「加速度」の版間の差分

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{{Otheruses|物理学としての加速度|鉄道車両の性能指標の加速度|起動加速度|角速度の変化率|角加速度|テンポの変化|アゴーギク|ヨハン・シュトラウスのワルツ|加速度円舞曲}}
 
{{出典の明記|date=2011年6月}}
 
{{物理量
 
|名称=加速度
 
|英語=acceleration
 
|記号=''a''
 
|次元=''[[長さ|L]] [[時間|T]]'' {{sup-|2}}
 
|階=ベクトル
 
|SI=[[メートル毎秒毎秒]] (m/s<sup>2</sup>)
 
|CGS=[[ガル]] (Gal)
 
|FPS=[[フィート毎秒毎秒]] (ft/s<sup>2</sup>)
 
|MKSG=[[標準重力|ジー]](G)
 
}}
 
{{古典力学}}
 
'''加速度'''(かそくど、{{lang-en-short|acceleration}})は、[[単位時間]]当たりの[[速度]]の[[変化率]]。速度が[[ベクトル]]なので、加速度も同様にベクトルとなる。加速度はベクトルとして[[平行四辺形]]の[[法則]]で合成や分解ができるのは力や速度の場合と同様であるが、'''[[法線]]加速度'''、'''[[接線]]加速度'''に分解されることが多い。法線加速度は向きを変え、接線加速度は[[速さ]]を変える。
 
  
速度を '''v''' とすれば、加速度 '''a''' は速度の時間 ''t'' についての[[微分]]であり,
+
'''加速度'''(かそくど、{{lang-en-short|acceleration}})
  
{{Indent|<math>\boldsymbol{a} =
+
速度の時間変化率を表わすベクトル量。力を加えると,物体は加速度を得て,その速度 (速さと進行方向) が変る。図のように加速度 <b>
  \lim_{\Delta t \to 0}{\Delta\boldsymbol{v} \over \Delta t}
+
    <i>a</i>
  \equiv \frac{d\boldsymbol{v}}{dt}</math>}}
+
    </b> は運動経路のカーブの内向きであって,その成分のなかで接線加速度 <i>a</i>
 
+
<sub>t</sub> は速さを変える役割,法線加速度 <i>a</i>
と定義される。
+
<sub>n</sub> は進行方向を変える役割をする。自動車の運転では,アクセルペダルが <i>a</i>
 
+
<sub>t</sub> ,ハンドルが <i>a</i>
[[平面運動]]を[[極座標]](r,θ)で表した場合、動径方向・角方向成分はそれぞれ
+
<sub>n</sub> を与える。物体の位置ベクトルが <b>
{{Indent|<math>a_r=\frac{d^2 r}{dt^2} - r\!\left(\frac{d\theta}{dt}\right)^2</math>}}
+
    <i>r</i>
{{Indent|<math>a_\theta=\frac{1}{r}\frac{d}{dt}\!\left(r^2\frac{d\theta}{dt}\right)</math>}}
+
    </b> ,速度が <b>
となる。
+
    <i>v</i>
 
+
    </b> のとき,これらを時間 <i>t</i> で微分して,加速度は <b>
一般に「'''減速度'''(げんそくど)」と言われるのは、[[負]](進行方向と反対)の加速度の事である。また、進行方向を変える(曲がる)のは、進行方向とは異なる方向への加速度を受けるという事である。
+
    <i>a</i>
 
+
    </b>=<i>d<b>v</b>
[[遠心力]]による加速度を[[遠心加速度]]という。
+
    </i>/<i>dt</i>=<i>d</i>
 
+
<sup>2</sup>
[[物体]]に加速度がかかることと、[[力 (物理学)|力]]が加わることとは等価である。([[運動の第2法則]])
+
<b>
 
+
    <i>r</i>
ちなみに、加速度の単位時間当たりの変化率は、加加速度あるいは[[躍度]]とよばれる。
+
    </b>/<i>dt</i>
 
+
<sup>2</sup> で与えられる。
== 等加速度 ==
 
[[File:Free-fall.gif|thumb|right|180px|Free-fall]]
 
加速度が一定([[自由落下|等加速度直線運動]])のときの速度'''v'''は初速度を'''v<sub>0'''</sub>とすると
 
{{Indent|<math>\boldsymbol{v}=\boldsymbol{v_0} +\boldsymbol{a}t</math>}}
 
で求められる。
 
 
 
重力による加速度を[[重力加速度]]という。
 
 
 
== 単位 ==
 
加速度の[[単位]]には m/s<sup>2</sup>([[メートル毎秒毎秒]])が用いられるほか、[[地震]]の揺れの加速度には[[ガル]] (Gal) という単位が使用される (100 Gal = 1 m/s<SUP>2</SUP>)。
 
[[標準重力]]を基準としたジー(G)という単位があり、1.0 G = 9.806 65m/s<sup>2</sup>である。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[運動の第2法則]]
 
*[[重力加速度]]
 
**[[地球の重力]]-[[標準重力]]
 
*[[躍度]](加加速度)
 
*[[ホドグラフ]]
 
*[[加速度センサー]]
 
*[[起動加速度]](鉄道)
 
*[[加速度の比較]]
 
*[[微分]]
 
*[[加速度病]]([[乗り物酔い]])
 
*[[アトウッドの器械]] - 適度な大きさの一定加速度を作るための実験装置。
 
==外部リンク==
 
{{Wiktionary}}
 
{{Commonscat}}
 
{{kotobank}}
 
{{古典力学のSI単位}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:かそくと}}
 
{{DEFAULTSORT:かそくと}}
 
[[Category:加速度|*]]
 
[[Category:加速度|*]]
 
[[Category:力学]]
 
[[Category:力学]]

2019/4/27/ (土) 10:13時点における版

加速度(かそくど、: acceleration

速度の時間変化率を表わすベクトル量。力を加えると,物体は加速度を得て,その速度 (速さと進行方向) が変る。図のように加速度

   a
    は運動経路のカーブの内向きであって,その成分のなかで接線加速度 a
t は速さを変える役割,法線加速度 a
n は進行方向を変える役割をする。自動車の運転では,アクセルペダルが a
t ,ハンドルが a
n を与える。物体の位置ベクトルが 
   r
    ,速度が 
   v
    のとき,これらを時間 t で微分して,加速度は 
   a
   dv
   /dtd
2

   r
   /dt
2 で与えられる。


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