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{{基礎情報 テレビ番組
 
| 番組名
 
| 画像 =
 
| 画像説明 =
 
| ジャンル =
 
| 放送時間 = 金曜 19:00 - 19:30
 
| 放送分 = 30
 
| 放送枠 =
 
| 放送期間 = [[1971年]][[4月2日]] - [[1972年]][[3月31日]]
 
| 放送回数 = 51
 
| 放送国 = {{JPN}}
 
| 制作局 = [[TBSテレビ|TBS]]
 
| 企画 =
 
| 製作総指揮 =
 
| 監督 = [[本多猪四郎]]
 
| 演出 =
 
| 原作 =
 
| 脚本 = [[上原正三]]
 
| プロデューサー = [[円谷一]]<br />斎藤進<br />橋本洋二
 
| 出演者 = [[団時朗|団次郎]]<br />[[塚本信夫]]<br />[[根上淳]]<br />[[池田駿介]]<br />[[西田健]]<br />[[三井恒]]<br />[[桂木美加]]<br />[[岸田森]]<br />[[榊原るみ]]<br />[[川口英樹]]<br />[[岩崎和子]]
 
| ナレーター = [[名古屋章]]
 
| 音声 = モノラル放送
 
| 字幕 =
 
| データ放送 =
 
| OPテーマ = [[団時朗|団次郎]]、みすず児童合唱団<br />「帰ってきたウルトラマン」
 
| EDテーマ =
 
| 時代設定 =
 
| 外部リンク =
 
| 外部リンク名 =
 
| 特記事項 =
 
}}
 
『'''帰ってきたウルトラマン'''』(かえってきたウルトラマン)は、[[1971年]](昭和46年)[[4月2日]]から[[1972年]](昭和47年)[[3月31日]]に[[TBSテレビ|TBS]]系で、毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された[[特撮テレビ番組一覧|特撮テレビ番組]]。
 
  
怪獣と戦う防衛チーム・{{読み仮名|[[#MAT|MAT]]|マット}}や、巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。
+
『'''帰ってきたウルトラマン'''』(かえってきたウルトラマン)
  
なお、本作の主役であるウルトラマンは、後年に'''ウルトラマンジャック'''という正式名称が設定されたが(詳細は[[#名称]]を参照)、本項では放送当時の名称に基づき、基本的に本作の主役ウルトラマン(ジャック)を「'''ウルトラマン'''」と表記し、「ウルトラマン 空想特撮シリーズ」に出てきた「[[ウルトラマン#ウルトラマン|ウルトラマン]]<ref name="syodai" group="注">単に「ウルトラマン」と言った場合、通常はこのキャラクターを指す。</ref>」を「'''初代ウルトラマン(初代マン)'''」と表記する。
+
[[1971年]](昭和46年)4月2日から[[1972年]](昭和47年)3月31日に[[TBSテレビ|TBS]]系で、毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された[[特撮テレビ番組一覧|特撮テレビ番組]]
  
== 概要 ==
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怪獣と戦う防衛チーム・{{読み仮名|MAT|マット}}や、巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。
=== 誕生までの経緯 ===
 
本作が製作された背景には、[[1970年]]に再放送された前3作品『[[ウルトラQ]]』『[[ウルトラマン]]』『[[ウルトラセブン]]』が高視聴率を得たこと<ref name="宇150">{{Harvnb|宇宙船150|2015|pp=110-111|loc=「帰ってきたウルトラマン」}}</ref>、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]出版(後に[[万創|株式会社 万創]]へ継承)の「[[飛び出す絵本]]」をはじめとした関連書籍、[[ブルマァク]]の[[フィギュア#分類|ソフビ人形]]などの関連商品が好調だったこと<ref>マーチャンダイジングライツレポート1991年5月号</ref>や、『[[ウルトラファイト]]』(1970年)の好反響などがあった<ref name = "白書82" />。<!--1978年にキングレコードから発売されたサントラLPのライナーノーツに、円谷一の商才(『セブン』終了後の各番組の度重なる再放送、ソフビなどの関連商品の継続販売、そして低予算の『ウルトラファイト』で人気を繋ぎ、第2期を実現させたこと)や、怪獣の再来を予言する謎の老人(実はムラマツ)に関する記述がありました。正確な内容を確認できる方がいらしたら補足願います。-->
 
 
 
本作の企画は、[[1969年]]4月28日に印刷された企画書{{Sfn|大全|2002|p=14}}『続ウルトラマン』から始まり、ウルトラマンとMATが復活した怪獣と戦う基本線はこの時点で確立している<ref name="C大全129">{{Harvnb|キャラクター大全|2015|pp=129-131|loc=「新たなるウルトラマンの創造」}}</ref>。同企画書は『ウルトラマン』から約30年後の地球にウルトラマンが帰ってくるという設定で<ref name = "全怪獣241">{{Cite book|和書 |date = 1990-03-24 |title = [[全怪獣怪人]] |publisher = [[勁文社]] |volume = 上巻 |pages = pp.241 - 242|id=C0676 |isbn = 4-7669-0962-3 }}</ref><ref name="C大全129" />、現存する第3話までの企画書には[[ウルトラマン#科学特捜隊|科学特捜隊]]から引退して久しいムラマツやハヤタが登場し、ウルトラマンと一体化したバン・ヒデキ(晩日出輝)が[[ウルトラマン#ベーターカプセル|ベーターカプセル]]で変身するなど、初代<ref group = "注">'''初代ウルトラマン'''という名称は本作のウルトラマンと区別するために付けられたもので、本作以前には使用されていなかった。</ref>を強く意識したものであった<ref name = "白書82">{{Harvnb|白書|1982|pp=82 - 83}}</ref><ref name="C大全129" />。
 
 
 
当初は初代ウルトラマンが帰ってくる設定であったためにタイトルが『帰ってきたウルトラマン』となったが、商品化展開を踏まえると別人にすべきだというスポンサーの都合でこの設定は没となり、最終的に別人となった<ref name = "全怪獣241" />。『帰ってきたウルトラマン』は生前の[[円谷英二]]によって命名されたと言われる<ref>『テレビマガジン特別編集 ウルトラマン大全集II』(講談社)p.133より。</ref><ref name = "全怪獣241" /><ref name="C大全129" /><ref group = "注">なお、企画時のタイトルを「『ウルトラマンジャック』である」とする記事が稀にあるが{{Full|date=2014年1月}}、それは誤りである。『...ジャック』は 『[[ウルトラマンタロウ]]』 のNGタイトルであり、本作とは無関係。本作のウルトラマンが後年になって円谷プロから「ジャック」と名づけられたことによる誤認である。</ref>。
 
 
 
続く企画書『帰って'''来'''たウルトラマン』では、バンを慕う姉弟や特訓による必殺技の獲得などの要素が盛り込まれたが、バンはウルトラマンの仮の姿という扱いであった<ref name="C大全129" />。企画書としてはこれが最終稿であるが、最終的なストーリーはプロデューサーの橋本洋二と脚本家・上原正三との間で詰められた<ref name="C大全129" />。
 
 
 
=== 物語の展開 ===
 
==== あらすじ ====
 
世界各地で地殻変動や異常気象が相次ぎ、眠っていた怪獣たちが目を覚ます。
 
 
 
カーレーサーを目指す青年・郷秀樹は怪獣[[タッコング]]が暴れ回る中、逃げ遅れた少年と仔犬を庇って命を落とす。しかし、[[M78星雲]]から地球を守るためにやって来た新たなウルトラマンが、郷の勇気ある行動を称えて一体化し、彼を蘇らせる。
 
 
 
これを機に郷は、人類の自由と幸福を守る決意を胸に怪獣攻撃隊MATに入隊。常人離れしたウルトラマンとしての自分と人間としての自分とのギャップを抱えながら、怪獣や宇宙人と戦うことで成長していく。
 
 
 
==== 初期の展開 ====
 
『ウルトラマン』の主人公・ハヤタが人間的な隙のないヒーローとして描かれ、『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンも私生活まで踏み込んだ演出は行われなかった。しかし、本作の主人公・郷秀樹は、レーサー志望の平凡な一市民として設定され、私生活面では彼の家族的な立場である坂田兄弟がレギュラーとして登場する<ref name = "全怪獣241" />。また、主人公がウルトラマンとしての能力に慢心したり、超能力を持つゆえにMAT隊員と軋轢を生むなど、日常的な困難を乗り越えるための努力が強調された。変身後のウルトラマンもしばしば怪獣に対して苦戦したり敗北したりしている。こうした作劇が、後年の評論で「人間ウルトラマン」と呼ばれている{{Sfn|キャラクターランド3|2015|pp=27-28}}。
 
 
 
第1期ウルトラシリーズを放送していた[[タケダアワー]]がSF路線や怪奇路線から転換して『[[柔道一直線]]』となるなど、当時の子供たちの流行が[[スポ根]]ものに移行していったことから、本作でもその要素が意識されている<ref name = "全怪獣241" /><ref>{{Cite book |和書 |editor=竹書房/イオン編 |date=1995-11-30 |title=超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み |publisher=[[竹書房]] |pages=81|id=C0076 |isbn=4-88475-874-9}}</ref>。
 
 
 
当初は前述のような郷の苦悩と成長などシリアスなドラマ性が強く打ち出された。その中で、
 
*郷の挫折と再起を描いた第2話「タッコング大逆襲」
 
*「スポ根もの」要素を取り入れた第4話「必殺! 流星キック」
 
*二大怪獣とMATの激突を劇場怪獣映画並みのスケールで描いた第5話「二大怪獣 東京を襲撃」と第6話「決戦! 怪獣対MAT」
 
など新たなタイプの秀作が生まれ、新たな試みがなされた。しかし、人気番組『ウルトラマン』の後継作として本作に期待される視聴率の水準は高いものがあり(TBS側では30%台を期待していた)、1クール目の視聴率はその期待に沿うものではなかった。その原因としては、シリアスなドラマが子供たちに充分受け入れられなかったこと、予算的な問題で舞台が山中や造成地になる場合が多く、都市破壊の爽快さを欠いたことなどが挙げられている。
 
 
 
==== 中盤の展開 ====
 
この状況で円谷プロは、アンケート調査や主な連載誌である[[小学館の学年別学習雑誌|学年誌]]での読者調査などの[[マーケティング]]を行い、ウルトラマンの強化や宇宙怪獣の登場などが求められているとの結果を得、第18話の[[ベムスター]]をはじめとし、宇宙怪獣を数多く登場させた。また、ウルトラマンを救うべく、前作の主人公ウルトラセブンを登場させ、万能武器ウルトラブレスレットを与えさせる。このことにより、ウルトラマンのキャラクター強化に成功している。また、第13・14話では大津波と竜巻による東京破壊を映像化し、その高い特撮技術をアピールしたり、当時人気絶頂のキックボクサーで、本作の前番組『[[キックの鬼]]』のモデルでもある[[沢村忠]]を本人役でゲスト出演させた第27話や、ファンの高校生<ref group = "注">後に同様の経緯で『[[ゴジラvsビオランテ]]』の原案も手掛けた[[小林晋一郎]]。</ref>から投稿された原案を採用した第34話など対外的な話題作りも、番組の知名度アップに貢献した。
 
 
 
数々の強化策の一方でドラマ面でも強化が図られ、
 
*隊長交代というイベントに文明批評を重ねた第22話「この怪獣は俺が殺る」
 
*内気で弱い少年の目覚めと旅立ちを南隊員の過去と交錯させて描いた第25話「ふるさと地球を去る」
 
*差別への怒りをテーマとして前面に出した第33話「怪獣使いと少年」
 
など、評価の高い作品が送り出された。特に第31話から第34話は、ちょうど放送月が一致したことで後に一部で「11月の傑作群」と呼ばれたほどで<ref name = "白書85">{{Harvnb|白書|1982|p=85}}</ref>、この時期の視聴率も20%台を順調に維持した。さらに、坂田アキ役の[[榊原るみ]]が別のドラマへの出演<ref group = "注">『[[気になる嫁さん]]』([[日本テレビ]])の主演。第27話から坂田とアキが暗殺される第37話までの期間は出演していなかった。</ref>のためにスケジュール確保が困難になり、第37・38話で健とアキは[[ナックル星人]]に虐殺されて物語から姿を消し、初代ウルトラマンとウルトラセブンの登場というイベントと相まって、ここで内容的にも視聴率的にも一つの頂点を迎えた。榊原の降板後のヒロインは村野ルミ子役の[[岩崎和子]]に引き継がれた。
 
 
 
==== 終盤の展開とその後 ====
 
ドラマ部分として郷の私生活は、坂田家で1人生き残った次郎と、隣人で次郎の姉代わりとなったルミ子を中心に描かれる。特撮部分の強化策として怪獣とそれを操る宇宙人の2体セットでの登場を増やし、娯楽性が強調された。この時期の視聴率([[#放映リスト]]を参照)は常に25%以上で推移しており、第2期ウルトラシリーズでは最高視聴率を記録した時期である<ref name="宇150" />。
 
 
 
第51話では、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#触覚宇宙人 バット星人|バット星人]]が地球侵略に出ると同時に、その同族たちが[[M78星雲|ウルトラの国]]に全面戦争を仕掛ける。MAT基地を破壊され、次郎とルミ子を拉致されるなど、郷=ウルトラマンとMATは最大の危機に陥る。自ら操るマットアローが撃墜される寸前にウルトラマンに変身した郷に対し、バット星人は自ら育て上げた[[ゼットン#『帰ってきたウルトラマン』に登場したゼットン|ゼットン(二代目)]]とともに襲い掛かる。2体がかりの攻撃でウルトラマンを苦しめるが、ブレスレットの能力と自身が編み出した新必殺技「ウルトラハリケーン」でバット星人とゼットンは倒され、ウルトラマンは勝利する。そして、郷はバット星の艦隊からウルトラの星を守るために次郎とルミ子に別れを告げ、次郎にはウルトラマンとしての正体を明かしつつ地球を去る(MATのメンバーおよび公式には郷が殉職したと扱われる)ことで、物語は幕を閉じる。
 
 
 
本作での歴代ウルトラマンの客演は好評を博し、『ウルトラマン』の最終回(第39話)に登場した[[ゾフィー (ウルトラシリーズ)|ゾフィー]]が長兄に当たる「[[ウルトラ兄弟]]」という、雑誌上で設定された捉え方がテレビ作品に導入される一種の「逆流現象」につながった。第51話でのバット星人のセリフにはウルトラ兄弟が明確なものとして用いられており、次作『[[ウルトラマンA]]』から本格的にその設定が多用されていく。
 
 
 
=== 時代・舞台設定 ===
 
本作の具体的な年代は劇中では明示されていない。非日常的な場所でのロケを多用し、「近未来」や「無国籍」を演出していた前2作品と比べると生活感のある場所での映像が多く、放映年代と同じ1970年代初頭の日本が意識されている。これは、前2作は海外販売が前提に制作されていたが、本作は純粋な日本国内向けに制作されているためである。劇中で映る日付や、語られる[[第二次世界大戦]]の体験<ref group = "注">第6話では設定年齢28歳の坂田健が「[[昭和20年]]に自分は3歳だった」と語っており、放映時の1971年とほぼ合致する。</ref>など、現実の日本と重ねた演出が散見される。また、国外の描写はほとんどなく、MATの他国支部の活動もわずかに語られるのみである。
 
 
 
ウルトラ兄弟などの設定により、作品世界は他のウルトラシリーズ作品と繋がっているとされているが、劇中では前2作の作品世界との関係は明示されておらず、[[バルタン星人#『帰ってきたウルトラマン』に登場するバルタン星人Jr.|バルタン星人Jr.]]やゼットンの登場、第38話でのハヤタと[[ウルトラセブン (キャラクター)#モロボシ・ダン|モロボシ・ダン]]の登場で暗示されているのみである。第51話では、郷の夢の中に回想シーンとして『ウルトラマン』第39話での初代ウルトラマンとゼットンの戦闘シーンが流用されており(科学特捜隊日本支部の建物も背景に映っている)、郷や伊吹隊長もそれについて言及しているが、前2作の防衛チームからの継承や発展を示す具体的な演出はなかった。
 
 
 
一方、[[#他作品での活躍|後述]]のように次作『ウルトラマンA』第10話で本作の後日談、第12話では本作の第26話での出来事が語られた他、『[[ウルトラマンタロウ]]』や『[[ウルトラマンレオ]]』では郷が登場することから、第2期ウルトラシリーズはすべて同一世界であることが明示されている。
 
 
 
=== ウルトラ5つの誓い ===
 
第51話で郷が地球を去る時に次郎に伝えた誓いで、次郎はこれを叫びながら郷を見送った。『ウルトラマンA』や『ウルトラマンメビウス』でも使用されている。
 
 
 
#''' 一、腹ペコのまま学校へ行かぬこと'''
 
#''' 一、天気のいい日に布団を干すこと'''
 
#''' 一、道を歩く時には車に気を付けること'''
 
#''' 一、他人の力を頼りにしないこと'''
 
#''' 一、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと'''
 
 
 
=== スタッフ・出演者 ===
 
==== 監督 ====
 
監督は[[円谷英二]]と縁の深い[[東宝]]の[[本多猪四郎]]を第1・2話で起用し、作品のオープニングを飾った<ref group="注">第1話のタイトルは本多が過去に監督を務めたゴジラ作品と同じ『[[怪獣総進撃]]』。</ref><ref name="宇150111">{{Harvnb|宇宙船150|2015|p=111|loc=「スタッフ百花繚乱」}}</ref>。本多は第7・9・51話(最終回)でも監督を務めた。
 
 
 
東宝からは他に、筧正典と[[松林宗恵]]が参加<ref name="宇150111" />。また、[[東映]]から[[冨田義治]]、[[佐伯孚治]]、[[日活]]から鍛治昇、[[新東宝]]から[[山際永三]]、TBSから真船禎と、他の映画会社出身の監督招聘にも積極的であった。冨田は東映との関わりも深かったTBSプロデューサーの橋本洋二の要請により、佐伯は監督した『[[江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎]]』第25話「白昼夢 殺人金魚」を円谷プロプロデューサーの熊谷健が気に入ったことによりそれぞれ起用された<ref>{{Cite book|和書|author=和智正喜 |authorlink=和智正喜|title=KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.10 仮面ライダーZX|date=2004-10-25|publisher=[[講談社]]|page=30|chapter=仮面ライダー監督紳士録 第8回 佐伯孚治|isbn=4-06-367093-7}}</ref>。筧・山際・真船の3名はその後の第2期ウルトラシリーズでも主力を務めた<ref name="宇150111" />。
 
 
 
本作での円谷プロ出身の監督は[[東條昭平]](『[[マイティジャック#『戦え! マイティジャック』|戦え! マイティジャック]]』以来3年ぶりに監督に復帰。しかし、復帰第1作となる第33話「怪獣使いと少年」がTBS上層部で問題視されたことから助監督に降格。結局、本作での監督作品はこれ1本のみ)と[[大木淳吉|大木淳]](本作の第32話で本編監督としてデビュー)のみである。
 
 
 
==== 脚本 ====
 
本作の脚本陣は、メインライターの[[上原正三]]が全51話中20本を担当。前・後編の話などを中心に東京が危機に陥る作品が目立つ。しかし、坂田兄妹が死亡後のシナリオは第51話を除いて担当していない<ref group = "注">その理由には、「次作『ウルトラマンA』の企画準備のため」、「『[[シルバー仮面]]』のシナリオを執筆するため」、「第33話『怪獣使いと少年』の内容が、児童向け番組の域を逸脱し過激であるとして問題となり、その責任を取らされて降板させられた」など、諸説ある。</ref>。後の『A』でメインライターを務めることになる[[市川森一]]は、本作では6本と少ないものの、セブンや新隊長が登場するターニングポイントとなる話を書いている。上原と市川は『[[仮面ライダー]]』の企画にも携わっていたが、本作のために離脱した<ref name="宇150111" />。
 
 
 
