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{{otheruses|貝|その他の用法|あさり}}
 
{{生物分類表
 
|名称=アサリ
 
|色 = 動物界
 
|画像=[[画像:Ruditapes philippinarum.jpg|250px]]
 
|画像キャプション=アサリの(左側の)貝殻
 
|界=[[動物界]] {{sname||Animalia}}
 
|門=[[軟体動物門]] {{sname||Mollusca}}
 
|綱=[[二枚貝綱]] {{sname||Bivalvia}}
 
|科=[[マルスダレガイ科]] {{sname||Veneridae}}
 
|亜科=[[アサリ亜科]] {{sname||Veneridae|Tapetinae}}
 
|属=[[アサリ属]] {{snamei||Ruditapes}}
 
|種='''アサリ''' {{snamei||Venerupis philippinarum|R. philippinarum}}
 
|学名={{snamei||Ruditapes philippinarum}} {{AU|({{AUY|{{AU|A.Adams}} & [[:en:Lovell Augustus Reeve|Reeve]]|1850}})}}
 
|和名=アサリ
 
|英名={{snamei||Manila clam|Japanese littleneck clam}}<br/>{{snamei||Manila clam|Japanese cockle}}<br/>{{snamei||Manila clam}}
 
}}
 
  
{{栄養価 | name=二枚貝混合(Mollusks, clam, mixed species, raw)| water =78.98 g| kJ =360| protein =14.67 g| fat =0.96 g| carbs =3.57 g| fiber =0 g| sugars =0 g| calcium_mg =39| iron_mg =1.62| magnesium_mg =19| phosphorus_mg =198| potassium_mg =46| zinc_mg =0.51| manganese_mg =0.085| selenium_μg =30.6| vitC_mg =0| thiamin_mg =0.015| riboflavin_mg =0.04| niacin_mg =0.35| pantothenic_mg =0.148| vitB6_mg=0.01| folate_ug =5| choline_mg =65| vitB12_ug =11.28| vitA_ug =90| betacarotene_ug =0| lutein_ug =0| vitE_mg =0.68| vitD_iu =1| vitK_ug =0.2| satfat =0.187 g| monofat =0.12 g| polyfat =0.192 g| opt2n = [[コレステロール]]| opt2v = 30 mg| tryptophan =0.205 g| threonine =0.7 g| isoleucine =0.693 g| leucine =1.2 g| lysine =1.123 g| methionine =0.423 g| cystine =0.175 g| phenylalanine =0.56 g| tyrosine =0.597 g| valine =0.743 g| arginine =1.21 g| histidine =0.3 g| alanine =0.885 g| aspartic acid =1.608 g| glutamic acid =2.248 g| glycine =0.64 g| proline =0.5 g| serine =0.69 g| right=1 | source_usda=1 }}
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'''アサリ'''('''浅蜊'''、'''蛤仔'''、'''鯏'''、{{lang-en-short|[[w:Manila clam|Japanese littleneck]], [[w:Manila clam|Manila clam]]}}、[[学名]]: {{snamei||Ruditapes philippinarum}}
  
'''アサリ'''('''浅蜊'''、'''蛤仔'''、'''鯏'''、{{lang-en-short|[[w:Manila clam|Japanese littleneck]], [[w:Manila clam|Manila clam]]}}、[[学名]]: {{snamei||Ruditapes philippinarum}})は、[[異歯亜綱]][[マルスダレガイ上科]] [[マルスダレガイ科]]に属する[[二枚貝]]の一種<ref name=chem>{{Cite book|和書|author=岡田稔|editor=化学大辞典編集委員会(編)|title=化学大辞典|volume=1|pages=56頁|edition=縮刷版第26版|publisher=共立|year=1981|month=10}}</ref>。食用として重要な貝の一つである。季語は「三春」。
+
[[異歯亜綱]][[マルスダレガイ上科]] [[マルスダレガイ科]]に属する[[二枚貝]]の一種<ref name=chem>{{Cite book|和書|author=岡田稔|editor=化学大辞典編集委員会(編)|title=化学大辞典|volume=1|pages=56頁|edition=縮刷版第26版|publisher=共立|year=1981|month=10}}</ref>。
 
