「コンドーム」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 '''コンドーム'''({{Lang-en-short|Condom}}) 避妊・性病予防のため、性交時に男性器にかぶせて用いるゴム製の用具。サック。スキ…」で置換)
(タグ: Replaced)
1行目: 1行目:
{{Otheruses|避妊具|「コンドーム」と表記されることもあるフランスの町|コンドン}}
 
[[ファイル:Kondom.jpg|thumb|使用前のコンドーム(突起部が精液溜まり)]]
 
'''コンドーム'''({{Lang-en-short|Condom}}<ref group="†"><small>[[イギリス英語]]発音:</small>{{IPA-en|ˈkɒndɒm|}} '''コ'''ンドム、<small>[[アメリカ英語]]発音:</small>{{IPA-en|ˈkɑːndəm|}} '''カ'''ーンダム</ref>)は、[[ゴム]](ラテックス)や[[ポリウレタン]]の薄膜でできた[[避妊具]]である。[[性行為|性交]]時、[[勃起]]した[[陰茎]]に被せ[[膣|膣内]]で[[射精]]しても[[精液]]を中に溜め膣内に流れ出さないようにすることで[[性感染症]]の予防や[[避妊]]の目的で使用される。「'''ゴム'''」、「'''スキン'''」、「'''フレンチレター'''<ref>http://www.weblio.jp/content/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC</ref>」などの[[俗称]]・[[隠語]]がある。
 
  
== 概説 ==
+
'''コンドーム'''({{Lang-en-short|Condom}})
[[男性器]]にかぶせて使用する、使い捨て型の避妊用具である。先端部は精液を溜めるための小さな袋状突起を有するものが多く、装着したまま膣内で射精しても精液が膣内に流れ出ないようになっている。またコンドームは[[粘膜]]の接触も遮断するため、避妊だけでなく[[クラミジア]]などの[[性行為感染症|性感染症]]の予防にも一定の効果がある。
 
  
本品を使用した避妊は、[[経口避妊薬]]、[[子宮内避妊用具]](IUD)とともに現代の避妊方法として最も普及している方法である。前者の避妊法と比べ入手が容易であることや取り扱いが簡便である一方、避妊率は最も高い指標でも年間95%に留まる。[[香港]]・[[日本]]・[[ギリシア]]・[[ウルグアイ]]・[[アイルランド]]では、避妊法として使用されている割合が最大である<ref>[http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2266.html 避妊法の国際比較]</ref>。世界全体の出荷数は年間約58億個である<ref>1998年現在。当時の人口は約60億人</ref>。
+
避妊・性病予防のため、性交時に男性器にかぶせて用いるゴム製の用具。サック。スキン。
  
販売は5個入りや1ダース製品が主流で、1個あたり0.15 - 0.9[[ユーロ]]程度で市販されている<ref>2014年現在各国大手通販サイト比較</ref>。
 
  
=== 語源 ===
 
コンドームの語源は、医師・コンドームの名から来ているとする説と、フランスの地名・[[コンドン]]にあるとする説があるが、そのような医師が実在したかどうかは不明である。
 
 
=== 形状 ===
 
コンドームは、装着することによって性的快感を損なわないよう、非常に薄くかつ丈夫に作られており(約0.01 - 0.1mm前後)、表面にはゼリー状の潤滑剤が塗布されている。女性が快感をさらに得られるよう、表面に凹凸状の加工がされているものや冷感・温感剤を塗布したもの、ゴム臭を抑えるための香り付けをしたものもある。
 
 
また、ラテックスゴムに対するアレルギーや特有のゴム臭を避けるために、[[ポリウレタン]]製コンドームも開発された。ポリウレタン製コンドームは、ゴム製のものと比較すると熱伝導に優れ、相手の体温が感じられる利点があり、また0.02mmと非常に薄いにもかかわらず丈夫である。コンドームの色は半透明、水色、ピンク色、蛍光色、黒色などカラフルな色が多数揃っており、好みで選ぶことが出来る。また勃起時のペニスの直径によって異なるサイズをラインナップしているメーカーもあり、S(直径31mm)<ref>オカモト [https://www.amazon.co.jp/dp/B001TDM0KU#productDescription スマートボーイ] - Amazon.co.jp</ref>。からLL(同44mm)まで各人のペニスのサイズに合わせて選べる。
 