また、円谷プロ出身の[[田口成光]]は本作でデビューし、6本のシナリオを執筆。田口は後に『タロウ』や『レオ』でメインライターを務めることになる。宇宙人や宇宙に絡む話は主に[[石堂淑朗]]が担当。侵略手段が横暴で性格的にも柄の悪い宇宙人を登場させるなど、一種独特な話を好んで執筆した一方、地方色や土着性の強い[[民話]]風のストーリーも得意としており、本作では9本のシナリオを担当。『レオ』に至るまで第2期ウルトラシリーズに積極的に関わった。
 
 
 
第1期ウルトラシリーズで監督を務めた[[実相寺昭雄]]や[[飯島敏宏]](ペンネームの千束北男を使用)も、1本ずつ担当<ref name="宇150111" />。また、プロデューサー補の熊谷健と親交のあった[[小山内美江子]]も熊谷からの依頼で1本担当している<ref group = "注">小山内のウルトラシリーズでの脚本担当は、『ウルトラQ』第28話と本作の第48話「地球頂きます!」の2本のみ。本作を担当した当時、小山内には某エロチック映画と本作がほぼ同時にオファーがあったが、当時小さかった子供が物心がついた時に「色物よりもウルトラマンを書いていたと言ったほうが恥ずかしい思いをしないで済む」ということで本作を書いたとインタビューで語っている。</ref>。第1期ウルトラシリーズのメインライターであった[[金城哲夫]]も1本担当した<ref name="宇150111" /><ref group = "注">既に金城は円谷プロを辞め故郷の沖縄に帰っており、たまたま私用で海外へ行く際に東京を経由したところ、プロデューサーの円谷一に昔のよしみで頼まれて1本だけ3日で執筆したという経緯がある。円谷作品では本作が最後の脚本となった</ref>。
 
 
 
他社で活躍していた脚本家としては、『[[隠密剣士]]』([[1962年]])や『[[仮面の忍者 赤影]]』([[1967年]])、本作の放映当時も『仮面ライダー』を担当するなど、[[宣弘社]]や東映作品を多数手掛けた[[伊上勝]]が第9・49話の2本を担当<ref name="宇150111" />。また、石堂の紹介で[[松竹]]から斉藤正夫が招かれて2本のシナリオ(第45・50話)を担当。
 
 
 
坂田健役の[[岸田森]]は、朱川審のペンネームで第35話を執筆したということで大きな話題を呼んだ(2005年以降の調査で、実際には脚本家・[[山元清多]]が盟友である岸田のアイデアに基づいて書いたものと判明している<ref>武井崇著「岸田森 夭折の天才俳優・全仕事」洋泉社、2017年。P74-76。「特撮秘宝 Vol.7」洋泉社、2017年。P180、P207 </ref>)。また、第34話の原案は当時高校生だった[[小林晋一郎]]によるもの(シナリオは石堂)で、小林は映画『[[ゴジラvsビオランテ]]』でも同じく人間が作り出した植物の怪獣という原案が採用されている。小林によれば、第1期ウルトラシリーズとの作風の違いに違和感を覚えて1971年6月頃に作品への要望とともに13本分の怪獣デザインとストーリーを円谷プロに送ったところ、「いろいろあった末」に採用されたという{{Sfn|帰ってきた帰ってきた|1999|p=36}}。
 
 
 
その他、新人時代の[[長坂秀佳]]が1本担当<ref name="宇150111" />。
 
 
 
上原は郷とアキが最後は結ばれるというエンディングを想定していた旨を特撮情報誌『宇宙船』{{Full|date=2015年9月}}上で述べている。
 
 
 
==== 美術・造形 ====
 
特撮美術は『[[ウルトラセブン]]』に引き続き[[池谷仙克]]が担当したが、映画などで多忙になり1クールで降板した{{Sfn|宇宙船152|2016}}。後年のインタビューで池谷は本作品への参加には積極的でなかった旨を語っている{{Sfn|宇宙船152|2016}}。降板後、旧知の特技監督である大木淳が本編を初担当した第32話で大木からの依頼により怪獣キングマイマイのデザインを手掛けた{{Sfn|宇宙船152|2016}}。
 
 
 
オープニングにはクレジットされていないが、着ぐるみ造形は主に開米プロが、一部を[[高山良策]](グドン、ツインテール、ステゴン)、[[東宝|東宝特殊美術部]](タッコング、ザザーン、アーストロン)、円谷プロ社内の造形スタッフ(キングザウルス三世)が担当{{Sfn|宇宙船152|2016}}。東宝特美による3体は見た目はしっかりしていたが硬くて動けず、開米プロが改修を行い、そのまま同プロが造形の中心となった{{Sfn|宇宙船152|2016}}。高山は『ウルトラセブン』から引き続いての参加であったが、同時期に『[[スペクトルマン]]』も担当していたため3体のみに留まった{{Sfn|宇宙船152|2016}}。
 
 
 
オープニングには未クレジットだが本作の怪獣(宇宙人)デザインは、特撮班美術の池谷仙克や高橋昭彦のほかに、プロデューサー補佐の熊谷健(シーゴラス、ベムスターほか)や、[[米谷佳晃]](グロンケン、バリケーン、ヤドカリンほか)、[[利光貞三]](サータン)、末安正博(ゴキネズラ)などが担当。最終話に登場したバット星人は、当時の[[小学館]]編集部スタッフによる作とされている<ref>LDソフト「帰ってきたウルトラマン」Vol.11同封ライナーノーツ。発売:創美企画</ref>。
 
 
 
==== 隊長の交代 ====
 
既述通り、第22話でMAT隊長の途中交代がある。隊長役交代はウルトラシリーズ初の出来事だった<ref group = "注">その後のウルトラシリーズの隊長交代劇としては、『ウルトラマンタロウ』第51話で実質隊長としてZATの指揮を執っていた荒垣副隊長が宇宙ステーションに転任して二谷一美副隊長が月基地から着任した件と、『[[ザ☆ウルトラマン]]』第26話で科学警備隊のアキヤマ徹男キャップがアメリカの司令部に栄転して第28話でゴンドウ大介キャップが着任した件の2例がある。だが、隊員たちとの別れのシーンがあるのは本作のみであり、後のシリーズでは別れを告げずに去っている。</ref>。これは2クールから4クールへの番組延長にあたり、加藤勝一郎隊長役の[[塚本信夫]]が舞台公演のために出演不能となったと憶測が流れ、過去に発売された関連書籍でも舞台公演に関することを理由とした言及がなされ<ref>きくち英一・著『ウルトラマンダンディー 〜帰ってきたウルトラマンを演った男〜』([[風塵社]]・1995年)p.70・p.135.</ref>、それ以外にもさまざまな憶測を生んだ。また、番組の延長に伴うものではないということが、後に[[団時朗]](郷役)・[[池田駿介]](南猛役)・[[西田健]](岸田文夫役)の三者会談同窓会の記事で明かされているが、真相は語られていない<ref>『TV Bros([[テレビブロス]])』(発行:[[東京ニュース通信社]])(2003年3月1日-14日号) 「TV50年メモリアル①・帰ってきたウルトラマンMAT隊員同窓会」9-15頁</ref>。
 
 
 
劇中設定としては、加藤隊長が宇宙ステーションに転任し<ref group = "注">各種書籍や公式の外伝コミックであるリム出版の『帰ってきたウルトラマン VOL.1 復讐の宇宙戦線』([[COMIC'S★ウルトラ大全集]])などでは、「第18話で殉職した旧友・梶隊長の遺志を継ぐために自ら宇宙ステーション勤務を志願した」という設定が採用されている。</ref>、加藤隊長のかつて上官・伊吹隊長が[[ニューヨーク]]本部から転任してくるというドラマで交代の事情が説明され、その交代劇がシリーズの1つのイベントとなっていた。
 
 
 
新隊長・伊吹竜役としては、[[東宝特撮]]映画の常連で知られ、『ウルトラマン』や『セブン』への出演歴もある[[土屋嘉男]]などが候補に挙がったが<ref name = "白書85" />、最終的には[[大映]]映画を中心に活躍していたベテランの[[根上淳]]に決定された。大映の二枚目スターとして一般の視聴者にも知名度の高い根上の起用は、子供番組として一般のテレビドラマよりは一段低い扱われ方だった特撮テレビドラマの中での1つのイベントであり、ウルトラシリーズの存在を保護者層にもアピールするものだった。これは、橋本プロデューサーからの「塚本より格下の俳優は起用しないこと」との指示を受けてのことである。
 
 
 
==== スーツアクター ====
 
当初予定された人物がボディビル体型だったが、スマートな団とのイメージが違いすぎるため、『セブン』第14・15話でのみセブンを演じた経緯から[[きくち英一|菊池英一]]が演じることとなる。
 
*菊池は拳法や空手などの格闘技を習得しているため、痩身の[[古谷敏]]が演じた初代ウルトラマンに比べるとガッチリしたシルエットでやや日本人体型とも言えるが、178cmと当時としては長身で(古谷は180cm)、背筋が伸びた拳法の構えやアクションが特徴的。初代ウルトラマンが宇宙人を意識した動きだったのに対し、本作のウルトラマンは怒りや焦りなど感情を伝えるような人間味のあるアクションが特徴と言える。過去のシリーズでは怪獣もの専門の[[殺陣師]]はおらず、シナリオ上でも「怪獣(宇宙人)との戦い 〜 以下よろしく」としか書かれていないことが多かったため、特撮スタッフや本編監督が手探りで殺陣を指示していたが、本作では菊池と多くの怪獣を演じた[[遠矢孝信]](菊池の大学の後輩)が打ち合わせてほぼ全面的に殺陣を担当。
 
*菊池が1995年に著した『ウルトラマンダンディー 〜帰ってきたウルトラマンを演った男〜』は、本作の製作活動の記録の一つとなっている。
 
*遠矢を含め、怪獣のスーツアクターを務めたのは菊池と遠矢が当時所属していたアクションチーム「ジャパン・ファイティング・アクターズ(JFA)」のメンバーである。ザザーンはスケジュールが被らなかったため、菊池が演じている。その他の配役は『ウルトラマンダンディー 帰ってきたウルトラマンを演った男』が詳しい。なお、遠矢はこれに先駆けて」『[[スペクトルマン|宇宙猿人ゴリ]]』でゴリ博士を演じている。時には両者のスケジュールがかち合ってしまうこともあり、遠矢が戻るまで当時助監督だった[[東條昭平]]が代わりに怪獣(サドラなど)の中に入ったこともあった。
 
*『A』でもアクションを依頼されたが、ウルトラマンのアクションはハードで体力的に限界<ref>「しょっぱいものが食べたくなり野菜サラダが真っ白になるくらい塩をかけて食べたのに、それでも医者から『塩分が足りない。』と言われた。」と語っている。きくち英一・著『ウルトラマンダンディー 〜帰ってきたウルトラマンを演った男〜』([[風塵社]]・1995年)</ref>ということで辞退している。なお、『A』第1話の客演のみウルトラマンを演じている。
 
 
 
== 帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック) ==
 
ゾフィーの命を受け、地球にやって来た宇宙警備隊隊員{{Sfn|僕たち2|2003|p=3}}。
 
*地球での活動時間:3分
 
* 身長:40メートル(ただし一時的に人間サイズで活動、もしくは同程度にミクロ化することも可能)
 
* 体重:3万5千トン
 
* 年齢:1万7千歳
 
* 飛行速度:マッハ5
 
* 走行速度:時速600キロ
 
* 水中速度:180ノット
 
* ジャンプ力:400メートル
 
* 腕力:10万トンタンカーをいとも簡単に持ち上げる
 
* 聴力:200キロ先の針の落ちる音も聴こえる
 
* 頭:鉄の2千倍の硬さ
 
* 職業:ウルトラ道場の先生、ウルトラの星へ帰還後は宇宙警備隊地球課長。
 
* 趣味:登山
 
* 家族構成
 
** 父:ウルトラ科学技術局長官
 
** 母:宇宙情報センターに勤めている
 
** 妻:ウルトラの母の妹(小学館学習雑誌の特集での記事より)
 
*スタイル
 
**本作の劇中では手袋・ブーツは銀色であるが、『ウルトラマンタロウ』第52話客演時のみ手袋やブーツが赤色になっており、これは仮面ライダー2号(新)の赤手袋を意識したものである<ref>『講談社Official File Magazineウルトラマン』{{要ページ番号|date=2016年9月}}</ref>。また、『タロウ』第33・34話や第52話では、胸の模様が『帰ってきたウルトラマン』の第1話撮影時のNGに近い形状になっていた。NGスーツについては下記の「デザイン」を参考。
 
*郷秀樹との関係
 
**郷が鍛えるとウルトラマンも鍛えられたり(第4話)、郷の心身の負傷(第22話、第37話)など、心身の状態が変身後もウルトラマンに引き継がれる場面が見られた。逆に郷がウルトラマンと同じ怪我をしたり、ウルトラマンから郷への影響も認められる。中盤からウルトラマンと郷の意識は一体化している<ref group = "注">ほかの宇宙人が郷をウルトラマンと呼んだり、第50話での郷と小泉チドリの会話をウルトラマンが知っているなど。</ref>。
 
 
 
=== 名称 ===
 
企画当初の名残で、本作の主役ウルトラマンは劇中では一貫して「ウルトラマン」としか呼ばれていない。そのため、後年の客演時や書籍などでは、初代ウルトラマン<ref name = "syodai" group = "注"/>と区別するために、様々な名称を設定されていた。
 
 
 
『[[ウルトラマンA]]』第14話のナレーション、および劇中での北斗星司と[[ヤプール]]は{{読み仮名|'''ウルトラマンII世'''|ウルトラマンにせい}}と呼び、『[[ウルトラマンタロウ]]』や『[[ウルトラマンレオ]]』のナレーションでは'''新ウルトラマン'''を略した{{読み仮名|'''新マン'''|しんマン}}と呼ばれている。他にも作品名のまま「'''帰ってきたウルトラマン'''」<ref name ="白書66">{{Harvnb|白書|1982|pp=66 - 67}}</ref> 、または略して'''帰マン'''・'''帰りマン'''(きマン、かえマン、かえりマン)と呼ばれることもあった。
 
 
 
しかし1984年、映画『[[ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団]]』の公開に先立ち、ウルトラファミリー紹介時に各々に固有名詞の必要が生じた。その際、円谷プロ社長・[[円谷皐]](当時)によって'''ウルトラマンジャック'''という正式名称が設定された。以降の書籍・関連グッズなどではほぼ「ウルトラマンジャック」の名称で統一され、「ウルトラマンII世」や「新マン」は別名という扱いになっている<ref>{{Cite web|url=https://hicbc.com/tv/mebius/m78/index.htm|title=M78星雲「光の国」|publisher=ウルトラマンメビウス公式サイト|accessdate=2016-07-16}}</ref>。[[中国]]で放送された際には『杰克・奥特曼』(杰克はジャックと読む)のタイトルとなる。
 
 
 
その後、1984年の『[[ウルトラマン物語]]』や2006年の『[[ウルトラマンメビウス]]』でも「ジャック」と呼ばれている<ref group="注">[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟|劇場版『メビウス』]]のクレジットでは「帰ってきたウルトラマン」と表記。</ref>。なお、地球人は「ジャック」の名を知らないため、「ウルトラマン」としか呼んでいない。映画『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』では、こうした呼称の変遷をセルフパロディ化したギャグ<ref group="注">ウルトラマンメビウス / ヒビノ・ミライが異世界の郷に対して「ジャック兄さん」と呼ぶも通じず、「新マン兄さん」「帰りマン兄さん」と呼びなおす、というもの。</ref>がある。
 
 
 
「ウルトラマンジャック」という名前は『ウルトラマンタロウ』の企画段階における名前でもあった<ref>『懐かしのヒーロー ウルトラマン99の謎』([[二見書房]]・1993年)p.32.</ref>。他にも[[かたおか徹治]]の漫画『[[ウルトラ兄弟物語]]』の「ウルトラ一族の大反乱編」(第1巻収録)に登場した[[ウルトラの父]]の兄の名前も「ウルトラマンジャック」であるが、直接の関連性はない。
 
 
 
=== 変身方法 ===
 
歴代ウルトラヒーローの中でも例外的に変身アイテムを用いない<ref name="怪獣大全集">{{Harvnb|ウルトラ怪獣大全集|1984|pp=32-33|loc=「帰ってきたウルトラマン」}}</ref>。郷が生命の危機に陥ったときに自然に変身することが多い。郷の頭上に十字状の光が降ってくると、それに呼応するように郷が右手または両手を斜め上に挙げ、変身するというパターンが基本であった。意識的に変身する場合は右手を高く掲げることが多い。中盤以降は郷の意思による変身も多く見られるようになる。
 
 
 
最終回では郷とウルトラマンが分離することなく地球を去り、以降のウルトラシリーズ客演の際には完全に郷の意思で変身している。
 
 
 
* 企画案では特定の変身ポーズをとるものや変身アイテムを用いる案も存在していた<ref name = "白書82" />。
 
* 郷が変身ポーズをとって変身してから巨大化するというパターンも撮影されたがNGとなっている<ref name = "白書82" /><ref group = "注">第19話にて、郷の姿が等身大のウルトラマンに変わった後に巨大化のバンク映像が流れるという演出がある。</ref>。
 
 
 
=== 技・能力 ===
 
; スペシウム光線
 
: 初代ウルトラマンと同じく、両腕を十字に組み右手から発射する破壊光線。
 
: 全編を通して使用され、序盤では決まり手として多くの怪獣を葬った。[[ベムスター]]に破られて以降、ウルトラブレスレットに決まり手の地位を譲っているが、第38話では[[ナックル星人]]の宇宙艦隊を壊滅させ、最終話では[[ゼットン]]を葬るなど、ここ一番の見せ場では威力を発揮しており、後年の客演時にもしばしば使用されている。現在の公式設定では、初代ウルトラマンと同程度の威力とされている。また、放映当時では白色の光線だったが、近年{{いつ|date=2017年8月}}では青白い光線となっている。本作では[[スペシウム]]への言及はなく、ナックル星人による解析でアルミニウム原子3千個に対してクローム原子100個の割合との発言がある。
 
: 発射音は、初代のものとは異なり、ウルトラセブンのワイドショットやエメリウム光線Bで使用された効果音を加工使用している。
 
; ウルトラスラッシュ<ref name="超技25">{{Harvnb|超技全書|1990|p=25}}</ref>(八つ裂き光輪<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技25" />)
 
: スペシウム光線のエネルギーを丸鋸状のリングに変化させて投げつけ、敵を切断する光のカッター。これも初代ウルトラマンと同じ技で、[[サドラ]]との戦いで初使用して倒したが、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#古代怪獣 キングザウルス三世|キングザウルス三世]]との戦いでバリアーにはじかれて以来、使用されなくなった<ref group = "注">[[内山まもる]]によるコミカライズ版ではたびたび決め技として使用され、後年の『[[ザ・ウルトラマン (漫画)|ザ・ウルトラマン]]』では宇宙大魔王ジャッカルへの合体攻撃の際に放つなど、ウルトラブレスレット以上の「切り札」として描かれている。</ref>。初代ウルトラマンが使用するものは薄い青色なのに対し、こちらは薄い緑色をしている。
 
; フォッグビーム<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技25" />
 
: 霧状の光線。キングザウルス三世との戦いで使われたが、バリアーによって防がれる。
 
: 一部の文献では冷凍効果のある光線と記載されている<ref name ="白書66" /><ref name="怪獣大全集" />。『続・ウルトラマン』の設定ではスペシウム光線のバリエーションとして「凍結スペシウム」が存在しており、『ウルトラマン白書』ではフォッグビームまたはウルトラフロストがこれに該当すると紹介している<ref name = "白書82" />。『ウルトラ怪獣大全集』では「冷凍スペシウム光線」と解説している<ref name="怪獣大全集" />。
 
; シネラマショット<ref name="超技25" />
 
: 両腕をL字型に構え右腕から発射する必殺光線。威力はウルトラセブンのワイドショットを上回り<ref name ="白書66" /><ref name="超技25" />、スペシウム光線の数倍強力という設定<ref>ウルトラ戦士宇宙警備隊ひみつ百科(講談社まんが百科)p.54</ref>。キングザウルス三世との戦いで使われたがバリアーによって防がれてしまい、以後本編では全く使用されなかった。
 
