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中之条町(なかのじょうまち)は、群馬県北西部、吾妻郡にある町。吾妻郡の行政・経済・文化の中心地。郡内で最大の人口を有する。
Contents
地理
1000mを超える山々が広く分布し、山地が広い面積を占める。 四万川が町の西部を北から南に流れ、吾妻川に合流する。吾妻川は南部を西から東へ流れている。 中之条の市街地は吾妻川北岸の河岸段丘に形成されている。
気候
太平洋側気候と中央高地式気候の特徴を併せ持つ。ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候に分類されるが、夏季に比べ冬季の降水量は非常に少なく乾燥する。
中之条(1981-2010)の気候資料 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 18.5(65.3) | 22.6(72.7) | 25.1(77.2) | 30.5(86.9) | 34.0(93.2) | 35.9(96.6) | 37.3(99.1) | 37.2(99) | 37.5(99.5) | 31.8(89.2) | 24.9(76.8) | 21.3(70.3) | 37.5(99.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 6.8(44.2) | 7.3(45.1) | 10.8(51.4) | 17.2(63) | 22.0(71.6) | 24.9(76.8) | 28.6(83.5) | 30.2(86.4) | 25.5(77.9) | 19.9(67.8) | 14.7(58.5) | 9.8(49.6) | 18.2(64.8) |
日平均気温 °C (°F) | 0.2(32.4) | 0.9(33.6) | 4.3(39.7) | 10.5(50.9) | 15.5(59.9) | 19.5(67.1) | 23.2(73.8) | 24.4(75.9) | 20.1(68.2) | 13.6(56.5) | 7.5(45.5) | 2.6(36.7) | 11.9(53.4) |
平均最低気温 °C (°F) | -5.0(23) | -4.5(23.9) | -1.3(29.7) | 4.0(39.2) | 9.4(48.9) | 14.9(58.8) | 19.1(66.4) | 20.3(68.5) | 16.2(61.2) | 8.8(47.8) | 2.1(35.8) | -2.6(27.3) | 6.8(44.2) |
最低気温記録 °C (°F) | -11.9(10.6) | -12.5(9.5) | -12.1(10.2) | -6.4(20.5) | -0.7(30.7) | 5.2(41.4) | 11.8(53.2) | 10.8(51.4) | 5.3(41.5) | -1.8(28.8) | -5.7(21.7) | -10.0(14) | -12.5(9.5) |
降水量 mm (inches) | 30.9(1.217) | 37.7(1.484) | 66.2(2.606) | 83.2(3.276) | 112.3(4.421) | 159.0(6.26) | 184.9(7.28) | 215.2(8.472) | 213.0(8.386) | 111.6(4.394) | 51.4(2.024) | 28.3(1.114) | 1,290.8(50.819) |
日照時間 | 161.6 | 156.5 | 173.2 | 171.8 | 164.3 | 129.3 | 132.0 | 147.2 | 107.5 | 128.8 | 144.4 | 158.9 | 1,765.9 |
出典#1: 気象庁[1] | |||||||||||||
出典#2: 気象庁[2] |
隣接自治体
人口
中之条町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
歴史
町域の変遷