 
<gallery>
 
ファイル:Terpan-digdamdom.jpg|個包装
 
ファイル:Condom unrolled durex.jpg|全開した状態
 
ファイル:Condoms 3 type.JPG|店頭に並ぶ様々なコンドーム
 
</gallery>
 
 
=== 効能 ===
 
==== 避妊 ====
 
普及している[[避妊]]の手段であり、正しい使用法で用いれば妊娠する確率を大きく低減できる。<!-- {{要出典範囲|date=2013-05-28|するコンドームを正しく使用し1年間性的関係をもった交際を続けた場合、妊娠する確率([[避妊#パールインデックス|パールインデックス]]/PI)は約3PIである。しかし現実には誤った使用方法などによりこの値は上昇するため、実際には14PI程度と言われている(PI:3-14%程度)。}}-->[[精子]]は[[射精]]時の精液だけでなく前段階で分泌される[[尿道球腺液|カウパー腺液]]中にも僅かに存在する場合があるため、射精直前ではなく女性器への挿入前に装着する必要がある。
 
 
==== 妊婦との性交 ====
 
妊婦と性交する場合、陰茎をそのまま膣に挿入し射精しても、新たな妊娠の可能性は低い。ただ、精子には子宮を収縮させる成分・プロスタグランディンがあるため、妊娠後期の場合、胎児にリスクが及ぶ恐れがあるほか、わずかでも妊娠の可能性があるので、性交時にはコンドームを装着して行うのが望ましい。
 
 
==== 性感染症予防 ====
 
コンドームによる避妊は、男性の尿道経由での[[性感染症]]や、精液・血液の膣内接触による性感染症の予防に有効である。ただし毛じらみなど、保護対象外部分の接触によるものには効果がない。
 
 
欧米での性教育ではこの点に重点が置かれている。特に[[後天性免疫不全症候群|エイズ]]([[ヒト免疫不全ウイルス]]感染症、[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]感染症)について多くの疫学調査が実施されており、これらの結果から[[世界保健機関]](WHO)は[[2000年]]にコンドームの使用によってHIV感染リスクを85%減らすことが可能だとの試算を報告している。コンドーム使用によって完全に感染防止ができるわけではないが、HIVには有効なワクチンが存在しないことや、抗HIV治療に掛かるコストとの兼ね合い、また他のウイルスに対するワクチンの場合の予防効果の実績などと比較してもコンドームによるHIV感染予防の持つ効果は大きいものだという判断から、WHOはエイズ対策の一環としてコンドームの使用推進キャンペーンを行っている<ref>[http://www.who.int/hiv/topics/condoms/promotion/en/ WHO]{{リンク切れ|date=2010年3月}}</ref>。
 
 
性感染症の予防効果については、疫学調査の方法や対象集団の選択などに議論がある。<!-- {{要出典範囲|date=2013-05-28|体液を介して感染する[[淋病]]や[[クラミジア]]などについては効果があると証明されている。ただし、陰部に生じた潰瘍などの病変部から感染する[[性器ヘルペス]]や[[梅毒]]、あるいは病変を伴わない粘膜から直接、皮膚に感染する[[ヒトパピローマウイルス]]などについては完全に感染を予防できないが接触の機会を減らすことができるため感染を防止する一定の効果がある。}}-->また製造、管理が不十分な一部の新品のコンドームにHIVを通す小さな穴が無数に確認され、[[世界保健機関|WHO(世界保健機関)]]も、コンドームだけで完全にHIV感染を予防できるとは考えていない。その為、どのメーカーにも「コンドームでエイズや性感染症は完全に防げない」と明記するように呼びかけている。
 
 
<gallery>
 
File:Condom sex.png|装着性交の様子(性器同士は接触を防げるが、陰毛や皮膚は対象外)
 