: しかし『[[ウルトラマンタロウ]]』では[[テンペラー星人]]の円盤を他の兄弟の光線と共に破壊し、『[[ウルトラマンレオ]]』第38話でにせアストラを庇うレオに対しウルトラマン、エースと共に使用し一度はダウンさせ<ref group="注">この際は光線の色は赤</ref>、[[タイ王国|タイ]]の映画『[[ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団]]』では[[タイラント]]に使用したり、怪獣王ゴモラに他の兄弟と共に使用し戦意を喪失させる<ref group="注">この際は腕の構えが逆になっている。</ref>。アニメ『ザ・ウルトラマン ジャッカル 対 ウルトラマン』では宇宙大魔王ジャッカルへの合体攻撃に際に放つなど客演の際にはたびたび使用している。
 
; ウルトラショット<ref name="超技24">{{Harvnb|超技全書|1990|p=24}}</ref>
 
: 右手に左手を添えた構えで、右手先から発射する光線。主に牽制技として使われる針状の光弾を連射するタイプと、ノコギリンにとどめを刺した帯状の光線を発射するタイプがある<ref name="超技24" />。『[[ウルトラマンギンガS]]』にて[[ウルトラマンギンガ#ウルトラマンギンガストリウム|ウルトラマンギンガストリウム]]が使用した際は後者のタイプとなっている。
 
; ストップ光線<ref name="超技25" />
 
: 10話で使用した、両手の間から放射して怪獣の動きを止める活動停止光線。別名は凍結スペシウム<ref name="超技25" />。
 
; ウルトラロケット弾<ref name="超技25" />
 
: 飛行しながら指先から連射する光弾。第28話ではバリケーンを怯ませた。
 
; ハンドビーム<ref name="超技25" />
 
: 右手先から発射する火球。第40話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#冷凍怪人 ブラック星人|ブラック星人]]を倒した。
 
; ウルトラフラッシュ<ref name="超技37">{{Harvnb|超技全書|1990|p=37}}</ref>
 
: 手先を合わせて放つ破壊閃光。第41話でビルガモに使用。
 
; ウルトラ念力<ref name="超技37" />
 
: 巨大怪獣を空中に浮かばせる念力。第19話でサータンに使用。
 
; 透視光線<ref name="超技25" />
 
: 両目から放つ光線。姿を消した怪獣を探し、実体化させる。第19話でサータンに使用。
 
; ウルトラ眼光<ref name="超技25" />
 
: 両目から放つ破壊光線。両肘を曲げた状態で発射し、第45話では[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#電磁波怪人 メシエ星雲人|メシエ星雲人]]にとどめを刺した。
 
; ウルトラフロスト<ref name="超技37" />
 
: 両手の手先を合わせて冷凍液を放射する。第35話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#光怪獣 プリズ魔|プリズ魔]]との最初の戦いで使われた。
 
; ボディスパーク<ref name="超技37" />
 
: 全身のエネルギーをスパークさせて怪獣にショックを与える。第5話でツインテールの首締めから逃れた。
 
; ウルトラパワー<ref name="超技34">{{Harvnb|超技全書|1990|p=34}}</ref>
 
: 全身の力を使って、物体を遠くまで投げ飛ばす能力。ウルトラブレスレットで縮小させたヤメタランスを砲丸投げのように放り投げ宇宙へ帰した。
 
; ウルトラ腕力<ref name="超技35" />
 
: パワーを生かした早技。第24話でキングストロンの背中に乗るや2本の角をつかみ、そのまま前転することで一気に角を反転させ、弱体化に成功した。
 
; 流星キック
 
: 別名「ウルトラキック」。上空へ空高く飛び上がり急降下しながら敵に蹴りを入れる。第4話でキングザウルス三世のバリヤーを飛び越えて、バリヤーを発生させる角を破壊した。
 
; ウルトラスピンキック<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技29">{{Harvnb|超技全書|1990|p=29|loc=「蹴り技」}}</ref>
 
: 上空へ空高く飛び上がり後方回転しながら敵に蹴りを入れる。繋ぎ技として多用した他、第11話では[[モグネズン]]へは決まり手にもなった。設定では105[[加速度|G]]の威力があるとされる<ref name="怪獣大全集" />。
 
: 第37話の脚本段階ではナックル星人に蘇生された再生グドンをこの技で倒す予定だった。劇中でスピンキックのことが語られているのはこの名残となっている{{Sfn|大全|2002}}。
 
; ウルトラキック<ref name="超技29" />
 
: 腹部めがけて放つキック<ref name="超技29" />。郷は第27話でキックボクサーの東三郎にこの技を伝授した。
 
; 急降下キック<ref name="超技29" />
 
: 空中から急降下する勢いを生かした技。第33話では登場した際にムルチの頭部に蹴り込み、ダメージを与えた。
 
; フライングキック<ref name="超技29" />
 
: 敵の真正面から両足でキックする技。第39話ではバルダック星人にダメージを与えた。
 
; ひざ蹴り<ref name="超技33">{{Harvnb|超技全書|1990|p=33}}</ref>(飛び膝蹴り{{Sfn|キャラクター大全|2015|p=10}})
 
: ジャンプしたのち、ひざを敵の頭部に叩きつける技。
 
; ウルトラチョップ<ref name="超技33" />
 
: ジャンプして敵の頭上からチョップを浴びせる技で、ゴルゴバス戦をはじめ、多くの戦闘で使用した。単独で致命傷を与えることはないが、何度も繰り出して相手を弱らせたり、他の技と組み合わせたりすることで、絶大な威力を発揮した。
 
; ウルトラリフター<ref name="超技31">{{Harvnb|超技全書|1990|p=31}}</ref>
 
: 突進してくる敵の下に、姿勢を低くして素早く潜り込んだのち、両手で敵を高々と持ち上げ、地面に投げつける技。キングザウルス三世やゴルゴバスにダメージを与えた。
 
; ウルトラボディ落とし<ref name="超技34" />(ウルトラボディー落とし{{Sfn|キャラクター大全|2015|p=10}})
 
: 第24話でキングストロンに対して使用した投げ技。胴体の角を掴んで後ろへ投げ飛ばす<ref name="超技34" />。
 
; ブレーンバスター<ref name="超技33" />
 
: 正面から敵の体を抱え上げ、仰向けに倒れながら、敵を背中から地面に叩きつける技。
 
; 空中回転落とし<ref name="超技35">{{Harvnb|超技全書|1990|p=35}}</ref>
 
: 空中で相手を捕らえ、高速回転しながら地面にたたき落とす。第17話でスペシウム光線の通じないテロチルスを倒した。
 
; 空中回転逆落とし<ref name="超技31" />
 
: 敵を正面から抱きかかえたままで空中に飛び上がり、大回転とともに地上へ放り出す。遠心力を利用した大技で、第12話ではシュガロンに大ダメージを与えた。
 
; ウルトラ回転足投げ<ref name="超技30">{{Harvnb|超技全書|1990|p=30|loc=「投げ技」}}</ref>
 
: 両足で敵の首を挟み込んで締め上げたのち、全身を回転させて敵を投げ飛ばす技。プルーマ戦やドラキュラス戦では逆立ちして体を反転させるタイプ、ササヒラー戦では肩に乗り、一回転して投げるタイプを披露した<ref name="超技30" />。
 
; ウルトラかすみ斬り<ref name="超技37" />
 
: 初代ウルトラマンと同じく、敵目掛けて走り、すれ違いざまにチョップを決める。第12話でシュガロンを倒した。
 
; ウルトラ頭突き<ref name="超技35" />
 
: 上空へ空高く飛び上がり後方回転しながら敵に頭突きを入れる。
 
; ウルトラ急降下戦法<ref name="超技34" />
 
: 敵を羽交い絞めにして飛行し、最高速度で反転して急降下、敵を地面に叩きつける。
 
; 体当たり<ref name="超技33" />
 
: 突進してくる敵に対し、体を斜めにして全速力で駆け寄り、肩から全身をぶつける技。
 
; フライングアタック<ref name="超技33" />
 
: マッハ5のスピードで敵に向かって飛行し、全体重をかけながら体当たりする技。
 
; ウルトラバリヤー<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技32">{{Harvnb|超技全書|1990|p=32}}</ref>
 
: その場で高速回転することで全身から念力を発する技。第14話、第37話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#竜巻怪獣 シーゴラス|シーゴラス]]が強大な念力で起こした大津波を止め、逆に押し返した。使用すると全エネルギーを著しく消耗してしまう。
 
:ナレーションでは「ウルトラバーリヤ」と呼称されており、また一部の関連書籍{{Sfn|大辞典|2001|p=50}}では、「ウルトラバーリア」との名称で解説されている。
 
; ウルトラバリヤー<ref name="超技36">{{Harvnb|超技全書|1990|p=36}}</ref>
 
: 上記のウルトラバリヤーとは別の技。光の壁で攻撃を防ぐ。第31話でゼラン星人にコントロールされたウルトラブレスレットによるシャワー状の光線を防ぐも、続けて繰り出されたリング状の光のカッターに破られた。『ウルトラマンギンガS』にてウルトラマンギンガストリウムが使用するはこちらのタイプ。
 
; ウルトラVバリヤー<ref name="超技36" />
 
: 両腕を交差させて、敵の攻撃を防ぐ。キングザウルス三世の光線やゴルバゴスの火球を防いだり、ゼットンやデスレムの火球を跳ね返すなど効果は大きい。
 
; バリヤー光線<ref name="超技36" />
 
: 防御エネルギーを光線にして放ち、人間を守る<ref name="超技36" />。第30話で墜落したマットアローを守った。
 
; ウルトラスピン<ref name="超技37" />
 
: 高速スピンして突風を発生させる技。第14話でシーゴラスが発生させた雷雲を吹き飛ばした。また、第32話では[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#変幻怪獣 キングマイマイ|キングマイマイ]]戦でも、糸を振り払うために使用している{{refnest|group="注"|『ウルトラ戦士超技全書』では、ウルトラブレスレットによる技として紹介している<ref name="超技27" />。}}。
 
; ウルトラドリル<ref name="超技37" />
 
: 体をドリルのように高速回転させて地中に潜る。第8話、50話で使用。
 
; スパーク攻撃<ref name="超技34" />
 
: 敵とすれ違いざまに全身から光を放射し、敵にダメージを与える。第19話でサータンとの空中戦で使用。
 
; ウルトラ十文字斬り<ref name="超技37" />
 
: 第46話の[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#ブーメラン怪獣 レッドキラー|レッドキラー]]戦で、奪ったブーメランを使用して十字に二度切りつけ相手を両断した。
 
; ウルトラプロペラ<ref name="超技36" />
 
: {{要出典範囲|ウルトラスピンの強化技|date=2016年9月}}。敵の頭上で体をプロペラのように横に高速回転させて発生させた巨大竜巻で敵を吸い上げ、宇宙へ吹き飛ばして爆発させる。第28話でバリケーンを倒した。
 
; スライスハンド<ref name="超技32" />
 
: 敵を頭上に放り上げ、続いて自分もジャンプしてすれ違いざまに手刀で首を切り落とす。第38話でスペシウム光線もブレスレットブーメランも通じないブラックキングの首を切断した。シナリオではナックル星でこの技をマンやセブンに伝授されるシーンがあり、実際に撮影されていたが尺の都合でカットされた<ref>竹書房『ウルトラマン画報〈上巻〉光の戦士三十五年の歩み』p.93</ref>。
 
; ウルトラスウィング<ref name="超技30" />
 
: 敵の尻尾や足をつかんで、何度も振り回し放り投げる技。
 
; ウルトラリフティング<ref name="超技35" />
 
: 怪力で怪獣を持ち上げ、そのまま宇宙空間まで運ぶ技。体内に爆弾を打ち込まれたゴーストロンや、磁力をエネルギーとするマグネドンを地球外に運搬する際などに用いた。
 
; ウルトラ投げ<ref name="超技30" />
 
: ウルトラマン(初代)とセブンから伝授された{{Sfn|僕たち|2003|p=46}}。相手を担いだままジャンプし、高空から投げ飛ばして地面へ叩きつける。第38話でナックル星人に使用。
 
; ウルトラハリケーン<ref name="超技36" />
 
: 最終回で使用。標的を担ぎ上げ、「ウルトラハリケーン」と叫び高速回転させながら空中へ投げる。光線技を吸収してしまうゼットンを倒すために編み出した<ref>週刊『ウルトラマン オフィシャルデータファイル』より記載{{Full|date=2015年9月}}。</ref>。脚本にはなく現場処理で描かれた<ref>[[レーザーディスク|LD]]ソフト『帰ってきたウルトラマン』Vol.13同封ライナーノーツ。発売元:[[ハピネット|創美企画]]。</ref>。
 
 
 
==== 他作品への出演時に見せる能力 ====
 
{{Main2|超ウルトラ8兄弟での合体技|大決戦!超ウルトラ8兄弟‎‎}}
 
; ダブル光線<ref name="超技98">{{Harvnb|超技全書|1990|p=98}}</ref>
 
: 『[[ウルトラマンタロウ]]』第34話では、テンペラー星人に向けてウルトラセブンのエメリウム光線と同時にスペシウム光線を発射して攻撃したものの、ダメージは与えられなかった。
 
: 『[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟]]』では、宇宙空間でUキラーザウルスにスペシウム光線とAの放ったメタリウム光線を合流させて命中させ、地球へ落下させた。
 
; 必殺光線一斉発射<ref name="超技97">{{Harvnb|超技全書|1990|p=97}}</ref>({{要出典範囲|グランドスパーク|date=2016年9月}})
 
: ウルトラ兄弟が必殺光線を同時に放つ技。
 
: 『ウルトラマンタロウ』第34話では、テンペラー星人の宇宙船にゾフィー、ウルトラマン、セブン、Aらの光線と共にシネラマショットを放ち<ref name="超技97" />、大爆発させた。
 
: 映画『[[ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団]]』では、ゾフィー、セブン、A、タロウらの光線と共にシネラマショットを放ち<ref name="超技97" />、ゴモラを攻撃した。
 
: 映画『[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟]]』では、マン、ジャック、エースと合同で月面のUキラーザウルスに対して用い、一点に集中することで威力を増している<ref name="M兄弟超全集">{{Harvnb|メビウス&兄弟超全集|2006|p=30|loc=「これがウルトラ兄弟の合同技だ!!」}}</ref>。
 
: 映画『[[ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国]]』では、デルストの大群を倒した{{Sfn|ゼロTHE MOVIE超全集|2011|pp=46-47}}。
 
; 6兄弟リフター<ref name="超技98" />
 
: 『ウルトラマンタロウ』第34話において、ウルトラ6兄弟がテンペラー星人を空中に放り投げる際に使用する技<ref name="超技98" />。6兄弟で相手を持ち上げ、回転しながら空中に放り投げる。
 
; クロスアタック<ref name="超技98" />
 
: 『[[ウルトラマンレオ]]』第34話において、ウルトラマンレオと同時にアシュランへ攻撃を仕掛ける技<ref name="超技98" />。
 
; ダブルキック<ref name="超技98" />
 
: 『ウルトラマンレオ』第34話において、レオと同時にキックを放つ技<ref name="超技98" />。
 
; 3戦士トリプル光線<ref name="超技98" />
 
: 『ウルトラマンレオ』第38話において、ウルトラキーを盗んだにせアストラ(ババルウ星人)をかばうレオに対し、ウルトラマンやAと共に放った光線。全員が両腕をL字型に組み、右腕から発射している。
 
; ファイナル・クロスシールド<ref name="M兄弟超全集" />
 
: 劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』において、マン、セブン、Aと共に、ヤプールの怨念を神戸港へ封印した技。ヤプールの四方を囲んだ4兄弟が、それぞれの両手から金色の光線を放ち、次にその光線をヤプールの頭上に集めた後、徐々に光線を下げていき、ヤプールを海に封印した。
 
; エネルギー照射<ref name="M兄弟超全集" />
 
: 劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』において、ガッツ星人によって十字架に閉じ込められたウルトラマンメビウスを救出する際に使用した合体光線。マン、セブン、ジャック、Aが赤色の光線を放ち、十字架を破壊してメビウスを解放した。
 
; 合体光線{{Sfn|ウルトラ銀河伝説超全集|2009|p=35}}
 
: 映画『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』において、光の星のプラズマスパークを守るためにAや[[ウルトラマン80#キャラクターとしてのウルトラマン80|80]]と共に[[ウルトラマンベリアル]]と戦った際、2人に呼びかけて用いた。横一列に並んで自らのスペシウム光線、Aのメタリウム光線、80のサクシウム光線を放ち融合させたものだが、ベリアルのギガバトルナイザーに跳ね返されてしまった。
 
; ウルトラダブル
 
: 放映時の雑誌設定にある能力で、劇中未使用<ref group = "注">内山まもるによるコミカライズ作品(1971年放映当時)、および「メビウス外伝」で使用。</ref>。エネルギーを一気に消費し、通常の2倍の身長80メートルに巨大化する能力。
 
 
 
=== ウルトラブレスレット ===
 
第18話で、宇宙怪獣[[ベムスター]]に敗れたウルトラマンに[[ウルトラセブン (キャラクター)|ウルトラセブン]]が与えた万能武器。普段は腕輪としてウルトラマンの左手首に装着されているが、ウルトラマンの脳波に反応して様々なアイテムに変形する<ref name="超技26">{{Harvnb|超技全書|1990|p=26|loc=「ウルトラブレスレット」}}</ref>。スティック状<ref name=ウルトラ大辞典>ウルトラマン大辞典(中経出版)p.47</ref>のナイフ'''ウルトラスパーク'''をはじめ、ブーメランや槍などの様々な形態に変化させて使用する(個々の説明は後述)。使う際は左肘を曲げてブレスレットを示し、右手でこれを掴んではずす動作が続き、変形させたり、直接投げつけたりする。一度に複数の用途には使えず、第20話ではウルトラマンがそのジレンマに苦しむ様子も描かれた。時には武器としてだけでなく、湖を丸ごと蒸発させたり、惑星を丸ごと爆破したり、バラバラにされた自分の体を復元させたりするなどの能力も見せている。どの機能であれ、役目を果たすとウルトラマンの意思に呼応するかのように手元に戻る。第31話では[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙怪人 ゼラン星人|ゼラン星人]]にコントロールされてウルトラマンに襲いかかったが、ゼラン星人が倒されその制御が解けると再びウルトラマンの左手に収まった。
 
 
 
第24話の[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#マンション怪獣 キングストロン|キングストロン]]戦でウルトラブレスレットを外した直後に攻撃を受け地面に落としてしまう描写がある(後に拾い上げキングストロンに投げつける)。内山まもるの漫画版では、ベムスターにウルトラブレスレットを弾かれ地面に落とした際に必死に探す様子が見られた。
 
 
 
ジャックが持つ最大最強の武器<ref>ウルトラ戦士全必殺技大百科(ケイブンシャの大百科別冊)p.82</ref>であり、『ウルトラマンA』第1話、13話、26話で他の兄弟が光線のポーズを取るのに対してウルトラブレスレットを外すポーズを取ったり、第14話でウルトラ4兄弟が[[エースキラー (ウルトラ怪獣)|エースキラー]]に各々の必殺技を奪われた際にも、ジャックが奪われたのはブレスレットだった。これらのシーンはブレスレットが彼の代表的な技であることを示している。その後の第2期ウルトラシリーズ客演時には『ウルトラマンA』第26話で地球に降り立ったシーンではブレスレットを装着しておらず、<ref group="注">ただし、ヒッポリト星人の罠に陥ったウルトラマンとゾフィーを助けようとするシーンでは、細めの造形物のウルトラブレスレットを装着している。『ウルトラマン物語』にも流用。</ref>『ウルトラマンレオ』34話でタロウブレスレットを装着していたり、装着の状況が一定していないが、これは本作の撮影終了時にウルトラマンを演じた菊池に撮影用の小道具が記念に贈られ<ref group = "注">保存していたブレスレットは、2002年に菊池がテレビ番組『[[開運!なんでも鑑定団]]』に登場した際に20万円の評価を受けている。</ref>、以降の撮影には使われなくなったためで、ウルトラブレスレットを武器にするという設定自体は変わっていない。『ウルトラマンメビウス』の[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟|劇場版]]でも使用され、それ以降の劇場版で毎回使っている。また、[[PlayStation Portable]]専用ソフト『[[ウルトラマン Fighting Evolution 0]]』のストーリーモードのジャック編のプロローグにて「警備隊1のブレスレットの使い手」と解説されている。『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』では他の光の国の宇宙警備隊隊員も標準装備していることが描写された。
 
