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{{世界の市
+
[[ファイル:ケベックの旧市街.中央はフランス領時代の象徴,シャトー・フロンテナク.jpg|サムネイル]]
|正式名称 = ケベック・シティー
 
|公用語名称 = Ville de Québec<br />Quebec City
 
|愛称 = La Vieille Capitale
 
|標語 =
 
|画像 = Quebec city-Vieux-Québec.jpg
 
|画像サイズ指定 = 300px
 
|画像の見出し = セントローレンス川とケベック市街
 
|市旗 = Flag of Quebec City.svg
 
|市章 = Blason ville ca Quebec (Quebec).svg
 
|位置図 = Queque.jpg
 
|位置図サイズ指定 = 200px
 
|位置図の見出し = ケベック・シティーの位置(ケベック州)
 
|位置図2 =
 
|位置図サイズ指定2 =
 
|位置図の見出し2 =
 
|緯度度 = 46 |緯度分 = 49 |緯度秒 = 0 |N(北緯)及びS(南緯) = N
 
|経度度 = 71 |経度分 = 13 |経度秒 = 0 |E(東経)及びW(西経) = W
 
|成立区分 = 定住開始
 
|成立日 = [[1608年]]
 
|成立区分1 =
 
|成立日1 =
 
|成立区分2 =
 
|成立日2 =
 
|旧名 =
 
|創設者 =
 
|下位区分名 = {{CAN}}
 
|下位区分種類1 = [[カナダの州|州]]
 
|下位区分名1 = [[ファイル:Flag of Quebec.svg|25px]]&nbsp;[[ケベック州]]
 
|下位区分種類2 = [[ケベック州の地方行政区|行政区]]
 
|下位区分名2 = [[ケベック首都地域]]
 
|下位区分種類3 =
 
|下位区分名3 =
 
|下位区分種類4 =
 
|下位区分名4 =
 
|規模 = 市
 
|最高行政執行者称号 = [[ケベック市長|市長]]
 
|最高行政執行者名 = レジス・ラボーム
 
|最高行政執行者所属党派 =
 
|総面積(平方キロ) = 454.26
 
|総面積(平方マイル) =
 
|陸上面積(平方キロ) =
 
|陸上面積(平方マイル) =
 
|水面面積(平方キロ) =
 
|水面面積(平方マイル) =
 
|水面面積比率 =
 
|市街地面積(平方キロ) = 670.10
 
|市街地面積(平方マイル) =
 
|都市圏面積(平方キロ) = 327,653
 
|都市圏面積(平方マイル) =
 
|標高(メートル) = 73
 
|標高(フィート) = 240
 
|人口の時点 = [[2006年]]<ref name=ab>{{Cite web|url=http://www12.statcan.ca/english/census06/data/profiles/community/Details/Page.cfm?Lang=E&Geo1=CSD&Code1=2423027&Geo2=PR&Code2=24&Data=Count&SearchText=quebec&SearchType=Begins&SearchPR=01&B1=All&Custom=|title=2006 Community Profiles&nbsp;{{!}}&nbsp;Community highlights for Quebec (Ville)|accessdate=2008-05-13}}</ref><ref name=cd>{{Cite web|url=http://www12.statcan.ca/english/census06/data/profiles/community/Details/Page.cfm?Lang=E&Geo1=CMA&Code1=421__&Geo2=PR&Code2=24&Data=Count&SearchText=quebec&SearchType=Begins&SearchPR=01&B1=All&Custom=|title=2006 Community Profiles&nbsp;{{!}}&nbsp;Community highlights for Quebec (Census metropolitan area)|accessdate=2008-05-13}}</ref>
 
|人口に関する備考 = カナダ国内7位
 
|総人口 = 491,142
 
|人口密度(平方キロ当たり) = 10,812
 
|人口密度(平方マイル当たり) = 28,003
 
|市街地人口 = 659,545
 
|市街地人口密度(平方キロ) = 2,184
 
|市街地人口密度(平方マイル) = 5,657
 
|都市圏人口 = 715,515
 
|都市圏人口密度(平方キロ) = 9,824
 
|都市圏人口密度(平方マイル) = 25,491
 
|等時帯 = [[東部標準時]]
 
|協定世界時との時差 = -5
 
|夏時間の等時帯 = [[東部夏時間]]
 
|夏時間の協定世界時との時差 = -4
 
|郵便番号の区分 =
 
|郵便番号 =
 
|市外局番 = +1-418/581
 
|ナンバープレート =
 
|ISOコード =
 
|公式ウェブサイト = [http://www.ville.quebec.qc.ca/ ville.quebec.qc.ca]
 
|備考 =
 
}}
 
  
'''ケベック・シティー'''({{lang-fr|Ville de Québec}}、{{lang-en|Quebec City}}、発音:{{IPA|/kəˈbɛk/}})は、[[カナダ]][[ケベック州]]にある都市。同州の州都であり、州内では[[モントリオール]]に次いで人口が多い。2006年の調査によると人口は491,142人(国内9位)で、大都市圏内では715,515人(国内7位)である<ref name=ab/><ref name=cd/>。
+
'''ケベック・シティー'''({{lang-fr|Ville de Québec}}、{{lang-en|Quebec City}}、発音:{{IPA|/kəˈbɛk/}}
  
[[セントローレンス川]]が、ダイアモンド岬と、対岸のレヴィとに接近した地点で狭まっていることから、[[先住民]][[アルゴンキン語族|アルゴンキン族]]の言葉で「川が狭くなっているところ」を意味する「ケベック」という名前になった。市内の旧市街は[[メキシコ]]以北では現存する唯一の[[城郭都市]]となっており、1985年に[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の[[世界遺産]]に「[[ケベック歴史地区|ケベック旧市街の歴史地区]]」として登録された<ref>"Historic District of Old Québec". World Heritage; UNESCO. Retrieved January 12, 2009.</ref><ref>^ "Old Quebec City, Seven Wonders of Canada". cbc.ca. http://www.cbc.ca/sevenwonders/wonder_quebec_city.html. Retrieved February 12, 2008. </ref>。1608年に設立されており、[[北アメリカ|北米]]内で最も古い歴史を持つ都市の一つでもある<ref>[http://www.canada-travelguide.net/guide/canada-travel-quebec.html フレンチテイストの香り漂うケベック州〜ケベックシティ、モントリオール、メープル街道〜 カナダ旅行ガイド 専門店 ファイブスタークラブ]</ref>。アメリカ文化が強い北米で、公用語が[[フランス語]]でかつ人々の生活様式や文化の面で[[フランス]]文化が強いという独自性を放つ。
+
モントリオールの北東約 240km,セントローレンス川北岸に位置する。カナダ最古の都市で,町は台地上の北部地区とセントローレンス河岸の低地の南部地区とに分かれる。1月の平均気温-11℃,7月の平均気温 20℃,年降水量 1175mmで,冬の寒さがやや厳しい。
  
