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キク(菊)
キク科の多年草で,観賞用に昔から広く栽培される。キクという名は一般にキク属のものの総称であるが,植物学上は上記の種をさす。現在栽培されているものはすべてこの種からつくられた品種である。秋に茎の上部で分枝し,頭状花序をつける。普通その周辺部には雌性の舌状花が,また中心には両性の管状花がある。頭状花の大きさ,形,色,また舌状花の占める割合などは品種により多種多様である。栽培ギクの起源については定説がないが,野生種から直接出たのではなく雑種起源と考えられる。また外国でつくられた品種は一般に洋ギクと呼ばれ,ほかに同属の別種としてマーガレットC. frutescensやシャスターデージー C. burbankiiなどがある。