- 腕力:20万トンタンカーを持ち上げる
- 視力:100キロメートル先のマッチ棒も見える。
レオリング(獅子の瞳)
おゝとりゲンが、左手薬指にはめている金色の指輪。リング部本体が獅子の顔となっており、上部に赤い宝石が埋め込まれている。第51話でレオリングを外したが手放した訳ではなく、ウルトラマンメビウス』第34話に客演時には再び左手薬指にはめていた。
放送当時は「獅子の瞳」という名称だけだったが、後年の後付設定で「レオリング」の名称も付けられ、資料によってどちらかが本名・別名と分かれて記されている。また、「レオリングの赤い宝石が獅子の瞳」と記述されている資料も存在する[16][17][18][19]。
変身方法
ゲンはレオリングを使用し、空手の正拳突きに近いポーズを取って「レオー!」(第3・4話のみ「レオ!」)と叫びながらレオに変身する。ポーズは2パターンし、第1・2話、第6話、第9話のみ異なっている。
両手を封じられてポーズがとれないときは、その場で回転して変身する(第50話)。第1・2話ではポーズを取った直後にレオリングの宝石部分が白く発光していたが、第3話以降と『メビウス』第34話ではレオリングの本体部分が金色に発光している。
能力
- レオキック
- レオが最も得意とする必殺技。地上1000メートルのジャンプ力を生かした落下時の衝撃に、自身のエネルギーを加えて片足で相手を蹴る[20]。ダイナマイト1万発分の威力があるとされる[21]。他のウルトラ戦士のキックと異なり、足が赤く発光して敵の体を粉砕するのが特徴[注 5]。もっぱら右足が光るが、時には左足や左右両足(ただし相手に当てるのは片足)が光ることもある。
- 初使用は第1話の対マグマ星人戦だが、この時はダメージを与えただけで決め技にはなっておらず、第8話のベキラ戦でとどめの一撃として使用。また、円盤生物編ではアブソーバとブニョの2回しか使用されなかった。
- 劇中では第38話でウルトラマンエースに避けられた[22]。
- 様々なバリエーションを存在し、劇中では以下のものを披露。
- きりもみキック[20]
- 第2話でギラススピンを破る方法を編み出す特訓の末に編み出した。空中できりもみ回転しながら急降下し、ギラス兄弟の頭上にキックを決めて首を切り落とした。ウルトラマンタロウのタロウスパウトに負けない威力を持つ[23]。
- レオキックスライサー
- アンタレスが変身した道場破りを倒す特訓の果てに編み出された。アンタレスに両手を掴まれた状態で、頭上から迫る敵の尻尾に対して逆立ちしながらのキックで尻尾を斬り落とした。
- レオ2段蹴り[20]
- 第8話でベキラの弱点の背中を攻撃するための特訓で編み出された。ジャンプして敵の背後に回り、その向こうの山を蹴った反動で反転して背中を狙う。
- 急降下キック[20]
- 敵の眼前で小さくジャンプした後、その脳天を素早く蹴り付ける。先制攻撃には有効な技であり、これで機先を制すことでその後の戦闘を有利に展開できる。第5話でカネドラスにダメージを与えた。
- 回し蹴り[20]
- 背後の敵に放つ強力なキック。周囲300メートルの敵の動きをキャッチする額のビームランプに備わるレーダー機能を生かしたもので[20]、第29話で後方から接近してきたウリンガの攻撃より一瞬早くその顔面を蹴り飛ばした。
- 逆立ちキック[20]
- 地上で倒立をしながら敵に接近し、その勢いのままに両足で強烈な打撃を加える。第23話でレンボラーの意表を突いて繰り出し、地面に打ち倒した。
- 足払い[24]
- 敵に駆け寄った後、素早く足元に倒れ込んで相手の足を引っかけて転倒させる。第28話で接近してきたキングパラダイを仰向けに倒れ込ませ、戦闘を有利に展開した。
- レオチョップ[25]
- 20万tを持ち上げる腕力で、敵の弱点に強烈なダメージを与える空手技。片手で敵の弱点を正確に狙い撃つ一撃必殺タイプと、両手で代わる代わる連打して敵の戦力を削ぐ連続攻撃タイプがある。
- チョップにも様々なバリエーションがあり、劇中では以下のものを披露。
- 流れ斬りの技[25]
- ダンが課した滝の水を切る特訓の末に編み出された手刀技。両手にエネルギーを集中させ、流れるように素早く幾度も両手手刀を振る。第4話でツルク星人の両腕を切断した。
- ハンドスライサー[16][25](ウルトラチョップ[25])
- 空手を得意としているレオは手刀も高い破壊力を誇っており、別名としてこう呼ばれている。流れ斬りの技の発展型で、敵の触手などを切断するために使用する他、決め技として使用時の多くは空高くジャンプし、急降下しながらエネルギーを集中させた右手で必殺チョップを決める。これでカネドラスやスペクター、ブラックガロンを倒した。
- バックチョップ[25]
- 敵に背中を向けた状態で放つダブルチョップ。第6話でカーリー星人の背中の角を2つ同時に折り、それを弱点の眉間に突き刺して倒した。
- クロスチョップ[25]
- ジャンプで敵に突っ込みながら、両手をクロスさせて放つチョップ。第9話で使用。
- レオパンチ[24]
- ノースサタンの体を貫いてしまうほどの威力を誇るストレートパンチ。ババルウ星人に対しては連続で浴びせて叩きのめし、レオキックでの撃破に貢献した。
- 頭突き[26]
- 鋭い角であるレオップを生かした頭突き攻撃。高空から敵の急所めがけて真っ逆さまに落下するタイプは、ハングラーにダメージを与えた。
- レオリフト[27]
- 敵を両手で抱え上げ、地面に叩きつける。第19話でボーズ星人を倒した。
- レオスウィング[27]
- 怪獣や尻尾や宇宙人の足を両手で抱え、何度も振り回して遠方へ投げ飛ばす技。猛烈な回転のため、相手はなすすべもなく地面に叩きつけられる。第28話でキングパラダイの尻尾をつかんで投げ飛ばした。
- レオヌンチャク[28](ヌンチャク戦法[28])
- 工場の煙突を念力でヌンチャクに変えたもの。ケットル星人の槍に砕かれてしまった。
- ボディブーメラン[28]
- 体を空中で高速回転させ、自らをブーメランと化してケンドロスに突進し、剣林草を破壊した大技。
- エネルギー光球[29]
- 破壊エネルギーを収束させ、火球状の赤い光球を投げつける必殺技。レオが最初に使った光線技で、使用頻度は高めである。当初は牽制程度の威力しかなかったが、次第に決め技として使うようになった。設定ではレオの光線技の中でも一番強力な技とされる[29]。
- 発射時の動作はスーツアクターの二家本辰巳が剛柔流の構えを参考に考案した[30]。
- スパーク光線[26]
- 額のビームランプから出す破壊エネルギーを一点に集中して放射する光線[26]。強力な閃光を発する。第40話のシルバーブルーメ戦では決め技、第41話のブラックドーム戦・第43話のデモス戦では繋ぎ技として使用。
- レオクロスビーム[31](レオ・クロスビーム[16])
- 両腕を広げるアクションの後に額のビームランプから放つ赤色光線。第28話での決め技。テレビ登場前の昭和49年3月に発売していた小学館の学習雑誌[32]には、光線技をこの技しか持っていないと紹介され、他のウルトラ兄弟からは「もっと光線技を身につけるべきだ」と指摘されていた。
- ビームランプ光線[29]
- 額のビームランプから放つ光線。両手の拳を胸の前に合わせてから発射する。第12話でバンゴの足を撃ち、動けなくした。
- タイマーショット[16][31]
- カラータイマーから発射する破壊光線。バーミン星人とアブソーバを倒した。
- ウルトラショット[33][注 6]
- ジャンプして両手を合わせ、敵の頭上から撃ち込む光線。第43話では決め技、第45話では繋ぎ技として使用。
- ハンドビーム[33]
- 赤い光弾を放つ。第45話でブリザードに止めを刺した。
- ダークシューター[33]
- 右手から矢印形の黒い光弾を放つ。第47話でブラックテリナを撃墜した。
- シューティングビーム[33](レオビーム[33])[注 7]
- 水平に伸ばした腕から出す光線。右腕から放つタイプと両腕から放つタイプがある[19]。通常時は片手撃ちで、威力が低いために牽制技として多用された。フルパワー時などは両手先から発射する。第26話・第41話・第48話では決め技として使われ、最終話では地球に急接近してきたブラックスターを破壊した[注 8]。
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』では、カイザーベリアルが送り込んできたダークロプス軍団を攻撃する際に使用した。
- レッド手裏剣ビーム[31]
- 右手から2連続で発射される、ウルフ星人を撃墜した赤色光弾。
- グリーンビーム[31]
- 両腕を広げるアクションの後に両手を開いて放射する、キララをひるませた緑色のエネルギー波。
- チェンジィングビームI・II[31]
- 両手から放射する光線Iでオニオンを惑星アップルのリンゴの木に変化させ、さらにビームランプから発射する光線IIでリンゴの木に実をつけさせた。
- リライブ光線[36]
- 両目から放つリング状の光線。第9話でトオルの願いを受け、死んだギロ星獣の破損した角を復元してよみがえらせた。
- 縮小光線[36]
- 第10話でレオのペットだったロンの鼻先に当てて放射し、元の姿に戻した。
- テレポート光線(名称不明)
- 額のビームランプから出す光線。生き返らせたギロ星獣や元の姿に戻したロンを宇宙へ帰した。
- レオ全身発光[16]
- 熱エネルギーを全身から放射する。ババルウ星人の氷塊に閉じ込められたアストラを救出した。
- レオブロー[24]
- 第12話でバンゴの体内に浮力ガスを吹き込み、風船のように膨らませて宇宙まで飛ばした。
- エネルギー放電[24]
- レオに変身する際に発生するエネルギーを用いた技[24]。第19話でボーズ星人をひるませた。
- 真剣白刃取り[24]
- 第5話でカネドラスのドラスカッターを空中で受け止め、投げ返した。
- ハイスピン[24]
- 高速スピンすることで、ブラックドームの吐く泡を弾き飛ばした。
- 風車戦法[28]
- ローランが作った風車をレオのエネルギーで巨大化させ、マグマ星人に突き刺して倒した。
- 水晶返し[28]
- 最終話で子ども達がブラック指令から奪った水晶球をレオが手にし、ブラックエンドに投げつけて倒した。
- レオブレスレット[37]
- 手首にはめている武器で第1話から装着していた。クサビ状の光弾レオスパーク[37]を放つ(第20話・第27話)ほか、注射器に変形する能力(第18話)もある。
- ウルトラマント[38]
- ウルトラマンキングから授けられた万能武器。防御能力に優れており、炎を防いだり、敵にかぶせてパワーを奪う効果がある。普段はアームブレスレットに変形させて左上腕部にはめている。傘のレオブレラ[38]に変形させ、プレッシャーの念力を防いだ他、鏡の扉ウルトラマントミラー[38]を作り出し、マザラス星人の鏡の世界から脱出する際に使った。
- 『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』以降の作品ではこれをまとった姿でウルトラマンゼロの前に登場した。
- ウルトラダブルフラッシャー[39][40]
- アストラと力を合わせて発射する赤色の強力破壊光線。どちらかが片ひざを突いてしゃがみつつ、両腕を上に伸ばし、その両手に、背後に立った側が両手を添えることで発射する。ガロン、リットルの兄弟怪獣やアトランタ星人を撃破し、アクマニヤ星人を元の隕石に戻した他、無数の怪獣・宇宙人の亡霊体が集結したベリュドラにも放った。初披露となった兄弟怪獣戦のみ、背後に立つレオが両手を広げた状態で、アストラから黄色の光線を発射した後、両者が手を重ねて赤色の光線を放っている。
- ウルトラダブルスパーク[39][40]
- アストラと共に放つ物質復元光線。兄弟が向かい合って両手を組んだ後、その手を正面に向かって上下に開き、復元エネルギーを照射する。第39話でウルトラマンキングのキングスパークで真っ二つに破壊されたウルトラキーを一瞬で復元した。
- ダブルキック[40]
- アストラとの同時キック攻撃。ガロンとリットルには、それぞれの腹部にストレートキックを放ち、アトランタ星人に対しては、それぞれが左右の足を払って転倒させた。両者がキックを放つ前に、アクロバット的な前転を繰り出す事もあるが、そのタイミングも完璧にシンクロしている。