File:SemenInCondom.jpg|射精後のコンドーム
 
</gallery>
 
 
=== 装着===
 
[[ファイル:Penis_in_condom.JPG|thumb|コンドームを装着したペニス]]
 
[[File:CondomUse2 alternative.jpg|thumb|200px|装着手順]]
 
<ref>[http://www.std-lab.jp/stdprotection/condome.php コンドーム使用方法] STD研究所 アルバコーポレーション</ref><ref>[http://www.pref.aichi.jp/kenkotaisaku/aids/route_of_infection/howtowearcondom/howtowearcondom.html コンドームの正しいつけ方] 愛知エイズ・インフォメーション</ref>
 
# 勃起した[[陰茎]]の包皮を押し下げる。
 
# コンドーム先端の[[精液]]溜り(小袋)をつまんで空気が入らないようにし、その状態のまま[[陰茎亀頭|亀頭]]部に指で固定する。
 
# コンドームを固定したままコンドーム周囲のロール状に巻いてある部分を押し下げ、陰茎に密着させながら包み込む。
 
# ロール状に巻いている部分が陰茎の根元まで伸びれば完了。
 
 
陰茎が十分勃起していない状態ではうまく装着できない。コンドームを裏返しにすると装着できない。装着時に陰毛を挟み込まないようにする。挟み込んだまま使用すると、陰毛が引っ張られ痛みを伴う。
 
 
== 女性用コンドーム ==
 
女性の膣内に装着する'''女性用コンドーム'''は、女性の外陰部と膣壁を覆い、精液の侵入を防ぐ。女性が主体的に利用できる避妊法として注目されたが、装着がやや難しいことや装着時の外観の問題、膣内で胴部がしわになって密着感がなく、違和感を覚えること、男性器に装着するコンドームと比較して割高であることなどの問題点があり、男性用コンドームと比べてあまり普及していない。
 
 
日本では、[[不二ラテックス]]が女性用コンドームを輸入・販売している。[[大鵬薬品]]も「マイフェミィ」の商品名で発売していたが、[[2004年]][[4月30日]]に販売中止となった。
 
 
なお、女性用コンドームと男性用コンドームの同時併用は推奨されない。これは、男性用コンドームの二枚重ねが、ゴム同士の摩擦による破損や位置のずれを起こしやすいのと同じ理由によるものである。
 
 
<gallery>
 
ファイル:ReddyFc.png|女性用コンドーム
 
ファイル:Contraception préservatif féminin.jpg|女性用コンドームの装着位置
 
</gallery>
 
 
== 歴史 ==
 
コンドームの起源は、[[紀元前30世紀|紀元前3000年]]頃の[[エジプト初期王朝時代|初期エジプト王朝]]にあると言われており、[[ブタ]]や[[ヤギ]]の[[盲腸]]や[[膀胱]]を利用して作られていた。<!-- {{要出典範囲|date=2013-06-28|ただし当時は男性生殖器を虫刺されなどから守るための下着の一種として日常的に装着したものであるため、今日のコンドームのような避妊を目的とした物ではないとされる。しかしその一方で性行為時に男性側の刺激を減らし性交持続時間を延長させるためにも用いたとされており、今日でも男性が女性へのサービス的な意味合いから厚手のコンドームを装着した時と同じ効果があったと思われる}}。-->同種の動物内臓を用いた男性生殖器に装着する物品は世界各地で利用され、魚の浮き袋を利用した物も伝えられている。
 
 
[[1564年]]、[[イタリア]]の解剖学者・[[ガブリエレ・ファロッピオ|ファロピウス]]が、性病予防の観点から、リネン鞘と呼ばれる陰茎サックを開発したが、実用性は疑問視されていた。
 