 
 
本作は当初視聴率が伸び悩み、様々な強化策が打ち出された。ウルトラブレスレットはその強化策の一つである<ref name = "白書85" />。
 
 
 
; ウルトラスパーク<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技26" />
 
: スティック状の<ref name="ウルトラ大辞典" />武器。ウルトラセブンからウルトラマンにウルトラブレスレットが授与された際は、この形態だった。白熱化して飛び、敵を切り裂く。ウルトラセブンのアイスラッガーと互角の威力とされる<ref>『帰ってきたウルトラマン大百科』(ケイブンシャの大百科433)「能力」の「ウルトラスパーク」解説文{{要ページ番号|date=2015年9月}}</ref>。最も多用された武器で、{{要出典範囲|ただ単に技名として「ウルトラブレスレット」と呼んだ場合この形状を指すことが多い|date=2016年9月}}。手に持って、ナイフとしても使える。[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#ロボット怪獣 ビルガモ|ビルガモ]]戦では、3つに分裂させた'''ウルトラスパーク3段斬り'''<ref name="超技26" />を使用した。また、ブレスレットがゼラン星人にコントロールされた時も、数発のウルトラスパークに分裂したことがある。映画『[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟]]』でも使用し、一本が超獣数体分の力を持っている[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟#究極巨大超獣 Uキラーザウルス・ネオ|Uキラーザウルス・ネオ]]の触手を切り裂いた。また、『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』では手に持って使用。ギガキマイラのキングシルバゴンの頭を斬り付けた。
 
; ウルトラランス<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技27">{{Harvnb|超技全書|1990|p=27}}</ref>
 
: ウルトラスパークの尖った柄を伸ばした[[槍]]。第29話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#やどかり怪獣 ヤドカリン|ヤドカリン]]に投擲し、串刺しにした。また、『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』に登場した宇宙警備隊隊員もこれを武器にしており、ウルトラマンジャック本人も[[ウルトラマンベリアル]]に対して使用した{{refnest|group="注"|元々はオリジナルビデオ『[[ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース]]』のために用意されていたが、同作品でのジャックの出番が減ったため『ウルトラ銀河伝説』へ流用された{{Sfn|ウルトラ銀河伝説VisualFile|2010|pp=95-100|loc=「CrossTalk:造型」}}。}}。
 
; ウルトラクロス<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技27" />
 
: 柄の先端に[[十字架]]がついた槍。[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#吸血宇宙星人 ドラキュラス|ドラキュラス]]や[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#触角宇宙人 バット星人|バット星人]]に投擲し、突き倒した。使用回数はウルトラランスよりも多い。撮影用の小道具は後に[[レッドマン]]のレッドアローとして流用された<ref>{{Cite book|和書|date = 1990-03-24|title = [[全怪獣怪人]]|publisher = [[勁文社]]|volume = 上巻|page = 166|isbn = 4-7669-0962-3}}</ref>。
 
; ウルトラディフェンダー<ref name="怪獣大全集" /><ref name="超技28">{{Harvnb|超技全書|1990|p=28}}</ref>
 
: [[楯]]状に変形させたもの。第40話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#雪女怪獣 スノーゴン|スノーゴン]]の冷凍光線を反転させた。
 
; ブレスレットボム<ref name="超技28" />
 
: ブレスレットを敵に飲み込ませて、体内で爆発させる。[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#変幻怪獣 キングマイマイ|キングマイマイ]]と[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#鼠怪獣 ロボネズ|ロボネズ]]を倒した。
 
; ウルトラ火輪<ref name="超技27" />
 
: 高熱火球に変形させたもの。炎の輪を作り出して敵に降り注ぎ、焼き尽くす。第39話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#雪男星人 バルダック星人|バルダック星人]]を倒した。
 
; 変光ミラー<ref name="超技27" />
 
: 丸い[[鏡]]に変形させたもの。第42話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#蜃気楼怪獣 パラゴン|パラゴン]]が発生させる蜃気楼を消し去った。
 
; ブレスレットニードル<ref name="超技26" />
 
: ニードル([[針]])という名称だが、[[フェンシング]][[剣]]状に変形させたもの。第23話で使用し、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#暗黒怪獣 バキューモン|バキューモン]]を体内から切り裂いて倒した。
 
; ブレスレットムチ<ref name="超技28" />
 
: [[鞭]]状に変形させたもの。第46話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#ブーメラン怪獣 レッドキラー|レッドキラー]]のブーメランを絡め取った。
 
; バリヤーボール<ref name="超技27" />
 
: 球状バリヤーに変形させたもの。第25話で使用し、空中に放り出された南隊員と六助少年を助け出した。
 
; ブレスレットブーメラン<ref name="超技27" />
 
: [[ブーメラン]]状に変形させたもの。第37話で[[ブラックキング]]に使用したが、弾かれた。
 
; ウルトラスーパー光線<ref name="超技26" />
 
: ウルトラスパークから放つ光線。第19話で使用し、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#忍者怪獣 サータン|サータン]]を倒した。
 
; 磁力封じ能力<ref name="超技26" />
 
: 第20話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#磁力怪獣 マグネドン|マグネドン]]の磁力に捕らえられた際に使用した能力。ブレスレットから黄色い渦巻状の光線を放ち、敵の磁力を無力化した。
 
; 反重力光線<ref name="超技26" />
 
: 第20話でマグネドンを宇宙へ運ぶために使用した能力。ブレスレットから緑の渦巻状の光線を放ち、マグネドンを空中に浮かび上がらせてから、ウルトラリフティングで宇宙へ運んだ。
 
; ダムせき止め能力<ref name="超技28" />
 
: 第20話でマグネドンの体当たりで崩壊したダムに投げつけ、流出する水をせき止めた。その後、ブレスレットを回収すると再び水が流出した。
 
; エネルギー再生能力<ref name="超技26" />
 
: 第21話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#電波怪獣 ビーコン|ビーコン]]との戦いで倒れたウルトラマンに吸収した太陽光線を転換したエネルギーを与えて復活させた。
 
; ウルトラ再生パワー<ref name="超技28" />
 
: 第40話のスノーゴン戦でバラバラにされた体を再生する能力。
 
; ブレスレットチョップ<ref name="超技27" />
 
: ブレスレットの力で強化された左手チョップ。第27話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#八つ切り怪獣 グロンケン|グロンケン]]の腕を切り落としたほか、第30話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#水牛怪獣 オクスター|オクスター]]を怯ませた。
 
; ウルトラショット<ref name="超技27" />
 
: ブレスレットから放つ光線。2種類あり、1つはオクスターを痺れさせた電撃光線<ref name="超技27" />。もう1つはオクスターの死体を白骨化させた光線<ref name="超技27" />。
 
; 水蒸発能力<ref name="超技27" />
 
: 第30話のオクスター戦で使用。ブレスレットの力で熱を発生させ、沼の水を蒸発させた。戦闘終了後、蒸発した水は豪雨となって降ってきた。
 
; スパーク電撃<ref name="超技27" />
 
: ウルトラスパークを敵にぶつけ、強力電撃を放射する。第21話ではビーコンを倒した。また、第26話ではスペシウム光線の効かない[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#昆虫怪獣 ノコギリン|ノコギリン]]を昏倒させるほどのダメージを与えた。
 
; ウルトラ発光<ref name="超技28" />
 
: ブレスレットから放つ光で、敵のメカを狂わせる。第41話で使用し、ビルガモにダメージを与えた。
 
; ブレスレット反射能力<ref name="超技36" />
 
: 敵の光線をブレスレットに当てて反射する。第41話でビルガモの光線を反射した。
 
; ウルトラ閃光<ref name="超技28" />({{要出典範囲|ブレスレットフラッシュ|date=2016年9月}})
 
: ブレスレットから強烈な光を放つ。第36話で使用し、光に弱いドラキュラスを怯ませた。
 
; 縮小能力<ref name="超技28" />
 
: [[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#なまけ怪獣 ヤメタランス|ヤメタランス]]のなまけエネルギーを吸収して、元の小さな怪獣に戻した。
 
; {{要出典範囲|惑星破壊能力|date=2016年9月}}
 
: ウルトラスパークでバルダック星人の円盤群を破壊した後、エネルギーを放出して巨大な光弾になり、バルダック星を破壊した。
 
; ゼラン星人にコントロールされた際の能力
 
: 第31話でゼラン星人にコントロールされた際は、光の渦巻状に変形し、針状光線を発射する、光の鎖に変形しウルトラマンを締め付ける、八つ裂き光輪に似た光の回転カッターとなって飛び回る、などの能力を見せた<ref name="超技28" />。
 
 
 
=== デザイン ===
 
[[File:Ultraman Jack Soshigaya.jpg|280px|thumb|right|ウルトラマンジャックアーチ([[東京都]][[世田谷区]][[砧 (世田谷区)|砧]])]]
 
美術スタッフの[[井口昭彦|高橋昭彦]]によるものとされるが、高橋本人は否定している{{Sfn|大全|2002|p=315}}{{refnest|group = "注"|現存するデザイン画は、かつて『別冊てれびくん (1)ウルトラマン』(小学館)や『ウルトラマン白書』で「池谷仙克の筆による」と紹介されたこともあり<ref name = "白書82" />、高橋は前述のインタビューで「池谷の画だと思う」と語っているも、池谷は否定している{{Sfn|大全|2002|p=315}}。}}。最初期のデザインは当時の円谷プロ営業課長だった末安正博が、初代ウルトラマン(以下、「初代」と略す)の商品化用三面図の模様にラインを描き加えたものだという{{Sfn|帰ってきた帰ってきた|1999|p=15}}。最初のスーツはこのデザインに基づいて制作され、撮影も進行していた{{refnest|group = "注"|最初のスーツは初代のCタイプと同様に肩や胸が底上げされており、これを用いてポーズを取った写真も公開されている<ref>『帰ってきたウルトラマン パーフェクトファイル』(講談社、2015年) p7</ref>。}}。しかし、本作の商品化権を取得した[[ブルマァク]]の要望によりキャラクターを初代と明確に差別化する必要に迫られてデザインが変更され、すでに撮影済みだった第1話の登場シーンも再撮影された<ref>きくち英一・著『ウルトラマンダンディー 〜帰ってきたウルトラマンを演った男〜』([[風塵社]]・1995年)p.30.</ref>。
 
 
 
基本的に初代に準じた形状だが、身体の赤い模様を二重線で縁取っており、首から胸元(初代はタートルネック状に首周りまで赤い模様があるが、帰ってきたウルトラマン〈以下、「新マン」と略す〉はTシャツのように模様があるのは首の下までで、首周りの部分は銀色である)と腰から膝(模様の見た目でいえば初代はハーフパンツ風だが、新マンはショートパンツ風で赤い模様の面積が少ない)までの模様が異なるのが大きな特徴である。また、銀色の質感も、本放送当時の初代のそれとは若干異なるものであった。
 
 
 
マスクは初代のCタイプから原型を取り<ref name="特秘3">{{Cite journal |和書 |date =2016-03-13<!--奥付表記--> |title=ウルトラマンマスクABC大研究 ここまでわかった!初代マンABC徹底検証 |publisher =[[洋泉社]] |journal =別冊[[映画秘宝]] 特撮秘宝 |volume =vol.3 |pages=pp.208-211 |isbn=978-4-8003-0865-8 }}</ref>{{refnest|group="注"|一部書籍では、ゾフィーのマスクが型取りされたと記述している{{Sfn|新大全集|1994|p=158}}。}}、開米プロダクションと[[ヒルマモデルクラフト]]が制作した。商品化登録用の撮影の際に目の取り付け角などが変更され、初代やそれに準じた最初のスーツよりわずかに吊り目となっている<ref name="ネコ_20-21">{{Cite book |和書 |date =2018-01-31 |title=エンターテインメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン |publisher =[[ネコ・パブリッシング]] |pages=pp.20-21 |isbn=978-4-7770-2129-1 }}</ref>。目の裏側に透明エポキシ樹脂によって凹凸を作っている{{Sfn|新大全集|1994|p=158}}。後頭部は番組開始当初では赤色で塗装されているが、番組後半では銀色で塗装されていることもあった。そのほか、スーツの個体差に由来する模様や形状の差異は多い。特に、『ウルトラマンタロウ』第52話へ客演した際には本作で銀一色だった手袋が赤一色に変更されたため、後頭部と併せてオリジナルとは異質な姿となっていた。
 
 
 
手足の継ぎ目を隠していた初代と異なり、手袋とブーツのすそが明確に露出している。これは撮影時のスーツの着脱の容易さを考慮したもので、『ウルトラセブン』撮影時の経験を生かしたものである。ブーツと手袋のファスナーの部分は、デザイン画の時点から赤いラインが入っている。中期から、左腕に[[#ウルトラブレスレット|ウルトラブレスレット]]を装着する。
 
 
 
1987年春から同年夏にかけ、[[明星食品]]の[[カップ麺]]『[[明星食品#チャルメラ|チャルメラ]]』のCMにサラリーマン姿のウルトラマンが登場した。設定上は初代であるが、赤い首回りにワイシャツ姿は似合わないため、首回りが銀色である新マンのスーツが使用されている。
 
 
 
ウルトラブレスレットは、現在はきくち英一が保管している{{Sfn|新大全集|1994|p=158}}。
 
 
 
=== 他作品での活躍 ===
 
客演回数はウルトラセブンの次に多い<ref>『大人のウルトラマン大図鑑 第2期ウルトラマンシリーズ編』(2013年・[[マガジンハウス]])13頁。</ref>。郷秀樹の姿で登場した作品は◎、郷秀樹の姿で登場していないが団時朗が声を担当した作品は●を付記。
 
 
 
; 『[[ウルトラマンA]]』
 
: 第1話、第13・14話、第26・27話に登場。
 
: 第10話は本作の後日談となっており、団時朗演じる「にせ郷秀樹」([[アンチラ星人]])が登場している。
 
; 『[[ウルトラマンタロウ]]』
 
: 第1話、第25話、第33・34話◎、第40話、第52話◎に登場し、第52話では単独客演。第29話と第40話では本作のライブラリ映像が使用されている。
 
; 『[[ウルトラマンレオ]]』
 
: 第34話◎、第38・39話に登場し、第34話では単独客演。第34話の予告や冒頭のナレーション(回想シーン)では「ウルトラ5番目の兄弟」と紹介されている(正しくは4番目)。
 
; 映画『[[新世紀ウルトラマン伝説]]』
 
: 他のウルトラ戦士とともに天空魔と戦った。
 
; 映画『[[新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE]]』
 
: 他のウルトラ戦士とともに[[ウルトラマンキング]]の誕生日を祝福する。
 
; 『[[ウルトラマンメビウス]]』
 
: 第1話(イメージのみ)、第45話◎、第50話●、[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟|劇場版]]◎、OV『[[ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース]]』STAGE.1●に登場し、第45話では単独客演。
 
: 劇場版では、初代ウルトラマン、セブン、Aとともに、Uキラーザウルスを死闘の末に封印する。以後、郷の姿になって[[神戸市]]内のサーキットで後進レーサーを目指す少年たちの指導を行い、坂田とともに追っていた夢を彼らに託している{{refnest|group="注"|当初は原典をイメージした中古自動車店が想定されていたが、何十年も同じでは夢がないとして変更された{{Sfn|メビウス&兄弟超全集|2006|pp=60-61|loc=「[[黒部進]]×[[森次晃嗣]]×団時朗×[[高峰圭二]] ウルトラ兄弟座談会」}}。}}。ジャケットの胸にMATのエンブレムを付けている。ヒビノ・ミライ(メビウス)に「心を狙った卑劣な罠に気を付けること」を諭した。なお、エンドロールでは「帰ってきたウルトラマン」とクレジットされている。
 
: 第45話では、暗黒四天王第2の刺客・[[ウルトラマンメビウスの登場怪獣#策謀宇宙人 デスレム|デスレム]]の策略によって人間不信になりかけたミライに対し、かつて自分が目の当たりにしたことを踏まえ、人間の心の光と闇の両方を知らなければ人間は愛せないと説いた。メビウスとともにデスレムを倒した後、捕らわれていたGUYSクルーを救出した。デスレム出現時には、初めて本名である「'''ジャック'''」の名で呼ばれている。
 
: 第50話では、[[エンペラ星人]]の力によって黒点に覆い尽くされた太陽に対し、件の3人やウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオと[[ウルトラマンレオ#アストラ|アストラ]]、[[ウルトラマン80]]と協力して各自の光線を放ち、黒点を消滅させる。
 
: 『ゴーストリバース』では、ウルトラマンヒカリからのウルトラサインを見て、Aやタロウが[[怪獣墓場]]に向かうのを見届けた。
 
; 映画『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』◎
 
: この世界における郷は、何事もなくアキと結婚して彼女との間にメグという娘を儲け、アキとともに自動車整備工場「坂田自動車修理工場」を経営している(坂田は若くして他界しており、遺影が飾られている)。しかし、クライマックスで人々の声援によって元の世界の自分と記憶が同化してジャックに変身する。
 
: スーツは『メビウス&兄弟』で制作されたものと同一{{Sfn|テレビマガジン特別編集 超ウルトラ8兄弟|2009|p=61|loc=「ウルトラマンジャック」}}。
 
; 映画『[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]』●
 
: Aや80とともに[[ウルトラマンベリアル]]に立ちむかうが、敗北してそのまま[[M78星雲|光の国]]の凍結に巻き込まれてしまう。その後、[[ウルトラマンゼロ]]がベリアルを倒してプラズマスパークのエネルギーコアを取り戻したことにより復活する。
 
; 映画『[[ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国]]』●
 
: アナザースペースへ旅立つゼロに他のウルトラ戦士とともにエネルギーを与えた後、光の国を襲撃したダークロプス軍団を迎え撃つ。
 
; 映画『[[ウルトラマンサーガ]]』◎
 
: 初代マン、セブン、A、レオとともにゼロの身を案じたほか、本編からカットされたシーンでは[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#『ウルトラマンサーガ』に登場したバット星人|バット星人]]が作りだした怪獣兵器と闘った。また、謎の円盤の動きを察知していた描写も存在する。
 
 
 
上記3作品では、『メビウス』での「ウルトラ6兄弟」の1人にカウントされている」という設定が継承されている。
 
 
 
; 『[[ウルトラマンギンガS]]』
 
: 本人は登場していないが、[[ウルトラマンギンガS#ウルトラマンギンガストリウム|ウルトラマンギンガストリウム]]の用いるウルトラ6兄弟の力のうち2つに、ジャックの技(ウルトラショットとウルトラバーリア)とイメージが登場。ウルトラショットでサドラ(SD)を倒し、ファイブキング(SDU)戦では超コッヴの部位を破壊した。ウルトラバーリアは、ギンガに変身前でも使える唯一の技となっている。
 
 
 
; 『[[ウルトラマンオーブ#ウルトラファイトオーブ|ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!]]』●
 
: レイバトスに召喚された亡霊怪獣軍団に苦戦するゼロを救援するため、セブンやゾフィーとともに駆けつける。自身はグドンとツインテールと戦って勝利したほか、オーブがセブンとゼロによる特訓を受けている間にはゾフィーとともにタイラントを足止めする。
 
 
 
=== 本作品以降に登場する形態 ===
 
* [[大決戦!超ウルトラ8兄弟‎‎#グリッターバージョン|グリッターバージョン]]
 
* 他のウルトラ戦士との合体
 
** [[ウルトラマン物語|スーパーウルトラマン]]
 
** [[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟#メビウスインフィニティー|メビウスインフィニティー]]
 
=== 関連する能力を持つ戦士 ===
 
; ウルトラマンギンガストリウム
 
: ジャックの能力を使用可能。
 
; ウルトラマンオーブ
 
: 他のウルトラ戦士の力を借りて変身する。
 
: {| class="wikitable"
 
! オーブの形態 !! もう一つの力 !! 備考
 
|-
 
| ハリケーンスラッシュ || ウルトラマンゼロ ||
 
|}
 
 
 