ケベック州との区別から一般に「'''ケベック・シティー'''」、または「'''ヴィル・ド・ケベック'''」と呼ばれる。フランス語ではケベック州は「'''le Québec'''」、ケベック・シティーを単に「'''Québec'''」と呼び、区別している<ref name=gh>[http://canadaing.zening.info/quebeccity/ ケベック・シティ - カナダing]</ref>。
+
1763年フランス直轄領からイギリス領に移り,ケベック植民地 (旧ケベック) が二分された 1791年ローアーカナダの州都となった。[[カナダ自治領]]が成立した 1867年以降ケベック州の州都。長い間カナダの主要港で,また木造船の建造,修理の一大中心地であったが,19世紀後半セントローレンス水路が開かれて上流のモントリオールが最大の港となると,大きな経済的打撃を受けた。その後鉄道,港湾施設,水力発電所が建設されて,造船,パルプ,皮革製品,織物,機械,火薬,食料品などの工業が発展し,さらに州東部の商業,貿易の中心となった。大陸横断鉄道その他幹線鉄道の起点であるほか,国内およびアメリカ主要都市との間にバス路線があり,空路でも結ばれている。
  
== 歴史 ==
+
1823~32年に築かれた城壁に囲まれた旧市街にはシャトー・フロンテナク (ホテル) ,ノートルダム・デ・ビクトアール教会 (1688) ,アングリカン聖堂 (1804) ,1647年に建てられたが 1922年に焼失して再建されたローマ・カトリック大聖堂,ローマ・カトリック神学校,旧ラバル大学などがあり,1985年世界遺産の文化遺産に登録された。人口 51万6622(2011)。
=== 近世 ===
 
[[File:Samuel_de_Champlain_(Québec).jpg|thumb|left|150px|サミュエル・ド・シャンプラン]]
 
  
[[1534年]]から3度にわたり、フランス国王[[フランソワ1世 (フランス王)|フランソワ1世]]に派遣された[[ジャック・カルティエ]]が、スタダコナ(現在のケベック・シティー)に[[入植]]を試みたが、当初はうまく行かなかった。一方で、[[ヨーロッパ]]の[[漁業]]関係者がカナダで[[副業]]として[[毛皮]]の取引を行っていたことから、フランスは、毛皮取引の[[占有権]]を持ち、カナダに植民地を建てた。1600年、[[ピエール・ド・ショヴァン]]が[[タドゥサック]]に毛皮の[[交易]]所を建て、後に占有権を得た[[ピエール・デュグア]]が、[[開拓]][[移民]]団を連れてカナダへ向かった。この一行に[[地理学者]]の[[サミュエル・ド・シャンプラン]]がいた。彼らの開拓した植民地は、[[ヌーベルフランス|ヌーベル・フランス]]と呼ばれることになる。
 
  
[[File:Habitation Quebec C W Jefferys.jpg|thumb|left|150px|アビタシオン]]
 
彼らはまず[[アカディア]]に入り、その後、現[[ノバスコシア州]]西部のポートロイヤル(ポール・ロワイヤル、現[[アナポリス・ロイヤル]])にも入植したが、不発に終わった。[[1608年]]、一行はケベックに[[アビタシオン]]と呼ばれる[[木構造 (建築)|木造]]の[[建築物]]を作り、そこを交易所とした。、「ヌーベル・フランスの父」とも呼ばれたシャンプランは、植民地をめぐる様々な問題に取り組み、奥地への[[探検]]を奨励した。その一人が、白人として初めて[[ペンシルベニア州]]を横断し、[[スペリオル湖]]を発見した[[エチエンヌ・ブルレ]]である。シャンプラン自身も1609年に[[シャンプレーン湖|シャンプラン湖]]を発見した。一方で、[[キリスト教]]の[[布教]]が行われ、17世紀半ばには、人口の4分の1は、[[イエズス会]]の[[神父]]や、[[ウルスラ]]{{要曖昧さ回避|date=2018年5月}}会の[[尼僧]]といった聖職者だった。
 
毛皮貿易は、一部の非合法者(クーリュエ・ド・ボワ)の問題を抱えながらも大いに栄え、後に女性も入植して来て、家庭を営む人々が増えた。[[水路]]などの[[インフラストラクチャー]]整備も行われ、[[農作物]]の生産も増大した。
 
 
{{See also|北米植民地戦争}}
 
フランスがケベックの開拓と発展にいそしんでいたほぼ同じ時期、[[イギリス]]も北米で植民地建設に力を入れていた。[[オランダ]]を追い出した後、[[ハドソン川]]経由で毛皮貿易を行っており、ヌーベル・フランスにとって脅威であった。特にアカディアや[[ニューファンドランド (ドミニオン)|ニューファンドランド]]をめぐっての対立が激しくなり、やがてヨーロッパでの二国間の[[抗争]]が、植民地に飛び火するようになって、[[1754年]]、[[ジョージ・ワシントン]]がヌーベル・フランスを攻撃し、その後ヨーロッパの[[七年戦争]]が波及する形で、北米での英仏の衝突が起こった。特にイギリスで[[ウィリアム・ピット (初代チャタム伯爵)|ウィリアム・ピット]]が政権を握った頃から、戦況はイギリスに有利に進み、[[1758年]]に[[イギリス海軍]]はフランスを海上封鎖して、[[ルイブール要塞]]に壊滅的な打撃を与えた後、[[1759年]]には[[エイブラハム平原の戦い|アブラハム平原の戦い]]で勝利を収め、ついにヌーベル・フランスは、イギリスの統治下に置かれることとなった。北米植民地での英仏の戦いは、「[[フレンチ・インディアン戦争]]」とも呼ばれる。
 
 
=== 近代 ===
 
[[File:Canadian militiamen and British soldiers repulse the American assault at Sault-au-Matelot.jpg|thumb|left|200px|ケベックの戦い (1775年)]]
 
