「コブシ」の版間の差分

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|英名 = Kobushi magnolia
 
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'''コブシ'''(辛夷、学名:''Magnolia kobus'')は、[[モクレン科]][[モクレン属]]の[[落葉広葉樹]]の高木。早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。別名「田打ち桜」。
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'''コブシ'''(辛夷、学名:''Magnolia kobus''
  
== 特徴 ==
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[[モクレン科]][[モクレン属]]の[[落葉広葉樹]]の高木。
果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。この果実の形状がコブシの名前の由来である。
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日本各地の山地に自生し,またしばしば人家にも植えられる。幹は直立し,高さ 8m内外になる。葉は互生し,広倒卵形で長さ 10cmほどあり,裏面は帯白緑色。若い葉は毛が多く膜質,早落性の長い托葉をもっている。早春,葉の出る前に白色の花を小枝の先に1つずつつける。萼は3個,披針状で外面に軟毛が密生する。花弁は6枚,倒卵形で外にそり返る。おしべ,めしべはともに多数で螺旋状に配列する。果実は長楕円形状の複合果で,各果が裂開すると赤色の種子が現れ,白色の糸で吊り下がる。この実は辛みがあるので,コブシハジカミという古名もある。
  
高さは18m、幹の直径はおおむね60cmに達する。3月から5月にかけ、枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。枝は太いが折れやすい。枝を折ると、芳香が湧出する。果実は5-10cmで、袋菓が結合してできており、所々に瘤が隆起した長楕円形の形状を成している。
 
  
アイヌ地方では「オマウクシニ」「オプケニ」と呼ばれる。それぞれ、アイヌの言葉で「良い匂いを出す木」「放屁する木」という意味を持つ。樹皮は煎じて茶の代わりや風邪薬として飲まれる。一方、[[北海道]]のコブシは「キタコブシ」と呼ばれることもある<ref name="kitakobushi">[http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tkn/hana/flowerinfo/hk003.html キタコブシ(北拳)] - 北海道ホームページ</ref>。
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遠見だと桜に似ていること、花を咲かせる季節が桜より早いことから、ヒキザクラ、ヤチザクラ、シキザクラなどと呼ばれる。これらの呼称は北海道、松前地方を中心に使われる<ref name="kitakobushi" />。
 
<!--要確認:本州のコブシに比べ、花の基部の色味が多少濃い目。-->
 
<!--アイヌ語では ○○。-->
 
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別漢字「拳」?
 
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File:P1320268 コブシの実.JPG|果実
 
File:Magnolia C4322.jpg|関東地方
 
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== 産地 ==
 
[[九州]]、[[本州]]、北海道および[[済州島]]に分布。「コブシ」がそのまま英名・学名になっている。日本では「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが、[[中国]]ではこの言葉は[[木蓮]]を指す。
 
 
 
== 用途 ==
 
* 庭木
 
* [[街路樹]]
 
* [[建材]]として、樹皮を付けたまま[[茶室]]の柱に用いられることがある。
 
* 花蕾は[[鼻炎]]、鼻づまりなどに効果がある。生薬名は「辛夷(しんい)」といい漢方薬に配合される。
 
* 花は香水の原料にもなる。
 
* 赤い種子のみを集めて焼酎・砂糖に漬けると、一風変わった香りの[[果実酒]]を作ることができる。
 
* コブシの咲き具合に応じて種子を撒くなど、農作業の指標として用いられることもある。
 
* 栃木県ではコブシが花を咲かせるのを目安に、サトイモの植えつけに着手する。それゆえ芋植え花と呼ばれる。
 
<!--楽器?家具?-->
 
 
 
== 文化 ==
 
* 春の[[季語]]
 
* 演歌「[[北国の春]]」
 
<!--要確認
 
* うちたえて手をにぎりたるこぶしの木 心せばさをなげく比哉
 
* 連萼新たに開く木筆花
 
http://www.asahi-net.or.jp/~ap6y-umd/kobushi.html
 
-->
 
 
 
== コブシモドキ ==
 
[[File:Magnolia pseudokobus Abe et Akasawa Kobushimodoki.JPG|thumb|150px|コブシモドキ]]
 
[[File:Kobushimodoki Flower.JPG|thumb|150px|コブシモドキの花]]
 
'''コブシモドキ'''(学名:''Magnolia pseudokobus'')はモクレン科の落葉高木。コブシの近縁種とされる。
 
 
 
1948年に阿部近一、[[赤澤時之]]の二人により[[徳島県]][[相生町]]で発見された。発見された当時、株から出た枝が地面を這って、土に接した部分から根が出ていたことから、「ハイコブシ」の別名もつけられた。4月中旬に直径12-15cmの花を多く咲かせ、コブシよりやや開花が遅いことなどが特徴。また、葉の大きさもコブシより若干大きめである。その後も何度か再調査が行われたが、発見された一株以外は見つかっておらず、またこれは三倍体であることから種子も出来ないこと、四国にそもそもコブシが自生していないことなどから謎の多い植物として現在も語り継がれている。野生種は既に存在しないと考えられているが、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木などで増やされたものが栽培されている。環境省のレッドデータブックでは野生絶滅(EW)、徳島県のレッドデータブックでは絶滅と評価されている。
 
 
 
== 脚注 ==
 
<references />
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* [[草川俊]]「有用草木博物事典」(東京堂出版)
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{commons|Magnolia kobus}}
 
* [[木の一覧]]
 
 
 
{{ウィキポータルリンク|植物}}
 
{{ウィキプロジェクトリンク|生物}}
 
 
 
{{Plant-stub}}
 
{{medical-stub}}
 
 
{{DEFAULTSORT:こふし}}
 
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[[Category:モクレン科]]
 
[[Category:モクレン科]]
 
[[Category:生薬]]
 
[[Category:生薬]]

2018/10/19/ (金) 11:00時点における最新版

コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus

モクレン科モクレン属落葉広葉樹の高木。 日本各地の山地に自生し,またしばしば人家にも植えられる。幹は直立し,高さ 8m内外になる。葉は互生し,広倒卵形で長さ 10cmほどあり,裏面は帯白緑色。若い葉は毛が多く膜質,早落性の長い托葉をもっている。早春,葉の出る前に白色の花を小枝の先に1つずつつける。萼は3個,披針状で外面に軟毛が密生する。花弁は6枚,倒卵形で外にそり返る。おしべ,めしべはともに多数で螺旋状に配列する。果実は長楕円形状の複合果で,各果が裂開すると赤色の種子が現れ,白色の糸で吊り下がる。この実は辛みがあるので,コブシハジカミという古名もある。




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