- ダブルキック[41]
- ウルトラマンジャックと同時にキックを放つ[41]。第34話でアシュランに使用した。
- クロスアタック[41]()
- ウルトラマンジャックとの合体技。皆既月食で暗くなった時を狙って、2人で1体の敵を挟んで同時にジャンプし、アシュランが標的を決められない内に、同時にチョップを喰らわせて倒した。
- レオマスクパワー[37]
- レオのシンボル、獅子座のレオマスクから放たれる再生光線。第2話で一度死んだ百子をよみがえらせ、ギラス兄弟に沈められた黒潮島を浮かび上がらせた。また第17話では、乗り移っていたウルフ星人が倒されたために死んだ冴子からウルフ星人を消滅させてよみがえらせている。
他作品への出演時に見せる能力
- スペシウム光線
- 『新世紀ウルトラマン伝説』で登場ウルトラマン全員が放った光線。ウルトラ戦士はスペシウム光線を会得してからそれぞれの技に発展させているとされる。
- 他のキャラクターとの合同技
-
- レオゼロキック[42]
- 弟子のウルトラマンゼロと共に、2人が同時に放つ飛び蹴り。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でのベリュドラ戦や『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』でのニセウルトラマン(SR)とニセウルトラセブン(SR)との対決で使用した。
- レオゼロダブルフラッシャー[43]
- 弟子のウルトラマンゼロと共に、ウルトラダブルフラッシャーと同様のポーズから放つ合体光線。『ウルトラマンゼロvsダークロプスゼロ』でニセウルトラマン(SR)とニセウルトラセブン(SR)を同時に撃破した。
- 必殺光線一斉発射[44]
- ウルトラ戦士が光線を一斉に発射する技。『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』でデルストの大群を破壊した。
デザイン・造形
レオのデザインは東宝から円谷プロに出向し、『ウルトラマンA』以降美術を担当していた鈴木儀雄によるもの[45]。従来のウルトラ戦士とは出自が異なるということで一線を画すため、頭部のデザインが複雑化され、一見すると人間の髪型を思わせるものになっている。獅子座出身であることからたてがみをモチーフにしたようにも見えるが、。目と口はセブンのタイプを踏襲しているが、鼻が明確に造型されている。
NG版スーツには、胴から脚にかけてセブンやタロウと酷似した銀のライン模様があったが[46]、採用版では消されて赤一色になった。最終決定するまでに描かれたNGデザインのうちの一つは、『ウルトラマンタロウ』に登場したバルキー星人の元デザインとして転用された。
スーツアクターが第1話後半で川口和則から二家本辰巳へ交代したことに伴いスーツも新調された[30]。しかし、マスクはそのままであったため二家本は目の位置が覗き穴に合わず、片目しか見えない状態で最終回まで演じた[30]。
スーツについて二家本は、伸縮性がなく、胸には詰め物があり、胸の模様は革製であったため、動きにくかったと証言している[30]。
関連する能力を持つ戦士
- ウルトラマンオーブ
- ウルトラマンジード
- 他のウルトラ戦士の力を借りて変身する。
オーブの形態 もう一つの力 備考 レオゼロナックル ウルトラマンゼロ
ジードの形態 もう一つの力 備考 ソリッドバーニング ウルトラセブン リーオーバーフィスト アストラ
レオの他作品での活躍
おゝとりゲンの姿で登場した作品は◎、ゲンの姿で登場していないがゲン役の真夏竜がレオの声を担当した作品は●を付記。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』以降シリーズに参加している監督の坂本浩一は本作品のファンであることを公言しており[47][48]、自作品に度々登場させている。
- 『ウルトラスーパーファイト』
- 「タロウ鬼退治行く」ではおじいさんとして登場し、「アストラお前が悪いのだ」ではアストラにシッペをするほど説教していた。「怪獣の誕生日」ではウルトラマンエースが改造パンドンに渡したプレゼントの中から現れ、改造パンドンをしごいた後にプレゼントを渡している。
- 『ウルトラマンメビウス』
- 第1話、第34話◎、第50話に登場。本作品におけるセブン=ダンを髣髴させるかのような厳格な性格になっている。
- 第1話では、ウルトラの父の傍らでアストラ、ウルトラマン80、ユリアンとともに、ウルトラマンメビウスが地球に向かうのを見届けた。
- 第34話では、リフレクト星人に敗れたメビウスとGUYSの不甲斐なさに激昴し、地球防衛の重大さを説く。その際には、かつて自身がダンから叱咤された言葉をメビウス=ミライに投げかけている。修行によって力を得たメビウスとともにリフレクト星人を倒した後はミライとGUYSを認め、現在の自分にとって本当の故郷である地球を託す。
- 第50話では、初代ウルトラマン、セブン、ウルトラマンジャック、エース、タロウ、アストラ、80と協力し、太陽を覆い尽くしていた黒点(エンペラ星人の力によるもの)を消滅させた。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』●
- 大罪を犯して光の国から追放されたセブンの息子・ウルトラマンゼロを預かり、K76星で厳しく特訓した。アストラと共に最終決戦に駆けつける。セブンのことを、ウルトラ兄弟の一員になった後も「セブン兄さん」ではなく「セブン」と呼んでいる。
- ゼロとの師弟関係は監督の坂本がゼロがセブンの息子であるという設定から発想したもので、自身が愛好するレオとカンフー映画の要素を取り入れている[48]。
- OV『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』STAGE.2●
- ウルトラマントを身に纏った姿で登場。宇宙に弾き飛ばされたゼロのゼロツインソードを回収し、危機を知って応援に駆けつけ、ニセウルトラ兄弟(SR)との戦闘中にゼロとの合体光線レオゼロダブルフラッシャーを使用する。
- ゼロのピンチに現れるシーンは、漫画『ザ・ウルトラマン』でのメロスの初登場シーンをオマージュしている[49]。
- 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
- アナザースペースに旅立つゼロに他のウルトラ戦士とともにエネルギーを与えた後、光の国を襲撃したダークロプス軍団を迎え撃つ。
- 映画『ウルトラマンサーガ』◎
- 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』同様、ウルトラマントを身に纏った姿で登場。初代マン、セブン、ジャック、エースとともにゼロの身を案じたほか、本編からカットされたシーンでは、バット星人の作りだした怪獣兵器タイラントと戦った。ゼロが単身で別の宇宙に向かったことを知った時には、驚いている。映像作品では、37年ぶりとなるダンとの共演も描かれ、セブンを「セブン」と呼びながらも、敬語で接する姿勢も変わっていない。ディレクターズカット版では、ダンとゲンがともに変身するシーンも描かれた。
- 映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』
- イメージのみだが、キングの側近として登場。脚本ではキングのみの登場予定だったが、監督の坂本浩一の意向で急遽現場で登場が決まった[50]。なお、企画段階ではレオとアストラがヒカルとショウに特訓を行うという案も存在した[51]。
- 『ウルトラファイトビクトリー』●
- キングにヤプールの野望の阻止を命じられ、惑星グアでアストラとともに超獣軍団と戦いを繰り広げる。ウルトラマンギンガやウルトラマンビクトリーとは初対面だが、彼らのことはゼロから聞かされており、期待の言葉をかける。その一方、2人が劣勢に陥った際には叱咤の言葉もかけ、彼らを奮い立たせた。
アストラ
レオの双子の弟で、レオ同様に獅子座L77星の出身。劇中では単に「弟」としか紹介されておらず、放映当時は双子であると説明されていたが、後に公式設定となった。
レオからはL77星が壊滅した際に死亡したと思われており、劇中でもそれを踏まえた発言が散見される。放送前に公表された紹介記事[52]では、
- L77星壊滅の際に瀕死の重傷を負ったところをマグマ星人に捕らえられ[52][39]、左太腿の鎖「マグマチックチェーン」はその際に取り付けられたものである[52][39]。その後、自力でマグマ星を脱出したアストラは宇宙警備隊によって助けられ[52]、改造手術を受けてよみがえり、地球でレオと再会してマグマ星人に立ち向かう[52]。
と語られていたが、第22話でのゲン=レオの回想シーンでは既に現在の姿になっている。マグマチックチェーンは、キングの超能力も受け付けず、今でも外せないままとなっている[39][注 9][注 10]。『小学三年生』(小学館)の1974年9月号では、ウルトラの父が宇宙警備隊にマグマ星人の捕虜になっているアストラの探索を命じたと紹介されていたが、「ウルトラマンキングに助けられた」[39]という設定に変更された。
腹部のシークレットサインは「アストラ」を意味し、L77星人の証でもある。資料によっては「L77星の王子で、腹部のアストラサインは王子の証である」との記述があるが、本編では語られていない。また、敵が接近すると額のビームランプが点滅して危険を知らせる。
第22話でガロンやリットルとの戦いで危機に陥ったレオを助けに現れたのを皮切りに、第33話では戦闘不能に陥ったレオを助け、第36話では壊滅の危機に瀕したMAC本部を救うなどの活躍を見せた。第38・39話ではババルウ星人に捕らわれ、レオとウルトラ兄弟が同士討ちを始めるきっかけを作ってしまったこともある(にせアストラ参照)。だが、キングの助けでレオとともに事態を収拾した後、ウルトラ兄弟の一員として迎え入れられた。
戦闘中に半ば乱入するような形で登場する場合がほとんどだったため、レオのサポート役という印象も強いが、本作最後の登場となった第46話では、負傷でまともに戦えずに苦戦するレオに代わり、ハングラーを倒すなど、その戦闘力はレオに勝るとも劣らない。
普段は宇宙を旅しており、ナレーションで「どこへ行くのか誰も知らない」と語られるなど、どこで何をしているのかは兄のレオですら知らない。また、劇中では地球上で人間体の姿で活動したこともない[注 11]。
- 頭部などのデザインの意図についてデザイナーの鈴木は、後年のDVDでのインタビューで「レオと似ている感じでもレオに対し、やや未成熟さを表現したデザインにした」と述べている。
- 「アストラ」の名は放映当時の公募によるものである。
- 『ウルトラマンメビウス』では地球人からウルトラマンの1人と認知されており、「ウルトラマン」と呼ぶのは間違ってはいないものの、ウルトラ兄弟の一員となった後も名称は「アストラ」で統一されており、名前に“ウルトラマン”が冠されることはない。月刊雑誌『side-BN』2010年3月号の『大怪獣バトルウルトラコロシアムDX ウルトラ戦士大集結』の紹介ページに、「ウルトラマンアストラ」と紹介されたのが唯一の例外。
- 第22話は「レオの弟 アストラ」とクレジットされた。
- レオは空手が得意であるのに対し、アストラはキックボクシングが得意という設定がある。
能力(アストラ)
- 身長:50メートル[39]
- 体重:4万7千トン[39]
- 年齢:1万歳
- 飛行速度:マッハ20
- 走行速度:時速900キロ
- 水中速度:140ノット
- ジャンプ力:400メートル
- 視力:海中でも10キロ先が見える。
- 腕力:18万トンタンカーを持ち上げる[53]
- ウルトラダブルフラッシャー
- レオとアストラが両手のひらを重ね合わせて放つ必殺光線。詳細はレオの能力の項目を参照。
- ウルトラダブルスパーク
- レオとアストラが腕を組んで照射する修復光線。詳細はレオの能力の項目を参照。
- ウルトラリダクション[40]
- 体をミクロ化させ、敵の体内に侵入して内部から爆破する。第46話でハングラーを倒した。
- アストラシャワー[40]
- 両手を合わせて水を噴射し、火災を消火する。第36話でダン=セブンを救う際に使用。
- アストラアイアンパンチ、アストラスパイクキック