{{See also|ケベックの戦い (1775年)}}
 
イギリス植民地となったケベックに、今度は[[アメリカ独立戦争]]の[[革命]]軍が押し寄せた。ケベックは、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]から[[大陸会議#第1次大陸会議|大陸会議]]で革命参加を呼びかけられたが応じず、遂に翌[[1775年]]、独立戦争の口火が切られた。革命軍はモントリオールに続いてケベックにも攻め入ったが、長期の戦いと[[兵站]]不足に加え、[[1775年]][[12月31日]]の戦いで、司令官の[[リチャード・モントゴメリー]]が戦死したうえに、イギリス[[艦隊]]のケベック接近で、革命軍は撤退せざるを得なかった。米英の対決はその後も続き、結果として独立をよしとしないアメリカの[[ロイヤリスト]]がカナダに移住してきた。その後イギリス系ロイヤリスト中心の[[アッパー・カナダ]]、ケベックを含むフランス系中心の[[ローワー・カナダ]]に分かれて行き、ケベックはローワー・カナダの[[首都]]となった。
 
 
[[1793年]]、革命後のフランスとイギリスの間で再び戦火が起こり、[[1812年]]にはカナダとアメリカの間で戦いが始まった。この戦争の後、イギリス系がカナダに増え、ローワー・カナダとアッパー・カナダでそれぞれ反乱が起こったため、両者の連合が行われ、首都が[[キングストン (オンタリオ州)|キングストン]]に定められた。[[南北戦争]]後、カナダ併合論が再燃したアメリカから植民地を守るため、[[連邦]]化が検討されるようになり、[[1864年]][[10月]]ケベックで「[[ケベック決議]]」が採択され、翌[[1867年]]には「カナダ自治領(ドミニオン)」が誕生する。また、西部への開拓が進み、[[ブリティッシュコロンビア州]]や大西洋岸の植民地も連邦に参加した。
 
[[File:Quebec City celebrates 400 years banners.jpg|thumb|right|ケベック入植400周年を祝う[[バナー]]]]
 
連邦結成後、[[ノースウエストの反乱]]に見られるような地域主義の高まり、またケベック議会でも、イギリスに没収された[[イエズス会]]資産への補償金を認め、[[教皇|ローマ教皇]]がこれに絡んだことから、国内、州の間にさまざまな亀裂が生まれた。その後、[[首相]]の[[ウィルフリッド・ローリエ]]が、国内に矛盾を抱えつつも、妥協策により、イギリスの植民地からの離脱を試みた。その尽力により、すべての植民地がドミニオンと呼ばれることになり、個別[[海軍]]の設立が認められた。
 
 
20世紀に入って[[移民]]が増加し、また[[工業化]]が進んで、[[ケベック州]]もその一端をになったが、[[カトリック教会]]が工業化を好まず、実権はオンタリオ州に握られていた。また、ローリエの退陣により、それまでの譲歩策が、アメリカ支配にとって代わられて行った。第一次大戦後の調整期を経て、自立の道を進むも、地域格差が解消されないまま大恐慌、第二次大戦に突入し、主にヨーロッパに軍や軍艦を派遣したが、真珠湾攻撃以降は、太平洋岸で危機感が煽られた。そんな中、ケベックで[[1943年]][[8月]]の[[ケベック会談|第1回ケベック会談]]と[[1944年]][[9月]]の[[第2回ケベック会談]]の2回に渡る米英[[主要国首脳会議|首脳会議]]が開かれ、当時のキング首相も列席するが、ホスト役を務めただけで終わる。
 
 
=== 現代 ===
 
第二次大戦後、カナダはアメリカとの緊密度が増した。また、[[ニューファンドランド (ドミニオン)|ニューファンドランド]]が正式に連邦に加盟した。工業化が進む中、「[[静かなる革命]]」が起こる。戦後の復興から取り残された感のあるケベック州で、時の州首相である[[ジャン・ルサージ]]により、独自の経済政策や教育改革が起こり、フランス・ナショナリズムが表面化した。一方でこのことで州内に亀裂が生まれ、[[ベトナム戦争]]をめぐって対米関係もきしんだ。
 
 
[[1967年]]、[[モントリオール]]でカナダ建国100周年を記念した[[モントリオール万国博覧会]]が開かれ、カナダとしての独自性がはぐくまれる一方で、70年代以後、ケベックの主権を唱える声が高まり、[[ケベック解放戦線]]による「[[オクトーバー・クライシス|十月危機]]」が発生する。[[1977年]]にはフランス語優先政策である「[[フランス語憲章]]」が発布された。また、カナダ連邦政府は、米加協調路線を再び取るようになり、ケベック州出身の[[ブライアン・マルルーニー|マルルーニー]]政権下で、アメリカとカナダにメキシコを入れた[[北米自由貿易協定|NAFTA]]の調印を見る。そのかたわら、ケベックの[[国家の独立|分離独立]]運動は、解決を見ないまま21世紀に突入することになった。
 
 
[[2008年]]、入植400年を祝う記念行事が行われた<ref name=ef>木村和男編 『カナダ史 世界各国史23』 山川出版社、1999年。</ref><ref>[http://users.efni.com/~duenorth/canada/history.html CANADA - Information Pages dealing with our history]</ref><ref name=ij>[http://www.quebeccity.jp/ ボンジュール・ケベック]</ref>。
 
 
== 気候 ==
 
[[ケッペンの気候区分]]では[[亜寒帯湿潤気候]](Dfb)に属する<ref>[http://www.ifomptconference.org/?page_id=71 www.ifomptconference.org/?page_id=71]</ref>。[[冬季]]は非常に寒く雪が多いのが特徴で、4‐5月まで雪がちらつくこともある。[[夏季]]も[[湿度]]が高く雨が多い。7、8月は一年のうちの最暖月である。[[積雪]]量は毎年3.5メートル前後といわれる<ref>[http://www.quebec-city.world-guides.com/quebec_city_weather.html www.wordtravels.com/Cities/Quebec/Quebec+City/Climate]</ref>。
 