 
なお、今日のコンドームの原型となったのは[[チャールズ2世 (イングランド王)|チャールズ2世]]の殿医ドクター・コンドーム(人名)が[[1671年]]に[[ウシ|牛]]の腸膜を利用して作った物であるとされている。なお、読みについては"コンドン"と発音する場合もある。これはチャールズ2世が無類の好色で[[非嫡出子]]だけでも14名の子をもうけ、王位継承の混乱を避けるための措置だったと言われている。しかしドクター・コンドームという人物が実在した証拠はなく、またコンドームはチャールズ2世が王位につく100年以上前から使われていたようである<ref>アーニェ・コリア 『コンドームの歴史』 藤田真利子訳、河出書房新社、2010年2月、ISBN 9784309225241、pp.84-88</ref>。
 
 
ゴム製のものは[[1844年]]にゴム精製技術が改良されてから後のことだと言われているが、この辺りの事情ははっきりしていない。
 
 
日本では[[江戸時代]]に導入されており、その後[[1909年]]にゴム製の第1号が誕生した。ただし当時はまだ正しい使用法が知られておらず、使用後裏返して再使用したという話も多く伝わっている。当時の有名な日本製コンドームとしては「ハート美人」「敷島サック」、そして[[日本軍]]用の「突撃一番」「鉄兜」などがある。
 
 
[[第一次世界大戦]]では兵士と[[慰安婦]]との性交により性病が蔓延したため、参戦した各国の軍隊が支給品にコンドームを加えるようになり、広く普及する事となった。
 
 
現代のシームレスタイプのラテックスコンドームは、[[ポーランド]]で発明された。発明家で実業家の[[ポーランド人]][[ユリウス・フロム]]が新製法を確立、[[1916年]]に特許を取得し、[[1922年]]に大量生産を開始、新工場が[[ドイツ]]、ポーランド、[[オランダ]]、[[デンマーク]]などに建てられ、「フロムス・アクト」の商品名でヨーロッパ各国で販売され大成功をおさめた。このためドイツでは「フロムス」がコンドームの代名詞となっている。しかし工場のほとんどは[[1938年]]に[[ナチス・ドイツ]]の脅迫によって二束三文の代価で乗っ取られ、[[ヘルマン・ゲーリング]]の[[代父母|代母]]の一家の手に渡った。戦後、「フロムス」のコンドームは「マパ」と商品名を変え、現在でも販売されている。
 
 
今日では性病予防の観点から世界的にも使用が推奨されている。<!-- {{要出典範囲|date=2013-05-28|本来の用途以外に、軍艦の乗組員が不時の退艦に備えて貴重品をコンドームに入れて携帯したり、熱帯雨林で小銃の銃口にコンドームをかぶせて異物の侵入を予防するなど、コンドームを防水目的で使うことがある。}} -->
 
 
== 製造 ==
 
=== 製造過程 ===
 
# 原材料受入
 
# 配合
 
# 成形
 
# 加硫
 
# 検査
 
# 包装
 
# 出荷
 
 
現在では多くのコンドームが[[天然ゴム]]を基剤としている<ref>「暮らしを支える植物の事典」(八坂書房)347項</ref>ほか、[[ポリウレタン]]製など、非ゴム製のコンドームも製品化されている。世界市場占有率第2位のメーカー工場では、年間約5億個(1日あたり約140万個)を製造しているという。[[マレーシア]]から輸入した原料[[ラテックス]]をも検査し合格したものだけを使用するとしている。検査では、小さな穴が開いていないか全数を電気導通方式で検査し、不良品を出荷させないようにしている<ref>[http://www.okamoto-condoms.com/plant/ コンドームができるまで]</ref>。一方、同じような厳格な検査を謳っていた別の有名メーカーでは[[1998年]]、行政当局による抜き打ち検査で不良品が含まれていたことが判明し、出荷済みの約5,000万個を自主回収すると発表したことがあった<ref>[http://www.nichiyaku.or.jp/contents/info_98/n980409.html コンドームの回収情報について] - 日本薬剤師会</ref>。
 
 
<gallery>
 
File:Sagami Rubber Industries Head Office 2013.JPG|日本のコンドーム製造工場
 
File:Condoms leakage test condom museum.jpg|漏れ検査の様子
 
</gallery>
 
 
前述のように天然ゴムが原料であるため、ラテックスアレルギーを持つ人はポリウレタン製コンドームを使用すべきである。また、油性のローション等を使用すると腐食し、行為中に破れる可能性がある。2枚重ねて使用することも見受けられるが、ゴム同士の摩擦によって破損する可能性が高まるため、避けるべきである。
 