== 主な登場人物 ==
 
=== MAT隊員 ===
 
; {{読み仮名|郷 秀樹|ごう ひでき}}
 
: 本作の主人公で、年齢23歳。坂田自動車修理工場に勤務しながら、カーレーサーを目指していた。坂田の設計・開発中のレーシングマシン「流星号」のレーサーとして、その完成を目前に控えていた。甘党でおはぎが好物。趣味はギター。[[台東区]][[浅草]]在住(第31話より)。
 
: [[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#オイル怪獣 タッコング|タッコング]]襲来時に逃げ遅れた少年と仔犬を救おうとして命を落とすが、正義感と勇敢さに感化されたウルトラマンが一体化したことで復活し、人類の自由と幸福を脅かす敵と戦う決意を胸にMATに入隊した。ヘルメットの番号は「6」。
 
: 少年時代から運動神経に恵まれたが、ウルトラマンと一体化したことで能力が増幅されている。第2話では、[[剣道]]や[[射撃]]といった先輩隊員たちの得意種目でも初心者ながら勝利するという成績を打ち出した。しかし、その超人的な能力に思い上がって自らピンチを招くこともあり、超能力を身に付けたことで怪獣出現の前兆を他人よりも鋭敏にキャッチできることが仇となり、事件の有無を巡って他の隊員との対立を起こすことも度々あった。だが、人間的に成長するにつれチームに融和し、他の隊員とも打ち解けるようになる。
 
: 家族に関しては、13歳の時に父が登山中の遭難事故で死亡したことが第3話で語られた。母親に関しては、故郷に残して上京し、レースで優勝したら母親に楽をさせることを夢見ていたことが第1話で語られたが、第33話での伊吹との会話内にて郷が天涯孤独であることが明らかになったことから、母親も亡くなったことがうかがえる。
 
: 坂田家とは家族同然の付き合いであり、健を兄の様に慕い、アキとは恋人同士、次郎のことも弟のように可愛がっている。MAT入隊後も休暇の際は坂田自動車修理工場で流星2号の設計・製作をともに進めていた。第34話で幼馴染みの水野一郎と再会するも、悲劇を防げなかった。
 
: 第37・38話で坂田兄妹の死後、残された次郎を引き取って同居を始め、第41話で次郎の兄代わりになろうとした。
 
: 第51話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#触角宇宙人 バット星人|バット星人]]と[[ゼットン#『帰ってきたウルトラマン』に登場するゼットン|ゼットン(二代目)]]を倒した後、次郎に「ウルトラ5つの誓い」を残し、ウルトラの星の危機を救うべく、ウルトラマンとしてウルトラの星に旅立っていった。
 
: ウルトラマンと一体化したまま地球を去ったため、『[[ウルトラマンタロウ]]』第33・34話と第52話、『[[ウルトラマンレオ]]』第34話、『[[ウルトラマンメビウス]]』の[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟|劇場版]]と第45話、映画『[[ウルトラマンサーガ]]』でも、ウルトラマンの人間体として姿を見せている。東光太郎 / ウルトラマンタロウやヒビノ・ミライ / ウルトラマンメビウスに自分の経験から得たアドバイスを送っている。
 
: だが、MATの仲間たちには自分の無事と正体を告げていないため、ゼットン(二代目)戦で殉職扱いになっていることが次作『[[ウルトラマンA]]』第10話で語られる。
 
; {{読み仮名|加藤 勝一郎|かとう かついちろう<ref>{{Cite book|和書 |title = ケイブンシャの大百科 26 ウルトラマン大百科 |publisher = [[勁文社]] |date = 1978-08-10 |pages=151 |isbn = 978-4766915648 }}</ref><ref>{{Cite book|和書 |title = ケイブンシャの大百科 39 続 ウルトラマン大百科 |publisher = 勁文社 |date = 1979-06-30 |pages=84 |isbn = 978-4766915655 }}</ref><ref>{{Cite book|和書 |title = コロタン文庫 41 ウルトラ怪獣500 |publisher = [[小学館]] |date = 1979-04-30 |pages=307 |isbn = 4-09-281041-5 }}</ref>}}{{refnest|group="注"|『ウルトラマン大辞典』では読みを「かとう しょういちろう」と記述している{{Sfn|大辞典|2001|p=89}}。}}
 
: 年齢38歳。元は陸上自衛隊の一佐でMAT日本支部の初代隊長。ヘルメットの番号は「1」。
 
: 郷の勇気ある行動と生命力(死亡と診断された後で蘇生したこと)に感銘を受け、MATへの入隊を薦めた。普段は温厚な性格だが、任務に対する責任感が強く、規律には厳しい。上層部の岸田長官からの強引な命令に対し、押して忍ぶ態度でよりよい解決策を進言し、第3話で部下同士の対立を解決するために単身で危険地帯に調査に赴くなど、外柔内剛の部下思いの上司。
 
: 息子と兄の存在が設定されており、兄は鉄道会社の社長(息子=加藤の甥がいる)<ref group = "注">劇中に登場したのは甥のみ。</ref>。
 
: 第22話でMATステーションに転任した(後年のマンガ{{Full|date=2014年12月6日 (土) 21:08 (UTC)}}などで、ベムスターの襲撃で殉職した宇宙ステーション責任者で親友の梶キャプテンの後を継ぐため、という裏設定が誕生)。
 
: 加藤転任の経緯は上述の「[[#隊長の交代]]」の項を参照。
 
; {{読み仮名|伊吹 竜|いぶき りゅう}}
 
: 年齢45歳。MAT日本支部の2代目隊長。ヘルメットの番号は「1」。
 
: 加藤のニューヨーク本部勤務時代の上官で、彼がMATステーションへ転任となった後、ニューヨーク本部から転任して来た。加藤と比べてやや激情家で、任務遂行時には厳しく声を荒らげることもあるが、人間としての根は優しい。実家に妻と一人娘の美奈子がいるが、MAT隊長の家族であるがゆえに宇宙人の陰謀に巻き込まれることが多い。劇中では何らかの理由で郷がウルトラマンと同一人物であることに気づいていた可能性があるような行動も見せている<ref group = "注">第33話においては、[[メイツ星人]]が殺害され、殺した住民の身勝手な言い分に市民を守ることを放棄しようとした郷に托鉢僧に扮し「街が大変なことになっているんだぞ」と一喝し、[[ムルチ#『帰ってきたウルトラマン』に登場したムルチ|ムルチ]]との戦いへと赴かせた。『ウルトラマン大全集II』(講談社・[[1987年]])215頁の座談会によれば、演出を担当した筧正典は、加藤隊長を演じた塚本信夫と議論して「やっぱり隊長は知っているんだ」という結論に達したが、画面の中では「隊長は郷がウルトラマンであるとは知らない」ことにして描くことにしたと述べている。</ref>。
 
: パイロットとしても優れ、初登場である対ゴキネズラ戦でその腕前を見せ、右腕を怪我してウルトラブレスレットを使えないウルトラマンを援護したほか、『[[ウルトラマンメビウス]]』でも「名うての戦闘機乗りで華麗なアクロバット飛行でウルトラマンのピンチを何度も救った」と語られている。一方で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙怪人 ゼラン星人|ゼラン星人]]の怪光線を避け射殺したり、人間大の[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#触角宇宙人 バット星人|バット星人]]に肉弾戦を挑むなど、白兵戦にも秀でていた。
 
; {{読み仮名|南 猛|みなみ たけし}}
 
: 年齢25歳。長野県出身。MAT日本支部の副隊長格で、柔道五段で、マットガンの名手。ヘルメットの番号は「2」。
 
: 心優しい性格の持ち主であり、チームワークを大切にし、MAT入隊当初の郷の面倒をよく見ていた。自分の独断で物事を判断せず、他の隊員の意見をバランスよく聞こうとしていた。少年時代には「じゃみっ子」と呼ばれたいじめられっ子だったらしく、いじめられている子供を見ると我慢できない。
 
: 設定では、オリンピックの射撃競技の金メダリストでもある。
 
; {{読み仮名|岸田 文夫|きしだ ふみお}}
 
: 年齢25歳。兵器開発を得意とする。ヘルメットの番号は「3」。
 
: 射撃の名手(作中では高層ビルの屋上にいる[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙参謀 ズール星人|ズール星人]]を地上から1発で仕留めるという離れ技を見せた)で、プライドが高く、少々短気なところもある。正義感と責任感が強いが、十分な調査もせずに[[ツインテール (ウルトラ怪獣)|ツインテール]]の卵を岩だと判断するなど、独断で重大な決定を下し失敗する例も見られる。当初はなにかと郷と意見や感情が対立し、郷が謹慎処分になるほど重大な結果になることも多かった。「主人公と仲間との深刻な対立」というそれ以前のシリーズにはあまり見られなかったシチュエーションを代表する人物である。しかし、第11話で郷に助けられたことを契機として次第に打ち解け、プライベートを話題にしたり冗談を言い合うような仲になっていった。
 
: 軍人の家系の生まれで、両親と兄との4人家族。父は大日本帝国陸軍で毒ガス・イエローガスの研究をしていたが、そのことを知った兄は自殺している。
 
: 第44話で超高感度レーダーの設計に携わり、その時期に事件で知り合った女性・広田あかねと愛し合い、結婚を考えた交際をするが、悲劇的な結末を迎える。
 
: 地球防衛庁長官を務める叔父がいる(後述)。
 
; {{読み仮名|上野 一平|うえの いっぺい}}
 
: 年齢23歳。若く、直情型の熱血漢でMATのムードメーカー的存在。ヘルメットの番号は「4」。
 
: 戦闘中のさまざまな局面において、感情をストレートに出している。MATに命を懸けるという一方で、喉が渇いたからとパトロールを打ち切って基地へ帰還するなど、南・岸田両隊員とは対照的に気分屋の一面を感じさせる場面もある。同い年の郷と仲が良く、当初は郷の意見を「ばかばかしい」と一蹴する態度も見られたが、チームで孤立した郷をかばうことも多かった。
 
: 迷信や占いを信じる一面もある。
 
: 天涯孤独の身で親兄弟はいないが、地底科学の権威である小泉博士に助けられた恩があり、彼を父のように慕っている。第50話では博士殺害の嫌疑をかけられるが、郷たちに潔白を証明される。博士の娘のチドリは幼馴染みであり、彼女のことは「ちーちゃん」と呼ぶ。
 
; {{読み仮名|丘 ユリ子|おか ユリこ}}
 
: 年齢20歳。MAT日本支部の紅一点で、ヘルメットの番号は「5」。
 
: 主に通信を担当するが、作戦会議では独自の優れた視点で状況打開の突破口となるヒントやアイデアをしばしば提示する。第2話での紹介によると剣道四段の腕前で、実戦でも男性隊員には劣らない。特に第38話で、郷を除いた全隊員が洗脳された際にもたった1人で耐え、男性隊員と格闘して打ち伏せたうえ、郷と2人で隊員たちの洗脳を解いたことでもその実力はうかがえる。
 
: 第47話では[[フェミゴン]]の憑依から解かれた際に見せた表情に普通の女性と変わらない一面も垣間見えた。髪型は初期は長い黒髪だったが、第5話以降は茶色の短髪に変更されている。
 
: 第47話で母親が登場している。また、ニュースキャスターの父親が設定されているが、劇中には未登場。
 
 
 
=== 坂田家 ===
 
; {{読み仮名|坂田 健|さかた けん}}
 
: 郷が働いていた坂田自動車修理工場の経営者にして、坂田兄弟の長兄。28歳。元は一流のレーサーだったが、5年前のレースでゴールを目前にスピンして脚を負傷し、脚が不自由になった為、レーサーを引退。以降は杖をつくようになり、職も技術者に転向した。郷にとっては最大の理解者で同時に後見人でもある。パイプを愛用している。
 
: MATから一目置かれる有能な技術者であり、マットビハイクルの改良も行っている。オリジナルのレーシングマシン、流星号を完成させるが、郷が一度亡くなった際に手向けとして燃やした。その後、復活した郷と共に流星2号の製作を行うようになる。
 
: 母親は戦争時代、疎開はせず、まだ3歳だった健を連れて、庭の防空壕に身を潜めていたことが、第6話で語られた。
 
: 第37話で、ナックル星人に誘拐されかけたアキを救おうとして、轢き殺された。第38話では回想シーンに登場し、第41話では声のみでの登場{{refnest| group = "注"|声は[[阪脩]]の担当{{Sfn|円谷プロ画報|2013|p=213}}。}}。
 
: 映画『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』では、(演じた岸田森がすでに他界したため)遺影写真という形で客演している。
 
; {{読み仮名|坂田 アキ|さかた アキ}}
 
: 坂田健の妹で、郷とは周囲も公認の恋人。18歳。衣料品店に勤めている。第1話では胸にロザリオを下げており、郷が一度亡くなった際には、郷との別れを込めて、彼の遺体の上にロザリオを置いた。
 
: [[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#竜巻怪獣 シーゴラス|シーゴラス]]を「女性のピンチを救ってくれるのは怪獣ながら頼もしい」と評するなど、勇敢な男性を好むような傾向がある。
 
: 第5・6話では[[ツインテール (ウルトラ怪獣)|ツインテール]]の卵が巨大化した際の落盤に巻き込まれて意識不明の重傷を負い、第26話では[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙昆虫 ノコギリン|ノコギリン]]騒動に巻き込まれるなど、受難続きであった。
 
: 第37話で[[ナックル星人]]の車に拉致された後、引きずられて重傷を負い、病院で郷に宇宙人の仕業と伝えて死亡。第38話では回想シーンに登場。
 
: 『超ウルトラ8兄弟』における[[パラレルワールド]]では郷と結婚し、メグという一人娘を儲けているが、ここでも人助けをした直後に怪獣災害に巻き込まれている。
 
; {{読み仮名|坂田 次郎|さかた じろう}}
 
: 坂田兄弟の末っ子で、11歳。現代っ子の側面も持っている。郷を兄のように慕っており、それもあってMATを応援し、将来はMAT入隊を夢見ている。
 
: 第19話、第29話、第30話では怪獣事件に巻き込まれている。
 
: 第37・38話で兄と姉をナックル星人に殺された後、郷に引き取られる。第51話では郷がウルトラマンであることを知り、地球を去っていく郷を「ウルトラ5つの誓い」を叫びながら送り出した。その後、『ウルトラマンA』第10話にゲスト出演している。
 
: 『[[ウルトラマンメビウス]]』では登場はしていないが、友人のセリザワ・カズヤに「ウルトラ5つの誓い」を伝えた人物と設定されている<ref>ウルトラマンメビウス超全集P60</ref>。また、小説『[[ウルトラマンメビウス#ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント|ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント]]』では、ハルサキ・カナタを教えた[[ウルトラマンメビウス#GUYS / CREW GUYS|GUYS]]専科の教授として名前のみ登場。航空力学の権威となっており、GUYSが保有する戦闘機やメテオールの実用化に貢献していたことが語られている。
 
: 『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』以前に企画された『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では当初、登場が予定されていたが<ref>映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』のDVDメモリアルボックス(バンダイビジュアル・2009年1月23日発売・ASIN:B001J2UJVS)の特典冊子より</ref>、『超ウルトラ8兄弟』におけるパラレルワールドでは存在が確認されていない。
 
 
 
=== その他 ===
 
; {{読み仮名|岸田|きしだ}}長官
 
: 岸田隊員の叔父で、MATの上部組織と言える地球防衛庁の長官。MATに解散を命じることも可能な強い権限を持つ。
 
: 権力や世論を背景に怪獣を倒せないMATにプレッシャーをかける役回りで、その高圧的な命令にMATが背くことができないという状況は、子ども向け特撮番組の中で現実社会の構図を見せ、作品世界にリアリティーを与えていた。ただし、[[グドン#『帰ってきたウルトラマン』に登場したグドン|グドン]]・ツインテール戦ではMATの熱意を酌んで麻酔弾作戦に許可を出していること、シーゴラス・[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#津波怪獣 シーモンス|シーモンス]]戦では東京都民の安らぎに言及してMATを叱咤している点などもあり、悪役とは言い切れない懐の深さを持つ人物でもある。
 
; {{読み仮名|佐竹|さたけ}}参謀
 
: 第5話で初登場。ただし第6話の劇中では{{読み仮名|'''佐川'''|さがわ}}参謀と呼ばれ<ref group="注">第5・6話の脚本では「参謀A」。</ref>、その後も第20話の脚本では岸田長官(劇中での呼称なし)、さらに第50話の脚本では「副参謀」(劇中での呼称なし)と一貫性がなく、本編及び脚本で「佐竹参謀」の名前が確認できるのは第11話だけである。
 
: 岸田長官を補佐し、MATと地球防衛庁とのパイプ役を務めている。怪獣を東京ごと抹殺するスパイナー作戦を提案したり、MATの解散をほのめかしたりと、現場と対立する役割は岸田長官と同じだが、対立するばかりではなく共同歩調を取っている場面も見られる。
 
; {{読み仮名|近藤 勝|こんどう まさる}}班長
 
: 第9話に登場。整備班の班長で、マットアローなどの機体の整備を行う。
 
; {{読み仮名|梶|かじ}}
 
: 第18話に登場。MATステーションのキャプテンで、加藤隊長の大学時代からの友人。部下と共にステーションごと、[[ベムスター]]に襲撃され、殉職した。地上には翌月に出産を控えた妻がいた。
 
; {{読み仮名|村野 ルミ子|むらの ルミこ}}
 
: 第38話から登場。郷と同じマンションに住んでおり、彼の隣の部屋に住む女子大生。亡くなったアキに代わり、2人の心の支えとなった。父親は外国航路の船長で世界中を航海しており、母親と2人暮らし。郷に好意を寄せていたようで、第51話で郷と[[結婚式]]を挙げる夢を見ている。
 
: 『A』第10話に次郎とともにゲスト出演している。
 
 
 
== MAT ==
 
{{読み仮名|'''MAT'''|マット}}とは '''M'''onster '''A'''ttack '''T'''eam すなわち「怪獣攻撃部隊」であり、対怪獣戦や怪事件捜査を主任務とする。国際平和機構の地球防衛庁に属し、本部は[[ニューヨーク]]に置かれ、世界各国に支部がある。また、[[宇宙ステーション]]も保有している。コールサインは「マットJ」。
 
 
 
一般市民が町で隊員服を見かけてMATの活動を察知したり、子供達が街中でマットビハイクルに群がったり、隊員と直接面識のない人物(第27話の[[沢村忠]])からもMAT隊員として声をかけられたりするなど、MATの活動内容はかなりオープンになっている。
 
 
 
しかし、その一方で軍内部では組織的に弱い立場であるらしく、常にMATのことを快く思わない上層部や世論から解散の圧力をかけられることもたびたびあった。
 
 
 
略称の「MAT」は英語表記としては意味をなさないが、その点について特に注釈はない。こうした略称の使用は以後のウルトラシリーズに登場する防衛チームに継承されている<ref group = "注">{{独自研究範囲|平成以降は『ウルトラマンティガ』のGUTS(闘志)、『ウルトラマンガイア』のG.U.A.R.D.(防衛)、『ウルトラマンメビウス』のGUYS(若者)などのように、略称自体にも単語としての意味を持たせる例が一般的となった。『ウルトラマンゼアス』のMYDO、『ウルトラマンナイス』のGOKAZOKU隊などのように日本語の語呂あわせを採用した例もある。|date=2015年9月}}</ref>。
 
 
 
『A』第10話ではMATのファイルの存在が語られている。
 
 
 
=== 日本支部の隊員 ===
 
実動部隊と後方支援部隊(通信・整備)からなり、少数精鋭主義を取っているため、隊員数は少ない。また実動部隊のヘルメットには額部分に番号が書かれている(1番が隊長)。
 
 
 
=== 日本支部基地 ===
 
MAT日本支部は[[東京湾]]の海底に置かれている。内部には隊員達が勤務する司令室を中心に、隊員達のアパートや病院などの居住区、柔剣道場、ライドメカの格納庫や整備場が設けられ、アローやジャイロの発進ゲートは地上部に設置されており、エアシュートによって往来。
 
 
 
