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− | {{Otheruses|}}
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− | {{複数の問題
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− | | 出典の明記 = 2007年1月24日 (水) 04:56 (UTC)
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− | | 独自研究 = 2009年5月5日 (火) 14:55 (UTC)
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− | '''シングル'''({{Lang-en-short|single}}) は、本来は1曲を表す言葉であるが、[[音楽]]、特に大衆音楽において、楽曲を1[[楽曲|曲]]や2曲程度収めた[[販売]]単位をも指す。これは、販売用の[[媒体]]として多数の、もしくは演奏時間の長い[[楽曲]]を収めた[[アルバム]]との対比的な表現である。時代や目的に応じて様々な手法で販売されたが、1曲から数曲ほどを収録し、メインとなる楽曲の[[ヒット]]を主目的として販売される[[電子媒体|メディア]]のことを言う。代表的なものは、[[レコード]]盤におけるシングル・レコードや[[コンパクトディスク|CD]]におけるCDシングルであり、これらは'''シングル盤'''とも呼ばれ、シングル盤に収録されている曲は'''シングル曲'''と呼ばれる。
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− | [[2010年]]頃からは[[インターネット]]で[[音楽配信|配信]]される'''ダウンロード・シングル'''も急増している。
| + | '''シングル'''({{Lang-en-short|single}}) |
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− | == シングルへの収録曲 ==
| + | 1 一つ。一人。一人用。 |
− | シングルにもオリジナル曲とは別にバージョンの異なる楽曲が収録されることがある。
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− | === リミックス収録 ===
| + | 2 独身であること。また、独身者。 |
− | 既存のオリジナル曲を[[リミックス]](再度トラックダウンしてアレンジ)した楽曲を収録した作品のこと<ref>{{cite book|和書|author=大川正義|title=図解入門 業界研究最新音楽業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版|publisher=秀和システム|year=2010|page=170}}</ref>。単にリミックス曲等と呼ばれる。近年ではアルバムだけでなく、様々なシングルに取れ入れられている。
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− | === ライブ音源収録 ===
| + | 3 ゴルフで、ハンディキャップが1桁であること。「―プレーヤー」 |
− | シングルは基本的に[[録音スタジオ]]で収録された音源を使用する。しかし、スタジオ・ライブで演奏された楽曲の音源をそのまま収録した場合、その楽曲はライブ音源となる。こちらも、リミックス収録と同様にアルバムだけでなく、様々なシングルに取り入れられてきた。
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− | === スプリット盤 ===
| + | 4 ウイスキーなどの量の単位。約30ミリリットル。「―の水割り」ダブル |
− | 2組以上のアーティストによる楽曲の音源を一つに収録した作品のことを指す。これは単にスプリット・シングルと呼ばれる。また、音源の名称に特に決まりはない。
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− | == シングル販売日 ==
| + | 5 「シングルベッド」の略。また、ホテルの一人用客室。ダブル |
− | 2015年7月10日から、各国でばらばらだったアルバムとシングルの発売日が金曜日に世界統一されたが<ref>[http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPKCN0PK0A220150710 アルバム・シングル発売日、世界で金曜日に統一]</ref>、日本国内では現在もアルバムとシングル共に水曜日に発売している歌手が多い。
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− | == 欧米におけるシングル ==
| + | 6 洋服の上着やコートなどで、前の打ち合わせが少なくボタンが1列のもの。「―のスーツ」ダブル |
− | 欧米の音楽業界ではアルバム発売後に未発表や別バージョンの楽曲を付加価値にしてシングルカットを行うことが多い<ref name = "ongaku164">{{cite book|和書|author=大川正義|title=図解入門 業界研究最新音楽業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版|publisher=秀和システム|year=2010|page=164}}</ref>。
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− | === アメリカ合衆国 ===
| + | 7 ワイシャツの袖(そで)やズボンの裾(すそ)に折り返しのないもの。ダブル |
− | [[1950年代]]から[[1960年代]]の[[米国]]の[[ポピュラー音楽]]ではシングルの[[売上]]が重視されており、[[アーティスト]]がシングルを発売するたびにスタジオでの録音を行い、何曲かヒット曲が生まれた時点で過去に発売されたシングル曲(B面曲を含む)と未発表曲を集めて1枚のアルバムを発売するという形式が主流であった<ref>ウェイン・ジャンシック(著)、加藤秀樹(訳)『Billboardただ1曲のスーパーヒット1』、音楽之友社、1991年、4頁。ISBN 4-276-23611-8。</ref>。しかし1960年代後半にビートルズやボブ・ディランといった大物アーティストらによってそれまでの常識は覆された。