 
=== 主なメーカー ===
 
* [[Durex|デュレックス]]
 
* [[オカモト]]
 
** ベネトン(OEM)
 
* [[不二ラテックス]]
 
* [[相模ゴム工業]]
 
** [[第一三共ヘルスケア]](OEM)
 
* [[ジェクス (企業)|ジェクス]]
 
* [[中西ゴム工業]](ジョニーハット)
 
* [[ジャパンメディカル]]
 
* トロージャン(Trojan)
 
* ライフスタイルズ(LifeStyles)
 
* [[ランプレヒト (企業)|ランプレヒト]]
 
 
欧州、日本、米国、中国などのメーカーで大多数を占める。それ以外の国・地域にもメーカーがあるが、低品質に留まることが多い。各国市場ごとに占有率が異なるが、全世界では英国・デュレックス(世界[[市場占有率]]26%)、日本・オカモト(同20%)の2強となっている。
 
 
== コンドームと社会 ==
 
=== 入手 ===
 
日本では[[薬店]]・[[薬局]]([[調剤薬局|調剤専門の薬局]]を除く)など、[[医薬品]]関係の販路を中心に、店前の[[自動販売機]]や[[コンビニエンスストア]]、[[スーパーマーケット]]、100円ショップ、[[アダルトグッズ]]販売店などで販売されているほか、輸出もされている。[[イギリス]]、[[ドイツ]]、[[中華人民共和国]]など、公衆トイレに[[自動販売機]]が設置されている国々もある。[[インターネット]]の[[ショッピングサイト]]でも販売されている。
 
 
中学校や高等学校の「[[性教育]]」の一環で、生徒に[[無料]]配布する例もある。[[ブラジル]]では公立中学校に無料配布機が設置されており<ref>[http://xbrand.yahoo.co.jp/category/business_money/868/1.html コンドームを無料配布するブラジル「中学生の性事情」] - イスト・エ{{リンク切れ|date=2017年10月}}</ref>、これにより「望まない妊娠が半減」したとの調査結果を保健省が発表している。これについては「(若年層或いは性知識の乏しい者による)望まない妊娠を防げる」とする反面、「若年層の性交([[婚前交渉]])を促進している」などとの反対意見もあり、社会的合意形成までには至ってない。
 
 
[[2008年]]、[[ブラジル|ブラジル政府]]は“世界最大の公共パーティ”と呼ばれる[[リオのカーニバル|リオデジャネイロのカーニバル]]期間中、1950万個ものコンドームを無料配布した<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/2344866?pid=2581659 リオのカーニバル、舞台裏ではセックスと警備が問題に] - 2008年2月1日 AFP</ref>。名目は性感染症防止と避妊の両面である。[[選手村|オリンピック選手村]]では[[バルセロナオリンピック|1992年バルセロナ大会]]から、公式スポンサーが選手向けにコンドームを配布しており、[[ロンドンオリンピック (2012年)|2012年ロンドン大会]]では史上最多の15万個を配布するも、“品薄”と報じられた<ref>[http://sankei.jp.msn.com/world/news/120801/erp12080108020000-n1.htm 五輪選手村、避妊具追加配布へ 史上最多15万個もすでに品薄] - msn産経ニュース 2012年8月1日</ref>。オリンピック選手と性の問題は、度々報道で取り上げられる。
 
 
<gallery>
 
ファイル:Condom&Drink Vending machine Akashi Honmachi 明石本町 ジェクス、オカモトコンドーム、清涼飲料水自動販売機 DSCF2172.jpg|[[栄養ドリンク]]自動販売機の横(日本)
 
File:FreshlyMintedCondomMachine.jpg|自動販売機(中国)
 
ファイル:Condom vendor.jpg|自動販売機
 
File:Wuppertal Augustastr 0001.jpg|住宅街にある自動販売機(ドイツ)
 