- パンチ技とキック技のようだが、詳細は不明。
- アストラチョップ[40]
- 両腕を高々と振り上げて、左右同時に打ち込むダブルチョップ。通常の片手チョップの数倍の威力があるといわれており、アトランタ星人に多大なダメージを与えた。この戦闘では他にも、片手だけで上から振り下ろしたり、水平打ちを放ったりと、多彩なチョップを繰り出した。
- ダブルキック
- レオとの同時キック攻撃。詳細はレオの能力の項目を参照。
- 目くらまし戦法[40]
- 太陽を背にして立った上で、太陽光を増幅させてフラッシュのように敵に浴びせ、目をくらませる特殊戦法。第33話でアクマニヤ星人に対して繰り出し、地面に倒れ込ませた。
- エレクトロンビーム(本編未使用)
- 額のビームランプから放つ光線。
他作品への出演時に見せる能力(アストラ)
- アストラキック
- PS2ゲーム『ウルトラマンFighting Evolution 3』で使用する技で、レオキックと同等の威力となっている。後に『ウルトラファイトビクトリー』において特撮作品で初使用。レオキックとの同時キックで超獣軍団を葬った。
- レッド手裏剣ビーム
- アストラキック同様PS2ゲーム『ウルトラマンFighting Evolution 3』で使用する技で、基本的にはレオのレッド手裏剣ビームと同じである。
- ハンドスライサー
- 『大怪獣バトルRR』で使用する技。基本的にはレオのハンドスライサーと同じである。
- ハイスピードラッシュ
- 『大怪獣バトルRR』で使用する技。その名の通り、凄まじい速さのパンチとキックのラッシュを相手に叩き込む。
- 他のキャラクターとの合同技
-
- 必殺光線一斉発射[44]
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』でカイザーベリアルが送り込んできたダークロプス軍団に対して放った光線技。
- 構えがレオのシューティングビームとまったく同じである。
アストラの他作品での活躍
- 『ウルトラスーパーファイト』
- 「タロウ鬼退治行く」ではおばあさんとして登場、また「アストラお前が悪いのだ」ではレオに叱られ、ケムール人に八つ当たりをしている。
- 『ウルトラマンメビウス』
- 第1話と第50話に登場(第35話ではその存在について言及されている)。レオとともに宇宙警備隊の一員として活躍。第1話では、ウルトラの父の傍らでレオ、80、ユリアンとともに、メビウスが地球に向かうのを見届けた。第50話では、初代マン、セブン、ジャック、エース、タロウ、レオ、80と協力し、エンペラ星人の力で太陽を覆い尽くしていた黒点を消滅させた。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
- K76星に登場。キングとともにレオとゼロの特訓を見守り、ベリアルとの最終決戦に駆け付けた。この時はセリフがあったが、誰が声を担当したのかは不明。
- 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
- アナザースペースに旅立つゼロに、レオや他のウルトラ戦士とともにエネルギーを与えた後、光の国を襲撃したダークロプス軍団を迎え撃つ。
- 映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』
- イメージのみ登場。
- 『ウルトラファイトビクトリー』
- キングにヤプールの野望の阻止を命じられ、惑星グアでレオとともに超獣軍団と戦いを繰り広げる。今まではゲームでしか使用されなかったアストラキックが特撮作品で初披露されている。逢坂力が声を担当。
主な登場人物
MACアジア本部の隊員及び関係者
- 組織としてのMACについては、別項を参照。
- ゲンおよびダン隊長以外は、背番号順に記載。第1話から登場している初期の隊員の苗字は、すべて色にちなんでいる。
- おゝとりゲン
- 本作品の主人公。ウルトラマンレオが地球人に変身した姿で外見年齢20歳[54]。
- 明るい好青年で面倒見や人当たりも良く、地球を「第二の故郷」として愛している[注 12]。背番号は「7」。
- 城南スポーツセンターに指導員として勤務。ウルトラセブン=モロボシ・ダンの危機を救った際、変身能力を失ったダンに地球の守りを託され、彼の推薦で宇宙パトロール隊MACに入隊。非番の時には以前と同じく、スポーツセンターの指導員として活動しており、スポーツセンターで寝泊まりしている。
- 人間体でも優れた身体能力や超感覚を見せるが、戦闘経験が浅く、時には若さゆえの感情的な判断で不適切な行動を取り、他の隊員たちに非難されて確執を生むことも多かった[注 13]。しかし、このような人間関係における逆境や、ダンが毎話のように課す厳しい特訓と数多くの孤独な戦いに耐え抜くことで、自らの素質を磨いて成長していくと同時に、次第にダンの特訓を必要としなくなり、MACの仲間たちと打ち解け合っていきながら、地球を守り抜いていった。
- 第40話でMACが全滅した後は美山家に居候し、民間人の立場で円盤生物と戦った(元MAC隊員ゆえに、円盤生物の調査などにも顔が利いていた)。円盤生物との戦いの中でも苦悩することもあったが、美山家の人々の支えや戦いを通して、さらに一回り成長する。第51話で、最強かつ最後の円盤生物ブラックエンドを倒し、円盤生物を送り込んでいた惑星ブラックスターも壊滅させた後、本当の故郷と決めた地球の平和を一人の地球人として確かめるべく、ヨットに乗って旅立っていった。
- モロボシ・ダン
- 元ウルトラ警備隊の隊員にしてMACアジア本部の隊長。背番号「1」。ウルトラマンタロウの後を継いで地球防衛の任を受け、再来したウルトラセブンの地球人としての姿であり、その正体はMAC内ではゲン=レオのみが知っている。
- 第1話でセブンとなって双子怪獣ブラックギラス・レッドギラスとの戦闘中に右脚を折られる。以降はレオ=ゲンに地球を守ってもらうべく、セブンへの変身能力を犠牲にして戦友そして師匠として厳しい特訓を課して彼を鍛え上げていく。
- 先述の骨折によりロフストランドクラッチを使用しており、この杖には銃やガスなどの機能が搭載されている。また、唯一の能力である「ウルトラ念力」で相手の動きを封じることも可能であるが、長時間の使用は精神的負荷が大きく、寿命を縮めてしまうというリスクを持つ。
- 第40話でMACがシルバーブルーメの襲撃を受けて全滅した際に行方不明となったが、後にウルトラの母に救出されていたことが『ウルトラマンメビウス』で判明した。
黒田明雄 ()- MACアジア本部の初代副隊長格。背番号「3」。年齢24歳[54]。機械整備を得意とし、第3話ではマッキーのエンジンの換装を行った。ゲンに対しては先輩風を吹かせる面もあったものの、ゲンを気遣う姿も見せている。登場期間は第8話まで。
青島一郎 ()- MACアジア本部の初期メンバーで、格闘を得意とする。背番号「5」。年齢22歳[54]。任務には忠実だが喜怒哀楽が激しい性格で血の気が多く怒りっぽい。そのせいか、ゲンとよく対立していたが、第8話ではベキラの弱点の背中を撃とうとして命令違反をしたり、第13話では殺人の嫌疑が晴れたゲンにいち早くその報を知らせようと必死になるなど、ゲンとは友好的な面もある。第16話ではトオルが録音したアトラー星人の声が記録されたカセットテープを本部基地へ持ち帰った。ゲンと子供たちの空手の稽古に参加したこともある。登場期間は第16話まで。
赤石清彦 ()- MACアジア本部の初期メンバーの1人。背番号「6」。年齢20歳[54]。初期メンバーの中ではあまり目立たない隊員だが、メカニックに関する知識は豊富であるため、黒田と共にマッキーのエンジン換装を行う。黒田・青島よりも明らかに若年。無表情であることが多く、劇中での個性の発揮はほとんど見られず、クールな雰囲気を醸しており、ゲンに対する対応も少々冷淡な印象があるが、第1話で黒潮島の調査に赴いた際には黒田や青島とは逆に、ゲンの指示に従うという一面を見せた。大型銃マックブラスターを軽々と使いこなすなど、パワーファイターとしての一面もある[55]。登場期間は第16話まで。
桃井晴子 ()- MACアジア本部の初期メンバーの1人。背番号「9」。本部でのオペレーターを担当しているが、現場に赴くことも多い。登場期間は第16話まで。年齢は18歳[56][57]で最年少の隊員である。
白川純子 ()- MACアジア本部の初期メンバー。背番号「8」。年齢20歳[56][58]。主にオペレーション、特に通信関連を担当する。それゆえ、劇中では無線通信で隊員たちを呼び出し「東京XX地区に星人が出現しました」といった通報をすることが多い。第4話ではマッキー2号に搭乗し、黒田の指示で分離してツルク星人に攻撃を行い、第17話ではウルフ星人に襲われそうになったところを猛に助けられるなど、状況に応じては実戦に参加することもある。ダンに対しては好意を抱いている節が見られた。
- シルバーブルーメの急襲を受け、本部基地から脱出しようとした所を乗っていたマッキーごとシルバーブルーメに飲み込まれ殉職。序盤でゲストで登場し、後にレギュラー化した白土と共に第40話まで残った。
平山あつし ()[注 14]- 黒田隊員の後任として配属となった二代目副隊長格。格闘を得意とする。寡黙な人物。登場期間は第9話から第18話まで。
佐藤大介 ()- 第19話から登場。MACアジア本部の三代目副隊長格。ダンよりも年長との裏設定がある。優しい性格で明るい人物。人当たりの良さは随一。困っている人を見ると放っておけず、怪獣容疑をかけられた郷秀樹を連行するも「怪我をしたままで、取調べを行うのは酷」と同行していたゲンに進言して、スポーツセンターに立ち寄り、郷の手当てを行った。ダンとはマッキーからの交信の会話をするだけでダンが基地でコーヒーを飲んでいることを当てるなど、友好的な面がしばしば見られた。
- シルバーブルーメの急襲の際に白川と同様の理由で殉職。
白土純 ()[注 15]- 最初は第6話ゲストの宇宙ステーション所属MAC隊員として登場。年齢22歳[56]。ゲンとは同期の友人であるものの、同話で彼に護衛を任せていた恋人を守りきれずカーリー星人に殺されたことからゲンを非難した上に対立関係となり、宇宙パトロール隊に一時的に所属。打倒カーリー星人の一心からの特訓により二丁拳銃をマスターした。このためマックガンの腕前は隊員一である。カーリー星人がレオに倒された後もゲンを完全には許さず、皮肉を吐いて宇宙ステーションに戻っていったが、第17話で宇宙パトロール隊に正式配属されてからはゲンとの仲は以前のように戻っていた。
- シルバーブルーメの急襲の際に白川と同様の理由で殉職。最初はゲストだったとはいえ、彼も白川と共に第40話まで残った。
梶田一平 ()- 第17話から登場。青島、赤石両隊員の代わりに配属された隊員。マッキー2号の操縦の腕はかなりのものであるとされているが、劇中では単独でマッキー3号に搭乗することが多い。ゲン、白土と同格で仲も良く、一緒に行動することも多かった。
- シルバーブルーメの急襲の際に白川と同様の理由で殉職。
松木晴子 ()- 第26話から登場。桃井隊員の後任として配属された女性隊員。主にオペレーションを担当するが、実戦に出ることもある。
- 自身の誕生日パーティー中にMAC本部がシルバーブルーメに急襲されて脱出を試みるも殉職した。
大槻美也子 ()- 桃井と松木の臨時要員としてオペレーションを担当した。登場は2回(第23話と第25話)のみ。
鈴木 ()- 第3話に登場。ツルク星人に父親を殺害されたトオルとカオルを養子に迎えるはずだったが、その当日にツルク星人に襲われて殉職。妻帯者。
佐藤三郎 ()- 第12話に登場。アフリカ帰りの陽気な冒険野郎。マイペースな性格の関西人で、自動車の運転ができない。背番号はない。独自のユニークな戦法で、バンゴに立ち向かった。戦いの後、ヒマラヤで雪男を探すために旅立っていった。
北山洋二 ()- 第21話に登場。かつて、ノースサタンに襲われていたアルファ星人ニケの女神を救出したことがあり、ニケの女神に恋心を抱くようになる。ノースサタンとの戦闘で、右足を切断するか否かの傷を負う。手術は成功するが、退院した時にはニケの女神は地球を去った後だった。スキーの名手で、オーロラ国際スキー大会での優勝経験がある。