明治5年(1872年)、廃藩置県によって、群馬県が誕生すると、今の中之条町はその第二十大区に編入され、かつ、4小区に分けられた。明治11年(1878年)に大小区制が廃され、郡区町村制に移行すると、現在の中之条町役場の隣に吾妻郡役所が置かれ、小区の役割は町村連合による戸長役場に受け継がれた。当初中之条の旧4小区には9つの戸長役場があったが、明治17年(1884年)の再編成の際に5つとなった。この再編が明治22年(1889年)の新町村発足の基礎となり、中之条町、伊勢町、西中之条村、青山村、市城村が合併し中之条町が誕生した。
昭和28年(1953年)、町村合併促進法が施行され、群馬県は各市町村に合併計画試案を通達した。そのうち、中之条町ブロックは中之条町、沢田村、伊参村、名久田村、高山村の5町村合併案であった。その後の合併推進協議会の結果、高山村の離脱が決定。昭和30年(1955年)4月1日、中之条町、沢田村、伊参村、名久田村の4町村が合併し、新中之条町が誕生した。
この合併に関しては、商工会や地元有志による7町村(5町村+太田村、東村)、10町村(7町村+原町、岩島村、坂上村)の大合併構想も存在したが、意見の集約を仕切れなかったことや、動き出すのが遅かったなどの理由で実現しなかった。
行政
- 町長:伊能正夫
歴代町長
- 旧中之条町
- 初代 根岸善作
- 2代 田中甚平
- 3代 桑原竹治郎
- 4代 木暮茂八郎
- 5代 田村喜八
- 6代 柳田阿三郎(第1期)
- 7代 山田金伝次
- 8代 蟻川七郎次
- 9代 町田儀平(大正2年(1913年)2月 - )
- 10代 町田歸一(大正3年(1914年)1月 - )
- 11代 中沢祥平(大正4年(1915年)12月 - )
- 12代 柳田阿三郎(第2期、大正6年(1917年)1月 - )
- 13代 田村喜八(第2期、大正10年(1921年)1月 - )
- 14代 町田崇山(第1・2期、大正14年(1924年)1月 - )
- 15代 小板橋菱三郎(昭和5年(1930年)1月 - )
- 16代 伊能八平(第1・2期、昭和6年(1931年)3月 - )
- 17代 剣持真平(昭和11年(1936年)5月 - )
- 18代 桑原雄一郎(昭和14年(1939年)5月 - )
- 19代 町田崇山(第3期、昭和15年(1940年)5月 - )
- 20代 蟻川潔(昭和17年(1942年)6月 - )
- 21代 木暮壽雄(昭和19年(1944年)11月 - )
- 22代 小池遵正(昭和21年(1946年)10月 - )
- 23代 福田豊三郎(昭和26年(1951年)4月 - )
- 新中之条町
- 初代 伊能八平(第3期、昭和30年(1955年)4月 - )
- 2代 町田浩蔵(第1・2期、昭和35年(1960年)1月 - )
- 3代 福島真一(第1 - 4期、昭和43年(1968年)1月 - )
- 4代 宮崎太一郎(第1 - 3期、昭和59年(1984年)1月 - )
- 5代 小渕光平(第1・2期、平成8年(1996年)1月 - )
- 6代 入内島道隆(第1・2期、平成16年(2004年)1月 - )
- 7代 折田謙一郎(平成24年(2012年)1月 - )
- 8代 伊能正夫(平成26年(2014年)12月 - )
警察
- 吾妻警察署
消防
- 吾妻広域消防本部 東部消防署
- 中之条分署(吾妻郡中之条町伊勢町564-1)
都市提携
経済
農業
基本的には山間の小規模農業である。
かつてJA沢田の沢田の漬物とあがしし君(地元で獲れたイノシシの加工肉)と薬王園(閉園)のメグスリの木を中心に観光の目玉として売り出されていたが、現在は販売されていない。
商業
駅前商店街はかつては賑わいをみせていたが、保守的に過ぎた商工会と後継者不足、東吾妻町原町の積極的な商業誘致活動により寂れつつある。夜景は美しい。
入内島町長に変わり、駅南にバイパス道路が完成したのを期に誘致活動や広報活動、路面整備を行い賑わいを取り戻そうとしている。
四万温泉街、沢渡温泉街はともに観光街としてそれなりの賑わいをみせている。 四万温泉街は往路の歩道不足及び駐車場不足に対応するため工事が行われている。沢渡温泉街は近隣の温泉街と比較して知名度が低いことがネックとなっている(草津温泉、四万温泉、万座温泉など近隣の知名度が高すぎることもあるが)。