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− | [[1990年代]]後半から[[2000年代]]現在では、アルバムに先駆けて発売する先行シングルは1・2枚程度で、アルバムの直前に発売する場合が多い。その後数か月おきにアルバムの中の楽曲にリミックスなどを加えて(あるいは表題曲そのものにシングル用のアレンジを加えて)[[シングルカット]]という手法を採る。主にアルバムを長い時間をかけて[[宣伝|プロモーション]]するのが目的で、シングル自体の売上は重視されていない(米国ではシングルの価格が安いため、売れても[[レコード会社]]の[[利益]]に繋がらないのが大きな理由である)。大ヒットしたアルバムでは、収録曲の3 - 4曲程度がシングルカットされて更に売上を伸ばす場合がある。アルバムが販売不振の場合は[[テコ入れ]]としてシングルカットすることもあるが、これ以上の売り上げが見込めないとされる場合はシングルカットを放棄することも多いため、“いかに多くの曲がカットされ、ヒットしたか”は母体アルバム自体のヒット規模を示す指標にもなり得る。
| + | 8 「シングル幅」の略。ダブル |
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− | 1997年頃からシングルCDの売上は減少を続け、2001年以降の米国においてはCD売上全体の数パーセントに過ぎず、かつてのシングルCDに代わって音楽配信が楽曲単位での購入のメインとなっている。一般発売せず[[ラジオ局]]などに向けたプロモ・シングルの形をとることも多い。
| + | 9 「シングルヒット」の略。 |
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− | ちなみに[[ビルボード]]では長らく、フィジカルシングル(物理媒体のシングル、CDだけでなくアナログシングルも含む)として発売されていない楽曲は[[Billboard Hot 100|Hot 100]](一般的にメインのシングルチャートとみなされている)にチャートインさせないというルールを貫いていた。そのため世間的には大ヒットした、つまり[[ラジオ]]で非常によくかかっている楽曲であってもHot 100には全く入らないことも多くなっていたが、[[1998年]]12月にHot 100のルール改正が行われ、シングルカットのない楽曲でもHot 100にチャートインできることになった。このような、形としてのシングル盤が存在しないままHot 100に入る曲は当初“アルバムカット”と呼ばれていたが、現在のアメリカにおいてシングル曲をCDとしてリリースするケースは非常に少なく、多くの曲が“アルバムカットとしてチャートインしてくる”ようになったため敢えてこの呼称を使うケースは少ない。また2005年にダウンロードによるセールスを加算するようになった際、当初は“DIGITAL PAID DOWNLOAD”の表記がチャート上で見られたがこれもほどなくして廃止された(アルバムカットと同様の理由)。
| + | 10 「シングル盤」の略。 |
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− | === 英国 ===
| + | 11 「シングルスケーティング」の略。 |
− | [[イギリス|英国]]においても米国を始めとした世界同様シングルカットの手法が主に取られ、その売り上げから来る利益が重視されていないのも米国と同様であるが、現在でも形としてのシングルCDがリリースされ続けている。[[ミュージック・ビデオ]]が"[[CD EXTRA|CD-Extra]]" (Enhanced CD) として収録されていることも多い。しかしB面曲やリミックスの内容が違う複数種の販売は常套化しており、多くの場合CD-1がトラック数の少ない廉価版になっている。また全く別の形態として[[USBメモリ]]スティックに音源データを収録したUSBシングル(これはUSBアルバムも存在する)や、表面がCDで裏面がアナログ[[レコード]]という特殊なシングルも発売されるようになってきている。
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− | [[音楽配信|ダウンロード販売]]の普及に伴って英国のシングルチャートでもダウンロード販売によるセールス数が段階的に算入され始め、現在ではCDとしてのシングル盤がリリースされなくてもダウンロードセールスのみでのチャートインも可能になっている。米国と違いダウンロードのみのシングルというのは一般的ではないが、シングル曲のリミックスがダウンロードでのみ販売されそのCDシングル盤には未収録というケースは非常に多い(その逆、シングル盤収録のトラックがダウンロードでは買えないというケースももちろんある)。このような場合、その未CD化リミックスは12インチなどのアナログシングルに収録されているケースがよくある。
| + | 12 シングルス |
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− | == 日本におけるシングル ==
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− | === シングルの位置づけ ===
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− | 日本においてはシングルの価格が高いこともあり、伝統的にシングル販売からの収益が重視されてきた。また、業界にとって重要な収益源である[[ベスト・アルバム]]を販売していく上でも、「シングルが何曲入っているか」がその販売訴求力を大きく左右する要素であるため、間接的にも、シングル発売の果たす役割は大きいといえる。
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− | 日本の音楽業界ではシングルの発売が先行するケースが多く欧米とは異なる<ref name = "ongaku164" />。アルバム発売後にシングルカットされるケースは少なく、アルバム発売前に1年ほどの期間をかけて先行シングルを数曲発売し、アルバムへの期待感を盛り上げる場合が多い。極端な場合は、非ベストのアルバムであっても、発売済みのシングル曲が大半を占め、新曲が少なく[[ベスト・アルバム]]のような内容になることもある。