高倉 ()司令長官- MAC最高司令部の総司令官。第13、36、39話に登場。誠実で見識も高い人物で、ダンには特別な信頼を寄せているが、第39話でウルトラの星が地球に接近してきた際に破壊を決断する[注 16]など、感情に流されない冷徹な判断を下すこともある。一人娘・あや子は、内田隊員と婚約していた。
- MAC全滅後の消息は不明。
城南スポーツセンター
城南スポーツセンター(またはクラブ)は、大村正司を責任者とする、スポーツ振興を図る民間の組織。ゲンはMAC隊員であると同時にここの指導員を務めている。
第1・2話では、東京都新宿区百人町(JR大久保駅近く)にある「スポーツ会館」(現:GENスポーツパレス)を用いてロケーションがなされているが、第3話以降は東京都世田谷区鎌田(東急田園都市線東急大井町線・二子玉川駅、小田急線・成城学園前駅に近い)にある「簡易保険東京青少年レクセンター」(現・ゆうぽうと世田谷レクセンター)を使用している。本作品の劇中で日常の空間を描く場合には、多摩川の河川敷近辺でロケを行っている場合が多い。
城南スポーツセンターの関係者でゲンと親しい人々が第40話(シルバーブルーメの襲来)で絶命してしまうものの、センター自体は存続しており、第40話Bパート冒頭でゲンが出勤する場面が、第41話と第51話でゲンが勤務している描写がある[注 17]。
下記に紹介する以外にも多数の会員が所属しており、猛の婚約者でウルフ星人に憑依される冴子(第17話に登場)や、後に月星人と判明する弥生(第32話に登場)も一時期所属していたことがある。
大村 正司 ()- 城南スポーツセンターの責任者。
- 温厚かつひょうきんな性格で、どこか頼りない「いいおじさん」だが、正義感は強い。家庭生活などについては不明だが、第3話では独身と述べている。ダンとも親しい間柄。第5話のセリフによると若い頃は剣道をやっていた(段位は不明)と言い、ゲンの蹴りの弾みで折れた特訓器具の破片を咄嗟に放った「真剣白羽取り」でキャッチし、結果的に、カネドラス攻略のヒントを与えている。
- 第8話ではパチンコの帰りに怪獣の襲撃に遭って逃げ遅れたところを駆けつけたゲンに救出されるが、ゲンはそのために命令違反として謹慎処分を受けた。
- 第22話までの登場で、その後は語られていない。
山口 百子 ()- 年齢18歳。ゲンの恋人で、スポーツセンターでは補助的指導員。黒潮島の出身。真面目で優しく、相手が子供でも悪いことをしたら叱ることができる芯の強さも備えた女性。
- 第2話で避難途中に落下してきた自動車の下敷きとなり、息を引き取るもL77星のレオマスクから放たれた光の影響で蘇生した。
- その後身寄りを亡くしたトオルとカオルを自宅に迎え入れ2人のお姉さん兼お母さんとして奮起するが、第40話でカオルや猛とともに新宿のデパートで買い物をしていたところをシルバーブルーメに襲われ、瓦礫の下敷きとなって絶命してしまう。
- 『ウルトラマンメビウス』の第34話では百子の故郷でもある黒潮島[注 18]でゲンはウルトラマンメビウスことヒビノ・ミライを初めとしたGUYSの面々と顔をあわせた。
野村 猛 ()- 補助的指導員。ゲンの弟分で、繊細かつ優しい性格。少し頼りない面もあるが、トオルやカオルからはいい兄貴分である。
- ゲンに憧れ、自分もゲンのようにMAC隊員になりたいとも思っている。しかし、ゲンの正体や理由も知らぬまま、その特訓に付き合わされて自分が音を上げることもあった。第3話では、弟(未登場)と同居していると語っているほか、幼なじみの婚約者・冴子がいる。
- 第40話で百子・カオルとともに、シルバーブルーメの攻撃の犠牲となる。
梅田 トオル ()- ゲンを兄貴分として慕う、城南スポーツセンターに通う10歳の小学生。第3話から登場。
- 母を亡くした後、父や妹のカオルと肩を寄せ合って生きていたが、第3話でツルク星人によって父親を殺害されて以降、カオルとともに百子の元に身を寄せる[注 19]。
- カオル以上に父親が殺害されたことにショックを受けており、第5話では自暴自棄になっていた。そして、第40話でそのカオルと百子、さらには猛までをも失い、完全に孤児になってゲンとともに美山家に身を寄せ、またゲンに連れ添って円盤生物を調査するパートナーとなる。肉親が失われたことで、精神的に不安定な状態になり、時にその孤独感を付け入られて円盤生物の手先になってしまうこともあったが、ゲンや美山家の人々によって精神的に支えられながら、大きく成長していった。また、レオへの依存心が垣間見られることもあったが、ゲンの教えによって自立し、最終話では彼や友達の勇気ある行動により、カオルと百子の仇であるブラック指令を倒した。そして、地球防衛の重責から解放されて旅立つゲン=レオを見送った。
梅田 カオル ()- 城南スポーツセンターに通うトオルの妹。8歳。トオルよりも精神的にしっかりしている面があり、時折兄をたしなめる強さも持つ。
- トオルとは対照的に母親がいないことを寂しがっており、第10話では母親にお菓子を買ってもらった友達を甘えん坊呼ばわりし、第37話では亡き母親の幻影をマザラス星人に見せ付けられて不安定になるという局面もあった。
- 第40話で百子や猛とともにシルバーブルーメの攻撃の犠牲となる。
美山家
「恐怖の円盤生物シリーズ!」(第40話 - 最終話)に登場。※48話を除く
美山 咲子 ()- 職業は陽光会第二病院の看護婦長。第40話以前の第18・31話で咲子が勤務する病院が登場しているため、ゲンやトオルとは以前から知り合いだったようである[59]。医師である夫は既に他界しており、未亡人。
- カオル、百子、猛の死亡を確認して愕然となったゲンとトオルを引き取り、世田谷区の小田急線にほど近い自宅に居候させる。母親代わりとしてゲンとトオルを暖かく見守る。
- 第44話では亡夫のことを話してゲンの迷いを断ち切り、第49話ではノーバに洗脳されたトオルを、いずみとともに警官隊から庇うと同時に、自分がトオルの母親だと言って説得し、トオルのノーバによる洗脳を解くきっかけを作る。第50話でレオがブニョに捕らえられた際、救出にきたゲンがレオであることに気づいている節があったが、続く最終話では娘たちとともに、旅立とうとするゲンを地球人として受け入れることで、引き留めようとした。
美山 いずみ ()- 美山家の長女で、城南大学で考古学を学んでいる女子大生。ちゃっかりとした現代娘。
- ゲンのことが気になるようだが、故人である百子を忘れられないのか、単にいずみに対して興味を持てないのか、優柔不断なゲンの態度に少々不満気味である。
- 第50話では、ゲンの正体を知らないまま「円盤生物が地球を立て続けに襲うのはレオが地球にいるからではないか」と語り、ゲンの心を傷つけることになってしまう。
美山 あゆみ ()- 美山家の次女で、小学校ではトオルと同級生。
- いずみとは違った意味で小生意気なところがあるが、孤独なトオルの精神的な支えになっていることは事実のようである。
その他
- ブラック指令
- 円盤生物編に登場。悪魔の星・ブラックスターから突如単独で地球に姿を現した宇宙人。地球侵略及び、その障害となるウルトラマンレオの抹殺を目的とする。左手に水晶玉を持ち、右手の杖をかざし円盤生物をブラックスターから地球へ呼び寄せる。最後は所持していた水晶玉をトオルら子供達に奪われ、転がったそれを拾ったレオがブラックエンドに投げつけ、爆発したのと同時に泡となって消滅した。
MAC
アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの主要都市上空にそれぞれの本部基地である宇宙ステーションMACステーションを構え[61]、宇宙船の航行の安全確保と、怪獣や宇宙人の襲来をいち早く察知・撃退を任務とする[60]。地上の主要地域にもMAC東京支部などの拠点となる基地は存在する(第34話)が、メインベースはあくまでも宇宙ステーションである。劇中に登場したのはアジア本部のみでダン隊長の指揮するレギュラー部隊は宇宙パトロール隊と呼ばれている。
物語の構成ゆえ、今までの防衛チームに比べて活躍の機会が少ないように見られやすく、隊員の入れ替わりが多い他、殉職者も多く出ている。ただし、第39話までの殉職者はすべてMACの一般隊員であり、精鋭である宇宙パトロール隊では歴代の防衛チーム同様、特に犠牲者は出ていなかった。第40話でシルバーブルーメの急襲によってアジア本部は壊滅し、ゲンとダン以外のアジア本部メンバーは殉職した。
結成以前には前身的組織・地球防衛隊[62]が活動していたようで、第16話ではアトラー星人を追跡した隊員が蝋人形のような姿になって殉職したことがダンによって語られた。また、第25話には地球防衛委員会という組織が登場しているが、詳細は不明。
主人公が所属する防衛チーム本部自体が怪獣に捕食されて消滅したという展開はシリーズ中でも異例の出来事であり「ウルトラ兄弟が円盤に乗り戦う」という、もう一方のテコ入れ案でも、MACの壊滅が前提とされていた[63][64]。MACは第40話のサブタイトルにて全滅表記されたことから全滅というイメージが強いが、実際はアジア本部のみが壊滅しただけで全滅したわけではないが、アジア本部が壊滅したことが元でMACは事実上失われた。
アジア本部基地
全長143m、全高118mの円錐型の宇宙ステーション基地で、「MACステーション」とも呼ばれる。日本上空400kmに静止し、100名の人員が勤務している。内部には、隊員たちが勤務する司令室と居住設備をはじめ、マッキー各機の格納庫や発進ゲートなどを備える。有事の際には、大気圏内に降下して戦闘することも可能だが、武装などの詳細は不明。
第40話でシルバーブルーメに飲み込まれてしまった。
装備
隊員服
男性隊員は、オレンジの生地にシルバーのラインをあしらった2ピースのマックスーツを着用し、出動時には右胸にマックガンのカートリッジを5本差し込んだシルバーのマックジャケットをスーツの上に着込む。女性隊員の場合はミニスカート状のワンピースタイプが採用されており、真紅色とホワイトを基調としている。白川、桃井両隊員は基地内でオレンジのベレー帽を着用しているシーンが初期には見られた(明確に確認できるのは白川隊員が黒潮島のSOSをダンに伝えるシーン、東京湾の異常潮位を桃井が報せるシーンとダンがゲンに隊員を紹介する場面)が無帽のシーンもある。地上での戦闘時には男性隊員共々ヘルメットを着用している。第1話から登場している隊員にのみ、制服の右肩と腕に背番号が付いている(第9話から登場の平山隊員のみ例外的に背番号3)[注 20]。
銃器類・特殊装備
- マックヘルメット
- 隊員達が、戦闘時に被るヘルメット。頭頂部の角状のアンテナで、さまざまな電波をキャッチし、超小型通信機を内蔵する。
- マックシーバー
- 怪獣探知機能を備えた腕時計型通信機。MAC全滅後の第42話にも登場。
- マックガン
- 長さ:22cm 重量:800g
- MAC隊員が所持している標準携帯銃。カートリッジで炸裂弾など様々な特殊弾を撃つことができ、レーザー銃にもなる。
- マックバズーカ
- 第39話でババルウ星人攻撃の際に使われた大型バズーカ砲。強力砲弾を放つ。
- マックブラスター
- 長さ:1.62m 重量:4.5kg
- 後方支援型の原子熱線砲で、6万度の熱線を放射する[19]。形状がマックロディーのマックレーザーと似ている。
- マック特殊銃アトミックレーザー5
- 長さ:1.5m 重量:2kg
- 持ち運びが可能な中型銃。原子装置が組み込まれた照準により、命中精度を向上させる[19]。劇中未使用だが、初期メンバーが集合した写真では、黒田隊員が使用している[67]。
- マックナイフ
- 長さ:25cm 重量:500g
- 第11話から登場したハイマンガンスチール製の特殊ナイフ。主に宇宙人との格闘時に使われるが、第13話でバイブ星人に悪用されたこともある。
- 特殊ハイスピードカメラ
- 第13話でダンが透明状態のバイブ星人(等身大)を撮影、星人が透明化する方法を検証・解明した際に使用した特殊高性能カメラ。
航空機
- マッキー1号
- 全長:82m[注 21] 全幅:48.4m 重量:96t 最高速度:光速の98.9%[注 22] 乗員:10名
- 小光子力で動く超大型宇宙船。普段はMACステーションにドッキングしており、マッキー2号や3号、マックモールやマックシャークを中央のコンテナに格納するが、劇中でマッキー1号から他のメカが出撃することはなかった。