 
{{Weather box
 
|location = ケベック・シティー ([[ケベック・ジャン・ルサージ国際空港]])(1981−2010年平均)
 
|metric first = Y
 
|single line = Y
 
|collapsed =
 
|Jan record high C = 10.0
 
|Feb record high C = 11.7
 
|Mar record high C = 17.8
 
|Apr record high C = 29.9
 
|May record high C = 33.0
 
|Jun record high C = 33.9
 
|Jul record high C = 35.6
 
|Aug record high C = 34.4
 
|Sep record high C = 33.9
 
|Oct record high C = 28.3
 
|Nov record high C = 20.0
 
|Dec record high C = 13.9
 
|year record high C = 35.6
 
|Jan high C = -7.9
 
|Feb high C = -5.6
 
|Mar high C = 0.2
 
|Apr high C = 8.3
 
|May high C = 17.0
 
|Jun high C = 22.3
 
|Jul high C = 25.0
 
|Aug high C = 23.6
 
|Sep high C = 17.9
 
|Oct high C = 11.1
 
|Nov high C = 2.9
 
|Dec high C = -4.2
 
|year high C = 9.2
 
|Jan mean C = -12.8
 
|Feb mean C = -10.6
 
|Mar mean C = -4.6
 
|Apr mean C = 3.7
 
|May mean C = 11.2
 
|Jun mean C = 16.4
 
|Jul mean C = 19.3
 
|Aug mean C = 18.1
 
|Sep mean C = 12.7
 
|Oct mean C = 6.6
 
|Nov mean C = -0.7
 
|Dec mean C = -8.6
 
|year mean C = 4.2
 
|Jan low C = -17.7
 
|Feb low C = -15.6
 
|Mar low C = -9.4
 
|Apr low C = -1.0
 
|May low C = 5.4
 
|Jun low C = 10.5
 
|Jul low C = 13.5
 
|Aug low C = 12.5
 
|Sep low C = 7.5
 
|Oct low C = 2.0
 
|Nov low C = -4.2
 
|Dec low C = -12.8
 
|year low C = -0.8
 
|Jan record low C = -35.4
 
|Feb record low C = -36.1
 
|Mar record low C = -30.0
 
|Apr record low C = -18.9
 
|May record low C = -7.8
 
|Jun record low C = -0.6
 
|Jul record low C = 3.9
 
|Aug record low C = 2.2
 
|Sep record low C = -4.8
 
|Oct record low C = -10.0
 
|Nov record low C = -24.0
 
|Dec record low C = -32.3
 
|year record low C = -36.1
 
|precipitation colour = green
 
|Jan precipitation mm = 86.6
 
|Feb precipitation mm = 74.5
 
|Mar precipitation mm = 76.1
 
|Apr precipitation mm = 83.5
 
|May precipitation mm = 115.9
 
|Jun precipitation mm = 111.4
 
|Jul precipitation mm = 121.4
 
|Aug precipitation mm = 104.2
 
|Sep precipitation mm = 115.5
 
|Oct precipitation mm = 98.3
 
|Nov precipitation mm = 102.5
 
|Dec precipitation mm = 99.9
 
|year precipitation mm = 1189.7
 
|snow colour =
 
|Jan snow cm = 71.9
 
|Feb snow cm = 63.6
 
|Mar snow cm = 46.4
 
|Apr snow cm = 13.2
 
|May snow cm = 0.0
 
|Jun snow cm = 0.0
 
|Jul snow cm = 0.0
 
|Aug snow cm = 0.0
 
|Sep snow cm = 0.0
 
|Oct snow cm = 3.2
 
|Nov snow cm = 32.7
 
|Dec snow cm = 72.4
 
|year snow cm = 303.4
 
|Jan humidity = 67.8
 
|Feb humidity = 64.6
 
|Mar humidity = 60.7
 
|Apr humidity = 55.9
 
|May humidity = 51.6
 
|Jun humidity = 56.0
 
|Jul humidity = 59.1
 
|Aug humidity = 59.1
 
|Sep humidity = 61.8
 
|Oct humidity = 63.1
 
|Nov humidity = 70.4
 
|Dec humidity = 73.2
 
|year humidity = 61.9
 
|unit rain days = 0.2 mm
 
|Jan rain days = 3.0
 
|Feb rain days = 2.4
 
|Mar rain days = 4.7
 
|Apr rain days = 10.4
 
|May rain days = 15.3
 
|Jun rain days = 13.4
 
|Jul rain days = 13.5
 
|Aug rain days = 13.4
 
|Sep rain days = 13.4
 
|Oct rain days = 14.1
 
|Nov rain days = 10.1
 
|Dec rain days = 4.5
 
|year rain days = 118.2
 
|unit snow days = 0.2 cm
 
|Jan snow days = 16.3
 
|Feb snow days = 13.2
 
|Mar snow days = 10.5
 
|Apr snow days = 4.3
 
|May snow days = 0.13
 
|Jun snow days = 0.0
 
|Jul snow days = 0.0
 
|Aug snow days = 0.0
 
|Sep snow days = 0.0
 
|Oct snow days = 1.0
 
|Nov snow days = 8.1
 
|Dec snow days = 16.6
 
|year snow days = 70.1
 
|Jan sun = 98.9
 
|Feb sun = 121.2
 
|Mar sun = 152.0
 
|Apr sun = 170.6
 
|May sun = 211.1
 
|Jun sun = 234.7
 
|Jul sun = 252.3
 
|Aug sun = 232.0
 
|Sep sun = 163.0
 
|Oct sun = 122.0
 
|Nov sun = 76.6
 
|Dec sun = 81.9
 
|year sun = 1916.3
 
|source 1=<ref>{{cite web|url=http://climate.weather.gc.ca/climate_normals/results_1981_2010_e.html?stnID=5251&lang=e&dCode=&province=QUE&month1=0&month2=12|title=1981 to 2010 Canadian Climate Normals station data QUEBEC/JEAN LESAGE INTL A カナダ環境省|accessdate=2014-08-06}}</ref>
 
}}
 
 
== 政治 ==
 
[[File:Quebec Arrondissements.svg|thumb|right|ケベック・シティーの行政区:右から時計回りにボーポール(黄)、ラ・シテ -
 
リモワル(緑)、レ・リヴィエール(オレンジ)、サント・フォワ - シルリー - カップ・ルージュ(紫)、ラ・オート・サン・シャルル(青)、シャルルブール(赤)]]
 
2007年12月8日以降の[[ケベック市長|市長]]はレジス・ラボームである。[[立法府]]である[[議会]]は、[[都市圏]]、[[市]]、区、[[地区]]と、小学校高学年の[[子供]]たちによる議会とが設けられている<ref>[http://www.ville.quebec.qc.ca/apropos/vie_democratique/index.aspx Ville de Québec - Ă propos de la ville]</ref>。市議会の議員は28名である<ref>[http://www.ville.quebec.qc.ca/apropos/vie_democratique/elus/conseil_municipal/membres.aspx#beauport Ville de Québec -Conseil Municipal - Membres]</ref>。
 
 
かつては行政区が8あったが、その後6になった<ref>[http://geography.about.com/od/canadamaps/a/Quebec-City-Facts.htm Quebec City Facts - Top Ten QuebecCity Facts]</ref>。
 
*[[ラ・シテ - リモワル]](La Cité-Limoilou) 
 