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− | 音楽配信([[着うたフル]]・[[スマートフォン|スマホ]]・PC配信での単曲販売市場)と、シングルCDとはチャート上全く別々の扱いとなっており、両者を合算した英米のようなチャートは存在しない。音楽配信シングルトラックの売上結果は[[日本レコード協会]]が認定しているが、10万・25万(プラチナ)・50万・75万・100万([[日本レコード協会#着うたフル|ミリオン]])、200万…という大くくりの認定が発表されるだけで、万の単位以下は公表されない<ref>なお配信最大手の[[レコチョク]]チャートでは順位のみの公表であり、外資系最大手の[[iTunes Store]]も同様である。</ref>。
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− | === 歴史 ===
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− | ==== シングル・レコード ====
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− | 日本で本格的にレコードや[[蓄音機]]が生産されたのは、[[1920年代]]からである。33r.p.m.のLP盤が発売されたのは、[[1951年]]であるが、[[流行歌]]や[[和製ポップス]]のレコードは、ほぼ1950年代いっぱいSP盤で発売されていた。
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− | ==== CDシングル ====
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− | ===== 初期のCDシングル =====
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− | [[1982年]]にCDが登場した後、1980年代半ば頃からシングルレコードと並行して12cm盤のCDシングルが一部で発売されていたが、
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− | * 最高74分(後に80分)収録できる12cm盤への2〜3曲程度の収録はディスクの未使用部分(無駄)が多い
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− | * 当時は、「シングル=レコード」「アルバム=CD」の認識が根強かった
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− | * 価格面で石川さゆりは曲が3曲入っていたりレコードと比すると製造[[コスト]]がかかるなどの問題から1,500円程度と割高だった
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− | といった点が不利となり、ほとんど普及していなかった。
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− | ===== 8cmCDシングルの発売 =====
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− | [[ファイル:8cm CD single jacket.jpg|thumb|200px|[[日本]]の8cmCDシングルの[[ジャケット]](開いた状態)]]
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− | {{Seealso|8センチCD}}
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− | この結果、シングルとして適当なサイズのCDが希求され、[[1988年]]2月21日に収録時間が20分程度と手頃な8cmサイズのCDシングルが初めて発売され、その年の6月には早くもCDシングルがアナログ・シングルの販売を上回った。
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− | CDシングルへの完全移行直前になると、アナログ・シングルがプロモーション用の非売品しか制作されなかった例もあった。
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− | 8cmというサイズは、[[CDビデオ|CDV]]規格で音楽[[トラック]]を収録する部分の[[直径]]を踏襲している。8cmのCDシングルのジャケットが縦長になっているのは、当時、[[レコード店]]のシングル盤陳列[[棚]]に2列ずつ入って、なおかつ、[[手]]に取り易い大きさにするためであった(レコードのシングル盤の直径は17cm)。また、[[正方形]]サイズでは[[手の平]]に収まるサイズとなり小さすぎて[[万引き]]されやすい、という懸念もあった([[個人経営]]のレコード店では[[万引き防止システム|商品管理タグ]]などをつけていないところが多かったため)。
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− | この縦長のシングルジャケットは[[日本]]独特のものである。基本的には[[デジパック]]の様に紙ジャケットにプラスチック製のトレイを貼り付ける構造だった。
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− | 登場初期には「さらに[[コンパクト]]に」と題して、持ち運びに便利なように、また、半分に折り畳んで収納しやすいよう、折り目がジャケットの真ん中に入れられていた。[[レコード会社]]によっては切り取りやすいようにミシン線入りのジャケットもあった。更に[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBSソニー/ソニー・ミュージックエンタテインメント]]発売のCDミニアルバム用のトレイの切り離し部分には折り畳んだ歌詞[[カード]]を収納できる構造を取っていた。