- 劇中に登場したのは第1・3話のみであり、第40話ではシルバーブルーメの襲撃で、ステーション上部にドッキングしているため、真っ先に破壊されてしまった。巨大化したツルク星人戦との一度目の戦闘の後、他のマッキー共々エンジンを換装されるが、本機だけは出撃しなかった。
- また、緊急時にはステーションから離脱する、という設定がされているが、本編でその設定が活かされることはなかった[69]。
- ただし、物語本編に登場しなくなった後も、大型のコンテナを活用して、他のステーションや基地への人員・物資輸送船として使用されていた、という設定もある[70]。
- マッキー2号
- 全長:25m 全幅:25.5m 全高:5m 重量:45t 最高速度:マッハ5 巡航速度:マッハ4 乗員:4名
- 主力中型戦闘機。マッキー3号と共に戦闘によく出る。高速機動性に優れたロケット状の胴体部のα機と静止滞空性に優れた翼部のβ機の2機に分離することが可能[注 23]。特殊ミサイルや特殊麻酔弾などが武器。また、α機は先端にレーザー砲を装備している。
- 設定上では乗員4名だが、第2話ではβ機に青島隊員と桃井隊員が搭乗している他、第27話ではα機部分にダン隊長、ゲン、白土隊員の3名が搭乗しているため、実際は乗員5名である。ツルク星人に対抗するために3号共々エンジンを換装された際はツルク星人に撃墜されなかったことから高性能のエンジンだと思われるが、ツルク星人以降の敵との戦闘では撃墜されていることから、コスト面ゆえかエンジンを従来のものに戻した模様。3号共々第40話でシルバーブルーメに捕食され、のちにレオによって体内から引きずり出された。
- マッキー3号
- 全長:13m 全幅:7.5m 全高:3.2m 重量:8t 最高速度:マッハ5 乗員:2名
- 小型戦闘機[注 24]。主にダン隊長が乗り込む。完全空中静止が可能で、機体下部のランチャーから発射するミサイルやレーザー砲などが武器。
- 第13話ではダン隊長がこの機体でバイブ星人に体当たり[注 25]して倒した。第40話で2号共々シルバーブルーメに捕食され、のちにレオにより体内から引きずり出された。
- マック特殊ヘリコプター
- 第27話で後述の桃型カプセルを輸送した。
- ミニチュアは前作『ウルトラマンタロウ』で登場したZATのドラゴンをリペイントしたもの。また一部の資料[72]では、「モスキータス」または「モスキーター」という名称で紹介されている。
- ロケット戦闘機
- 第25話に登場した宇宙戦闘機。形状や性能などの詳細は不明。宇宙ステーションAなどに配備されており、サタンビートル迎撃の為に出撃したが全機撃墜された。
車両
- マックロディー
- 全長:4.2m 全幅:1.9m 全高:2.1m 最高時速:260km 乗員:3名
- 無公害原子力エンジンを搭載したMAC専用ジープで、パトロールや実戦で使う。装備は車体上部のマックレーザーや車体前部のアトミックバズーカ、マックレーザー、時限爆弾など。三菱J3・J4がベース。
- マックカー
- 主にパトロールに使うMAC専用車両。武装などは搭載していない。初代ホンダ・シビック4ドア・1500GFがベース。
- マックジープ
- 第6話で登場し、通常はパトロールに使ういすゞ・ユニキャブをベースにした物と、第39話で登場し、野戦で使う銃架を備えた三菱J3・J4をベースにした物の2種類がある。
- マックモール
- 全長:22m 全幅:6.7m 重量:150t 最高時速:85km(地上)・40km(地中) 乗員:4名
- 地底のマグマを調べるために使われる地底探索用高性能戦車で[73]、長時間の連続活動が可能。円錐形のドリルと円盤形のカッターヘッドが組み合わされた掘削装置が特徴。武装は車体後部上面の装甲ミサイル1基とレーザー砲。挿入歌「MACのマーチ」の歌詞に登場し、ミニチュアも製作されたがオープニングにも劇中にも未登場。
その他(装備)
- マックシャーク
- 全長:65m 全幅:40m 基準排水量:900t 最高速度:50ノット(水上)・37ノット(水中) 乗員:23名
- 乗員23名の深海調査用大型高性能潜水艦で、武器は自動追尾式の原子魚雷。第19話でゲンが使用を提案したが、ダンに却下される。挿入歌「MACのマーチ」の歌詞に登場し、第28話からのオープニング映像にも登場したが、劇中には未登場。
- マックシャークのミニチュアはのちに京都・太秦映画村にある映画文化館内の「映画の殿堂」で円谷英二の写真等と共に展示されている。
- 泡放射ポッド
- フリップ星人との再戦の際にダン隊長がレオの目を潰した装備。マッキー3号に搭載。
- 麻酔ミサイル
- マッキー2号から発射するミサイル。ナレーションによると注射器と同じ構造であるという。オニオンの動きを止めるために使った。
- 桃型カプセル
- 果物好きなオニオンを油断させるために使った。中には鶏と自ら望んで参戦した桃太郎少年が入っていた。
- MACウラン
- MACが開発した新エネルギー。MACステーションを爆破できるほどの威力があるため、アトランタ星人に狙われた。
- CS137ロケット弾
- 地球防衛委員会が開発した新型ロケット弾。クリーン星で実験が行われたため、クリーン星人が報復の為に地球を攻撃する事態を招いてしまう。
- UN-105X爆弾
- 星を一つ破壊してしまうほどの威力を持つミサイル。ウルトラの星が地球に接近した際に発射されそうになった。
- その他の戦力
- 地上基地には自衛用のレーザー砲が配備されているほか、F-4ファントムII改マックファントムや、F-106(ミラージュIII改という説もある)などの実機のカスタム機も使う。マックファントムは残存していた機体が後に『ウルトラマン80』にも登場し、UNDAの戦力として地底人攻撃に使われた。ただし、UNDAには既により新しいエースフライヤーが配備されていたため、それ以降の活躍は見られない。
関連施設
- MAC東京支部
- 第34話に登場したアジア本部指揮下の地上パトロール隊の常駐基地の一つ。施設は外敵からの攻撃に備え地下へ収納され、迎撃用に大型レーザー砲を設置している。また、マックロディーやマックカーなどの車両はパトロール時にはここから発車し、戦闘機各種もここに常駐されておりマッキー各機はここから発進されることもあるという。怪獣アシュランの攻撃で甚大な被害を受けた。
- 地上レーダー基地
- あらゆる電波を受信し、地球への侵入者を早期発見する為の施設で、山岳地帯に設置されている。
- MAC中央病院
- 第36話に登場した病院施設で、アトランタ星から地球に帰還した内田を収容した。
- 宇宙監視所
- 第38・39話に登場した宇宙を監視し、整理した最新情報をMAC各本部へ送る施設。
- ミサイル発射場
- 第39話に登場した施設で、UN105X爆弾を発射しようとした。大型パラボラアンテナも備えている。
- 宇宙ステーション
- 地球の各MAC本部基地のステーションとは異なるステーションで、3種類の系統があるという。強力な宇宙監視網を敷くほどの数を有している。第25話に宇宙ステーションA(V8とも)と宇宙ステーションV9が登場し、V9はサタンビートルに破壊された。
放映リスト
- 放送系列:TBS系(腸捻転時代最後の作品なので、関西地区は朝日放送[注 26]。なお、本作の終了直後に毎日放送にネットチェンジしたため[注 27]、同局でのアニメも含めたウルトラシリーズの新作の放送は『ザ☆ウルトラマン』からとなる[注 28]。
- 各怪獣の詳細・肩書き[注 29]は「ウルトラマンレオの登場怪獣」を参照。なお、怪獣・宇宙人の別名、出演者の芸名などはオープニングのテロップ表記に準ずる。
- 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区)[74]。
話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | ゲストウルトラマン | 脚本 | 監督 | 特殊技術 | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | セブンが死ぬ時!東京は沈没する! | マグマ星人 レッドギラス ブラックギラス |
ウルトラセブン | 田口成光 | 真船禎 | 高野宏一 | 1974年 4月12日 |
17.6% |
2 | 大沈没! 日本列島最後の日 | 4月19日 | 16.5% | |||||
3 | 涙よさよなら… | ツルク星人 | 深沢清澄 | (ノンクレジット) | 4月26日 | 14.6% | ||
4 | 男と男の誓い | 5月3日 | 15.9% | |||||
5 | 泣くな! おまえは男の子 | カネドラス | 阿井文瓶 | 東條昭平 | 5月10日 | 13.8% | ||
6 | 男だ! 燃えろ! | カーリー星人 | 田口成光 | 5月17日 | 13.9% | |||
7 | 美しい男の意地 | ケンドロス | 阿井文瓶 | 外山徹 | 矢島信男 | 5月24日 | 12.3% | |
8 | 必殺! 怪獣仕掛人 | ベキラ | 5月31日 | 13.2% | ||||
9 | 宇宙にかける友情の橋 | ギロ星獣 | 土門鉄郎 | 深沢清澄 | 高野宏一 | 6月7日 | 12.0% | |
10 | かなしみのさすらい怪獣 | ロン | 阿井文瓶 | 6月14日 | 13.5% | |||
11 | 泥まみれ男ひとり | ケットル星人 | 田口成光 | 筧正典 | 矢島信男 | 6月21日 | 13.8% | |
12 | 冒険野郎が来た! | バンゴ | 阿井文瓶 | 6月28日 | 13.5% | |||
13 | 大爆発! 捨身の宇宙人ふたり | バイブ星人 | 田口成光 | 前田勲 | 東條昭平 | 7月5日 | 13.4% | |
14 | 必殺拳! 嵐を呼ぶ少年 | アンタレス | 阿井文瓶 | 7月12日 | 11.2% | |||
15 | くらやみ殺法! 闘魂の一撃 | フリップ星人 | 田口成光 | 外山徹 | 大木淳 | 7月19日 | 10.7% | |
16 | 真夜中に消えた女 | アトラー星人 | 若槻文三 | 7月26日 | 10.9% | |||
17 | 見よ! ウルトラ怪奇シリーズ 狼男の花嫁 |
ウルフ星人 | 田口成光 | 山本正孝 | 矢島信男 | 8月2日 | 8.9% | |
18 | 見よ! ウルトラ怪奇シリーズ 吸血鬼! こうもり少女 |
バットン 吸血こうもり少女 |
阿井文瓶 | 8月9日 | 8.2% | |||
19 | 見よ! ウルトラ怪奇シリーズ よみがえる半魚人 |
ボーズ星人 | 田口成光 | 外山徹 | 東條昭平 | 8月16日 | 6.6% | |
20 | 見よ! ウルトラ怪奇シリーズ ふしぎな子熊座の少年 |
ドギュー ボック |
阿井文瓶 | 8月23日 | - | |||
21 | 見よ! ウルトラ怪奇シリーズ 北の果てに女神を見た! |
ノースサタン ニケの女神 |
田口成光 | 8月30日 | 7.9% | |||
22 | レオ兄弟対怪獣兄弟 | ガロン リットル |
アストラ | 深沢清澄 | 高野宏一 | 9月6日 | 12.0% | |
23 | ベッドから落ちたいたずら星人 | レンボラー コロ星人 |
若槻文三 | 9月13日 | 11.8% | |||
24 | 美しいおとめ座の少女 | ガメロット ドドル カロリン |
奥津啓二郎 | 前田勲 | 矢島信男 | 9月20日 | 11.8% | |
25 | かぶと虫は宇宙の侵略者! | サタンビートル クリーン星人 |
若槻文三 | 9月27日 | 13.6% | |||
26 | 日本名作民話シリーズ! ウルトラマンキング対魔法使い[注 30] 一寸法師より |
プレッシャー | ウルトラマンキング | 田口成光 | 大木淳 | 東條昭平 | 10月4日 | 8.4% |
27 | 日本名作民話シリーズ! 強いぞ! 桃太郎! 桃太郎より |
オニオン 惑星アップルのニワトリ |
阿井文瓶 | 10月11日 | 8.9% | |||
28 | 日本名作民話シリーズ! 帰ってきたひげ船長! 浦島太郎より |
キングパラダイ パラダイ星人 |
若槻文三 | 山本正孝 | 矢島信男 | 10月18日 | 9.5% | |
29 | 日本名作民話シリーズ! 運命の再会! ダンとアンヌ 狐がくれた子より |
