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{{Infobox 湖
 
|名称 = 児島湖
 
|画像 = [[画像:児島湖.jpg|300px|児島湖]]<br/>児島湖の航空写真。[[国土交通省]] [http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do 「国土画像情報(カラー空中写真)」]を基に作成。
 
|所在地 = {{JPN}}<br />[[岡山県]][[岡山市]][[南区 (岡山市)|南区]]・[[玉野市]]
 
|coords = {{Coord|34|35|N|133|56|E|type:waterbody_region:JP-33|display=inline,title|name=児島湖}}
 
|面積 = 10.88
 
|周囲長 =
 
|最大水深 = 9.0
 
|平均水深 = 2.1
 
|貯水量 = 0.026
 
|標高 = 0
 
|成因 = [[人工湖]]
 
|淡汽 = 淡水
 
|湖沼型 = 過栄養湖
 
|透明度 =
 
}}
 
'''児島湖'''(こじまこ)は、[[岡山県]]南部、[[児島湾]]の湾奥にある人工湖。面積10.9km<sup>2</sup>、有効貯水量約1,800万m<sup>3</sup><ref name="Burita">『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 2』、[[TBSブリタニカ]]、1973年初版/1991年第2版改訂、986頁「児島湖」項。</ref>。[[日本初|日本で最初]]に作られた[[人造湖]]である<ref name="Shogaku">『日本大百科全書 9』、[[小学館]]、1986年、290頁「児島湖」項([[由比浜省吾]]著)。</ref><ref name="Oka_Dai_1007">『岡山県大百科事典 上』、[[山陽新聞社]]、昭和55年、1007頁「児島湖」項(元田弘祐著)。</ref>。
 
  
== 概要 ==
+
'''児島湖'''(こじまこ)
[[児島湾]]の湾奥を締切[[堤防]]によって締め切って造られた[[人工湖]]である。かつては児島湾の一部であったが、1959年に[[旭川 (岡山県)|旭川]]河口の[[岡山港]]と対岸の[[児島半島]]との間に1,558mの淡水湖堰堤 ([[児島湾締切堤防]]) が完成し、児島湾の西部が淡水化されて児島湖となった<ref name="Burita"/>。児島湾周辺の[[干拓]]によって増加した農地の用水確保と[[塩害]]・[[高潮]]被害の防止、低湿地の排水と干拓[[堤防]]の強化を目的として造成された<ref name="Burita"/><ref name="Shogaku"/><ref name="Oka_Dai_1007"/>。ダム湖を除いた人造湖としては[[オランダ]]の[[アイセル湖]]に次ぐ世界で2番目の広さを持つ<ref name="Shogaku"/><ref name="Oka_Dai_1007"/>。貯水量は2,607万トン、流域面積は543.7km<sup>3</sup>。流域内人口は67万2千人で、岡山県の人口の3分の1に達する<ref name="Handbook">[http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/338830_1628724_misc.pdf 児島湖ハンドブック] - 岡山県、平成27年3月。</ref>。
 
 
 
湖水の塩分濃度は完工当初は1000分の8以下、1970年代には1000分の0.2-0.3に低下し、農業用水としてはもちろん、工業用水としても使用可能となった。受益農地は5,140ヘクタール<ref name="Oka_Dai_1007"/>。
 
 
 
一方で漁業に対しては負の影響を与えた。児島湾はもともと水深が浅くて塩分濃度が薄く、[[干潟]]の形成も相俟って魚の宝庫で、児島湾独自の漁法も多くみられたが、相次ぐ干拓と児島湾の誕生により漁場を失い、衰退した<ref name="Oka_Dai_1007"/>。また、明治期に設立され、[[フネガイ科|ハイガイ]]やモガイの養殖などを手掛けてきた児島養貝会社も、児島湖淡水化事業により事業を廃止した<ref name="Oka_Dai_1012">『岡山県大百科事典 上』、[[山陽新聞社]]、昭和55年、1012頁「児島養貝会社」項(由比浜省吾著)。</ref>。
 
 
 