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− | [[1991年]]頃までのものは大方折り目が入っていたが、実際に半分に折り畳むと[[中古CD店]]では買い取り価格が大きく下がってしまう・歌詞カードを紛失したり印刷部を切り取ると買い取り不可能となること、折り畳む人がほとんどいなかったこと、そしてEP盤の完全なる生産終了によりジャケットのデザインを縦長・横長にするという問題もあり、後年は折り目がなくなった。この頃から表裏ともジャケット、中面に歌詞が記載されるようになった。[[演歌]]ではシングルカセットと共通の[[楽譜]]付き歌詞カードが封入されることも多かった。
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− | 「8cmのCDシングルは日本にしかない」と言われることがあるが、これは正しくない。世界初の8cmCDシングルは[[フランク・ザッパ]]の「Peaches en Regalia」のアメリカ盤とされており、少なくとも[[1989年]]頃には、アメリカでも8cmのCDシングルが一般に売られていた。また、[[ビートルズ]]のシングルも最初のCD化は8cmサイズだった。ただ、[[欧米]]では日本ほど8cmのCDシングルが普及しなかったのは事実であり、[[1990年代]]以降はほとんどのシングルが12cmとなった。
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− | シングルレコードでいう[[A面/B面]]だけの収録だけではまだ余裕があるため、[[カラオケ]]ブームを反映して、[[1990年]]頃から[[ボーカル]](声)なしのオリジナルカラオケも収録されることが多くなった。
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− | ===== 12cmCDシングル(マキシシングル)への移行 =====
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− | その後、音楽ソフトの主流が[[レコード]]から[[コンパクトディスク|CD]]へと移ったが、8cmCDシングルはCDプレーヤーの性能及び適応性から来る取り扱いの難しさも抱えていた。また、1990年代後半以後増加傾向にある外資系CDショップでは8cmCDシングル用のスペースが少ないことが多い<ref name=nikki9906>[http://web.archive.org/web/20000417010913/http://netnavi.nikkeibp.co.jp/ent/index/9906/special/news02.html 音楽の新常識20 ヒットチャート]、『[[日経エンタテインメント!]]』1999年6月号より。([[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ)</ref>。そのため日本においては1990年代後半以降、8cmCDシングルから12cmCDシングルへの移行が進んだ<ref name=nikki9906 />。
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− | マキシシングルの中には、CD自体は12cmだが[[アルミ]]部分が8cmの「ニューマキシ」というディスクも存在する。これは[[CD-DA]]の追加仕様に基づくものであるため、一部のCDプレーヤーでは再生できないことがある。
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− | 移行期には[[モーニング娘。]]の『[[LOVEマシーン]]』(1999年発売)のように、12cmCDシングル用の薄型ケースとジャケットに8cmCDを入れるかたちで発売された例もある。
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− | 8cmCDシングルでリリースされるタイトルの激減とともに、8cmCDシングルは消滅するかのように思われたが、<!-- 現在では、 -->[[食玩]]業界から[[お菓子]]の[[おまけ]]([[食玩CD]])としての需要が<!-- 増えている -->発生した。8cmCDシングルの最大収録時間が約22分程度であることと、12cmCDでは大きさや[[コスト]]に問題があることから、曲を1曲だけ収録した8cmCDシングルを同梱した[[ガム]]や[[チョコレート]]が発売されるようになっている。[[ジャンル]]も[[アニメ]]の[[主題歌]]([[アニメソング]])、1970 - 80年代の[[J-POP]]、[[演歌]]等多岐にわたっている。<!-- 現在、8cmCDシングルでのリリースは、この食玩CDとしてのリリースがメインになってきている。 -->[[日本レコード協会]]の生産実績統計によると、2009年の8cmCDシングル生産枚数は15万5000枚、生産金額は5800万円であり、CD全体における構成比は1%未満である。
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− | 2015年10月7日には、[[DEEN]]の44枚目のシングル『[[ずっと伝えたかった I love you]]』が通常の12cmCDマキシシングルの他に生産限定盤として8cmCDでもリリースされ、ケースも当時と同じ縦長仕様となった。歌詞に8cmCDの文言が含まれるなど、1990年代をテーマとした楽曲であることから企画された<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1510/07/news076.html 若い子知らないやつだこれ! 90年代を代表するバンド・DEENが懐かしの「8センチCD」で新曲をリリース] - [[ねとらぼ]]、[[2015年]][[10月7日]]、11時40分更新。</ref>。
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− | ===== CD売上の減少 =====