MATの作戦室は前期と後期に区別されており、前期は第1〜36話までのモスグリーンの色で統一されたデザインで、後期は第37話から第51話のホワイトグレーの色で統一されたデザインに変更され、計器類・出入り口通路も同時に変更された。
 
 
 
他に海岸沿いの地上発進口や地上オフィス([[中央区 (東京都)|中央区]]神田錦二丁目・架空の場所)、レーダー基地がある。
 
 
 
最終回で、隊員達が出撃した隙を突かれ、バット星人に基地の原子炉を破壊され、ほとんどの施設の機能が麻痺してしまった。
 
 
 
=== 装備 ===
 
MATは数々の特殊装備を持ち、状況に応じて使っている。
 
==== 隊員服 ====
 
実動部隊の隊員服はオレンジ色が基調色で、胸に黒いV字型の模様が入るシンプルなデザイン。この部分は伊吹隊長のみ上部に細い線が入る<ref group = "注">このデザインの変更は伊吹隊長を演じた根上淳が「隊長と隊員の外見的違いを明確にするために」と発案したもの。</ref>。高い耐熱、耐寒、耐久性を持つ。当初、池谷によって描かれたデザインは不使用となったが、後に『[[ファイヤーマン]]』のSAFの隊員服に流用され、高橋昭彦のデザインが採用された{{Sfn|新大全集|1994|p=92}}。
 
 
 
==== 銃器類・特殊装備 ====
 
; MATヘルメット
 
: 怪獣に噛まれても壊れないほど頑丈で、防護マスク(バイザー)が付いており、通信機が内蔵されている。
 
:* 撮影で使用されたものは、後に『ファイヤーマン』のSAFヘルメットに改造された{{Sfn|新大全集|1994|p=92}}。
 
; マットシュート
 
: 全隊員が常時携行し、カートリッジの交換で通常弾も熱線も発射できる万能[[拳銃]]。巨大怪獣にとどめを刺すほどの威力はないが、怪獣への牽制やウルトラマンの援護等で威力を発揮した。拳銃としてはカートリッジレス弾を使っており、排莢は行わない。ゼラン星人、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙参謀 ズール星人|ズール星人]]を倒した。初期では熱線銃の使用が目立ったが、以降は通常弾の使用場面ばかりになっていく(後期では第41、44話で光線銃を使っている)。
 
: 通常弾と熱線で撮影用プロップが異なっており、銃口部付近の形状が異なっている。資料によっては、「Aタイプ」「Bタイプ」と区別している{{Sfn|白書|1982|p=155}}{{Sfn|キャラクター大全|2015|p=16}}。Aタイプはパルサ製、Bタイプは金属製となっている{{Sfn|新大全集|1994|p=92}}。
 
; マットガン
 
: スリングベルトが付いた[[短機関銃|サブマシンガン]]ほどの大きさの対怪獣用連射式[[銃]]で、弾は曳光弾が用いられる。やはり怪獣相手の殺傷力は低い。一度に数百発の弾丸を発射するが、子供でも扱えるほど反動が少ない。
 
: 造形物は[[M3サブマシンガン]]の撮影用プロップを銀色に塗装し、銃身を外して新たに短く太い砲身状の「銃身」をつけたもの。
 
; レーザーガンSP-70
 
: シーゴラスとシーモンスの角を破壊するために開発されたレーザーガン。シーゴラスの角を破壊した。その後、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#磁力怪獣 マグネドン|マグネドン]]、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#水牛怪獣 オクスター|オクスター]]、[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#蜃気楼怪獣 パラゴン|パラゴン]]など他の怪獣の攻撃時にも使用されるようになった。[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙小怪獣_クプクプ|クプクプ]]を処分する際にも使われたが、それが[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#マンション怪獣_キングストロン|キングストロン]]出現の遠因となった。
 
; スペースレーザーガン
 
: 岸田隊員が開発した新型レーザーガン。ノコギリンの処分に使われたが、逆にエネルギーを吸収されて巨大化させてしまった。
 
; マットバズーカ
 
: 一般軍事用の[[バズーカ砲]]と同じ外見の地上攻撃用の主力武器。対ツインテール戦ではマット[[ジープ]]で至近距離まで接近して目を攻撃することで大きな成果を挙げ、第29話で専用弾丸のP弾が登場した。
 
; スーパーカノン
 
:[[原子爆弾|原爆]]と同じ威力があるが、放射能は出さないというレーザーガン。レッドキラーに使って一度は撃退したが、これは敵の罠で二度目は効かなかった。
 
; MN爆弾
 
: 第5、6話に登場し、マットアロー1号に搭載された強力爆弾で、通常弾を上回る威力で地球防衛庁内での信頼度も高いが、グドンの厚い鎧状の表皮には無効だった。巨大化したツインテールの卵の破壊にも適用が検討されたが、孵化したことで以降の使用は見送られた。
 
; スパイナー
 
: 第6話でセリフでのみ言及される超高性能爆薬で、一発で小型水爆並の威力がある。地球防衛庁の岸田長官がグドンとツインテールの殲滅のために東京都下での使用を決定して都民を緊急避難させたが、MATの進言で使用は一時保留となり、グドンとツインテールが結果的に撃滅されて使われなかった。『ウルトラセブン』第28話にも[[ウルトラ警備隊#銃器類・特殊装備|同名の爆薬]]が登場した。
 
; モンスターソナー
 
: ニューヨークMAT技術局が開発した怪獣探知機で、第9話に登場した。また第21話で、郷がほぼ同型の装置を背負ってアマチュア無線の電波発信元を探索する場面がある(モンスターソナーであるのか別種の探知機であるのかは不明)。
 
; 赤外線装置付カメラ{{refnest|書籍によっては「赤外線ムービーカメラ」と記述している<ref name="画報上">{{Harvnb|画報 上巻|2002|pp=92-95}}</ref>。}}
 
: 第19話で透明化したサータンを探知する為に使用した特殊装備。
 
; アンチ・マグネチック装置
 
: 第20話に登場した強力な磁力を跳ね返す装置で、マグネドンに対して使用した。
 
; サターンZ
 
: MATが開発したミサイル用液化火薬。1滴でタンカーを破壊し、タバコの箱ほどの量で富士山を吹き飛ばす。[[ニトログリセリン#爆発性|ニトログリセリン]]の6千倍の威力で放射能も出ないため、ダム建設に使われる予定だった。ナックル星人に奪われたが、悪用される前にMATが奪還した。
 
; X弾
 
: 岸田隊員が開発した航空機用ロケット弾で、怪獣1体を木端微塵にする威力がある。[[ゴーストロン]]に使われたが発射の際に郷隊員が誤って時限装置をセットしてしまい、一時攻撃が出来なくなった。
 
; MS小型ミサイル
 
: 第22話でニューヨークMAT隊がゴミ処理場に2発投下(セリフのみ)。東京湾15号地に現れた[[ゴキネズラ]]に数発放たれた。
 
; 冷凍弾
 
: 第35話で[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#光怪獣 プリズ魔|プリズ魔]]に対して使用された兵器。マットジャイロから目標の周囲に投下され、取り付けられている支持架により起立した状態で冷凍ガスを噴射する。かなり短時間で冷凍ガスを噴出したため、プリズ魔よりも先に地上にいた上野隊員があわや凍死しかけるという事態が発生している。
 
; 自動拳銃
 
: 第51話(最終回)の最終決戦時に武器庫が浸水して弾丸補充が出来なかったマットシュートの代用武器として伊吹隊長・丘隊員が使用。等身大の[[バット星人]]と渡り合う。形状は[[コルトガバメント]]に似る。
 
; ナイフ
 
: 第51話(最終回)の最終決戦時に伊吹隊長が使用。等身大の[[バット星人]]に投擲するも巨大化させる結果となった。
 
 
 
==== 航空機 ====
 
; マットアロー1号
 
: 全長:15m 全幅:14m 重量:15t 最高速度:マッハ5 乗員:2名<ref group = "注">ただし、第28話では並列複座席の後方に通信観測席のある機体が登場しており、3名が搭乗している。</ref>
 
: 垂直離着陸([[垂直離着陸機|VTOL]])機能と高い攻撃性を備えた、MATの主力ジェット戦闘攻撃機。複座だが、単座での運用も可能。水流ポンプジェット複合型ターボジェットエンジン搭載。武装は主翼に搭載されている[[バルカン砲]]と[[ミサイル]]で、第13話から[[ロケット弾]]ポッドを装備し、機体下部から高熱火炎を放射する。その他、機首の[[ピトー管]]のような形状の部分から[[レーザー]]光線を発射する。短時間の水中航行も可能で、隊長機は機首が黄色く塗装されている。後半は後述のマットアロー2号が登場しなくなった関係もあり、アロー1号を単に「アロー」と呼ぶようになり、劇中では(アロー1号の)1番機・2番機の意味合いで「アロー1号・2号」と呼称。第28話でコックピット内部に新たな計器類が備えられた。
 
: 『[[ウルトラマンメビウス]]』では改良型の「GUYSアローMA1型」が多数配備されていたが、エンペラ星人の襲撃で待機中だったほとんどの機体が破壊された。
 
: {{要出典範囲|アロー1号のコックピットのセットは、本作以降の第2期ウルトラシリーズおよび『[[ジャンボーグA]]』のジェットコンドルなどの各航空機のセットに流用された。|date=2015年9月}}
 
; マットアロー2号
 
: 全長:14m 全幅:13.2m 重量:13t 最高速度:マッハ3.8 乗員:1名
 
: 半円形の翼を持つ単座式ジェット戦闘攻撃機。主翼に垂直離着陸用の二重反転式のローターを内蔵しており、第1話では1号やジャイロとともに村外れに着陸した。太平洋横断も可能。武装は1号と同じだが、レーザー砲のみロケット弾ポッドの代わりに外付けする必要がある。1号よりも高い高度まで飛行し、成層圏でも活動可能であり、隊長機には機首と垂直尾翼に黄色い2本線が入る(第22話)。後半の劇中には登場しなくなった(最後に登場したのは第47話だが、これはライブフィルムであり新撮での登場は第27話が最後となった)。
 
: 平成になって発売された児童向け書籍{{Full|date=2014年1月}}ではアロー1号の支援戦闘機的のような位置付けで「現実世界の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]に近い戦闘機」と解説されていた。
 
; マットジャイロ
 
: 全長:13m 全幅:16.4m 重量:3t 最高速度:マッハ1 乗員:2名
 
: 左右に大きなローターと後部に小ローターを持つ、[[ティルトローター]]式戦闘兼輸送機。どんな薬品や高熱にも耐えられる特殊鋼でできている。ホバリングや低速飛行が可能で長距離の任務には向かないが、攻撃時に有利である。内部の格納庫にジープを常時搭載しており、機外に物資や車両をぶら下げて輸送。複数機で出撃する際は「ジャイロA・ジャイロB」とアルファベット順に番機を呼称されていた(第34話)。武装は[[バルカン砲]]とロケット弾ポッド。また、[[ナパーム弾]](第29話ほか)をはじめ、噴霧塗料(第7話)・消火剤(第22話)散布や冷凍弾投下(第35話)といった特殊弾薬の展開にも活躍。さらにはレーザーを発射したこともある。緊急脱出は胴体下部から(第42話)。第30話でコックピット内部に新たな計器類が備えられた。第9話では黄色いラインが入った隊長機も登場した。
 
; スペースアロー
 
: 全長:15m 総重量:18t 乗員:1名
 
: 宇宙ステーションとの往来に使用するシャトル機。アロー1号を改良して製作された{{Sfn|大辞典|2001|p=183}}。専用のスペースポートから発進し、エンジン推力は2万tを誇る<ref name="画報上" />。第29話でMAT無人観測ステーションNo.5点検に出動したのが劇中での唯一の登場で、第38話ではナックル星人の妨害電磁波で出撃できなかった。
 
: 一部の児童向け書籍{{Full|date=2014年1月}}では武装されていないとの表記もあった。
 
 
 
==== 車両・潜水艇 ====
 
; マットビハイクル
 
: 全長:4.1m 全幅:1.6m 重量:0.94t 最高時速:185km 乗員:2名以上
 
: 主にパトロールに使う特捜車両。塗装は白地に赤のラインが入ったもので、後に坂田健が考案したスタビライザー(リアウイング)が付けられた。第32話のみ迷彩色に塗られて登場。天井には30連発式ロケットランチャーや緊急車両用のパトランプが付けられることもある。実車は[[マツダ]]・[[マツダ・コスモ|コスモスポーツ]]の後期型・L10Bをベースとしている。
 
: 数点あったNGデザイン案の中には、後年の『[[トリプルファイター]]』に登場した「SATカー」に似たイメージの画稿も存在する<ref> {{Cite book|和書|date=2017-02-28 |title = ウルトラ怪獣アートワークス 1971-1980 |publisher = 出版ワークス |page=12|isbn = 978-4-309-92117-4 }} </ref>。
 
; マットジープ
 
: マットビハイクルが不整地での走行や野戦に向かないため、第6話から登場した[[ジープ]]。対怪獣攻撃では同時に2台を運用する場合が多く、マットバズーカやレーザーガンSP-70を装備することもある。実車は[[三菱・ジープ]]の1961〜68年式形をベースにしているが、「MAT-101」「MAT-102」という専用[[ナンバープレート]]が付けられている。
 
; 特殊輸送車
 
: 第37話のみ登場。サターンZ輸送に使用された。プレートナンバーは「MAT-4」。
 
; 特殊熱線砲車
 
: 第17話のみ登場した六輪装甲車。[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#始祖怪鳥 テロチルス|テロチルス]]が東京のビル街に作った巣を焼却した。マットジャイロがワイヤーで吊り下げて現場へ運んだ。
 
; マットサブ
 
: 全長:8m 全幅:6.8m 重量:2t 最高速度:60ノット(水上)・40ノット(水中) 乗員:2名
 
: 海底基地に直接出入りする小型特殊[[潜水艇|潜航艇]]。1号と2号の2機が配備されており、武器は[[魚雷]]のZ弾とミサイル。第2話、第16話(ただし16話はライブフィルム)にのみ登場した。
 
 
 
==== 関連施設 ====
 
; MATステーション
 
: 第18話に登場。宇宙を監視している有人宇宙ステーション。武器はレーザー砲で、加藤隊長の親友の梶キャプテンが指揮していたが、ステーションごとベムスターに捕食された。再建されたステーションの後任キャプテンには加藤隊長が指名され、MATから転任した。
 
; MAT無人観測ステーション
 
: 第29話に登場。1日1回の定時報告で船外の大気組成や気象状況などをMAT本部に送信する。複数が衛星軌道上を回っており、No.5がヤドカリンに乗っ取られて破壊された。
 
; 宇宙ステーションV1
 
: 第38話に登場。ウルトラマン亡き後、MATに全面降伏を迫るナックル星人が見せしめとして破壊した。
 
; MATレーダー基地
 
: 第44話に登場。岸田が開発した超長距離レーダーが設置される予定だったが、その直前にグラナダスに攻撃されてしまった。
 
 
 
== 放映リスト ==
 
* 各怪獣の詳細・肩書き<ref group = "注">[[メトロン星人]]の「幻覚宇宙人」などの別名。</ref>は「[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣]]」を参照。
 
* 1971年7月30日は[[全日空機雫石衝突事故]]の報道特番のため、放送休止。
 
* 1971年12月31日は『[[第13回日本レコード大賞]]』のため、放送休止。
 
* 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区){{Sfn|大全|2002}}。
 
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:95%"
 
!話数!!サブタイトル!! colspan="2"|登場怪獣・宇宙人・ゲストウルトラマン!!脚本!!監督!!特殊技術!!放送日!!視聴率
 
|-
 
|1||怪獣総進撃
 
|style="left" rowspan="2"|タッコング
 
|style="left"|ザザーン<br>アーストロン
 
|rowspan="7"|上原正三
 
|rowspan="2"|本多猪四郎
 
|rowspan="12"|高野宏一
 
|style="line-height:1.2"|'''1971年'''<br />4月2日||26.4%
 
|-
 
|2||タッコング大逆襲
 
|style="left"|-
 
|4月9日||25.1%
 
|-
 
|3||恐怖の怪獣魔境
 
|style="left"|サドラ
 
|style="left"|デットン
 
|rowspan="2"|筧正典
 
|4月16日||22.6%
 
|-
 
|4||必殺!流星キック
 
|style="left" colspan="2"|キングザウルス三世
 
|4月23日||19.8%
 
|-
 
|5||二大怪獣 東京を襲撃
 
|style="left" rowspan="2"|グドン
 
|style="left" rowspan="2"|ツインテール
 
|rowspan="2"|富田義治
 
|4月30日||21.1%
 
|-
 
|6||決戦!怪獣対マット
 
|5月7日||19.4%
 
|-
 
|7||怪獣レインボー作戦
 
|style="left" colspan="2"|ゴルバゴス
 
|本多猪四郎
 
|5月14日||17.8%
 
|-
 
|8||怪獣時限爆弾
 
|style="left" colspan="2"|ゴーストロン
 
|田口成光
 
|筧正典
 
|5月21日||16.4%
 
|-
 
|9||怪獣島SOS
 
|style="left" colspan="2"|ダンガー
 
|伊上勝
 
|本多猪四郎
 
|5月28日||19.2%
 
|-
 
|10||恐竜爆破指令
 
|style="left" colspan="2"|ステゴン
 
|上原正三
 
|筧正典
 
|6月4日||20.1%
 
|-
 
|11||毒ガス怪獣出現
 
|style="left" colspan="2"|モグネズン
 
|金城哲夫
 
|rowspan="2"|鍛冶昇
 
|6月11日||18.5%
 
|-
 
|12||怪獣シュガロンの復讐
 
|style="left" colspan="2"|シュガロン
 
|rowspan="3"|上原正三
 
|6月18日||17.5%
 
|-
 
|13||津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!
 
|style="left" rowspan="2"|シーモンス
 
|style="left" rowspan="2"|シーゴラス
 
|rowspan="2"|富田義治
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|6月25日||18.8%
 
|-
 
|14||二大怪獣の恐怖 東京大龍巻
 
|7月2日||18.4%
 
|-
 
|15||怪獣少年の復讐
 
|style="left" colspan="2"|エレドータス
 
|田口成光
 
|rowspan="3"|山際永三
 
|rowspan="3"|高野宏一
 
|7月9日||14.3%
 
|-
 
|16||大怪鳥テロチルスの謎
 
|style="left" colspan="2" rowspan="2"|テロチルス
 
|rowspan="2"|上原正三
 
|7月16日||15.0%
 
|-
 
|17||怪鳥テロチルス 東京大空爆
 
|7月23日||17.3%
 
|-
 
|18||ウルトラセブン参上!<ref group = "注">当初、7月30日に放送する予定だったが、[[全日空機雫石衝突事故]]の[[報道特別番組]]のため、放送が翌週に順延された。放送に際し、メインタイトル部に郷秀樹による放送順延に対するお詫びのナレーションが入った。この音声はDVD・LD・VHS版などでは収録されていないが、[[ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン]]より発売された「帰ってきたウルトラマン 1971」([[2006年]])に収録されている。</ref>
 
|style="left"|ベムスター
 
|style="left"|[[ウルトラセブン (キャラクター)|ウルトラセブン]]
 
|市川森一
 
|rowspan="2"|鍛冶昇
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|8月6日||16.0%
 
|-
 
|19||宇宙から来た透明大怪獣
 
|style="left" colspan="2"|サータン
 
|上原正三
 
|8月13日||16.9%
 
|-
 
|20||怪獣は宇宙の流れ星
 
|style="left" colspan="2"|マグネドン
 
|石堂淑朗
 
|rowspan="2"|筧正典
 
|rowspan="2"|高野宏一
 
|8月20日||18.8%
 
|-
 
|21||怪獣チャンネル
 
|style="left" colspan="2"|ビーコン
 
|rowspan="2"|市川森一
 
|8月27日||17.3%
 
|-
 
|22||この怪獣は俺が{{読み仮名|殺|や}}る
 
|style="left" colspan="2"|ゴキネズラ
 
|rowspan="2"|山際永三
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|9月3日||18.8%
 
|-
 
|23||暗黒怪獣 星を吐け!
 
