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− | {{Otheruses}}
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− | '''ラビ'''(<small>[[英語]]・[[ラテン語]]</small> rabbi, <small>[[ドイツ語]]</small> Rabbi, <small>[[ギリシア語]]</small> rhabbi, <small>[[アラム語]]</small> rabbin<small>([[複数形]])</small>, <small>[[ヘブライ語]]</small> rabbi / <small>'''[[セファルディム|セファルディ]]・[[ミズラヒム|ミズラヒ]]圏'''</small> chakham, <small>[[イディッシュ語]]</small> [[w:rebbe|rebbe]])とは、[[ユダヤ教]]に於いての宗教的指導者であり、[[学者]]でもあるような存在。
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− | 複数形は''ラッビーイーム''。
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− | 英語圏(主に米国)ではラバイと発音する(Ra-Byのような発音になる)
| + | '''ラビ'''(<small>[[英語]]・[[ラテン語]]</small> rabbi, <small>[[ドイツ語]]</small> Rabbi, <small>[[ギリシア語]]</small> rhabbi, <small>[[アラム語]]</small> rabbin<small>([[複数形]])</small>, <small>[[ヘブライ語]]</small> rabbi / <small>'''[[セファルディム|セファルディ]]・[[ミズラヒム|ミズラヒ]]圏'''</small> chakham, <small>[[イディッシュ語]]</small> [[w:rebbe|rebbe]]) |
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− | [[ヘブライ語]]''ラッビー'' rabbi とはラブ rabh「'''師'''」の派生語であり、「わが師」という形である。[[イツハク・ラビン]]やラビノヴィチ Rabinowicz というような[[姓]]にある「''ラッビーン''」は[[アラム語]]の複数形である。
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− | また、アラム語''ラッバーン'' rabban「チーフ・ラビ」は、サンヘドリン長に与えられた、ラビよりも上の称号である。
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− | <table border=1>
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− | <tr><th>ヘブライ語</td></tr>
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− | <tr><th>/</td><td>ラブ</td><td>私の</td><td>我々の</td></tr>
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− | <th>/</td><td>rabh</td><td>rabbī</td><td>rabbēnū</td></tr>
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− | <td>複数形</td><td>rabbānīm</td><td>rabbī’īm</td><td></td></tr>
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− | <tr><th>アラム語</td></tr>
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− | <tr><th>/</td><td>ラブ</td><td>私の</td><td>我々の</td></tr>
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− | <th>/</td><td>rabh</td><td></td><td>rabbān</td></tr>
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− | <td>複数形</td><td>rabbīn</td><td></td><td></td></tr>
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− | </table>
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− | ラビを呼ぶときは「ラビ・○○」というように[[姓]]の前にラビを付けて敬意を表す。
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− | 「''ラッベーヌー''」となると「我々のラブ(師)」で、特にラッベーヌーという場合は[[モーセ]]などをさす。
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− | アラム語の対応形が「''[[ラッバーン]]''、''[[ラバン]]''」で、古代の[[サンヘドリン]]長のことである。
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− | [[ラディーノ語]]の''[[ハハム]]'' chakham は[[アラビア語]]の[[ハキーム]]に対応し、[[イスラム]]圏での学者や[[医者]]もやはり「'''[[賢者]]'''」と呼ばれた。なお、アラビア語で[[ハーキム]]となると[[知事]]を意味する。
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− | == 歴史 ==
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− | *[[律法]]学者。特に[[1世紀|1]]~[[6世紀]]頃にかけて[[タルムード]]の編纂・執筆に貢献した学者をいう。この場合は[[英語]]では最初の'''r'''を[[大文字]]で書くことがある。
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− | *ユダヤ教指導者としての[[知識]]と訓練があり、その職を任された者。歴史的には[[シナゴーグ]]の指導者であり、[[ユダヤ人コミュニティー]]の指導者ともなった。
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− | ラビは宗教的指導者ではあるが、昨今ニュースなどで「ユダヤ教の宗教的指導者の…」と言われているように中央集権的な強い政治的影響力を持つわけではなく、地域で行われる宗教的な行事をとり仕切るなど、どちらかといえば日本の神社の[[神主]]や寺の[[住職]]に近い。
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− | また[[旧約聖書]]の研究をするなど、中世キリスト教の[[神学者]]にも似ている。
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− | 古代から中世はラビは他の生業を持つものとされていたが、16世紀以降、ラビの専門的な職業化が進む。これは、キリスト教などの影響もある。
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− | == チーフ・ラビ ==
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− | '''チーフ・ラビ'''('''[[:en:Chief Rabbi|Chief Rabbi]]''', [[:de:Landesrabbiner|Landesrabbiner]])とは、ある[[地域]](多くは[[国]])での宗教上の代表者のことである。
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− | == 女性のラビ ==
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− | [[1930年代]]、[[ベルリン]]の[[改革派 (ユダヤ教)|改革派]]ラビ養成学校が、一人の女性にラビの資格を与えたが、ナチスによって虐殺された。