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− | 日本でもシングル[[コンパクトディスク|CD]]の売上は減少しており、CD不況の影響がアルバムよりも顕著に表れている。シングルの年間販売数([[日本レコード協会]]集計対象シングル、8cm+12cm)は、1997年の1億6782万7000枚をピークに減少し、2005年には6468万8000枚、2009年には4489万7000枚、2013年は6060万枚となっている<ref name="cd-quantity">[http://www.riaj.or.jp/data/quantity/index.html 音楽ソフト種類別生産数量の推移]([[日本レコード協会]])</ref>。
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− | ==== VHSシングル ====
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− | 日本でのVHSシングルは主にシングル曲と同一の[[ミュージック・ビデオ]] (プロモーション・ビデオ=PV) を収録する形態であった。1980年代には存在していたが、一曲ではなく複数曲のPVを収録した「ビデオクリップ集」形態が主流であった。しかしながら、[[1999年]]の[[GLAY]]の新曲「[[サバイバル (GLAYの曲)|サバイバル]]」はCDではなくビデオシングルとして発売され約90.2万本を売り上げたり<ref>2011年時点での[[VHS]]での[[映像ソフト]]において最大とされている</ref>、[[ハロー!プロジェクト]]系アーティストが「[[シングルV]]」の名称でCDシングルと同時にビデオシングルを発売し、売上げに貢献する形態もあった。2001年に入るとメディア媒体が[[DVDビデオ]]へほぼ移行し、「DVDシングル」かシングルCDにDVDを同梱する形態に取って代わられた。
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− | ==== DVDビデオシングル ====
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− | 日本ではビデオシングルという正式な規格は存在せず便宜上の名称のみとなっている。[[オリコンチャート]]においては[[映像ソフト]]として[[カウント]]される。最初期の作品として[[スライ&ロビー]]「{{lang|en|Superthruster}}」(1999年2月9日)が挙げられる。単独で発売されるタイトルも存在するが、2003年以降はシングルCDにミュージック・ビデオを収録したDVDを同梱する「CD+DVD」形態が[[エイベックス・グループ|エイベックス]]をはじめとする日本国内[[レコード会社]]で急速に普及している。この場合、音楽チャートの売上にカウントされる。
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− | ==== DVDオーディオシングル ====
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− | 日本では1999年に登場し、2000年代初頭に[[洋楽]]や[[クラシック音楽]]系統で発売された。DVDオーディオは強固な[[コピーガード]]が使えることに加え、複数メディアを同時並行して販売することにより、特に[[マニア]]層向けに売上の増加が見込まれた。[[DVDオーディオ]]の普及率が高くないことにより2003年頃を峠にリリースが下火となっており、過去の作品も多くが[[廃盤]]になっている。
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− | ==== 音楽配信の普及 ====
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− | [[2007年]][[2月23日]]に[[日本レコード協会]]が、[[2006年]]の日本国内の有料音楽配信の売上([[パソコン]]と[[携帯電話]]の合計)が、シングルCDのそれ(8cmと12cmの合計)を上回ったことを発表した。2009年の売上(日本レコード協会集計対象)は、8cmCDと12cmシングルCDは計4489万7000枚に対し、インターネットダウンロード・シングルトラックとモバイル・シングルトラックの合計は1億8540万7000本に及んでいる<ref name="cd-quantity"/><ref name="dl-quantity2009">http://www.riaj.or.jp/data/download/2009.html</ref>。
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− | == 脚注 ==
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− | {{Reflist}}
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− | == 関連項目 ==
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− | * [[アルバム]]
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− | * [[プロジェクト:楽曲]]
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− | * [[:Category:シングル]]
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− | {{音楽}}
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| {{DEFAULTSORT:しんくる}} | | {{DEFAULTSORT:しんくる}} |
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| [[Category:シングル|*]] | | [[Category:シングル|*]] |
| [[Category:電子媒体]] | | [[Category:電子媒体]] |
| [[Category:オーディオディスク]] | | [[Category:オーディオディスク]] |
| [[Category:数詞]] | | [[Category:数詞]] |