 
広義には[[アサリ属]]に属する二枚貝の総称で、日本でもアサリ以外に[[ヒメアサリ]](学名: {{snamei|zh|杂色蛤仔|Ruditapes variegata}})もアサリと呼ぶ場合が多い。
 
 
 
== 形態 ==
 
最大殻長6cmほどになる二枚貝。貝殻の模様は横しまや様々な[[幾何学模様]]など非常に変異に富み、色も黒無地、白黒、白茶、茶色無地、青無地、青白など多様で、同じ模様をした個体はいないほどである。ただし[[北海道]]の個体は大型で、貝殻には目立った模様がなく、一様に黄褐色がかった色をしている。<!--海岸に近い場所に棲む個体は水管の先端にヒゲを持つ。-->
 
 
 
[[日本]]、[[朝鮮半島]]、[[台湾]]、[[フィリピン]]まで広く分布する。[[地中海]]([[アドリア海]]と[[ティレニア海]])、[[フランス]]([[ブルターニュ半島|ブルターニュ地方]])、[[ハワイ諸島]]、[[北アメリカ]]の[[太平洋]]岸に移入されている。汽水状態を好み、成貝は[[海岸]]の潮間帯から干潮線下10mほどまでの、浅くて塩分の薄い砂あるいは砂泥底に分布する。
 
 
 
底質の選好は、稚貝は底質の泥率8%〜30%、成貝は砂質か泥質20〜30%、水中の有機物量の目安となる[[強熱減量]]6〜12%・[[化学的酸素要求量|COD]]15〜45が目安とされている。稚貝は泥分の少ない底質を好む。
 
 
 
== 生態 ==
 
産卵によって増え、冬を除く通年産卵をするが、産卵時期は[[春]]・[[秋]]が一般的である。産卵条件として親貝が10ヶ月以上で、水温が春は19℃から24℃、秋は23℃から15℃程度で、かつ20mm〜25mm以上の大きさ、そして肥満度が重要。通常産卵と環境の変化に伴う産卵があり、雄が水中に[[精子]]を放出することによって雌が受精する。受精卵は10時間ほどで孵化し、浮遊幼生となり、1日目(トロコフォア)2日目(D状期0.1mm)、アンボ期、フルグロウン期0.2mmを経て2〜4週間で着底する。着底直後の稚貝は足糸を分泌して砂礫等に付着し、成長とともに足糸は退化する。その後、着底初期稚貝(0.25mm) 1〜1.5ヶ月稚貝(1mm) 4〜6ヶ月稚貝(10〜20mm) 8ヶ月〜1年貝(25〜30mm)、成貝1〜2年以上(35〜40mm以上)と成長していくが、成貝の大きさはすむ場所により大きく違いが出る。着底場所は地盤高が大潮干潮線から0.6〜0.9m、流れが穏やかで渦流の生じやすい、干出時間が2時間以内の砂あるいは砂泥層が多く、着底してからの移動距離は小さく数m程度。また、浮遊幼生が植物プランクトンを餌にするのに対し、稚貝・成貝は[[珪藻]]類・[[デトリタス]](有機懸濁物)等を餌としている。一般的に岸寄りでは餌不足のため、貝が団子状になり丸く貝殻も厚く、沖側では薄く平べったくなり成長も早くなる。したがって、沖側の個体は貝殻が薄くなり割れやすくなるが、其の分肥満度も増し味も良好である。
 
 
 
== 食材 ==
 
[[File:Miso soup of Japanese littleneck clam(asari) 2014.jpg|thumb|アサリの味噌汁。]]
 
日本では古くから食用とされ、[[貝塚]]などから数多くの貝殻が出土する。
 
 
 
現在では、[[潮汁]]・[[蒸す|酒蒸し]]・[[味噌汁]]や[[和え物]]、[[しぐれ煮]]とするほか、[[ヴォンゴレ|ヴォンゴレスパゲッティ]]や[[クラムチャウダー]]の具などにも用いる。[[ビタミンB1]]を破壊する[[酵素]]である[[アノイリナーゼ]]を含むため、生食には向かないとの見方もあるが、伝統的に[[ポルトガル]]や[[チリ]]などでは生で賞味されている<ref>21世紀研究会・編『食の世界地図』281頁 文藝春秋社。</ref>。
 
 
 