|style="left"|ザニカ
 
|style="left"|バキューモン
 
|石堂淑朗
 
|9月10日||23.4%
 
|-
 
|24||戦慄!マンション怪獣誕生
 
|style="left"|キングストロン
 
|style="left"|クプクプ
 
|上原正三
 
|rowspan="2"|富田義治
 
|rowspan="2"|大木淳
 
|9月17日||24.0%
 
|-
 
|25||ふるさと 地球を去る
 
|style="left" colspan="2"|ザゴラス
 
|市川森一
 
|9月24日||21.4%
 
|-
 
|26||怪奇!殺人甲虫事件
 
|style="left" colspan="2"|ノコギリン
 
|上原正三
 
|rowspan="2"|筧正典
 
|rowspan="2"|高野宏一
 
|10月1日||25.2%
 
|-
 
|27||この一発で地獄へ行け!
 
|style="left" colspan="2"|グロンケン
 
|市川森一
 
|10月8日||26.1%
 
|-
 
|28||ウルトラ特攻大作戦
 
|style="left" colspan="2"|バリケーン
 
|実相寺昭雄
 
|rowspan="2"|山際永三
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|10月15日||23.5%
 
|-
 
|29||次郎くん 怪獣に乗る
 
|style="left" colspan="2"|ヤドカリン
 
|田口成光
 
|10月22日||23.2%
 
|-
 
|30||呪いの骨神 オクスター
 
|style="left" colspan="2"|オクスター
 
|石堂淑朗
 
|rowspan="2"|真船禎
 
|rowspan="2"|高野宏一
 
|10月29日||23.9%
 
|-
 
|31||悪魔と天使の間に....
 
|style="left"|プルーマ
 
|style="left"|ゼラン星人
 
|市川森一
 
|11月5日||25.1%
 
|-
 
|32||落日の決闘
 
|style="left" colspan="2"|キングマイマイ(幼虫・成虫)
 
|千束北男
 
|colspan="2"|大木淳
 
|11月12日||23.4%
 
|-
 
|33||怪獣使いと少年
 
|style="left"|ムルチ
 
|style="left"|メイツ星人
 
|上原正三
 
|東條昭平
 
|大木淳
 
|11月19日||24.0%
 
|-
 
|34||許されざるいのち
 
|style="left" colspan="2"|レオゴン
 
|style="line-height:1.2"|石堂淑朗<br />[[小林晋一郎]]<br />(素案)
 
|rowspan="2"|山際永三
 
|rowspan="3"|佐川和夫
 
|11月26日||24.6%
 
|-
 
|35||残酷!光怪獣プリズ魔
 
|style="left" colspan="2"|プリズ魔
 
|朱川審
 
|12月3日||20.9%
 
|-
 
|36||夜を蹴ちらせ
 
|style="left" colspan="2"|ドラキュラス
 
|石堂淑朗
 
|筧正典
 
|12月10日||23.9%
 
|-
 
|37||ウルトラマン 夕陽に死す
 
|style="left" rowspan="2"|ナックル星人<br>ブラックキング<ref>OPの最後の怪獣名クレジットは、37話は「用心棒怪獣 ブラックキング」、38話は「暗殺宇宙星人 ナックル」のみの表示であった。</ref>
 
|style="left"|ベムスター(再生)<br>シーゴラス(再生)
 
|rowspan="2"|上原正三
 
|rowspan="2"|富田義治
 
|rowspan="2"|大木淳
 
|12月17日||27.5%
 
|-
 
|38||ウルトラの星 光る時
 
|style="left"|[[ウルトラマン#キャラクターとしてのウルトラマン|初代ウルトラマン]]<br>ウルトラセブン
 
|12月24日||29.0%
 
|-
 
|39||冬の怪奇シリーズ<br>20世紀の雪男
 
|style="left" colspan="2"|バルダック星人
 
|田口成光
 
|rowspan="2"|筧正典
 
|rowspan="2"|真野田陽一
 
|style="line-height:1.1"|'''1972年'''<br />1月7日||27.4%
 
|-
 
|40||冬の怪奇シリーズ<br>まぼろしの雪女
 
|style="left"|スノーゴン
 
|style="left"|ブラック星人
 
|石堂淑朗
 
|1月14日||28.2%
 
|-
 
|41||バルタン星人Jrの復讐
 
|style="left"|ビルガモ
 
|style="left"|バルタン星人Jr.
 
|長坂秀佳
 
|rowspan="2"|佐伯孚治
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|1月21日||28.2%
 
|-
 
|42||富士に立つ怪獣
 
|style="left"|パラゴン
 
|style="left"|ストラ星人
 
|rowspan="2"|石堂淑朗
 
|1月28日||28.1%
 
|-
 
|43||魔神 月に咆える
 
|style="left"|コダイゴン
 
|style="left"|グロテス星人
 
|rowspan="2"|筧正典
 
|rowspan="2"|真野田陽一
 
|2月4日||26.6%
 
|-
 
|44||星空に愛をこめて
 
|style="left"|グラナダス
 
|style="left"|ケンタウルス星人
 
|田口成光
 
|2月11日||29.1%
 
|-
 
|45||郷秀樹を暗殺せよ!
 
|style="left"|メシエ星雲人<br/>ロボネズ
 
|style="left"|白鳥座61番星人エリカ
 
|斎藤正夫
 
|rowspan="2"|鍛冶昇
 
|rowspan="2"|佐川和夫
 
|2月18日||26.5%
 
|-
 
|46||この一撃に怒りをこめて
 
|style="left"|レッドキラー
 
|style="left"|ズール星人
 
|田口成光
 
|2月25日||27.9%
 
|-
 
|47||狙われた女
 
|style="left" colspan="2"|フェミゴン
 
|石堂淑朗
 
|rowspan="2"|佐伯孚治
 
|rowspan="5"|真野田陽一
 
|3月3日||25.6%
 
|-
 
|48||地球頂きます!
 
|style="left"|ヤメタランス
 
|style="left"|ササヒラー
 
|小山内美江子
 
|3月10日||25.2%
 
|-
 
|49||宇宙戦士 その名はMAT
 
|style="left"|ミステラー星人<br>(善・悪)
 
|style="left"|アテリア星人<br>(名前のみ)
 
|伊上勝
 
|rowspan="2"|松林宗恵
 
|3月17日||25.2%
 
|-
 
|50||地獄からの誘い
 
|style="left" colspan="2"|キング・ボックル
 
|斎藤正夫
 
|3月24日||26.0%
 
|-
 
|51||ウルトラ5つの誓い
 
|style="left"|ゼットン(2代目)<br>バット星人
 
|style="left"|初代ウルトラマン<br>(声のみ)
 
|上原正三
 
|本多猪四郎
 
|3月31日||29.5%
 
|}
 
 
 
== キャスト ==
 
=== レギュラー・準レギュラー ===
 
*郷秀樹:[[団時朗|団次郎]]
 
*加藤勝一郎:[[塚本信夫]](第1 - 22話)
 
*伊吹竜:[[根上淳]](第22 - 51話)
 
*南猛:[[池田駿介]](第1 - 32・34 - 51話)<ref group = "注">最初のオファー時では主人公候補だった。</ref><ref group = "注">第33話はオープニングでクレジットされるが出演せず。</ref>
 
*岸田文夫:[[西田健]](第1 - 29・31・34 - 51話)<ref group = "注">第30・32・33話はオープニングでクレジットされるが出演せず。</ref>
 
*上野一平:[[三井恒]](第1 - 51話<ref group = "注">第33話は声のみ。</ref>)
 
*丘ユリ子:[[桂木美加]](第1 - 32・34 - 51話)<ref group = "注">第33話はオープニングでクレジットされるが出演せず。</ref>
 
*坂田健:[[岸田森]](第1 - 8・14 - 17・19・23・26・28 - 30・34 - 37話<ref group = "注">第28話はノンクレジット。</ref>)
 
*坂田アキ:[[榊原るみ]](第1 - 7・9・14 - 17・19・20・22・23・26・27・37話)
 
*坂田次郎:[[川口英樹]](第1 - 10・14 - 17・19・20・22 - 24・26・28 - 30・33 - 41・44 - 46・48・49・51話<ref group = "注">第38話はノンクレジット。</ref>)
 
*村野ルミ子:[[岩崎和子]](第38 - 41・44・49・51話)
 
*岸田 地球防衛庁長官:[[藤田進]](第5・6・14話)
 
*佐竹 参謀:[[佐原健二]](第5・6・11・20・50話)※第5・6話では佐川参謀
 
*ナレーター:[[名古屋章]](第1 - 32・34 - 41・49 - 51話<ref group = "注">第33・42 - 48話はオープニングでクレジットされるが出演せず。</ref>)
 
 
 
=== 主なゲスト ===
 
参考文献:『円谷プロ画報 (1)』([[竹書房]]・2013年)p.212、213、『帰ってきたウルトラマン パーフェクトファイル』([[講談社]]、2015年)p20-119
 
*浩(第1話):[[伍代参平|藤江喜幸]]
 
*浩の母(第1話):[[毛利幸子]]
 
*村の娘(第1話):[[浅野真弓|島田淳子]]
 
*村の老人(第1話):[[夏木順平]]
 
*医師(第1話):[[岡部正]]
 
*看護師(第4話):[[川口節子 (1941年生)|川口節子]]
 
*警備員(第4話):[[加藤茂雄]]
 
*次郎の友人:[[高野浩幸]](第5・7・10・29・45話)※第5・29・45話はノンクレジット
 
*現場監督(第5話):[[小松英三郎]]
 
*病院事務員(第6話):[[大前亘]]
 
*次郎の友人(第7話):西谷喜之
 
*キャンプをしていた若者と娘(第7話):渋谷健三、桜井栄子
 
*ダイナマイト工場主任(第8話):[[倉多爽平|倉田爽平]]
 
*タカシ(第8話):[[矢崎知紀]]
 
*タカシの親戚(第8話):中沢祥枝
 
*近藤勝班長(第9話):[[石橋雅史]]
 
*観測員(第9話):塚本哲(大沢)、[[山崎純資]](矢部)、長谷川峯子(田島)
 
*吉本先生(第10話):[[北川陽一郎]]
 
*小松(第10話):[[石山勝巳|石山克己]]
 
*岸田清子(岸田隊員の母)(第11話):[[堀越節子]]
 
*人夫(第11話):[[緒方燐作]]、[[坪野鎌之]]
 
*牛山静香(第12話):[[久万里由香]]
 
*牛山武(第12話):[[草間璋夫]]
 
*警官(第12話):[[勝部義夫]]
 
*オートバイの若者(第12話):渋谷健三、野月かつや
 
*青山五郎(第13話):内田武樹
 
*高村船長(第13・14話):[[小林昭二]]<ref name="第14話" group = "注">第14話はノンクレジット。</ref>
 
*高村陽子(第13・14話):[[西山恵子]]<ref name="第14話" group = "注"/>
 
*船山豪一郎(第13・14話):[[長谷川弘]]<ref name="第14話" group = "注"/>
 
*赤木工場長(第13・14話):[[西本裕行|西本裕之]]
 
*自衛隊指揮官(第13・14話):[[向井淳一郎]]
 
*川崎操舵士(第13話):[[きくち英一|菊池英一]]
 
*海神丸船員(第13話):[[東條昭平]] ※[[カメオ出演]]
 
*木島(第13話):[[幸田宗丸]] ※第14話はクレジットのみ
 
*小田切史郎(第15話):高野浩幸
 
*史郎の父(第15話):[[中川謙二]]
 
*史郎の祖父(第15話):[[今村源兵]]
 
*加藤進の母親(第15話):[[松下砂稚子]]
 
*船頭(第16話):[[高杉哲平]]
 
*松本三郎(第16・17話):[[石橋正次]]
 
*小野由起子(第16・17話):[[服部妙子]]
 
*横川浩(第16・17話):丸茂光紀
 
*山田刑事(第16・17話):[[南川直]]
 
*松本三郎の母(第17話):[[沼波輝枝]]
 
*梶キャプテン(第18話):[[南廣|南広]]
 
*MATステーション隊員(第18話):[[片岡五郎]]、[[大門正明|羅雅煌]]、沢登護、[[佐古正人]]
 
*梶の妻(第18話):立花房子
 
*コーヒーショップ店員(第18話):[[山本正明]]
 
*医師(第19話):片山明彦
 
*次郎の同級生(第19話):石原光真、伊藤秀美
 
*MAT宇宙研究部技官(第20話):[[菅沼赫]]
 
*地球防衛庁参謀(第20話):[[伊原徳]] ※ノンクレジット
 
*坂井信夫(第21話):小松英三郎
 
*中村努の母親(第21話):岸井あや子
 
*旅客機の機長(第21話):[[越後憲]]
 
*ジェット機のパイロット(第21話):[[小沢直平]]
 
*ピエロのサンドウィッチマン(第22話):[[三谷昇]]
 
*ゴミ処理場職員(第22話):[[うえずみのる]]
 
*南條純子(第23話):[[横山リエ]]
 
*純子の父(第23話):[[陶隆司|陶隆]]
 
*天文台所員(第23話):[[天本英世]]
 
*農夫(第23話):[[坂本長利]]、[[増岡弘]]
 
*高田明夫(第24話):川瀬裕之
 
*高田とし子(第24話):[[福田公子]]
 
*マンション管理人・黒井幸造(第24話):[[大村千吉]]
 
*進(第25話):藤江喜幸
 
*警察署長(第25話):[[松尾文人]]
 
*建築技師(第25話):[[辻三太郎|辻しげる]]
 
*MAT地質調査班長(第25話):幸田宗丸
 
*六助(第25話):山本竜二
 
*刑事(第26話):大島章太郎
 
*東三郎(第27話):[[山波宏|山波ひろし]]
 
*東キヨ(第27話):[[不忍鏡子|進藤幸]]
 
*ラーメン屋(第27話):[[小高まさる]]
 
*沢村忠(第27話):[[沢村忠]] ※本人役で特別出演
 
*調査官(第28話):[[天草四郎 (俳優)|天草四郎]]
 
*民家の主人(第28話):[[池田忠夫]]
 
*漁師(第28話):[[岩城力也]]、[[吉原正皓]]
 
*気象台係長(第28話):土屋靖夫
 
*よし子(第29話):石井千代子
 
*よし子の両親(第29話):[[坂本新兵]]、中川玲子
 
*前田(第30話):[[大泉滉]]
 
*三谷(第30話):熊野隆司
 
*松山老人(第30話):[[巖金四郎|巌金四郎]]
 
*伊吹竜 MAT隊長の娘・伊吹美奈子(第31・43話):大木智子
 
*風間輝男 / ゼラン星人(第31話):[[永吉健太郎]]
 
*看護婦(第31話):[[小園蓉子]]
 
*MAT保安部隊員(第31話):[[薩摩剣八郎|中山剣悟]]、遠矢孝信
 
*野原太郎(第32話):松原和仁
 
*野原作太(第32話):[[谷村昌彦]]
 
*町田駐在(第32話):[[浜村純]]
 
*中年婦人(第32話)[[京田尚子|京田ひさ子]]
 
*佐久間良(第33話):二瓶秀哉
 
*金山十郎(メイツ星人)(第33話):[[植村謙二郎]]
 
*街の男たち(第33話):[[梅津栄]]、[[小笠原弘]]
 
*警官(第33話):山崎純資
 
*水野一郎(第34話):[[清水幹生]]
 
*医師(第35話):[[飯沼慧]]
 
*看護婦(第35話):[[玉井碧]]
 
*外国人船員(第35話):エフ・ボサード
 
*鈴村四郎(第36話):[[高田稔]]
 
*鈴村みどり(第36話):[[戸部夕子]]
 
*井口美砂子(第36話):吉岡ユリ
 
*神田刑事(第36話):[[野村浩三|野村明司]]
 
*医師(第37話):[[奥野匡]]
 
*宇宙電波研究所長 / ナックル星人(第37・38話):[[成瀬昌彦]] ※第38話はノンクレジット
 
*ナックル星人の部下(第37・38話):速水鴻、沢美鶴
 
*MAT本部作戦室係官(第37・38話):吉田潔、豊田紀雄 ※第37話はノンクレジット
 
*ハヤタ / ウルトラマン(第38話):[[黒部進]]
 
*モロボシ・ダン / ウルトラセブン(第38話):[[森次晃嗣|森次浩司]]
 
*片岡洋子(第39話):[[梶三和子]]
 
*津村秀男(第39話):[[和田周]]
 
*天文台係官(第39話):[[岸野一彦]]
 
*ルミ子の母(第39・40話):[[織賀邦江]] ※第39話はノンクレジット
 
*中山老人 / ブラック星人(声)(第40話):[[寄山弘]]
 
*中山美佐子(第40話):荒井純子
 
*青年(第40話):倉石和旺
 
*山小屋の管理人(第40話):[[北山年夫|北山歳夫]]
 
*山内ススム(第41話):[[斎藤信也]]
 
*日笠(第41話):土方弘
 
*鳴沢村の駐在(第42話):[[柳谷寛]]
 
*ドライバー(第42話):岡野耕作、[[向精七|向正人]]
 
*トラック運転手(第42話):土屋靖雄
 
*測候所の係員(第42話):小出実
 
*伊吹竜 MAT隊長の妻・伊吹葉子(第43話):[[本山可久子]]
 
*葉子の両親(第43話):[[和沢昌治]]、[[田中筆子]]
 
*道路管理人 / グロテス星人(声)(第43話):[[加地健太郎]]
 
*広田あかね / ケンタウルス星人(第44話):[[井波ゆき子|茜夕子]]
 
*白鳥エリカ(第45話):川崎純子
 
*浜村医師(第45話):[[高原駿雄]]
 
*紙芝居屋の老人 / ズール星人(第46話):[[多々良純]]
 
*徹(第46話):芦沢常法
 
*看護婦(第46話):[[花形恵子]]
 
*丘隊員の母(第47話):[[葦原邦子]]
 
*勝(第48話):田村明彦
 
*勝の母(第48話):[[五月晴子]]
 
*泥棒(第48話):[[不破万作 (俳優)|不破万作]]
 
*星野 / ミステラー星人・善(声)(第49話):[[村上不二夫]]
 
*星野輝美(第49話):古屋まゆみ
 
*ミステラー星人・悪(人間態・声)(第49話):森本景武
 
*小泉博士(第50話):[[邦創典]]
 
*小泉チドリ(第50話):[[八木孝子]]
 
*日本地質研究所所員(第50話):[[鮎川浩]]
 
*MATレーダー通信隊員(第51話):菊池英一
 
*着流しの男(第51話):遠矢孝信
 
 
 
=== 声の出演 ===
 
参考文献:『円谷プロ画報 (1)』p.212、213
 
 
 
※全てノンクレジット
 
*ウルトラマン:[[谷津勲]](第1・18・30・31・37話)、[[村越伊知郎]](第50話)
 
*ウルトラセブン(第18話):村越伊知郎
 
*ゼラン星人(第31話):[[梶哲也]]
 
*ドラキュラス(第36話):梶哲也
 
*ナックル星人(第38話):[[沢りつお]]
 
*バルダック星人(第39話):谷津勲
 
*バルタン星人Jr.(第41話):[[阪脩]]
 
*ストラ星人(第42話):阪脩
 
*メシエ星雲人(第45話):谷津勲
 
*ズール星人上司(第46話):谷津勲
 
*ヤメタランス(第48話):[[市川治]]
 
*ササヒラー(第48話):谷津勲
 
*バット星人(第51話):阪脩
 
*初代ウルトラマン(第51話):谷津勲
 
 
 
=== スーツアクター ===
 
※ウルトラマン以外ノンクレジット
 
*ウルトラマン:[[きくち英一|菊池英一]]
 
