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{{出典の明記|date=2012年6月}}
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'''屈性'''(くっせい、{{Lang-en|tropism}}
[[File:Phycomyces3.JPG|thumb|right|240px|[[真菌]]類の[[ヒゲカビ]]。[[光屈性|屈光性]]を示す。]]
 
'''屈性'''(くっせい、{{Lang-en|tropism}})は、[[生物]]が外部[[刺激]]に応じて[[成長]]運動や[[旋回]]運動を示す[[生物学]]的[[現象]]である。普通は[[植物]]についていう。[[傾性]]とは異なり、屈性は刺激の方向に依存する[[反応]]である。Tropism は[[ギリシア語]]の tope(曲がること、変化すること)に由来する。
 
 
 
== 分類 ==
 
応じる刺激によって屈性を分類することができる。
 
* [[化学屈性]] : [[化学物質]]
 
* [[重力屈性]]、[[重力向性]] : [[重力]]
 
* [[水分屈性]] : [[湿気]]、[[水]]
 
* [[日光屈性]] : [[太陽光]]
 
* [[光屈性]] : [[光]]
 
** 1880年に[[チャールズ・ダーウィン|ダーウィン]]親子により[[イネ科]]植物の光屈性に関する発表が出されて以来、多くの研究がなされてきている。[[植物ホルモン]]である[[オーキシン]]が中心的な役割を果たしていると考えられている。
 
* [[温度屈性]] : [[温度]]
 
* [[接触屈性]] : [[接触]]
 
 
 
== 感染の tropism ==
 
[[ウイルス]]や[[病原体]]では[[宿主指向性]] (host tropism) や[[細胞指向性]] (cell tropism) という感染傾向がある。ここでは特定の宿主種や細胞型に対して選択的に展開し標的を絞る傾向という意味で tropism を用いる。
 
 
 
=== 分類 ===
 
宿主域により分類する。
 
* [[宿主指向性]]或は[[細胞指向性]] : [[病原体]]の[[宿主域]]の指向性による。
 
** [[同種指向性]] (ecotropism) : 限定した宿主範囲(1つの種や細胞型への感染など)。
 
** [[両種指向性]] (amphotropism) : 幅広い宿主範囲(多数の種や細胞型への感染など)。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[オーキシン]]
 
* [[走性]]
 
* [[:en:Rapid plant movement]]
 
 
 
{{Biosci-stub}}
 
  
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植物などの葉や茎が外部からのある刺激に対し定まった方向に向くことをいう。動物の場合には同様の現象を向性という。刺激の方向に屈性が起るときには,正の屈性 positive tropism,反対の方向に起るときには,負の屈性 negative tropismという。横または斜めに向う場合もあるが,それらはそれぞれ横屈性,傾斜屈性という。刺激の種類により,屈地性 (重力) ,屈光性 (光) ,屈触性 (接触) ,屈化性 (化学的作用を示す物質) ,屈気性 (空気または酸素) ,屈濃性 (浸透圧差) ,屈湿性 (湿度) ,屈傷性 (傷) ,屈電性 (電気) ,屈熱性 (熱) などに分類される。なお,以前には tropismの語は,現在でいう動物の[[走性]]も含めて使われていた。
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[[Category:植物生理学]]
 
[[Category:植物生理学]]

2018/10/14/ (日) 01:03時点における最新版

屈性(くっせい、英語: tropism

植物などの葉や茎が外部からのある刺激に対し定まった方向に向くことをいう。動物の場合には同様の現象を向性という。刺激の方向に屈性が起るときには,正の屈性 positive tropism,反対の方向に起るときには,負の屈性 negative tropismという。横または斜めに向う場合もあるが,それらはそれぞれ横屈性,傾斜屈性という。刺激の種類により,屈地性 (重力) ,屈光性 (光) ,屈触性 (接触) ,屈化性 (化学的作用を示す物質) ,屈気性 (空気または酸素) ,屈濃性 (浸透圧差) ,屈湿性 (湿度) ,屈傷性 (傷) ,屈電性 (電気) ,屈熱性 (熱) などに分類される。なお,以前には tropismの語は,現在でいう動物の走性も含めて使われていた。



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