貝殻の色が白黒、水色、茶色、紫色など模様や色がはっきりしているものや、前述した様に、沖側に棲息する、薄く平べったいものが美味とされる。また、秋〜早春のアサリは身が痩せ、品質が落ちる他、泥地に棲息する全体として黒っぽいものも、味が落ちるとされる。
 
 
 
着底後はほとんど移動しないという生態のため[[貝毒]]が蓄積されていることがあり、[[浜名湖アサリ貝毒事件]]のようにアサリの貝毒による集団食中毒事件も起こっている<ref name=chem/>。
 
 
 
=== 砂出し・砂抜き ===
 
アサリを「殻ごと」調理する前には下拵えとして砂出し・砂抜きをする必要がある。以下は、「殻ごと」調理する場合の方法である。剥き身で調理する場合は表面を水洗いするだけでよい。
 
 
 
効率的に砂出し・砂抜きをするためには[[海水]]を利用することが一番であるが、海水でなくとも真水(水道水)と食塩とによって作った濃度3.0% - 3.5%程度の塩水を利用しても容易に砂出しすることが可能である。また、ザルを利用するとアサリが吐き出した[[砂]]を再び吸い込むことがない。必要な時間は、一般的に夏場は2-3時間、冬場は8-12時間程度を要する。50℃前後の湯に漬けることで短時間(15分間程度)で砂出しすることが可能といわれている。また塩水にブドウ糖を加える(一般家庭で砂出しする場合は塩水に[[蜂蜜]]を一滴程度)と旨味成分のコハク酸が増加するという報告がある。
 
 
 
=== 保存 ===
 
保存が必要な場合には、数日間ならば[[冷蔵庫]]で保存し、長期間ならば殻付のまま冷凍保存するとよい。冷凍保存したものを[[解凍 (食品)|解凍]]する際は、[[電子レンジ]]や煮沸などで手早く加熱することによって解凍する。
 
 
 
== 水質浄化 ==
 
アサリは[[濾過摂食|濾過摂食者]]であるため、水質浄化機能が期待できる。成貝の濾水量はおおよそ、1個体で10L/日と多く、水質浄化と漁獲回復の双方を狙った干潟再生事業も少なくない。
 
 
 
== アサリの現状 ==
 
日本においては[[三河湾]]が一大産地となっており、愛知県は2004年より漁獲量日本一となっている<ref>[https://digital.asahi.com/articles/ASL595D0VL59OIPE01V.html?rm=238 朝日新聞2018年5月15日]</ref>。
 
1960年代は全国で年間約10万トンの漁獲量があったが、1980年代の14万トンを頂点として減少し1994年には5万トン、2009年には2万トン以下まで減少した。減少の原因は「乱獲」や「生息域の埋め立て」などの他に、富栄養化や水質汚染に伴う環境悪化([[青潮]])、[[ナルトビエイ]]や[[ツメタガイ]]などによる食害、輸入稚貝を原因とする「パーキンサス原虫」の感染に伴う繁殖力の低下などの可能性が指摘されている<ref>{{Cite journal|和書|author=松川康夫 |author2=張成年 |author3=片山知史 |author4=神尾光一郎 |title=我が国のアサリ漁獲量激減の要因について |date=2008-03-15 |publisher=公益社団法人日本水産学会 |journal=日本水産学会誌 |volume=74 |number=2 |naid=110006644789 |doi=10.2331/suisan.74.137 |pages=137-143 |ref=harv}}</ref><ref>関口秀夫、石井亮、「有明海の環境異変 : 有明海のアサリ漁獲量激減の原因について」 海の研究 12(1), 21-36, 2003-01-05, {{naid|110003368785}}</ref>。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center;width:30%"
 
|+ 平成26年(2014)漁業・養殖業生産統計 アサリ漁獲量推移<ref>[http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001141864 平成26年漁業・養殖業生産統計]</ref>
 
|-
 
! 年 !! 漁獲量 (単位=t)
 
|-
 
| 2004 || 28,876
 
|-
 
| 2005 || 26,727
 
|-
 
| 2006 || 27,744
 
|-
 
| 2007 || 25,550
 
|-
 
| 2008 || 24,279
 
|-
 
| 2009 || 18,065
 
|-
 
| 2010 || 14,671
 
|-
 
| 2011 || 17,322
 
|-
 
| 2012 || 15,483
 
|-
 
| 2013 || 12,773
 
|-
 
| 2014 || 13,730
 
|}
 
 
 