ウリンガ(ウリー) | 阿井文瓶 | 10月25日 | 10.3% | |||
30 | 日本名作民話シリーズ! 怪獣の恩返し 鶴の恩返しより |
マグマ星人 ローラン |
田口成光 | 筧正典 | 高野宏一 吉村善之 |
11月1日 | 10.6% | |
31 | 日本名作民話シリーズ! 地球を守る白い花 花咲か爺さんより |
バーミン星人 白い花の精 |
奥津啓二郎 | 11月8日 | 10.9% | |||
32 | 日本名作民話シリーズ! さようならかぐや姫 竹取り物語より |
キララ 弥生(かぐや姫) |
石堂淑朗 | 中川信夫 | 矢島信男 | 11月15日 | 8.8% | |
33 | レオ兄弟対宇宙悪霊星人 | アクマニヤ星人 怪奇隕石アクマニヤ |
アストラ | 若槻文三 | 11月22日 | 11.0% | ||
34 | ウルトラ兄弟永遠の誓い | アシュラン セブンガー |
帰ってきたウルトラマン | 阿井文瓶 | 前田勲 | 大木淳 | 11月29日 | 10.4% |
35 | おいらは怪獣大将だ! | タイショー |
田口成光 | 12月6日 | 10.2% | |||
36 | 飛べ! レオ兄弟 宇宙基地を救え! | アトランタ星人 | アストラ | 岡村精 | 吉村善之 | 12月13日 | 9.0% | |
37 | 怪奇! 悪魔のすむ鏡 | マザラス星人 スペクター |
12月20日 | 8.7% | ||||
38 | 決闘! レオ兄弟対ウルトラ兄弟 | にせアストラ | ゾフィ ウルトラマン 帰ってきたウルトラマン ウルトラマンA ウルトラの父(回想) |
若槻文三 | 東條昭平 | 矢島信男 | 12月27日 | 11.8% |
39 | レオ兄弟 ウルトラ兄弟 勝利の時 | ババルウ星人(にせアストラ) | ウルトラの父[注 31] ウルトラの母[注 32] ウルトラマンキング アストラ |
田口成光 | 1975年 1月3日 |
9.0% | ||
40 | 恐怖の円盤生物シリーズ! MAC全滅! 円盤は生物だった! |
シルバーブルーメ ブラックドーム |
深沢清澄 | 大木淳 | 1月10日 | 11.1% | ||
41 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 悪魔の惑星から円盤生物が来た! |
ブラックドーム アブソーバ |
1月17日 | 10.7% | ||||
42 | 恐怖の円盤生物シリーズ! レオが危い! 暗殺者は円盤生物 |
アブソーバ デモス |
阿井文瓶 | 前田勲 | 吉村善之 | 1月24日 | 9.9% | |
43 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 挑戦! 吸血円盤の恐怖 |
デモス デモスQ |
若槻文三 | 1月31日 | 9.1% | |||
44 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 地獄から来た流れ星! |
ブラックガロン ブリザード |
田口成光 | 外山徹 | 矢島信男 | 2月7日 | 9.5% | |
45 | 恐怖の円盤生物シリーズ! まぼろしの少女 |
ブリザード ハングラー |
阿井文瓶 | 2月14日 | 10.5% | |||
46 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 戦うレオ兄弟! 円盤生物の最後! |
ハングラー ブラックテリナ |
アストラ | 田口成光 | 東條昭平 | 大木淳 | 2月21日 | 8.3% |
47 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 悪魔の星くずを集める少女 |
ブラックテリナ テリナQ サタンモア |
若槻文三 | 2月28日 | 9.1% | |||
48 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 大怪鳥円盤 日本列島を襲う! |
サタンモア リトルモア ノーバ |
山本正孝 | 吉村善之 | 3月7日 | 10.0% | ||
49 | 恐怖の円盤生物シリーズ! 死を呼ぶ赤い暗殺者! |
ノーバ | 阿井文瓶 | 3月14日 | - | |||
50 | 恐怖の円盤生物シリーズ! レオの命よ! キングの奇跡! |
ブニョ ブラックエンド |
ウルトラマンキング | 石堂淑朗 | 山際永三 | 矢島信男 | 3月21日 | 7.2% |
51 | 恐怖の円盤生物シリーズ! さようならレオ! 太陽への出発 |
ブラックエンド | ウルトラセブン | 田口成光 | 3月28日 | 8.3% |
登場人物・出演者
レギュラー / セミレギュラー
- おおとりゲン / ウルトラマンレオ(声):真夏竜
- 大村正司:藤木悠(第1 - 5・8・9・11・22話)
- 山口百子:丘野かおり(第1 - 7・9 - 16・18・19・22・24・26 - 32・34・36 - 40話)※第17話にもクレジットされるが未出演。
- 梅田トオル:新井つねひろ(第3 - 5・9・11 - 16・18・19・22 - 31・33・37・40 - 47・49 - 51話)※第10・17話にもクレジットされるが未出演
- 梅田カオル:富永美子(第1 - 5・7・9 - 16・18・19・22 - 31・35・37・40話)※第17話にもクレジットされるが未出演
- 野村猛:伊藤幸雄(第1 - 7・9・11 - 15・17・22・26・32・37・40話)※第10・16・18・23・25話にもクレジットされるが未出演
- 美山いずみ:奈良富士子(第40 - 46・49 - 51話) ※第46話はノンクレジット
- 美山あゆみ:杉田かおる(第40 - 47・49 - 51話)
- MAC隊員
- 黒田明雄:黒田宗(第1 - 8話) ※第9・10話にもクレジットされるが未出演[注 33]
- 青島一郎:柳沢優一(第1 - 11・13 - 16話)※第12話にクレジットされるが未出演
- 赤石清彦:大島健二(第1 - 5・7 - 11・13 - 16話)※第6・12話にもクレジットされるが未出演
- 平山あつし→大介:平沢信夫(第9 - 11・13 - 18話)※第12話にクレジットされるが未出演[注 34]
- 桃井晴子:新玉恭子(第1 - 10・16話)※第11-15話にもクレジットされるが未出演
- 白川純子:三田美枝子(第1 - 18・22・24・26・27・32・40話)※第29話にクレジットされるが未出演[注 35]
- 佐藤大介:手塚茂夫(第19・22 - 25・32・34 - 40話)※第26・27・31話にもクレジットされるが未出演
- 白土純:松坂雅治(第6・17 - 19・25 - 40話)
- 梶田一平:朝倉隆(第17 - 19・22 - 40話)
- 松木晴子:藍とも子(第26 - 28・31・33・36 - 40話)※第29話にクレジットされるが未出演
- 大槻美也子:大原みどり(第23・25話)※ノンクレジット
- 高倉長官:神田隆(第13・36・39話)
- ブラック指令:大林丈史(第40 - 51話)
- 美山咲子:春川ますみ(第40 - 47・49 - 51話)
- モロボシ・ダン:森次晃嗣(第1 - 40話)
- ナレーター:瑳川哲朗
主なゲスト出演者
- 鈴木隊員(第3話):鹿島信哉
- トオルとカオルの父(第3・5話):二見忠男
- 洋子(第6話):菅沢恵美子
- 十貫(第8話):明石潮
- 男の子(第8話):小林達彦
- 松本一郎(第11話):大山正明
- マイティ松本(第11話):西山健二
- マイティ松本の妻(第11話):高島雅羅
- 佐藤三郎(第12話):東龍明
- 道場破りの少年(アンタレス)(第14話):川代家継
- 津山洋一(第15話):潮哲也
- 黒い蘭の女(アトラー星人)(第16話):星野ユリ
- 霧島冴子(第17話):関根世津子
- 冴子の母(第17話):幾野道子
- 吸血こうもり女(第18話):坂本智子
- 横山(第19話):守田比呂也
- 小野寺和男(第19話):小山梓
- 小熊座人ボック(第20話):小山渚
- ドギューの人間態(第20話):大前均
- 北山洋二(第21話):うたた賢
- アルファ星人ニケの女神(第21話):麻里とも恵 (現・阿川泰子)
- 岡村れお(第22話):遠藤義徳
- 岡村あすか(第22話):稲垣善之
- コロ星人(第23話):増田康好
- 京一(第23話):山瀬洋
- 昭男(第23話):長谷川秀人
- 政美(第23話):中沢有希子
- サーリン星人・ドドル(第24話):天本英世
- ドドルの孫・カロリン(第24話):松岡まり子
- ジロウ(第25話):高橋仁
- ジロウの母(第25話):夏海千佳子
- クリーン星人(第25話):花房徹
- 哲雄(第26話):工藤智彰
- 哲雄の母(第26話):五月晴子
- 桃太郎(第27話):吉田友紀
- 桃太郎の祖父母(第27話):今村源兵、田中筆子
- 漁船の船長(第28話):岡田英次
- 漁師(第28話):阿藤海、上田忠好
- パラダイ星人の子供(第28話):神谷信弘
- ウリーの継母(アンヌ?)(第29話):ひし美ゆり子
- ウリー(第29話):清水啓司
- 大熊シンジ(第30話):黒部進
- 星村かな子(ローラン)(第30話):桜井浩子
- 大熊ケンジ(第30話):亀田秀紀
- 花咲か爺さん(バーミン星人)(第31話):仲谷昇
- 白い花の精(第31話):杉田かおる
- 中島弥生(かぐや姫)(第32話):小野ひずる
- 弥生の両親(第32話):有馬昌彦、露原千草
- 太郎(第32話):福田俉
- タカシ(第33話):坂本高章
- タカシの母(第33話):上月左知子
- よし子(第33話):関口由美
- よし子の父(第33話):吉水慶 ※「吉永」とクレジット
- 郷秀樹(帰ってきたウルトラマン)(第34話):団次郎
- 宮坂黒彦(怪獣くん)(第35話):斉藤健夫
- 黒彦の母(第35話):町田祥子
- 松丸先生(第35話):桂木美加
- 内田三郎(アトランタ星人)(第36話):伍代勝也(五代 勝也は誤植)
- 高倉あや子(第36話):大井小夜子
- トオルとカオルの母(写真)、マザラス星人(声も担当)(第37話):原知佐子
- 中本先生(第40話):石丸博也
- 用務員(第40話):磯野秋雄
- 大場少年(第41話):小山梓
- 高木ユミ(第41話):栗原啓子
- 城南大学生物研究室の教授(第41話):幸田宗丸
- 下妻英行(第42話):善福和則
- 城北署刑事(第43話):江幡高志、陶隆
- 中森大介(第44話):佐原健二
- 中森健二(第44話):高山亮一郎
- 眉子(ブリザード)(第45話):池田恭子
- 科学者(第45話):池田生二
- 仁科博士(第45話):鹿島信哉
- 警官(第45話):鈴木正幸
- 純平(第46話):平泉征
- 純次(第46話):梅地徳彦
- 中山(第46話):梅津昭典
- 大伴(第46話):里木佐甫良
- マリ子(第47話):佐藤由美
- マリ子の母(第47話):新草恵子
- テリナQに操られる女(第47話):早川絵美
- 和久宏(第48話):石太郎
- 厚子(第48話):八代順子
- 警官(第49話):阿井文瓶(カメオ出演)、佐々木一哲
- 星人ブニョの人間態(第50話):蟹江敬三
声の出演
- コロ星人:高橋和枝(第23話)
- パラダイ星女王:江川菜子(第28話)※ノンクレジット
- キララ:渡部猛(第32話)※ノンクレジット
- 悪霊の声:丸山詠二[76](第33話)※ノンクレジット
- タイショー:白石冬美(第35話)
- アストラ:丸山純二[76](第38・39話)
- ゾフィー:酒井郷博[76](第38・39話)
- 初代ウルトラマン:名塚新也[76](第38・39話)
- 帰ってきたウルトラマン:竹内喬[76](第38・39話)
- ウルトラマンA:豊川晋吾[76](第38・39話)
- ウルトラマンキング、ババルウ星人:清川元夢(第39話)
- アナウンサー:岡部政明(第48話)
- 高層ビルのアナウンス:小沢かおる(第48話)
- ウルトラマンキング:増岡弘(第50話)※ノンクレジット
- ウルトラセブン:中川謙二[76](第51話)※ノンクレジット
スーツアクター