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− | 1960年代、[[フェミニズム]]の発展とともに[[再建派 (ユダヤ教)|再建派]]、次に改革派において女性にラビの資格を授与するという要求が起こった。
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− | * 1972年 - アメリカの改革派が、最初にラビ資格を与える
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− | * 1975年 - イギリスの改革派がラビ資格を与える
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− | * 1985年 - アメリカの[[保守派 (ユダヤ教)|保守派]]がラビ資格を与える
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− | [[正統派 (ユダヤ教)|正統派]]でもこの議論がなされている。
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− | === 関連:女性のユダヤ教指導者、学者 ===
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− | * [[ハーメルンのグリュッケル]]
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− | * [[サラ・バス・トヴィム]]
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− | * [[フェミニスト神学]]
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− | * [[ユダヤ人女性の一覧]]
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− | == その他雑学 ==
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− | * [[ニューヨーク・メッツ]]で活躍した[[モージズ・ソロモン]] [[:en:Moe Solomon|Moses "Moe" Hirsch Solomon]] 選手([[1900年]]-[[1966年]])のあだ名は、「強打のラビ Rabbi of Swat」であった。
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− | == 関連項目 ==
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− | * [[ユダヤ教史関連人物の一覧]]
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− | * '''[[:en:List of Rabbis|List of Rabbis]]'''(ラビの一覧)
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− | * [[ハリイ・ケメルマン]]『[[金曜日ラビは寝坊した]]』(ラビを探偵役にした[[ミステリ]]。ユダヤ教徒の風俗もよく伝えている)
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− | * [[ラブ]] rabh、pl. ''ラッバーニーム''(ヘブライ語、アラム語)
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− | ** cf.''ラブ'' [[:en:rab|rab]]([[アラビア語]])
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− | ** [[ラッバーン]](''ラッベーヌー''に対応するアラム語、我々のラブ)
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− | * [[ナーシー]]
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− | * [[ズーグ]] <span lang="he">[[:he:תקופת הזוגות|תקופת הזוגות]]</span>, [[:en:zug|zugh]]
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− | * [[ハザル]] chaza"l
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− | ** [[ハーハーム]]、[[ハハーミーム]]:[[ミシュナー]]、[[タルムード]]を編纂した「賢者」
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− | *** [[タンナー]]、[[タナイーム]] <span lang="he">תַּנָּאִים</span> tannā’, tannā’īm
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− | *** [[アモライーム]] <span lang="he">אָמוֹרָאִים</span> ’āmôrā’īm
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− | ** [[サボライーム]] <span lang="he">סָבוֹרָאִים</span> sābhôrā’īm
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− | ** [[ガーオーン]]、[[ゲオーニーム]] <span lang="he">גָּאוֹן, גְּאוֹנִים</span> gā’ôn, gə’ônīm ←→ [[レーシュ・ガルーター]]
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− | * [[リショニーム]] <span lang="he">רִאשׁוֹנִים</span> ri’šônīm
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− | * [[アハロニーム]] <span lang="he">אַחֲרוֹנִים</span> ’achărônīm
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− | * [[マッギード]] [[:en:maggid|maggidh]]
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− | * [[ツァッディーク]]
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− | ** [[レベ]]([[レッベ]]) [[:en:rebbe|rebbe]]:町のラビでもあるが、世界的にも大きな指導力を持つ[[ハシディズム]]の世襲ラビ
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− | * [[ローシュ・イェシーバー]]:[[イェシーバー]]学長
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− | * [[首席ラビ]](主席、首長) [[:en:Chief rabbi|Chief rabbi]], Landesrabbiner
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− | * [[ラビ・ユダヤ教]](ラビ的ユダヤ教)
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− | * [[:en:Scibe|Scibe]]
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− | * [[タルミード=ハーハーム]]
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| + | ラバイともいう。元来はヘブライ語のラブ (偉大な) という言葉から出ているが,聖書では「僕」に対する「主」ないし「師」の意味で用いられる。[[タルムード]]の時代までは,聖書と口伝律法の解説者で平信徒であった。中世になってラビは,教師,説教者という性格をもつようになる。現代では一般に,ユダヤ教神学校で教育を受けた教師で,典礼上の事柄を判定し,祭式を司り,説教を行う者をさす。 |
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| [[Category:ラビ|!らび]] | | [[Category:ラビ|!らび]] |