北海道など限られた水域を除く多くの産地で自然個体群の再生産が急速に悪化し、前述のとおり漁獲量が激減してきている。[[2001年]]にはそのことに危機感を抱く水産学者や海洋生物学者らによって、日本ベントス学会全国大会(函館市・北海道大学水産学部)にて「今、アサリが危ない」とのシンポジウムも開かれるに至った。アサリ漁場の回復のため、人工[[干潟]]の造成や、客土、覆砂事業、貧酸素水塊対策なども行われている。
 
 
 
また、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]や[[大韓民国|韓国]]並びに[[中華人民共和国|中国]]などからの輸入品が直接販売されたり、これらの輸入品をかつての大産地の漁協が購入して干潟や浅瀬に[[畜養]]し、日本産として再漁獲して販売することが多くなってきている。また剥き身の冷凍品の形でも流通する。なお、[[北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会]]は、日本が輸入するアサリの65%余りが北朝鮮産であり、[[経済制裁]]に効果ありと捉え、不買運動を積極的に行っている。改正された油濁損害賠償保障法([[船舶油濁損害賠償保障法]])の影響により日本の港に来港する北朝鮮船籍の船が減ったこともあり、統計上は輸入量が激減しているが、畜養による合法的な産地偽造、または中国産と偽る非合法な偽装などが行われているかは不明。既にいくつかの業者が産地偽装の罪で摘発されている。([[2005年]][[4月7日]]時点)<!--なお、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]産や、[[大韓民国|韓国]]産、[[中華人民共和国|中国]]産のアサリは全体的に模様が不鮮明で灰色がかる。-->
 
 
 
1990年代後半からは、アサリの天敵である[[亜熱帯]]産のナルトビエイが海水温の上昇で[[瀬戸内海]]や[[有明海]]でも生息数を増やしており、アサリの産地で有名な[[大分県]]、[[福岡県]]、[[山口県]]、[[岡山県]]を中心に深刻な被害をもたらしている。特に壊滅的な被害を受けている[[大分県]][[中津市]]では定期的にナルトビエイの駆除を行うなどし、県からの補助金で稚貝の放流を増やすなどして、産地復活に力を入れている。
 
 
 
=== 養殖 ===
 
人工増殖種苗を自然水域に放流した養殖<ref>[http://hyogo-nourinsuisangc.jp/18-panel/pdf/h22/4-3.pdf 超低価格アサリの生産に成功] 兵庫県 平成22年度県立農林水産技術総合センター試験研究成果</ref>や遊休[[クルマエビ]]養殖池の利用研究<ref>岸岡正伸、柿野純、井上隆彦 ほか、「遊休クルマエビ養殖池を活用したアサリの増養殖」 山口県水産研究センター研究報告 (13), 25-45, 2016-03, {{naid|40020852219}}</ref>のほか、稚貝を網に入れ([[牡蠣]]や[[ホタテガイ]]の様に)吊り下げての技術が開発され<ref>{{PDFlink|[http://feis.fra.affrc.go.jp/publi/bull_naikai/bull_naikai1001.pdf 浅海養殖生産性の生物学的研究 -(3)アサリの水中懸垂飼育に就いて]}}</ref>養殖が行われている<ref>日向野純也、{{PDFlink|[http://www.fra.affrc.go.jp/topics/250214/250214-2.pdf アサリの天然採苗・垂下養殖技術について] 水産総合研究センター}}</ref>。
 
 
 
2012年度から[[世界自然保護基金]]などが、環境配慮型の養殖を認証する制度を設けるに当たり、[[ヤンマー]]等が国内認証第1号を目指す働きかけを行っている。また、大分県内で卵から孵化させた稚貝を全国に出荷する事により、日本固有種のアサリを保護すると同時に、純国内産のアサリを市場に普及させる事が期待されている。
 
 
 
== アサリと名のつく他の二枚貝 ==
 
いずれも[[マルスダレガイ科]]。
 
 
 