レオ役の二家本辰巳は、当初怪獣役を務めていたが、セブン役のスーツアクターが慣れていなかったため交代し、その後当初レオ役を務めていた川口和則も水を入れての撮影に苦慮していたためこちらも交代し、以後最終回まで担当した[30]。
- ウルトラマンレオ、ウルトラセブン(第1話)[30]:二家本辰巳
- ウルトラマンレオ[30]:川口和則 (第1話前半)※ノンクレジット
- アストラ:久須美護(第22・33・36・38・39・46話)
- ゾフィー:影信之介[76](第38・39話)
- 初代ウルトラマン:増田英之[76](第38・39話)
- 帰ってきたウルトラマン:那須野秀樹[76](第38・39話)
- ウルトラマンA:影山みのる[76](第38・39話)
- ウルトラマンキング:大阿久俊也[76](第39話)
- 怪獣・宇宙人:上田克巳、浦上嘉久[77][78]、河合徹、山村哲夫 ほか
スタッフ
- プロデューサー:円谷粲、熊谷健、橋本洋二(TBS)、熊谷国雄(TBS映画部)
- 脚本:田口成光、阿井文瓶、土門鉄郎、若槻文三、奥津啓二郎、石堂淑朗
- 監督:真船禎、深沢清澄、東條昭平、外山徹、筧正典、前田勲、山本正孝、大木淳、中川信夫、岡村精、山際永三
- 特撮監督:高野宏一、矢島信男、東條昭平、大木淳、吉村善之
- 音楽:冬木透
- 撮影(本編):鈴木清、内山五郎
- 撮影(特撮):君塚邦彦
- 照明(本編):北沢保夫
- 照明(特撮):伊藤裕二
- 美術(本編):鈴木儀雄、菅野幸光
- 美術(特撮):大沢哲三
- 記録(本編):松丸春代、宮崎信恵
- 記録(特撮):市原伊与子、島田はる、植村よし子
- 助監督(本編):佐野和弘、安倍貞雄、宮坂清彦、笠倉隆
- 助監督(特撮):吉村善之、松本清孝
- 制作主任(本編):菊池満
- 制作主任(特撮):小久保輝吉
- 機電:倉方茂雄
- 操演:平鍋功、上松盛明
- 殺陣:渡辺安章
- 合成作画:鯨井実
- 合成技術:宮重道久
- タイトル:デン・フィルム・エフェクト
- 効果:小森護雄
- 選曲:明田川進
- 録音:油家徹
- 編集:武田うめ
- 俳優デスク:葛井克亮
- 制作担当:高山篤
- 協力:テイネ・オリンピア、日本沿海フェリー、北海道放送、財団法人スポーツ会館、簡易保険東京青少年レクセンター、HONDA、美津濃スポーツ
- 製作:円谷プロダクション、TBS
音楽
今作は『帰ってきたウルトラマン』と同じく主演俳優が主題歌(前期のみ)と挿入歌を担当した作品である。曲調は、勇壮なアップテンポ調。ただし主題歌はカバー版や放送当時のイベントでは子門真人が歌っている。14話より主題歌が「戦え! ウルトラマンレオ」に変更された。しかし、主題歌の変更後でも「ウルトラマンレオ」はインストゥメンタルが最終回まで使用されたほか、歌入りが第25話などでつかわれている。次回予告の音楽は13話までが「ウルトラマンレオ」の間奏部分が使用され、14話以降は「ウルトラマンレオ」歌入りが最終回まで使用された(歌詞の「獅子の瞳が輝いて〜」の部分から始まる)。
劇中の楽曲・BGMは、主題歌のインストゥメンタルの編曲も含め冬木透が担当している。BGM作曲家としての冬木の登板はウルトラシリーズでは『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンA』に次いで4度目。他のシリーズ作品には見られない重厚で悲壮感・緊迫感漂う楽曲が多く作られた。本作では物語本編でダン=セブンが活躍することもあり、随所に『ウルトラセブン』のオリジナルBGMの流用・再演奏曲や、本作のテーマ曲と交錯した曲なども新たにつくられた。それ以外にも、同じ冬木作曲の『ミラーマン』のBGMが流用されたこともある。
この他、MACが活躍する際のBGMはワンダバ入りテイク(いわゆる「ワンダバMAC」)も作られたが、劇中ではワンダバなしヴァージョンしか使用されなかった。使おうとしても、ワンダバの声がMAC戦闘機の効果音とぶつかるなどして使いにくかったからだという[注 36]。番組終了後、「ワンダバMAC」のマスターテープは永らく行方不明になっていたが、1992年発売の「TSUBURAYA PRODUCTION HISTORY OF MUSIC」に収録するための音楽を選ぶ過程で、「タックの歌」と書かれたテープリールケースに入っているのが発見された[80]。
主題歌
オープニング映像は『ウルトラマンタロウ』に続き、防衛チームの主要メカ発進シークエンスを用いたものとなっており、主題歌変更とMAC壊滅後も最終回までほぼ同じものが使われた(第28話からマックシャークの潜航シーンが加わりマッキー1号の旋回シーンが削除された)。メインタイトル映像では星の爆発とともにウルトラマンレオが現れた後、タイトルロゴが表示される。第5話以降ではメインタイトル部分に効果音が挿入されている。
- 「ウルトラマンレオ」(第1 - 13話)
-
- 作詞:阿久悠 / 作曲・編曲:川口真 / 歌:真夏竜、少年少女合唱団みずうみ(東京レコード)
- オープニングでは第2コーラス(2番)の歌詞が採用された。タイトルコールは通常メインタイトル部分、サブタイトル部分(本曲のイントロ)双方に被せられるが、第1・2話は前者、3・4話は後者のみで5話以降は両方となっている。また、3話以降では通常よりピッチが若干上がっている。2006年に発売された単品DVDでは第4巻以降メニュー画面右上のDVDのマークを赤にすることで、14話以降もこの曲を聴くことができる。
- 第2 - 8・11・12・15・22・24話では挿入歌として、主に1番の歌詞が戦闘シーン等に使用された。
- 「戦え! ウルトラマンレオ」(第14 - 51話)
-
- 作詞:阿久悠 / 作曲・編曲:川口真 / 歌:ヒデ夕樹(テロップでは「平野英之」と表記)、少年少女合唱団みずうみ(東京レコード)
- テレビサイズ版のピッチはフルサイズ版と比べて半音上がっている。
- ミュージカル俳優の坂井成紀が子役時代(当時の芸名は「ナル」)の1975年にLP『人気テレビ・マンガ主題歌』(日本フォノグラム / フィリップス、FX-8103)でカヴァーした。
- 当初はこの曲が主題歌になる予定だったが、スタッフの意見によって一度は没となる。しかし、視聴率の関係などによって第14話以降はこの曲が主題歌として使われるようになった。
- 第14 - 21・25・26・28 - 34・39 - 43・45 - 51話では挿入歌として使用された。
挿入歌
- 「MACのマーチ」(第4話)
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- 作詞:阿久悠 / 作曲・編曲:川口真 / 歌:真夏竜、少年少女合唱団みずうみ(東京レコード)
- 劇中での使用は1回だけだが、使われたテイクは真夏竜のボーカルがないものだった。
- 「星空のバラード」(第1、10、51話)
-
- 作詞:阿久悠 / 作曲・編曲:川口真 / 歌:真夏竜(東京レコード)
- 第10話の劇中でゲンが歌っている。最終話ではラストシーンに流れた。
※なお、以上の4曲とも子門真人によるカバー版が存在する。特に「ウルトラマンレオ」は、日本コロムビア、キャニオン・レコード、CBS・ソニー、ビクター音産の4社から発売されている。
その他(音楽)
- 第15話では森山良子の「この広い野原いっぱい」が使用されている。
- 第23話ではフィンガー5の「恋のダイヤル6700」が使用されている。
- 第34話では「帰ってきたウルトラマン」(外山浩爾のカヴァー・バージョン)が使用されている。
- 第37話ではカオル役の富永美子(冨永みーな)が自ら作詞した歌「大の字のうた」が使用されている。
他媒体展開
他テレビシリーズ
- 『ウルトラマンメビウス』
- おゝとりゲン/ウルトラマンレオとアストラが登場。
映画
- 『ウルトラマンレオ レオ兄弟対怪獣兄弟』
- 1979年4月28日公開。『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』東京や大阪地区の一部上映館のみで同時上映。TVシリーズ同名タイトル第22話。
- 『ウルトラマンレオ かなしみのさすらい怪獣』
- 1979年7月21日公開。『ウルトラマン怪獣大決戦』の同時上映。TVシリーズ同名タイトル第10話。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
- ウルトラマンレオとアストラが登場。
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
- 『ウルトラマンサーガ』
- ウルトラマンレオが登場。
帯番組
- そろってファイト!ウルトラマンレオ体操
- CS放送ファミリー劇場より2008年5月19日(毎週月 - 金曜 15:55 - 16:00)より放映された5分間の帯番組。ウルトラマンレオのファミリー劇場再放送にあわせて製作された。空手家の小林由佳とレオとアストラの3人で考えたウルトラマンレオ体操を、テーマ曲にあわせて幾つかのバージョンで体操する。2008年9月6日には特別公開収録「そろってファイト!ウルトラマンレオ体操 大集合スペシャル」が放映された。
オリジナルDVD
- 『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』
- ウルトラマンレオが登場。
コミカライズ
- 「小学二年生」「小学三年生」誌上で内山まもるに執筆された。両誌では基本設定を共通としながらも展開は大きく異なっている。
- 「小学二年生」誌上では放映番組よりも先行する形の内容だった。当初はツルクライダー隊などの独創的アイディアも盛り込まれた作品もいくつか登場し、「レオ、七つのぶきの巻」ではオリジナルの武器に混じって放送に先行する形でレオヌンチャクも登場している。そして終盤は、テレビ版と同様にシルバーブルーメにMAC基地が全滅させられるが、ダンとゲンは地球に逃げ延びる展開となっている。ダンは修復されたウルトラアイでセブンに変身するが、基地壊滅時に負ったケガで余命いくばくもないことを悟り、アイスラッガーをレオに託してMAC秘蔵のミサイルと共にシルバーブルーメに特攻をかけて命を落とす。
- 「小学三年生」誌上では最後までオリジナルの展開が続けられ、終盤では円盤生物は登場せず、ウルトラ兄弟もレオとセブンを残して全滅(アストラも含めて)という展開になっていった[注 37]。
- 両作ではマグマ星人が前半〜中盤までのライバル的役割を演じ、「小学二年生」ではババルウ星人が、「小学三年生」ではシャドウマン(正体は最初は謎だったが、ゾフィーの調査でナックル星人と判明)がそれぞれ後を引継ぐ形となっている(「小学二年生」版では原作同様に「ブラック司令官(ブラック指令の本作での呼称)」が最期の敵となっていた)。
- 本作は同作者の『ザ・ウルトラマン』の単行本に一部話が併録され、その後2006年11月に「小学二年生」版全12話と「小学三年生」版全12話を一まとめにした形で、小学館からコンビニコミックとして刊行された。
- 「小学一年生」では一峰大二による漫画が1974年4月号から1975年3月号に連載された。
- 「小学生ブック」では馬場秀夫による漫画が連載されたが同誌休刊のため打ち切りとなった。
備考
- 本放送当時、TBSでは18時から『セブン』の再放送を行っており、『セブン』の第49話(最終回)と本作品の第1話が同日に連続で放送された。
- 本作品の第40話で生死不明となったままだったダン=セブンは、『メビウス』のTVシリーズのDVD封入の作品解説書「MEBIUS FILE」や劇場版のパンフレット上において、「ウルトラの母に救出されていた」ことが明記(新たに設定)された。2009年の舞台作品『ウルトラマンプレミアステージ3』では、ダンとゲンの再会が描かれている。
- 『コメットさん』(1978年)の第63話「ウルトラマンと怪獣アカゴン」にゲン=レオが登場。ゲンが地球で生活しているなど、本作品の後日譚とも言うべき内容となっている。変身すれば地球から去らねばなるまいと知りつつも、怪獣化した少年を治すためにゲンがレオに変身し、地球を愛しながらも心ならず去らなければならなくなった彼の姿を通して、同じ宇宙人のコメットにもやがて訪れる地球人との別れを描いていた。なお、『コメットさん』は円谷プロ製作ではないため、本作品及びウルトラシリーズとは無関係である。
