「インド・ルピー」の版間の差分

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'''インド・ルピー'''(India Rupee)は、[[インド]]の[[通貨]]の単位のひとつである。[[英字]]では「'''Rs'''」と、[[ISO 4217]]では「'''INR'''」と表示される。インド・ルピー通貨の発行は[[インド準備銀行]]が実施している。補助単位として「[[パイサ]](単数:Paisa、複数:Paise)」があり、1ルピー=100パイサである。[[2010年]][[7月15日]]「Rs」に代わる[[通貨記号]]として「'''₹'''([[Image:Indian Rupee symbol.svg|10px]])」の採用を決めた。
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'''インド・ルピー'''(India Rupee)
  
==歴史==
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[[インド]][[通貨]]の単位のひとつである。[[英字]]では「'''Rs'''」と、[[ISO 4217]]では「'''INR'''」と表示される。インド・ルピー通貨の発行は[[インド準備銀行]]が実施している。補助単位として「[[パイサ]](単数:Paisa、複数:Paise)」があり、1ルピー=100パイサである。[[2010年]][[7月15日]]「Rs」に代わる[[通貨記号]]として「'''₹'''([[Image:Indian Rupee symbol.svg|10px]])」の採用を決めた。
[[ファイル:Sher shah's rupee.jpg|200px|サムネイル|[[シェール・シャー]]によって発行されたルピー銀貨]]
 
インドでは、古代から[[銀貨]]が鋳造・流通されていたが、現在のルピーの基となった銀貨は、[[16世紀]]前半に[[スール朝]]を創始した[[シェール・シャー]]によって発行されたもの(銀175[[グレーン|グレイン]]=約11.34g)が最初とされている。このルピー銀貨はその後の[[ムガル帝国]]でも広く流通し、ムガル帝国などと貿易を行っていた[[イギリス東インド会社]]もルピー銀貨と等価の硬貨を発行・流通させた。
 
 
 
インドを統治することになったイギリスは、[[1835年]]に至り全インドの通貨体系を1ルピー=16アンナ=64パイサ=192パイに一本化させて新たに銀貨を発行させたものの、その後は[[銀本位制]]から[[金本位制]]への転換が進む中で価値が下落してインド経済に打撃を与えたり、また[[第一次世界大戦]]で銀地金が不足した時期には[[兌換紙幣]]を発行してこれを通貨に充てたこともあった。
 
 
 
独立後の[[1957年]]に、1ルピー=100ナヤパイサ(1964年以降はパイサ)が、現行の通貨体系となった。
 
 
 
===電子決済===
 
2016年11月8日に、ナレンドラ・モディ首相が高額紙幣の停止を発表後、銀行口座開設と携帯電話による電子決済([[ペイティーエム|Paytm]]、{{仮リンク|MobiKwik|en|MobiKwik}}、Google{{仮リンク|Tez (ソフトウェア)|en|Tez (software)}}、[[Mペサ]]、BHIM、Airtel Indiaなど)が普及した<ref>[https://jp.reuters.com/article/google-india-idJPKCN1BP0XY 米グーグルがインドで電子決済サービス、来週にも導入へ=報道]</ref><ref>[https://mainichi.jp/articles/20170505/ddm/007/030/023000c 高額紙幣廃止 「キャッシュレス」構築へ お布施も電子決済]</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.businesstoday.in/technology/reviews/bhim-app-different-from-mobile-wallets/story/246895.html|title=How is BHIM app different from mobile wallets- Business News|website=www.businesstoday.in|access-date=2017-06-07}}</ref>。
 
 
 
==ルピー記号==
 
[[Image:Indian Rupee symbol.svg|right|thumb|110px|ルピー記号]]
 
[[2009年]]3月にインド政府はルピー記号のデザイン公募を発表<ref>http://finmin.nic.in/the_ministry/dept_eco_affairs/currency_coinage/Comp_Design.pdf COMPETITION FOR DESIGN</ref>。2010年予算審議の際[[プラナブ・ムカルジー|ムカージー]]財務大臣は「新しい通貨記号はインドの文化的特徴を表すものになるだろう」と述べた。最終的に5案に絞られ、2010年7月に内閣が[[インド工科大学]]出身のデザイナー、クマル案の「₹」に決定し発表した。
 
 
 
新通貨記号は、[[デーヴァナーガリー]]文字の「र」と[[ローマ字]]の「R」の縦棒を除いたものの合成。2本の横棒が[[インドの国旗|インド国旗]]の三色の横縞を引喩するとともに、「[[=]](イコール)」記号として国内の経済格差を縮小させようとする国家目標をも示している。<ref name="Rupee Symbol">{{cite news |url =http://www.indianexpress.com/news/rupee-symbol/646761
 
|title =IIT post-graduate gives Rupee its symbol
 
|date =2010-07-15
 
|accessdate =2010-07-15
 
|publisher=Indian Express}}</ref>。
 
インド政府としては、発表後6ヶ月で国内に浸透させ、その後18ヶ月から24ヶ月で国際的にも浸透させる狙いである。
 
これまでルピーを示す記号としては、通常「Rs.」「Re.」「रू」などが使われていた。
 
 
 
なお、この新しいルピーの記号であるが、インドの伝統的な思想「[[ヴァーストゥ・シャーストラ]]」では「首をかき切る」ような形をしているとされ、これが2010年以降の[[インドの経済]]の停滞を招いていると一部で批判がある<ref>{{Cite news
 
| url = http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2881388/9033535
 
| title = ルピー安は通貨記号のせい?インド 国際ニュース
 
| newspaper = [[フランス通信社|AFP]]
 
| date = 2012-6-1
 
}}</ref>。
 
 
 