戦後の[[高度経済成長]]によりかつての干拓地が急速に住宅地化したことで、流入する[[笹ヶ瀬川]]や[[倉敷川]]、[[妹尾川]]を通じ湖水の汚染が広がった<ref name="Shogaku"/><ref name="Oka_Dai_1007"/>。[[日本]]でもっとも[[水質汚染]]の激しい[[湖沼]]のひとつ<ref>[http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/338830_1628724_misc.pdf 児島湖ハンドブック]51-52ページによれば、2013年(平成25年)の[[化学的酸素要求量|COD]]平均値は6.7mg/lで全国ワースト11位。平成16年から平成25年まで、ワースト9位から14位の間で推移している。</ref>とされ、春先から夏場にかけては湖一帯で[[悪臭]]の発生することがある。[[湖沼水質保全特別措置法]]指定湖沼。
 
 
 
==地理==
 
岡山県の南部に位置する。岡山市街地にも近く、[[瀬戸内海]]にもほど近い。湖畔には岡山空港があったが、地形上の制約から[[1988年]]に移転し、以後は[[岡南飛行場]]として存続している。
 
 
 
== 歴史 ==
 
*[[1951年]] 国営児島湾沿岸農業水利(締切堤防)事業として着手。
 
*[[1959年]][[2月1日]] 児島湾を締切り、淡水化。[[児島湾締切堤防|締切堤防]]部は'''児島湖交通産業株式会社'''管理の[[有料道路]]として1961年に供用開始。
 
*[[1974年]][[10月1日]] 堤防道路が無料化される。
 
*[[1985年]][[12月]] 湖沼水質保全特別措置法による指定湖沼に指定される。
 
*[[1987年]][[1月]] 第1期湖沼水質保全計画を策定。
 
*[[1992年]][[3月]] 第2期湖沼水質保全計画を策定。
 
*[[1997年]]3月 第3期湖沼水質保全計画を策定。
 
*[[2002年]]3月 第4期湖沼水質保全計画を策定。
 
*[[2007年]]3月 第5期湖沼水質保全計画を策定。
 
*[[2012年]]3月 第6期湖沼水質保全計画を策定。
 
 
 
== 流入河川 ==
 
*[[倉敷川]]
 
*[[笹ヶ瀬川]]
 
*鴨川
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Category:Lake Kojima}}
 
*[[児島半島]]
 
*[[日本の湖沼一覧]]
 
*[[日本の人造湖一覧]]
 
*[[児島湾締切堤防]]
 
*[[児島湾]]
 
*[[干拓]]
 
*[[藤田財閥|藤田組]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
*{{Cite web |format=PDF |url=http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/338830_1628724_misc.pdf |title=児島湖ハンドブック |publisher=岡山県環境文化部環境管理課 |date=2015 |accessdate=2018-03-19}}
 
*{{Cite web |format=PDF |url=http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/531357_4128329_misc.pdf |title=育てよう!美しい児島湖 |publisher=岡山県環境文化部環境管理課 |date=2017-09-01 |accessdate=2018-03-19}}
 
*[http://www.kojimako-eco.net/ 児島湖流域エコウェブ]
 
  
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岡山県南部,[[児島湾]]の湾奥にある人工湖。面積 10.9km<sup>2</sup>,有効貯水量約 1800万m<sup>3</sup>。かつては児島湾の一部であったが,旭川河口の岡山港と対岸の児島半島との間に淡水湖堰堤 (1558m) が 1959年に完成し,児島湾の西部が淡水化されて児島湖となった。児島湾沿岸干拓地の灌漑用水,干・塩害防止を目的として建設された。堰堤上は道路となり,金甲山へのバスが通じる。
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[[Category:日本の人造湖]]
 
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児島湖(こじまこ)

岡山県南部,児島湾の湾奥にある人工湖。面積 10.9km2,有効貯水量約 1800万m3。かつては児島湾の一部であったが,旭川河口の岡山港と対岸の児島半島との間に淡水湖堰堤 (1558m) が 1959年に完成し,児島湾の西部が淡水化されて児島湖となった。児島湾沿岸干拓地の灌漑用水,干・塩害防止を目的として建設された。堰堤上は道路となり,金甲山へのバスが通じる。



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