- 『キッズ・ウォー』第3シリーズで、大沢校長(大和田伸也)が大工からサンドイッチ屋に転職した津村信彦(真夏竜)に「大工さんからサンドイッチ屋に転身ですか」と話しかける場面があり、信彦が照れながら「華麗なる…転身!!」とレオの変身ポーズをとるシーンがある。
- 映画『太陽を盗んだ男』(1979年)で、主人公・城戸誠の部屋に置いてあるテレビに本作の映像が映り、主題歌「戦え! ウルトラマンレオ」が流れる場面がある[81]。
- 映画『メカゴジラの逆襲』(1975年)に登場するチタノザウルスは、レオのスーツアクター・二家本が担当していることもあり、劇中でレオの特徴である拳法の構えをするシーンがある。
- 真夏は『ウルトラマンマックス』第33・34話で警察官役でゲスト出演。当初は予定になかったが、ファンが偶然持っていたレオリング(レプリカ)を指にはめての出演となった。ラストシーンでゲン=レオを思わせる描写がある。
- 『決定! これが日本のベスト100』(テレビ朝日系列)の2002年9月8日放送分「あなたが選んだヒーローベスト100」の第100位にゾフィーがランクインした際、紹介映像として本作の第38話が使用された。
- ウルトラマンワールドM78キャナルシティ博多店は、レオが名誉店長を務めている設定である。
映像ソフト化
- DVD(デジタルウルトラシリーズ)は2006年9月22日に第1 - 5巻、10月27日に第6 - 10巻、11月24日に第11 - 13巻が発売された。第10巻のみ3話収録で、ほかは4話収録。こちらのDVDには第4巻(第13話 - 第16話収録)以降メニュー画面上で旧主題歌・新主題歌を切り替えられる機能がついている(第13話は本放送時点ではまだ旧主題歌のためどちらで再生しても何の変化もなし)。2013年9月25日にバンダイビジュアルからCOMPLETE DVD-BOX発売。こちらでは主題歌変更機能が削除された。
脚注
注釈
- ↑ 最終クールの「円盤生物シリーズ」は、怪獣との対戦を可能な限り、プロップの操演で表現しようという予算の削減案であったが、最終的には着ぐるみの円盤生物も数体登場している。
- ↑ 実際にもMACの活動がなくてもストーリーが成立するようになり、第20話ではダンとゲン以外のMAC隊員は1人も登場しなかった。このように物語の中盤以降はMACの個性が希薄化し、ついには「MACは作品にとって不可欠な存在ではない」との判断により、第40話のMAC全滅へと繋がったのも一つの経費削減要因になっている[10]。
- ↑ 当初、L77星とM78星雲の関係は不明だったが、。
- ↑ 『ウルトラマンメビウス』では51メートル[15]
- ↑ 『ウルトラマンメビウス』第34話、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』や『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』以降の作品では足が燃え上がる演出になっている。
- ↑ 『ウルトラマン白書』では、名称をジャンプ・シュートと記載している[34]。
- ↑ 『ウルトラマン白書』では、名称をレオビーム水平撃ちと記載している[34]。
- ↑ 最終話での威力については、竹書房『ウルトラマン画報〈上巻〉光の戦士三十五年の歩み』p.177「多くの仲間を奪った円盤生物への怒りが光線威力は大いに強化されており」と記載されている。またブラックスター自体が脆いと解釈されることもある[35]。
- ↑ 改造説は『週刊 ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載されている。
- ↑ 『新ウルトラマン列伝』第14話でのウルトラマンゼロは左足のマグマチックチェーンはマグマ星人に捕まっていた時の名残だと説明している。
- ↑ 漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、若者の姿をした人間体が登場している。
- ↑ 『ウルトラマンメビウス』客演時には、本作の最終回の展開を踏まえて「本当の故郷」と言っている。
- ↑ 確執の原因としては、他の隊員が感知できなかった危機をゲンが察知したにもかかわらず、先輩隊員から根拠のない独断と誤解されたり(第1話)、怪獣との戦闘で殉職者が続出する緊急時にもかかわらず、ダンの命令とはいえ、他の隊員にとっては意図がわからないゲンの特訓に付き合わされる(第14話)など、ゲン自身の落ち度とは言えない事情によるものも多かった。
- ↑ 第18話のみ「平山大介」
- ↑ 第6話のみ「白戸ジュン」
- ↑ その時は、その星がウルトラの星であるという噂は耳にしており、その噂が間違いであることを願っていた
- ↑ 第51話は第1話の冒頭の映像の流用。
- ↑ マグマ星人の侵攻で亡くなった島民の慰霊碑には、レオがマグマ星人を倒した際に風車を用いたことから、風車が魔除けとして備えられていた。
- ↑ 叔母が一人健在であるが、母子家庭で引き取ることは難しかった模様。
- ↑ これは、『帰マン』でMATの隊員服での隊員ナンバーが好評であったため付けられたものである[66]。
- ↑ 『ウルトラマン白書』では、62メートルと記載している[68]。
- ↑ 『ウルトラマン白書』では、光の速さの0.4倍と記載している[68]。
- ↑ 『ウルトラマン白書』では、A・Bと記載している[71]。
- ↑ ただし全長21.55mのF-106戦闘機との編隊飛行シーンでは、同機よりかなり大きな機体となっている。
- ↑ 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』では「マッキーアタック」と表記。
- ↑ 朝日放送では、最終回の最後に、NETテレビ(現:テレビ朝日)から事前に提供された『勇者ライディーン』の予告が放送された。それ以外のTBS系列局では、NETテレビから移行する『ちびっこアベック歌合戦』(毎日放送)の予告が放送された。
- ↑ 毎日放送ではネットチェンジ後に本作品の再放送を実施している(出典:読売新聞・岡山版、テレビ・ラジオ欄。1979年10月20日。この時は土曜17:00から放送)。
- ↑ 実写作品では『ウルトラマン80』からとなるが、同作品はTBS制作で毎日放送にネットされた唯一の実写での新作となった。毎日放送はその後『ウルトラマンティガ』 - 『ウルトラマンコスモス』までの制作を手掛けることになる。
- ↑ マグマ星人の「サーベル暴君」などの別名。
- ↑ フィルムによっては「ウルトラマンキングのおくりもの」となっている[75]。
- ↑ ノンクレジット。映像は『ウルトラマンタロウ』第39話の流用。
- ↑ ノンクレジット。映像は『ウルトラマンタロウ』第19話の流用。
- ↑ 出演は第8話までだが隊員クレジットは第10話まで。
- ↑ 第9話からの出演だが、第9、10話までは黒田隊員役の黒田宗の名がテロップのみ残されて隊員クレジットは第11話から。ラスト出演の第18話のみ名前の表記が「大介」になっている。
- ↑ 第11・12・14・15話は声のみの出演。
- ↑ 製作されたワンダバ入りテイクが「迫力不足」と判断され、NGとなったと解説している書籍[79]も存在する。
- ↑ ただし、ラストのテロップにてウルトラ兄弟とアストラが後に復活する可能性は一応示唆されている。
出典
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- ↑ SFドラマ大図鑑 2013, 「Pickup Interview 森次晃嗣」.
- ↑ 7.0 7.1 DVD『ウルトラマンレオ』Vol.13のライナーノーツ「視聴率表」(資料提供:円谷プロ)
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- ↑ 心にレオ 2001, p. 65〜67.
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- ↑ 『大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編』(マガジンハウス)p31
- ↑ SFドラマ大図鑑 2013, 「Pickup Interview 田口成光」.
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- ↑ “ウルトラマンメビウス M78星雲「光の国」”. hicbc.com. . 2013閲覧.
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- ↑ ウルトラマンレオ - 大怪獣バトルRR
- ↑ 大人のウルトラマン大図鑑 第2期ウルトラマンシリーズ編
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- ↑ 39.0 39.1 39.2 39.3 39.4 39.5 39.6 39.7 ウルトラ怪獣大全集 1984, 「アストラ」
- ↑ 40.0 40.1 40.2 40.3 40.4 40.5 40.6 超技全書 1990, 「アストラ 全技」
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- ↑ (日本語) 劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!! Blu-ray メモリアル BOX (Blu-ray). バンダイビジュアル.. BCXS-0996 坂本浩一監督インタビュー
- ↑ 「STAFF INTERVIEW 脚本 小林雄次×中野貴雄」Blu-ray『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!! Blu-ray メモリアル BOX』(バンダイビジュアル BCXS-0996)封入 作品解説書 SPECIAL NOTES(構成・文:島崎淳 / 監修:小林雄次 / 執筆協力:戸倉光治)
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参考文献
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- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国超全集』 構成 間宮尚彦・乗浜彩乃、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2011-01-31。ISBN 9784091051325。
- 『テレビマガジン特別編集 新・ウルトラマン大全集』 監修:円谷プロダクション、講談社、1994-10-01。ISBN 4-06-178418-8。
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- 『僕たちの好きなウルトラマン』 監修:円谷プロダクション、宝島社、2003-01-03。ISBN 4-7966-3028-7。
- 『心にウルトラマンレオ』 辰巳出版〈タツミムック〉、2001-01-30。ISBN 978-4886415592。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE Visual File』 角川書店、2010-01-21。ISBN 978-4-04-854453-5。
- 『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013-10-02。ISBN 978-4-8003-0209-0。
関連項目
TBS系列 金曜19:00 - 19:30 (関西地区は腸捻転解消のため除く) 【ここまでTBS制作】 |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ウルトラマンレオ
※ここまでTBS製作 |
朝日放送 金曜19:00 - 19:30 【ここまでTBS制作】 |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ウルトラマンレオ
※ここまでTBS製作 (ここまでTBS系列) |