*[[サント・フォワ - シルリー - カップ・ルージュ]](Sainte-Foy–Sillery–Cap-Rouge)
 
*[[シャルルブール]](Charlesbourg) 
 
*[[ボーポール]](Beauport) 
 
*[[レ・リヴィエール]](Les Rivières)
 
*[[ラ・オート・サン・シャルル]](La Haute-Saint-Charles)
 
 
== 経済 ==
 
[[1763年]]、[[パリ条約 (1763年)|パリ条約]]で[[イギリス]]植民地となったため、[[経済]]権をイギリス系移民に支配されるようになり、フランス系エリートの職業は、[[医師]]、[[弁護士]]、[[代書人]]の三つにほぼ限られていた。その後の英仏の対立の中でも、経済的に惰弱な地位に甘んじざるを得なかったが、この解決策としての経済自立戦略の一環として、[[1962年]]、民間の[[水力発電]]会社を買収して、[[イドロ・ケベック|イドロケベック]]が誕生する。
 
このイドロケベックは、その後のケベック州全体の経済と[[産業]]に大いにウェイトを占め。ケベックの様々な産業、ひいては[[金融機関]]の設立にも貢献した。また、[[ハイテク|先端技術]]部門の開発も可能となった。いわゆる[[クリーンエネルギー]]、そして電力輸出、そして電力確保によっての産業発達の効果は大きい。
 
金融機関としては、[[ケベック貯蓄投資公庫]](ケス・デポ)が注目される。ケベック州民の[[年金]]と[[公共]][[保険]]が元手となっている。元々は、ケベック州独自の[[年金]]計画導入によるものだが、1965年、当時の[[レスター・B・ピアソン]]首相が認可を出したために認められた。[[中央銀行]]の役割も果たすこの金融機関もまた、ケベックの経済発展に一役買って来た。また、[[1977年]]の[[フランス語憲章]]によるフランス語のみの公用語化もこれに付随している。しかし、これにより大手企業がケベック州を離れるというマイナスの側面もあった<ref name=ij/>。
 
 
2007年現在で、同じケベック州の[[モントリオール]]は英仏[[二言語話者|バイリンガル]]の人口が多いが、ケベック・シティーではフランス語人口の方が多く、[[英語]]を[[母語]]とする人口は、[[ケベック都市圏]]の約1.5%である。<ref>Morrin Centre. "Anglos in Québec". Literary and Historical Society of Quebec. http://www.morrin.org/pages/anglos.php. Retrieved March 15, 2007.</ref><ref>"Voice of English-speaking Québec: A Portrait of the English-speaking Community in Quebec". Voice of English-speaking Québec. 2007. Archived from the original on September 29, 2007. </ref>
 
 
現在、ケベック・シティーの[[雇用]]の大部分は[[行政]]機関や[[公共サービス]]、そして[[旅行業]]に集中している。州都として、地域管理とサービスセンターとしての利益は大きい。州政府はケベック・シティーで一番の雇用主である、2007年時点で27,900人が州政府で仕事をしている<ref>"Canada's largest employers by city, 2007: Quebec City." London: University of Western Ontario. Retrieved January 12, 2009.</ref>。[[2008年]]の[[失業率]]は4.5%で<ref>"Labour: Labour force characteristics, population 15 years and older, by census metropolitan area." Statistics Canada. Retrieved January 12, 2009.</ref>、州の7.3%、カナダ全体での6.6%よりも少ない<ref>"Latest release from the Labour Force Survey." Statistics Canada. Retrieved January 12, 2009.</ref>。他にハイテク関連の[[製造業]]がある<ref>"Québec City: Economy, transportation, and labour force." The Canadian Encyclopedia. Historical Foundation of Canada, 2008. Retrieved January 12, 2009.</ref>。
 
製造業の内訳は下記の通りである。
 
;応用技術関連: [[光学]]、[[光通信]]学、[[電子工学]]、[[ソフトウェア]]、[[コンピュータ]]サービス、[[地理]][[情報学]]、[[ビデオゲーム]]、[[防衛]]関連、[[保安|セキュリティ]]
 
;[[生命科学]]、[[健康]][[科学]]、[[栄養学]]関連: [[生物工学|バイオテクノロジー]]、[[生体]][[医学]]、[[医薬品]]、[[サプリメント|栄養補助食品]]、[[健康食品|機能性食品]]、[[農業]]食品加工
 
;[[加工]][[原料]]関連: [[合成樹脂|プラスチック]]、混合原料、二次木材加工
 
 
ケベック・シティーは683,000人の[[市場]]を持つ。これはケベック州では第2位、カナダ国内では第7位の規模である
 
<ref>[http://www.ville.quebec.qc.ca/en/immigrants/decouvrir/economie.aspx Ville de Québec - Economy]</ref>。
 
 
== 教育 ==
 
[[File:Pavillon Palasis-Prince - Université -Laval - Quebec City - October 2007.jpg|thumb|left|ラヴァル大学]]
 
[[第二次世界大戦]]終結後、[[移民]]の増加や[[学歴|高学歴]]化などにより、ケベック州で[[学校教育]]の[[改革]]の必要性が出てくるようになった。[[カトリック教会]]の改正要求や、教育の[[機会平等|機会均等]]化や[[世俗]]化、教育行政や[[教育税]]の再検討、教員養成などの報告書を元に、1960年、抜本的改革のための調査委員会([[パラン審議会]])が設立され、1963年には、聖職者の元でカトリックと[[プロテスタント]]に分かれていた教育の世俗化、一本化がはかられた。これにより、ケベック州で全く新しい[[公立学校]]制度が誕生した。また、[[私立学校]]の[[補助金]]制度の見直しも行われた。
 
[[1977年]]には[[フランス語憲章]]により、公用語がフランス語のみとなったため、英語系学校で学ぶには様々な条件が付けられるようになった。現在、ケベック・シティー市内にある[[大学]]は下記の通りである。
 
* [[ケベック大学]] ([[:w:Université du Québec|Université du Québec]])
 
* [[ケベック大学州立行政学院]] ([[:w:École nationale d'administration publique|École nationale d'administration publique]])
 
* [[ケベック大学州立科学研究所]] ([[:w:Institut national de la recherche scientifique|Institut national de la recherche scientifique]])
 
* [[ラヴァル大学]] ([[:w:Université Laval|Université Laval]])<ref name=ij/>
 
これ以外にも市内には、[[フランソワ・クサビエ・カルノーカレッジ]]、[[メリシーカレッジ]]がある。また[[サン=ルイ・アカデミー]]を始めとする私立学校も6校ある<ref>[http://www.topprivateschools.ca/province.asp?province_code=QC&province_name=Quebec Top Private Schools in Quebec]</ref>。
 
