「国王行進曲」の版間の差分
細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2018/8/19/ (日) 21:00時点における最新版
Marcha Real | |
---|---|
和訳例:国王行進曲 | |
関連画像 スペインの国旗 | |
| |
別名 |
Marcha Granadera (擲弾兵行進曲) |
作曲 |
バルトロメ・ペレス・カサス(和声) フランシスコ・グラウ(管弦楽法) |
採用時期 | 1770年 |
テンプレート:Extra musicsample |
国王行進曲(こくおうこうしんきょく、スペイン語: Marcha Real)は、スペインの国歌および王室歌。音訳はマルチャ・レアル。歌詞の無い国歌の一つ。
スペインの国歌はヨーロッパ最古の国歌の一つで、その起源は不明である。その最初の記録は、1761年にマヌエル・デ・エスピノーサ(Manuel de Espinosa)が書いた『スペイン歩兵の信号ラッパの命令の本』(Libro de Ordenanza de los toques militares de la Infantería Española)に登場する。曲は「擲弾兵行進曲」(La Marcha Granadera)と題され、作曲者は不明である。
1770年にカルロス3世はこの曲を公式な「名誉の行進曲」とし、それにより公式行事や儀式といった演奏の場が与えられることになった。王室が来臨している公式行事で常に演奏されたため、スペインの民衆はすぐにこの曲を国歌とみなすようになり、「国王行進曲」と呼ぶようになった。
スペイン第一共和政とスペイン第二共和政では「リエゴ賛歌」が「国王行進曲」にとって替わって国歌となった。しかし、スペイン内戦の終結の際に、フランコが「国王行進曲」を旧名の「擲弾兵行進曲」に改めた上でふたたび国歌に戻した。
スペイン1978年憲法の制定後の国王行進曲はフランシスコ・グラウ(Francisco Grau)に委任されたものである。1997年の10月に王室令は国歌としての「国王行進曲」の公的な使用の慣例化を公布した。現在においても歌詞をつける動きがあるが、バスク、カタルーニャなどの複雑な国内事情などもあり、実現に至っていない。
スペインオリンピック協会が募集した約7000件の歌詞を元に、2008年1月に新たな案が発表されたが、スペイン万歳という言葉が含まれていたために左派から猛反発を受け、結局採用されていない[1]。
Contents
歌詞
「国王行進曲」は元来歌詞がなかったが、過去には歌詞が書かれて使用された。一つはアルフォンソ13世の治世、もう一つはフランコ独裁体制の時代である。そのどちらも今は公式の歌詞ではない。
アルフォンソ13世時代版
Eduardo Marquina 作詞 |
和訳 |
フランコ独裁時代版
José María Pemán 作詞 |
和訳 |
脚注
- ↑ “新国王即位のスペイン王室、特異な5つのエピソード”. AFPBB News. (2014年6月20日) . 2014閲覧.