「ツングース語族」の版間の差分
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ツングース語族 | |
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話される地域: | シベリア, 満州 |
言語系統: | 世界の基本となる語族の一つ。 |
下位言語: |
北ツングース語群
南ツングース語群
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ISO 639-5: | tuw |
ツングース諸語の分布図。緑は北部ツングース諸語、赤は南部ツングース諸語南部満州語群、青は南部ツングース諸語満州語群 |
ツングース語族(-ごぞく)は世界の基本となる語族の一つ。シベリア東部・沿海地方、樺太の一部、満州(中国東北部)に住むツングース系諸民族の言語である。
言語類型論的には膠着語であり、複雑な格システム(多くの言語に格の一致がある)や時制・相の区別が発達した言語が多く、所有接辞も用いられる。また母音調和が顕著であり、語頭にRが立たない傾向がある。これらはチュルク語族・モンゴル語族と共通する部分が多いため、合わせてアルタイ語族とも呼ばれてきた。しかしこれらの間には基礎語彙の音韻対応がほとんど見られないことから、語族とは証明されていない。将来的に「アルタイ語族」が成立すると証明されれば、ツングース語派と呼ばれるようになるが、未だアルタイ語族は立証されていないため、ツングース語族が正しい。しかしこのような経緯から単にツングース諸語(-しょご)と呼ばれることが多い。
満州語は清の支配階級の出身言語として文字(満州文字)で書かれ多くの記録が残されたが、その他の言語については最近まで文字記録に乏しかった。
構成
- 北部ツングース語群
- 南部ツングース語群
参考文献
- 風間伸次郎 「ロシアのツングース諸語」『国立民族学博物館調査報告』vol.39、181-211頁、2003年。
- 津曲敏郎 「中国のツングース諸語」『国立民族学博物館調査報告』vol.39、213-222頁、2003年。