ケベック州では小学校が6年、普通教育の中等学校が5年で、高校2年の段階で[[中等教育]]が終わる。その後は、CÉGEP[[シージェップ|セジェップ]](Collège d'enseignement général et professionnel)と呼ばれる、大学進学準備の教育機関があり、[[教養|一般教養]]課程2年、または、[[技術者]]養成目的の技術専門課程3年のいずれかを選ぶ。大学は[[専門課程]]のみとなる。ケベック・シティーにはセジェップ・ド・ラビティビ=テミスカマング(Cégep de l'Abitibi-Témiscamingue)がある<ref name=ij/>。
 
[[File:File-79 - Québec - Juin 2009 (non-HDR).jpg|thumb|center|600px|ケベックの夜景]]
 
== 文化と観光 ==
 
[[File:Quebec national assembly.jpg|thumb|right|ケベック州議事堂]]
 
=== 建築 ===
 
[[シャトー・フロンテナック]]、[[オテル・デュー病院]]、[[三位一体聖公会教会]]、[[ノートルダム聖堂#カテドラル|ノートルダム大聖堂]]、ウルスラ会[[修道院]]、[[ロワイヤル広場]]、旧港地区など、歴史地区も含め、古典的で重厚な建築物が有名である。
 
市内の建築には、11の異なる様式がみられる。<br/>
 
# クラシカル・リバイバル(1790-1820)<br/>
 
# ネオ・クラシシズム(1820-1850)<br/>
 
# ネオ・ゴシック(1850-1860)<br/>
 
# ネオ・イタリアン・ルネッサンス(1860-1880)<br/>
 
# ネオ・フレンチ・ルネッサンス(セカンド・エンパイア)<br/>
 
# ネオ・バロック(1890-1920)<br/>
 
# エクレクティシズム(ハイ・ビクトリア)<br/>
 
# シャトー・スタイル(シャトー・イン・ザ・ロワール)<br/>
 
# ボー・アール・スタイル <br/>
 
# アール・デコ(1925年以降)<br/>
 
# インターナショナル・スタイル(1930-1965)<ref>[http://www.tripadvisor.com/Travel-g155033-s201/Quebec-City:Quebec:Architecture.html Québec City: Architecture - TripAdvisor]</ref>
 
[[ケベック州議事堂]]は、この中のネオ・フレンチ・ルネッサンス様式の代表格である。4つの[[翼]](よく)から成る幅100メートル、高さ52メートルの建築物で、1877年から9年間をかけて完成した<ref name=gh/>。
 
 
===食文化===
 
[[File:Flickr dongkwan 124242873--Poutine.jpg|thumb|right|100px|プーティン]]
 
[[城塞]]の下、アンティークの店が並ぶ通りを抜けると旧港市場がある。ここは[[ファーマーズマーケット]]で、[[メープルシロップ]]や[[ワイン]]の試食、試飲も出来る。フランス文化圏らしく[[フォアグラ]]や様々な[[野菜]]もある。
 
[[伝統]]料理を出すレストランもある。ケベック[[開拓]]時代を思わせる、狩りの獲物を使った[[ミートパイ]]に、様々な[[フルーツ]]の[[ソース]]をかけたものや、メープルタルトなどである。また、ケベック州発祥の料理として、[[フライドポテト]]に[[チーズ]]と[[グレイビーソース|グレービー]]をかけた[[プーティン]]があり、カナダでは[[マクドナルド]]のメニューにもある人気の食べ物である<ref>[http://blog.hankyu-travel.com/kaigai/00300/00302/2011/062350.php ケベックシティーでファーマーズ・マーケットへ|海外現地生情報|阪急交通社ブログ]</ref><ref>[http://mediacentrejapan.canada.travel/content/travel_story_ideas/%E9%96%8B%E6%8B%93%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%82%92%E5%91%B3%E3%82%8F%E3%81%86%EF%BD%9E%E3%82%B1%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E6%96%99%E7%90%86%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BD%9E 開拓時代を味わう〜ケベックの伝統料理レストラン〜 |centre des media |La Commission cannadienne du tourisme]</ref><ref>[http://blog.looktour.net/08/%E3%82%B1%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF%E5%B7%9E%E7%99%BA%E7%A5%A5%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80%E3%81%AE%E7%89%B9%E6%9C%89%E3%81%AE%E9%A3%9F%E3%81%B9%E7%89%A9%E3%81%AF%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB ケベック州発祥のカナダの特有の食べ物は・・・?? 「名物料理プーティーン!!」]</ref>。
 
 
=== 観光 ===
 
[[File:Québec - 231.jpg|right|thumb|250px|プチ・シャンプラン地区]]
 
[[File:Québec - Notre-Dame des Victoires.jpg|right|thumb|勝利のノートルダム教会]]
 
[[File:Artillery piece battlefields park.jpg|right|thumb|戦場公園]]
 
[[File:Bonhomme carnaval - 2006-02.jpg|right|thumb|upright|ウィンターカーニバルの[[マスコット]]、ボノム]]
 
観光名所としては、次のような場所が挙げられる。世界遺産の史跡は、旧市街とローワータウンに多い。<br/>
 
 
==== 旧市街 (ヴィユー・ケベック、オールド・ケベック)====
 
;ラ・シタデル(La Citadelle): 英仏[[七年戦争]]の最後の舞台である「ケベック要塞」で、ディアマン岬の上に立つ。カナダで唯一、フランス語で指揮が行われる第22連隊が駐屯。[[衛兵交代]]が有名。
 
;[[ノートルダム大聖堂 (ケベック)|ノートルダム大聖堂]](Basilique-cathédrale Notre-Dame de Québec): ケベック[[大司教|大司教座]]所在地であり、[[新世界|新大陸]]で最初に建設された聖堂で、フランス統治時代の宝物も数多く保管されている。
 
;[[シャトー・フロンテナック]](Château Frontenac): セントローレンス川の、岸辺の高台にある老舗の[[ホテル]]で、ケベック・シティーの[[ランドマーク]]的存在。
 
;ダルム(アルム)広場(Place d'Armes): 旧市街の中心に位置し、サミュエル・ド・シャンプランの像がある。
 
; [[北米博物館]](Musée de l'Amérique francophone): [[芸術]]や[[科学]]関連の事物を収めた[[博物館]]。元々は、[[1663年]]に建設された[[ケベック神学校]](Séminaire de Québec)の建物で、[[神学校]]はその後に旧[[ラヴァル大学]]となった。[[ハーバード大学]]に先立つこと1年の、北アメリカ最古の大学である。
 