File:Kondomautomat.JPG|トイレにある自動販売機(ドイツ)
 
File:Condomerie.JPG|コンドーム専門店(オランダ)
 
File:Wenlock Olympic village.JPG|15万個のコンドームが公式配布された2012年オリンピック選手村
 
</gallery>
 
 
=== 規制 ===
 
[[カトリック教会]]の総本山である[[ローマ教皇庁]]は、「禁欲とリズム法」以外の避妊を認めていない。したがって同教会国家である[[バチカン市国]]は、世界で唯一コンドームを認めていない[[国家]]となっている。[[1994年]]のカイロ会議では、性病防止のための使用にすら反対した。ただ、当時の[[ローマ教皇]][[ベネディクト16世|ベネディクトゥス16世]]は[[2010年]]、[[後天性免疫不全症候群]]など「倫理上の解決手段として」と条件付きながら使用正当化の見解を示した。一方でこれは例外的な状況における限定的措置であり、教会の方針転換ではないとして、同国広報局が声明を発表している<ref>{{cite news | url = http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2776333/6496214 | title = ローマ法王のコンドーム容認は「例外的な事例に限定」、バチカン | newspaper = AFP News | date = 2010-11-22 | accessdate = 2016-10-21 }}</ref>。
 
 
日本の「[[長崎県]][[青少年保護育成条例|少年保護育成条例]]」には、[[1978年]]([[昭和]]53年)の改定以降「[[自動販売機]]により[[避妊具|避妊用品]]を販売することを業とする者は…(略)…[[長崎県知事|知事]]に届け出なければならない」(第8条)、「避妊用品を少年に販売し、または[[贈与]]しないように努めるものとする」(第9条第2項)、「常時監視できる屋内に設置し、かつ、屋外から購入できないような措置をとらなければならない」(第10条第3項)などと、コンドーム販売規制項目([[努力義務]])があり、規制を撤廃する・しないで、[[2005年]](平成17年)から、この条例を所管する[[長崎県庁]]の子供みらい課の審議会では『[[小田原評定]]』が続いていたが<ref name="diamond"/>、これらの項目は、望まない妊娠を防ぐ目的から、[[2011年]]([[平成]]23年)[[6月1日]]の改正で全面撤廃された<ref>{{PDFlink|[https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2013/07/1374124225.pdf 長崎県少年保護育成条例の一部改正概要]}}</ref>。
 
 
ただし、販売規制されていた当時の長崎県で、長崎県だけコンドームの売れ行きが悪いというデータは何処にもなく「[[長崎県警察|当局]]による指導も無かったし、そんな規制は初めて聞いたし、ましてや顧客に対してそんなこと聞けない」と大手ドラッグストア店が証言しており、長崎県庁の医療政策課では、高校生にエイズ感染予防を啓蒙する活動を行ったところ、コンドームを使う生徒が7~9%も増加したという調査結果を、2003年(平成15年)に誇らしく発表しており、条例の販売・贈与規制は、事実上有名無実化していた<ref name="diamond">{{cite news | author = 小出康成 | url = http://diamond.jp/articles/-/7651 | title = 全国で唯一の「コンドーム販売規制」長崎県の少年保護育成条例改正が紛糾 | newspaper = [[週刊ダイヤモンド]] | publisher = [[ダイヤモンド社]] | date = 2010-03-19 | accessdate = 2016-08-12 }}</ref>。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="†"|}}
 
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[ペッサリー]]
 
* [[ゴム風船]]
 
* [[指サック]]
 
* [[前貼り]]
 
 
{{Commons|Category:Condoms}}
 
 
{{性}}
 
 
{{DEFAULTSORT:こんとおむ}}
 
{{DEFAULTSORT:こんとおむ}}
 
[[Category:避妊]]
 
[[Category:避妊]]

2018/10/7/ (日) 02:14時点における版

コンドーム: Condom

避妊・性病予防のため、性交時に男性器にかぶせて用いるゴム製の用具。サック。スキン。