*[[アサリ亜科]] {{sname|Tapetinae}}
 
** [[ヒメアサリ]] {{snamei|zh|杂色蛤仔|Ruditapes variegata}}
 
** [[ヨーロッパアサリ]] {{snamei||Ruditapes decussatus}}
 
** [[ベルギーアサリ]] {{snamei|Venerupis pullastra}}
 
** [[ニヨリヨーロッパアサリ]] {{snamei|Venerupis aurea}}
 
** [[フキアゲアサリ]] {{snamei|Gomphina undulosa}}
 
** [[キタノフキアゲアサリ]] {{snamei|Gomphina neastartoides}}
 
** [[リュウキュウアサリ]] {{snamei|Tapes literatus}}
 
*[[ユウカゲハマグリ亜科]] {{sname|Pitarinae}}
 
** オオアサリ([[ウチムラサキ]]) {{snamei|Saxidomus purpurata}}
 
  
 +
軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科。殻長 4cm,殻高 3cm,殻幅 2.8cm。殻は長楕円形。殻表には多くの細い放射肋があり,後方でややあらく,成長脈と交って布目状となる。殻色は個体変異が多く,白から黒青色まであり,模様も折線模様,放射帯などいろいろである。また左右両殻で模様が異なるものがあり,野生動物
 +
(普通は左右相称) では珍しい例となっている。煮ると殻色は褐色になる。内面は白色であるが,後方は紫色を帯びる。軟体は白く,足は斧形。出・入水管は離れていて先が黒い。北海道から九州までと,台湾,朝鮮半島,中国,サハリンに広く分布し,内湾の潮間帯から水深 10mまでの砂泥底にすむ。産卵は5,10月が盛んで,産卵後 22時間で[[ベリジャー]]になり,0.2mmほどになると底生生活に入り,足糸を出して石に付着する。半年で 2.2cm,1年で 3cmに成長する。食用。
 +
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
{{commonsCat|Venerupis philippinarum}}
 
 
* [[潮干狩り]]
 
* [[潮干狩り]]
 
* [[干潟]]
 
* [[干潟]]
122行目: 18行目:
 
* [[鋤簾]]
 
* [[鋤簾]]
  
== 脚注 ==
 
{{Reflist|2}}
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{PDFlink|[http://www.mbrij.co.jp/nenpou/2004-38-42.pdf 二枚貝類初期発生の観察] 日本海洋生物研究所 研究年報 2004 }}
 
* [http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/04library/news/20040203.html アサリを食べる生物たち]静岡県水産技術研究所
 
* [http://hdl.handle.net/10069/7309 橋本多美子:瀬戸内海産アサリの麻痺性貝毒に関する研究] 長崎大学 学術研究成果リポジトリ
 
  
 
{{DEFAULTSORT:あさり}}
 
{{DEFAULTSORT:あさり}}
 
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
[[Category:二枚貝]]
 
[[Category:二枚貝]]
 
[[Category:マルスダレガイ目]]
 
[[Category:マルスダレガイ目]]

2018/11/2/ (金) 08:24時点における版

アサリ浅蜊蛤仔: Japanese littleneck, Manila clam学名: Ruditapes philippinarum

異歯亜綱マルスダレガイ上科 マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種[1]

軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ科。殻長 4cm,殻高 3cm,殻幅 2.8cm。殻は長楕円形。殻表には多くの細い放射肋があり,後方でややあらく,成長脈と交って布目状となる。殻色は個体変異が多く,白から黒青色まであり,模様も折線模様,放射帯などいろいろである。また左右両殻で模様が異なるものがあり,野生動物

(普通は左右相称) では珍しい例となっている。煮ると殻色は褐色になる。内面は白色であるが,後方は紫色を帯びる。軟体は白く,足は斧形。出・入水管は離れていて先が黒い。北海道から九州までと,台湾,朝鮮半島,中国,サハリンに広く分布し,内湾の潮間帯から水深 10mまでの砂泥底にすむ。産卵は5,10月が盛んで,産卵後 22時間でベリジャーになり,0.2mmほどになると底生生活に入り,足糸を出して石に付着する。半年で 2.2cm,1年で 3cmに成長する。食用。

関連項目




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  1. 岡田稔 『化学大辞典』1、化学大辞典編集委員会(編)、共立、1981年10月、縮刷版第26版、56頁。