;[[テラス・デュフラン]](Terrasse Dufferin): シャトー・フロンテナックから始まる板敷きの[[歩道]]で、約700mの距離があり、[[総督の散歩道]]へと繋がっている。セントローレンス川周辺や、シャトー・フロンテナックを眺めるのにうってつけの場所である。夏には[[大道芸|大道芸人]]の芸も披露される。
 
 
==== ローワー・タウン (Basse-ville) ====
 
;プチ・シャンプラン地区(Petit Champlain): 再興された地区で、[[石畳]]の道が続いている。[[ブティック]]や[[工芸|工芸品]]店、[[レストラン]]などが並び、活気のある地区である。テラス・デュフランへの[[ケーブルカー]]も出ている。
 
;ロワイヤル広場(Place Royale): [[ルイ14世 (フランス王)|ルイ14世]]の胸像が建つ小さな広場。かつてアビタシオンが建てられ、ケベック入植の礎を築いた地である。交易所から、後に[[商業]]の中心地となった。[[勝利のノートルダム教会]](Notre-Dame-des-Victoires)が建つ。
 
;[[文明博物館]](Musée de la civilisation): 1988年開館の[[文化人類学]][[博物館]]。
 
 
==== アッパー・タウン(Haute-ville)====
 
;ケベック州議事堂(L'Assemblée nationale du Québec, 直訳:ケベック国会): [[1886年]]建築の[[ネオ・フレンチ・ルネッサンス]]様式で、[[尖塔]]の高さは50mである。カナダ史を語る上で不可欠な存在である。
 
;[[戦場公園]](Parc des Champs-de-Bataille): [[エイブラハム平原の戦い|アブラハム平原の戦い]]で知られる[[アブラハムの平原]](Plaines d'Abraham)がある場所である。今は[[国立公園]]となっていて、学問からレジャーまで様々な用途に使用されている。[[マーテロー塔]]や[[ジャンヌ・ダルク]]庭園などもある。
 
 
市の郊外には[[オルレアン島]]や[[モンモランシー滝]]、[[サンタンヌ・ド・ボープレ聖堂]]がある。
 
 
====ウィンター・カーニバル (Carnaval de Québec)====
 
[[1894年]]より続く[[カーニバル]]。[[1955年]]に現在のような形になった。毎年[[2月]]に17日間の日程で行われ、街中が様々なイベントにわく。オープニングを飾る雪の[[彫刻]]は、世界中から50近いチームが参加して、「自由」をテーマに作品を発表する。半ば結氷したセントローレンス川で行われるカヌーレースや犬ぞりレース、[[イグルー]]と呼ばれる[[イヌイット]]の氷の家や氷の城、遊園地もある。また、雪の女王が選ばれ[[パレード]]が行われる。世界最大の冬の祭りとも言われる<ref>[http://www.jitaonline.com/asaquebecwintercnvl.html JITA tourisim assistance]</ref><ref>[http://www.hgpho.to/wfest/carnival/carnival.html 世界のカーニバル]</ref><ref>[http://archives.cbc.ca/society/celebrations/topics/517/ Quebec Winter Carnival | CBC Archives]</ref><ref name=gh/>。{{See also|ケベック・ウィンター・カーニバル}}
 
 
==スポーツ==
 
[[File:Stade Municipal.JPG|thumb|right|400px|キャピタルズの試合]]
 
*[[ウィンタースポーツ]]に適した地で、[[スキー]]や[[スノーボード]]、[[クロスカントリースキー]]、[[アイスクライミング]]が楽しめる<ref name=mn>[http://www.apprez.com/studyabroad/canada_quebec.html カナダ留学:留学生に人気の街情報 〜 Apprez(アプレ)アメリカ留学、イギリス留学、オーストラリア留学、カナダ留学、ニュージーランド留学、アイルランド留学]</ref>。
 
*[[2010年]]より、自転車ロードレースの[[グランプリ・シクリスト・ド・ケベック]]が例年9月中旬に行われている。また、2008年よりツール・ド・ケベックが開催されている。<ref>[http://www.tourdequebec.com/index.html Le Tour de Quebec]</ref>。
 
*[[野球]]の[[ケベック・キャピタルズ]]が、[[カナディアン・アメリカン・リーグ]]でプレイしている<ref>[http://www.capitalesdequebec.com/accueil Capitales de Québec;; Accueil]</ref>。
 
*かつては[[ケベック・ノルディクス]]という[[NHL]]のチームがあったが、[[1995年]]にアメリカのコロラド州に移転して、[[コロラド・アバランチ]]となった。その後、ケベックにプロのスポーツチームは存在していない<ref>[http://www.thecanadianencyclopedia.com/index.cfm?PgNm=TCE&Params=M1ARTM0010425 Nordiques Move to Colorado The Canadian Encyclopedia]</ref>。
 
*[[ケベック・ランパーツ]]は[[ケベックジュニアホッケーリーグ]]のチームであり、[[ビデオトロン・センター]]が本拠地である。
 
 
== 交通 ==
 
[[File:Accès VilleQuébec-PNG-2009.png|thumb|left|200px|ケベックの主な道路]]
 
[[File:Entrée nord du Pont de Québec.jpg|thumb|right|100px|ケベック橋の入口]]
 
[[File:Québec, Gare du Palais1.jpg|thumb|right|VIA鉄道パレ駅]]
 
[[File:FerryQueCity.png|thumb|right|フェリーとセントローレンス川]]
 
===道路と橋===
 
ケベック・シティーを走る主な[[道路]]としては、オンタリオ州からモントリオールを経由してつながる40号線、南に延びる20号線、逆に南から延びる73号線に、東の方から延びる138号線がある。この道路はケベック東方の[[シャルルボワ]]から440号線となり、ケベック・シティーの中心街を貫いている。
 
また、市内の主な[[橋]]には、[[ケベック橋]](Pont de Québec)、[[ピエール・ラポルト橋]](Pont Pierre-Laporte)そして[[オルレアン島橋]](Pont de l'Île-Orléans)がある<ref>[http://www.worldtravelguide.net/quebec-city/travel-by Travel to Quebec City | Road, Rail and Water]</ref><ref>[http://www.quebec511.info/fr/Carte/Default.aspx Transports Québec : Québec 511]</ref>。
 
