カリクロー
提供: miniwiki
2017/11/30/ (木) 04:21時点におけるja>月下薄氷による版 (言語ラベル・脚注・参考文献追加、曖昧さ回避・{{grmyth-stub}}除去ほか)
カリクロー(古希: Χαρικλώ, Chariklō)は、 ギリシア神話に登場するニュムペー、あるいは女性である。長母音を省略してカリクロとも表記される。主に、
の3人が知られている。以下に説明する。
Contents
ケイローンの妻
このカリクローは、ニュムペーで、ケイローンの妻になり、ヒッペー(オーキュロエー)[1]、エンデーイス[2]、カリュストスを生んだ[3]。ケンタウルス族の小惑星カリクローは、ケイローンの妻カリクローに因んで名付けられた。
キュクレウスの娘
このカリクローは、キュクレウスの娘。スケイローンの妻になり、エンデーイスを生んだ[4]。
テイレシアースの母
このカリクローは、アテーナーに仕えたニュムペー。スパルトイのエウエーレースの妻になり、予言者テイレシアースを生んだ。テイレシアースはアテーナーの裸を見たことで彼女の怒りを受け、視力を奪われた。カリクローは息子の目を治すように訴えたが、アテーナーは自分が掛けた呪いを解くことができなかったので、代わりに予言の力を与えた[5]。
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- プルタルコス『プルタルコス英雄伝(上)』村川堅太郎編、ちくま文庫(1987年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)