教育
教育施設として高等学校2校、中学校3校、小学校2校が所在する。
中之条高校は、前身の中之条農業学校時代は群馬県の農業教育の中心であった。農業科では春先には苗の即売を行い、夏から秋にかけては敷地内で収穫した野菜を近隣住民に行商している。
中学校は、中之条中学校と六合中学校、白根開善学校中等部があり、中之条中学校は中学駅伝の名門として知られ、全国大会での優勝経験もある。学校目標は、自主自立である。
- 高等学校
- 中学校
- 中之条町立中之条中学校
- 中之条町立西中学校(平成26年度より中之条中学校へ統合され、廃校となった。)
- 中之条町立六合中学校
- 白根開善学校中等部
- 小学校
- 中之条町立中之条小学校
- 中之条町立沢田小学校 - 旧第二小学校と旧第三小学校の統合により沢田小学校となる。(平成27年度に中之条小学校へ統合され廃校)
- 中之条町立伊参小学校(平成25年度に中之条小学校へ統合され廃校)
- 中之条町立名久田小学校(平成27年度に中之条小学校へ統合され廃校)
- 中之条町立六合小学校
交通
鉄道
バス
- 関越交通
- 中之条町営バス (長野原草津口駅~花敷温泉~野反湖)
- たかやまバス (原町ベイシア~中之条駅~中山本宿)
- 高速バス上州ゆめぐり号(新宿駅~中之条駅入口・草津温泉)(JRバス関東が運行)
- 高速バス四万温泉号(東雲車庫・東京駅八重洲口~四万温泉)(関越交通が運行)
道路
- 国道
- 主要地方道
- その他の県道
観光
名所・旧跡
- 四万温泉(国民保養温泉地)
- 沢渡温泉
- 中之条町歴史民族資料館
- 花の駅 美野原
- 離山句碑公園
- 中之条ダム(四万湖)
- 四万川ダム(奥四万湖)
- 蝦蟆渓谷
- 四万の甌穴
- 野反ダム(野反湖)
- 尻焼温泉
- 花敷温泉
- 六合赤岩(重要伝統的建造物群保存地区)
- 芳ヶ平湿地群(ラムサール条約湿地、2015年5月29日登録)
祭事・催事
出身著名人
- 小渕恵三(第84代内閣総理大臣、官房長官、総務庁長官、自民党幹事長)
- 小渕優子(衆議院議員・本籍のみ)
- (初代)小渕光平(衆議院議員・光山社創業者)
- (2代目)小渕光平(中之条町長)
- 小渕岩太郎(実業家)
- 伊能芳雄(群馬県知事、官選長野県知事、参議院議員)
- 村杉蝉之介(俳優)
- 堀川とんこう(映画監督)
- 玉風福太郎(昭和期の大相撲力士、元十両)
- 小池善吉(歴史学者)
- 三遊亭左圓馬(落語家)
- 割田康彦(作曲家)
- 田村吉康 - (画家、漫画家、イラストレーター) (月刊少年ジャンプでのマンガ連載や個展活動など)
- 関太(お笑い芸人、タイムマシーン3号)
中之条町★公式イメージソング『なかのじょうのうた』
中之条町出身の音楽プロデューサー・作曲家の割田康彦が同町からの依頼を受け、2011年5月「なかのじょうのうた」を作詞・作曲した。同年8月2日、歌手Ryu Mihoによる「Nostalgic Flavor Version」「Bossa Nova Flavor Version」を都内スタジオにて録音、同年8月20日に中之条ビエンナーレ2011前夜祭「夜光市」にて発表した。同年12月10日、中之条ツインプラザにて「中之条町民全世代による即席合唱団(有志152名)」による「 THE VOECES of NAKANOJO Version」を録音した。
2012年3月20日、全7バージョンを収録したCD『なかのじょうのうた』が発売された。中之条町の全戸にCD1枚ずつを配布(中之条町役場・つむじにて1枚500円で販売開始)。日本で最もオシャレな「町の歌」として、新聞やインターネット等で話題となる。
『なかのじょうのうた』プロモーション映像
- 映像01『なかのじょうのうた』Nostalgic Flavor(望郷篇)
- 映像02『なかのじょうのうた』Bossa Nova Flavor(ドライヴウェイ篇)
- 映像03『なかのじょうのうた』中之条町民全世代による即席合唱団(ドキュメント映像)
脚注
- ↑ “中之条 1981-2010年”. 気象庁. . 2017-8-20閲覧.
- ↑ “中之条 観測史上1~10位の値”. 気象庁. . 2017-8-20閲覧.
関連項目
外部リンク