===公共交通機関===
 
*飛行機
 
市の中心部から西13キロの地点に[[ケベック・ジャン・ルサージ国際空港]]([[国際航空運送協会|IATA]]:YQB)があり、[[トロント]]から直行で1時間半、経由便を利用すると2時間10分のフライトである。[[オタワ]]からは1時間45分、[[モントリオール]]からは45分である。日本からは[[エア・カナダ]]、[[日本航空|JAL]]、[[全日本空輸|ANA]]やアメリカの航空会社の便があるが、直行便はない<ref name=kl>[http://www.asahi-net.or.jp/~my7k-frkw/quebec/waytogo.html ケベックの行き方 個人旅行情報 | カナダへ行こう!]</ref>。
 
*鉄道
 
[[VIA鉄道]]を利用すると、モントリオールから3時間、オタワから7時間、トロントから9時間で着く<ref name=gh/>。ケベック・シティーの中央駅は[[パレ駅]](la Gare du Palais)である<ref name=kl/>。
 
*バス
 
モントリオールから[[高速バス|長距離バス]]を利用すると、約3時間で到着する。オルレアンエクスプレス、インターカーがある<ref name=kl/>。
 
*ケベック市内の交通
 
バスまたはタクシーが中心である。レヴィをはじめ、市内各所からセントローレンス川の対岸に向かう[[フェリー]]も出ている<ref name=kl/><ref>[http://www.traversiers.gouv.qc.ca/en/index.php Société des traversiers du Québec]</ref>。また、ベロバスと呼ばれる、[[自転車]]を積み込む機能を持つバスもある<ref>[http://www.rtcquebec.ca/Services/Services/tabid/387/Default.aspx RTC-VéloBus]</ref>。
 
*クルーズ
 
モントリオールからケベック・シティーへの、朝食と昼食付きのクルーズもある。朝にモントリオールを出て、夕刻に到着する<ref>[http://www.croisieresaml.com/en/_destinationproduit.php?iddest=9&idprod=4 Croisières AML offers a cruise from Montreal to quebec City aboard the Cavalier Maxim]</ref>。
 
 
== 姉妹都市 ==
 
<!--- Source: http://www.ville.quebec.qc.ca/fr/exploration/partenariats.shtml --->
 
*{{flagicon|CAN}} [[カルガリー]](カナダ・[[アルバータ州]]) - 1956
 
*{{flagicon|FRA}} [[ボルドー]]([[フランス]]・[[ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏]]) - 1962
 
*{{flagicon|BEL}} [[ナミュール]]([[ベルギー]]・[[ナミュール州]]) - 1999
 
*{{flagicon|URU}} [[モンテビデオ]]([[ウルグアイ]]の首都) - 2000
 
*{{flagicon|BUR}} [[ワガドゥグー]]([[ブルキナファソ]]の首都) - 2000
 
*{{flagicon|CHN}} [[西安市|西安]]([[中華人民共和国|中国]]・[[陝西省]]) - 2001
 
*{{flagicon|MEX}} [[グアナフアト]]([[メキシコ]]・[[グアナフアト州]]) - 2002
 
*{{flagicon|BEL}} [[リエージュ]]([[ベルギー]]・[[リエージュ州]]) - 2002
 
*{{flagicon|RUS}} [[サンクトペテルブルク]]([[ロシア]]) - 2002
 
*{{flagicon|FRA}} [[パリ]](フランスの首都) - 2003
 
*{{flagicon|TUN}} [[スース]]([[チュニジア]]) - 2004
 
*{{flagicon|VIE}} [[フエ]]([[ベトナム]]) - 2005
 
 
==脚注==
 
{{Reflist|2}}
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Commons&cat|Quebec City|Quebec City|ケベック}}
 
; 公式
 
* [http://www.ville.quebec.qc.ca/ ケベック・シティー公式サイト] {{fr icon}}{{en icon}}{{es icon}}
 
 
; 観光
 
* [http://www.quebecregion.com/ ケベック・シティー観光局] {{fr icon}}{{en icon}}{{es icon}}
 
* [http://jp-keepexploring.canada.travel/places-to-go/qu%C3%A9bec-city カナダ観光局 - ケベック・シティー] {{ja icon}}
 
 
; その他
 
* [http://www.monquebec2008.com/ ケベック2008(400周年)] {{de icon}}
 
 
{{カナダの州都}}
 
{{カナダの世界遺産}}
 
 
{{デフォルトソート:けへつくしてい}}
 
{{デフォルトソート:けへつくしてい}}
 
[[Category:ケベック州の都市]]
 
[[Category:ケベック州の都市]]
 
[[Category:ケベック・シティー|*]]
 
[[Category:ケベック・シティー|*]]
 
[[Category:世界歴史都市連盟]]
 
[[Category:世界歴史都市連盟]]
{{CND-stub}}
+
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2019/6/13/ (木) 15:31時点における最新版

ケベックの旧市街.中央はフランス領時代の象徴,シャトー・フロンテナク.jpg

ケベック・シティーフランス語: Ville de Québec英語: Quebec City、発音:/kəˈbɛk/

モントリオールの北東約 240km,セントローレンス川北岸に位置する。カナダ最古の都市で,町は台地上の北部地区とセントローレンス河岸の低地の南部地区とに分かれる。1月の平均気温-11℃,7月の平均気温 20℃,年降水量 1175mmで,冬の寒さがやや厳しい。

1763年フランス直轄領からイギリス領に移り,ケベック植民地 (旧ケベック) が二分された 1791年ローアーカナダの州都となった。カナダ自治領が成立した 1867年以降ケベック州の州都。長い間カナダの主要港で,また木造船の建造,修理の一大中心地であったが,19世紀後半セントローレンス水路が開かれて上流のモントリオールが最大の港となると,大きな経済的打撃を受けた。その後鉄道,港湾施設,水力発電所が建設されて,造船,パルプ,皮革製品,織物,機械,火薬,食料品などの工業が発展し,さらに州東部の商業,貿易の中心となった。大陸横断鉄道その他幹線鉄道の起点であるほか,国内およびアメリカ主要都市との間にバス路線があり,空路でも結ばれている。

1823~32年に築かれた城壁に囲まれた旧市街にはシャトー・フロンテナク (ホテル) ,ノートルダム・デ・ビクトアール教会 (1688) ,アングリカン聖堂 (1804) ,1647年に建てられたが 1922年に焼失して再建されたローマ・カトリック大聖堂,ローマ・カトリック神学校,旧ラバル大学などがあり,1985年世界遺産の文化遺産に登録された。人口 51万6622(2011)。



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