== 紙幣 ==
 
===「マハトマ・ガンディー」シリーズ===
 
[[1996年]]に発行開始され、現在流通している紙幣は「[[マハトマ・ガンディー]]」シリーズと呼ばれる。5ルピー、10ルピー、20ルピー、50ルピー、100ルピーの5種がある。17カ国語(英語とヒンディー語が表面、残りの15カ国語が裏面)で額面の記載がある。[[現金自動預け払い機|ATM]]では100ルピーが使用されていることが多い。近年、偽造防止技術が付加されており、従来の[[透かし]]などに加え、[[セキュリティー・スレッド]]、[[潜像]]、[[パールインク]]、[[マイクロ文字]]、表裏透過[[レジストレーション (印刷・映像)|レジストレーション]]、[[ユーリオン]]などが採用されている。
 
 
 
=== 無効になった高額紙幣 ===
 
[[2016年]][[11月8日]]午後8時に、[[ナレンドラ・モディ]][[インドの歴代首相|首相]]が、突如「インドに蔓延している[[汚職]]と[[脱税]]の根絶を目的」として、1,000ルピー紙幣(当時の[[為替レート]]では日本円で1,600円)と500ルピー紙幣(同日本円で800円)の流通差止を命じ、4時間後の[[11月9日]]午前0時([[日本標準時]]同3時半)以降、これら2種類の紙幣は、法定通貨としての効力を失うと、[[インド国営テレビ局]](DDTV)を通じて宣言した<ref name="AFP-01">{{cite news
 
| url = http://www.afpbb.com/articles/-/3107281
 
| title = インド、高額紙幣の流通を突如停止 腐敗対策で
 
| language = [[日本語]]
 
| newspaper = [[フランス通信社]]
 
| date = 2016-11-09
 
| accessdate = 2016-11-13
 
}}</ref>。この発表により、銀行やATMに通貨交換を求めて国民が殺到した。ただし、2016年[[12月30日]]までは、銀行や郵便局で旧紙幣(旧500ルピー紙幣・旧1000ルピー紙幣)の交換を受け付け、[[11月10日]]以降に[[インド準備銀行]]が、新たに新500ルピー紙幣・新2,000ルピー紙幣を発行するとしている<ref name="AFP-01"/>。
 
 
 
突然の『高額紙幣無効』を宣告したのは、[[脱税]]目的で[[銀行口座]]に[[預金]]せず、現金のまま自宅の貯金箱や[[金庫]](=日本で言う「[[タンス預金]]」の状態)で保有している、[[富裕層]]の隠し資産を炙り出す狙いがあり、銀行口座を介さないインドの[[地下経済]]は、推定で[[国内総生産]]の20~45%([[バンク・オブ・アメリカ]]、[[メリルリンチ]])に及ぶと試算されている<ref>{{cite news
 
| author = 黒沼勇史
 
| url = http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09332150Z01C16A1EB2000/
 
| title = インド高額2紙幣の使用禁止、230億枚無効に
 
| newspaper = [[日本経済新聞]]
 
| publisher = [[日本経済新聞社]]
 
| date = 2016-11-09
 
| accessdate = 2016-11-13
 
}}</ref>。
 
 
 
=== 使用言語 ===
 
インドでは[[インドの公用語の一覧|公用語が多数に渡るため]]、紙幣の言語には、表面に[[ヒンディー語]]・[[英語]]、裏面には、[[アッサム語]]・[[ベンガル語]]・[[グジャラート語]]・[[カンナダ語]]・[[カシミール語]]・[[コンカニ語]]・[[マラヤーラム語]]・[[マラーティー語]]・[[ネパール語]]・[[オリヤー語]]・[[パンジャーブ語]]・[[サンスクリット]]・[[タミル語]]・[[テルグ語]]・[[ウルドゥー語]]の合計「17言語の言葉」で書かれている。
 
  
 
== 為替レート ==
 
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== 関連項目 ==
 
*[[ルピー]]
 
*[[ルピー記号]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
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[[Category:ルピー]]
 
[[Category:ルピー]]

2018/10/5/ (金) 20:40時点における版

ISO 4217
コード
INR
中央銀行 インド準備銀行
 ウェブサイト www.rbi.org.in
使用
国・地域
インドの旗 インド
ジンバブエの旗 ジンバブエ
インフレ率 8.3%
 情報源 The World Factbook (2008)
補助単位
 1/100 パイサ(paisa)
通貨記号 新記号:₹  旧記号:Rs、
硬貨
 広く流通 1, 2, 5, 10ルピー
 流通は稀 5, 10, 25, 50パイサ
紙幣
 広く流通 5, 10, 20, 50, 100ルピー
 流通は稀 500, 2000ルピー
紙幣製造 インド準備銀行紙幣印刷有限会社
 ウェブサイト www.brbnmpl.co.in
硬貨鋳造 インド造幣局
 ウェブサイト www.igmint.org

インド・ルピー(India Rupee)

インド通貨の単位のひとつである。英字では「Rs」と、ISO 4217では「INR」と表示される。インド・ルピー通貨の発行はインド準備銀行が実施している。補助単位として「パイサ(単数:Paisa、複数:Paise)」があり、1ルピー=100パイサである。2010年7月15日「Rs」に代わる通貨記号として「10px)」の採用を決めた。

為替レート

対ドル 対円
対ドル
対円
現在のINRの為替レート
Google Finance: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD
Yahoo! Finance: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD
XE: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD
OANDA: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD
fxtop.com: AUD CAD CHF EUR GBP HKD JPY USD

脚注


外部リンク



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