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2018/10/8/ (月) 19:12時点における版
ツバキ(椿、海柘榴)[1]またはヤブツバキ[2](藪椿、学名: Camellia japonica)
北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生するヤブツバキ C. japonica var. japonicaから改良された園芸品種の総称で,古くから広く各地の庭園に栽植され,明治以降は欧米でも多くの品種がつくられている。母種のヤブツバキは高さ 10mに達する高木となる。葉は互生し,楕円形で両端がとがり,細かい鋸歯があって質厚く,表面に光沢がある。春,枝先に無柄の大きい赤い花を開く。花冠は深く5裂し,多数のおしべは花糸の基部で合着し,単体おしべとなる。花の底部に蜜を分泌し,メジロがこれを吸い受粉の媒介をするので,鳥媒花の例とされる。球形の 蒴果は堅く,成熟すると3つに開裂する。種子から椿油をとる。材は堅く緻密で,農工具の柄,ろくろ細工,印材などに用いられ,また良好な薪炭材である。園芸品種は花が大型で,花の色,斑紋,咲き方,一重,八重,葉の形などにさまざまなものがある。日本海側の山地には近縁の別種ユキツバキ
C. rusticanaがあり,背丈が低く花はほぼ平開して,単体おしべの筒も浅い。この種をもととした園芸品種もある。