*ウルトラセブン(第18・38話):望月武郎
 
*初代ウルトラマン(第38話):斉藤忠治
 
*怪獣・宇宙人<ref>きくち英一・著『ウルトラマン・ダンディー』([[風塵社]]・1995年)より</ref>
 
**[[遠矢孝信]](メイン)
 
**菊池英一(ザザーン)
 
**関国麿(デットン)
 
**森平<ref name = "不明" group = "注">名前不明。</ref>(ツインテール、シーモンス<ref group = "注">単独シーンは遠矢が担当。</ref>)
 
**有川兼光(ブラックキング、パラゴン〈前部〉)
 
**斉藤忠治(ミステラー星人〈善〉、バット星人)
 
**高山<ref name = "不明" group = "注"/>(メシエ星雲人)
 
※ムルチ{{refnest|group = "注"|OPで遠矢の名がクレジットされているが、本人によれば「この時期『[[スペクトルマン]]』の長期九州ロケに同行していたので、その間の怪獣(ムルチほか2本くらい)はJFAの若手メンバーが演っていた」とのこと<ref>[[ソニー・マガジンズ]]刊『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (1) スペクトルマン』p.185より</ref>。}}、ブラック星人、ストラ星人、グロテス星人、ケンタウルス星人、ズール星人は不明。
 
 
 
== スタッフ ==
 
*プロデューサー:[[円谷一]]、斎藤進、橋本洋二([[TBSテレビ|TBS]])
 
*プロデューサー補:[[熊谷健]]
 
*企画:[[満田かずほ]]、[[田口成光]] ※ノンクレジット
 
*脚本:[[上原正三]]、田口成光、[[伊上勝]]、[[金城哲夫]]、[[市川森一]]、[[石堂淑朗]]、[[実相寺昭雄]]、[[飯島敏宏|千束北男]]、[[岸田森|朱川審]]、[[長坂秀佳]]、斉藤正夫、[[小山内美江子]]
 
*監督(本編):[[本多猪四郎]]、[[筧正典]]、[[冨田義治]]、鍛治昇、[[山際永三]]、真船禎、[[大木淳吉|大木淳]]、[[東條昭平]]、[[佐伯孚治]]、[[松林宗恵]]
 
*監督(特殊技術):[[高野宏一]]、[[佐川和夫]]、大木淳、[[真野田陽一]]
 
*音楽:[[蒔田尚昊|冬木透]]
 
*主題歌:[[すぎやまこういち]]
 
*撮影(本編):[[鈴木清 (映画監督)|鈴木清]]、佐川和夫、永井仙吉
 
*撮影(特撮):鈴木清、佐川和夫、佐藤貞夫、[[唐沢登喜麿]]
 
*照明(本編):森本正邦、大山次郎、小林哲也、小池一三
 
*照明(特撮):小池一三、大口良雄、[[原文良]]、森本正邦
 
*美術(本編):[[育野重一]]、栗山吉正、安田邦宣
 
*美術(特撮):[[池谷仙克]]、[[井口昭彦|高橋昭彦]]、[[鈴木儀雄]]、[[大澤哲三|大沢哲三]]、[[青木利郎]]
 
*光学撮影:中野稔
 
*光学作画:[[飯塚定雄]]
 
*操演:塚本貞重、小川昭二、白熊栄次、小笠原亀
 
*編集:柳川義博、[[小林熙昌]]
 
*助監督(本編):東條昭平、宮坂清彦、岡村精
 
*助監督(特撮):吉村善之、田渕吉男、布施修、常葉武
 
*効果:[[東宝効果集団]]、小森護雄
 
**第1・2話オープニングには小森の名前がクレジットされているが、実際に小森が手掛けたのは1・2話のパイロット版であり、オンエア版は全て東宝効果集団が担当している。
 
*録音:[[光映新社|キヌタ・ラボラトリー]]、セントラル録音
 
*現像:[[東京現像所]]
 
*制作:TBS、[[円谷プロダクション]]
 
 
 
== 主題歌・劇中音楽 ==
 
本作より主題歌とBGMを異なる作曲家が担当するという分業体制に入った。主題歌と挿入歌の作曲はすぎやまこういちが担当。「帰ってきたウルトラマン」と「MATチームの歌」をカップリングした団次郎の歌唱によるオリジナルバージョンは[[原盤権]]を持つ[[日本コロムビア]](EP盤)と[[朝日ソノラマ]](初版のソノシート)がリリース<ref group = "注">制作に関わった日本音楽出版(現:[[日音]])も原盤権の一部を所持している。</ref>。競作となる他のメーカーはカヴァー・ヴァージョンを収録した。
 
 
 
カヴァー・ヴァージョンには、[[子門真人]]・[[ヤング・フレッシュ]]の共演とヤング・フレッシュ単独の2種(以上[[日本ビクター]]→[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクター音楽産業]])、[[ボニージャックス|ボニー・ジャックス]]([[キングレコード]])、[[藤井健 (歌手)|藤井健]]・[[ザ・ブレッスン・フォー]]([[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBS・ソニー]])、[[若子内悦郎]]([[EMIミュージック・ジャパン|東芝音楽工業→東芝EMI]])、外山浩爾([[ゼール音楽事務所]]制作・[[朝日ソノラマ]]=再版のソノシートおよびソノラマレコード・[[東宝レコード]]他)、山形忠顕([[テイチクエンタテインメント|テイチク]])、[[三鷹淳]](日本コロムビア)<ref group = "注">本放送当時、コロムビアではシングルは団次郎の、他作品主題歌との混載盤は三鷹淳の歌唱で発売した。ウルトラマンシリーズの本放送終了後(1975年頃)以降に発売された物では混載盤でも団次郎の歌唱で収録された例がある(1975年発売のコンパクト盤『テレビまんが主題歌ヒットシリーズ 9』CH-509 など)。</ref>によるものがある。なお、カヴァー・ヴァージョンにはカラオケ部分のみオリジナル音源を使用したもの(三鷹版、若子内版、山形版など)がある。
 
 
 
『ウルトラマンレオ』第34話の劇中では、外山浩爾のカヴァー・バージョンが使われていた。
 
 
 
=== オープニングテーマ ===
 
; 「帰ってきたウルトラマン」
 
:* 作詞:[[円谷一|東京一]] / 作曲:[[すぎやまこういち]] / 歌:[[団時朗|団次郎]]、みすず児童合唱団
 
: シリーズで初めて主役俳優が主題歌を歌った<ref group = "注">本作出演より以前に、歌謡曲歌手としてシングル4枚([[日本クラウン]]から2枚、日本コロムビアから2枚)を発表した実績があった。</ref>。
 
: 主題歌として最終選考まで残るも次点で不採用となった「戦え!ウルトラマン」(歌:団次郎)もあり、テレビサイズ、フルサイズともにステレオ録音だった。作曲のすぎやまは、凝った構成の「戦え!〜」が好みであったが、子供番組ゆえ「分かりやすいメロディーの方がよい」と考え「帰ってきたウルトラマン」が主題歌に採用されたと述懐。[[ファミリー劇場]]の『[[ウルトラ情報局]]』にすぎやまが出演した際、放送分のオープニング映像に「戦え!ウルトラマン」を使用し、実現しなかった幻のオープニングとして放送された。また『[[ウルトラマン列伝|新ウルトラマン列伝]]』の[[2013年]][[9月25日]]放送分における[[ベムスター]]戦VTRのBGMとして使用された。
 
: BGM担当の[[蒔田尚昊|冬木透]]は「戦え!ウルトラマン」と同じ歌詞で主題歌候補曲を作曲したが、録音には至らなかった。ただし、メロディはBGMとして使用されている。このメロディによる歌は[[1992年]]に「帰ってきたぞウルトラマン!」の曲名で[[水木一郎]]の歌唱によりリリースされた。
 
 
 
=== 関連楽曲 ===
 
「MATチームの歌」、「怪獣音頭」、コロムビアのオリジナル企画曲「怪獣ロック」など。いずれも作中では使用されていないが、放映当時の各種イベント会場で流された。「怪獣音頭」は『[[ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟]]』のラストで使用された他、歌詞を変更したものが『[[私が愛したウルトラセブン]]』で使用されたこともある。また、「MATチームの歌」には、朝日ソノラマ(EP盤)から発売された[[西田敏行]]/[[少年少女合唱団みずうみ]]によるカヴァー・ヴァージョンが存在する。
 
 
 
=== BGM ===
 
BGMは『[[ウルトラセブン]]』に続き冬木透が作曲した。
 
* 曲群の構成を『セブン』と比べると、宇宙や異次元空間の描写曲が減り、入れ替わるように人物、特に子供の情景・心理描写曲の割合が増えている。
 
* MAT出撃・攻撃シーンに多用された男声コーラス入りの曲(M-3)は俗に「[[ワンダバ]]」と呼ばれ、視聴者に主題歌と同等以上の強い印象を残した。そのため後の作品でも「ワンダバ」の流れをくむ曲が使われる例が多い。同じく冬木作曲の『ウルトラセブン』の挿入歌『ULTRA SEVEN』に「ワンダバ」の萌芽が見られる<ref group = "注">『ULTRA SEVEN』を作詞した東京一こと[[円谷一]]に「同じような曲を」と頼まれた冬木が「ワン、ツー、スリー、フォー」から「ワン」を取って発展させたのが「ワンダバ」になった。</ref>。第46話では[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#宇宙参謀 ズール星人|ズール星人]]演じる紙芝居のテーマ曲で現実音楽としても登場する<ref group = "注">このM-3は、2010年現在、[[アサヒ飲料]]の缶コーヒー「[[WONDA|BLACK WONDA]]」のテレビCMにも使用されている。本CMに登場する[[唐沢寿明]]は、『[[ウルトラマンティガ]]』エンディング『Brave Love,TIGA』でワンフレーズを担当している。</ref>。
 
* 前述の冬木版主題歌は、メロディのみがウルトラマンの優勢な戦いを描く勇壮な曲(M-13)を初め、主要BGM各曲のモチーフとして使用された。
 
* 主にエキストラ音楽として、冬木の本作以前の担当作品(『[[レモンのような女]]』『おかあさん』『生きる』など)の曲が流用された。
 
* 本作では『セブン』のBGMからの流用も顕著だが、全てのBGM選曲を冬木自らが行い、『セブン』の作品世界をそのまま持ち込まないよう配慮された。
 
* 主題歌と劇中BGMが別々の作曲家によるものであるためか、劇中で主題歌およびそのメロディが使用される場面は少ないが、劇中の重要なシーンで使用される。
 
 
 
=== その他の楽曲 ===
 
*第7話では夜間キャンプの若者達が[[ザ・モップス]]の「朝まで待てない」(ビクター盤)に合わせて踊っているシーンがある。また第16話の冒頭では同様のシチュエーションで[[ザ・ゴールデン・カップス]]の「[[銀色のグラス]]」が使用されている。
 
* 第34話では[[PYG]]の「[[花・太陽・雨]]」が使用された。この曲は1999年に[[バップ]]から発売された『帰ってきたウルトラマン ミュージックファイル』に収録されている。なお、市川森一はPYGメンバーの[[萩原健一]]と親交があり、市川が萩原に許可を頼んだことにより「花・太陽・雨」の使用が実現した。
 
* 第43話の伊吹隊長が家族旅行へ出かけるシーンで、伊吹がカーラジオから流れてきた「[[南国土佐を後にして]]」を聞いて思わずリズムを取るシーンがある。この曲は伊吹役・根上淳の妻である[[ペギー葉山]]の歌唱であり、葉山は後に『ウルトラマンタロウ』で[[ウルトラの母]]の声と人間体(緑のおばさん)を演じることとなる。
 
* 第48話で[[ザ・ドリフターズ]]の「誰かさんと誰かさん」が、続く第49話では「ドリフのおこさ節」が使用された。
 
 
 
== 他媒体展開 ==
 
*当時、玩具メーカーなどとのタイアップは緊密ではなく、タイアップ先企業の意向が作品設定に深く関与する傾向は本作では見られない。
 
*逆に当時の円谷プロの版権管理の体制が甘く、無版権ものの商品が多数流通する状況を生んだ。
 
*すでに実績のあるウルトラシリーズに対する業界の注目は熱く、商品化権の入札で激しい競り合いが見られた。第1期ウルトラシリーズで雑誌掲載権を持っていた[[講談社]]は[[小学館]]に競り負けている。
 
 
 
=== 映像ソフト化 ===
 
*VHSは[[バンダイビジュアル]]から発売。全12巻で各巻4話(1、2、12のみ5話)収録。
 
*DVD([[デジタルウルトラシリーズ]])は2002年12月18日 - 2003年5月23日に発売。全13巻で各巻4話(13のみ3話)収録。1 - 3巻、4以降は2巻ずつ同時発売。各巻にダイジェスト映像が収録され、第13巻では店頭デモ映像、全話予告編(デジタルリマスター版)が特典映像として収録されている。
 
*Blu-ray Discが[[2015年]][[11月26日]]に[[バンダイビジュアル]]から発売。こちらはHD2.0リマスター版を収録。
 
 
 
=== 他テレビシリーズ ===
 
; 『[[ウルトラマンA]]』
 
: 本作から第1・13・14・26・27話にウルトラマンジャック(変身後のみ)と第10話に郷秀樹(アンチラ星人が化けた偽者)と坂田次郎と村野ルミ子が登場。
 
; 『[[ウルトラマンタロウ]]』
 
: 第1・24・25・33・34・40・52話にウルトラマンジャックが登場。33・34・52話では郷秀樹の姿でも登場。
 
; 『[[ウルトラマンレオ]]』
 
:第34話にウルトラマンジャックと郷秀樹が登場。第38・39話では変身後の姿だけで登場。
 
; 『[[ウルトラマンメビウス]]』
 
: 本作から郷秀樹 / ウルトラマンジャックが登場。また、本作に登場した多くの怪獣が再登場している。なお、郷=ウルトラマン(ジャック)は登場しないが、第32話は本作の第33話からつながる内容となっている。
 
 
 
=== 雑誌 ===
 
小学館が雑誌掲載の権利を持っており、小学館の各雑誌に漫画化作品が掲載されている。学習雑誌では巻頭カラー特集で、ウルトラマン、怪獣、MATに関する図解、画報が掲載された他、怪獣パノラマ、MATシュート(輪ゴム式)、MAT隊員手帳などの付録が付けられていた。また、読者向けにオリジナル[[バッジ]]の有料頒布も行われている。
 
;漫画
 
:*よいこ 1971年6月号 - 1972年3月号 [[馬場秀夫]]、1972年4月号 [[久松文雄]]
 
:*幼稚園 1971年5月号 - 1972年3月号 [[中城けんたろう]]、1972年4月号 久松文雄
 
:*[[小学一年生]] 1971年4月号 - 1972年3月号 中城けんたろう、1972年4月号 [[森義一]]
 
:*[[小学二年生]] 1971年5月号 - 1972年4月号 [[内山まもる]]
 
:**上記の掲載後には2004年に[[コンビニコミック]]として発売されただけで長らく絶版となっていたが、2011年9月21日には完全復刻版が[[復刊ドットコム]]より発売された<ref>[http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68319685 『帰ってきたウルトラマン [完全復刻版](内山まもる)』 販売ページ] - 復刊ドットコム</ref>。ISBN 9784835447612
 
::{| class="wikitable" font-size:small" border="1"
 
!掲載号!!サブタイトル!!登場怪獣
 
|-
 
|1971年5月号
 
|必殺!流星キック
 
|古代怪獣キングザウルス三世
 
|-
 
|1971年6月号
 
|アーストロン大逆襲
 
|凶暴怪獣アーストロン
 
|-
 
|1971年7月号
 
|怪獣峠を越えろ
 
|古代怪獣ツインテール、音波怪獣シュガロン
 
|-
 
|1971年8月号
 
|二大怪獣の恐怖 東京大竜巻
 
|津波怪獣シーモンス、竜巻怪獣シーゴラス
 
|-
 
|1971年9月号
 
|復讐のベムスター
 
|宇宙大怪獣ベムスター
 
|-
 
|1971年10月号
 
|戦慄!マンション怪獣誕生
 
|マンション怪獣キングストロン
 
|-
 
|1971年11月号
 
|この一発で地獄へ行け!
 
|のこぎり怪獣グロンケン
 
|-
 
|1971年12月号
 
|呪いの骨神オクスター
 
|水牛怪獣オクスター
 
|-
 
|1972年1月号
 
|ウルトラマン夕陽に死す
 
|変幻怪獣キングマイマイ、竜巻怪獣シーゴラス、<br />用心棒怪獣ブラックキング、暗殺宇宙人ナックル星人
 
|-
 
|1972年2月号
 
|ウルトラの星光る時
 
|用心棒怪獣ブラックキング、暗殺宇宙人ナックル星人
 
|-
 
|1972年3月号
 
|バルタン星人Jrの復讐
 
|ロボット怪獣ビルガモ、宇宙忍者バルタン星人Jr
 
|-
 
|1972年4月号
 
|魔神学舎に咆える
 
|魔神怪獣コダイゴン、発砲怪人グロテス星人
 
|}
 
:*小学三年生 1971年5月号、11月号 - 1972年3月号 [[高須れいじ|高須礼二]]、1971年6月号 - 10月号 馬場秀夫、1972年4月号 [[林ひさお]]
 
:*小学四年生 1971年10月号 - 1972年3月号 [[平沢茂太郎]](絵物語)、1972年4月号 [[ダイナマイト鉄|斉藤ゆずる]]
 
:*小学五年生 1971年4月号 - 6月号 [[坂口尚]]、1971年7月号 - 1972年4月号 [[森藤よしひろ]]
 
:*小学六年生 1971年7月号 - 1972年4月号 森藤よしひろ
 
:*[[別冊少年サンデー]] 1971年5月号 - 1971年12月号 水穂輝
 
:*小学館BOOK 1971年4月号 - 1971年12月号 西田幸司、1972年1月号 - 1972年3月号 林ひさお
 
 
 
=== 映画 ===
 
『[[東宝チャンピオンまつり]]』にてテレビ版をベースにした作品が3シーズンにわたって公開された。
 
;『帰ってきたウルトラマン』
 
:1971年7月21日公開。第5話・第6話の劇場版。同時上映は『[[ゴジラ対ヘドラ]]』、『[[昆虫物語 みなしごハッチ#劇場版|昆虫物語 みなしごハッチ]]』、『[[いなかっぺ大将#映画版|いなかっぺ大将]]』、『[[わらしべ長者]]』。
 
:シリーズ45年を記念した「ウルトラシリーズ45周年記念 メモリアルムービーコレクション 1966-1984 DVD-BOX」に収録されている。
 
;『帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖』
 
:1971年12月12日公開。第13・14話の劇場版。同時上映は『[[三大怪獣 地球最大の決戦#再上映|ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(『三大怪獣 地球最大の決戦』の改題短縮版)]]』、『[[いなかっぺ大将#映画版|いなかっぺ大将]]』、『[[昆虫物語 みなしごハッチ#劇場版|昆虫物語 みなしごハッチ]]』、『[[マッチ売りの少女#アニメ、漫画、ゲーム|マッチ売りの少女]]』。
 
;『帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる』
 
:1972年3月12日公開。第29話の劇場版。同時上映は『[[地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン]]』、『[[天才バカボン (アニメ)#劇場版|天才バカボン]]』、『[[昆虫物語 みなしごハッチ#劇場版|昆虫物語 みなしごハッチ]]』、『[[ミラーマン#劇場版|ミラーマン]]』、『[[樫の木モック#劇場版|かしの木モック]]』。
 
 
 
=== 書籍 ===
 
;絵本
 
:オリジナルのイラストや宣材を元にしたものが主流で、写真をコラージュして作られた商品は当時少なかった。また、[[朝日ソノラマ]]の商品に顕著な[[ソノシート]]付き(主題歌やオリジナルのドラマを収録)のものや、イラストを立体的に見せる「仕掛け絵本」(商品名:飛び出す絵本)も人気を得た。
 
;怪獣図鑑
 
:宣材や番組の画面写真を元にウルトラマンや怪獣のプロフィールを図鑑形式にまとめたもの。[[小学館]]のものが代表的。初代ウルトラマン、ウルトラセブンと比べると、本作では怪獣の設定図面を商品化している例は極めて少ない。
 
;[[ブロマイド]]
 
:1枚5円、あるいは2枚組10円で、袋とじされたものから好きなものを選んで買うくじ引きの要素も盛り込まれた仕組みだったが、購入するまで中身が分からない点を悪用され、無版権の粗悪品も多数流通していた。
 
 
 
=== 玩具 ===
 
;[[ソフトビニール]]製人形(ソフビ・[[フィギュア]])
 
:旧[[マルサン商店]]の経営権・資産を引き継いだ[[ブルマァク]]を中心に発売された。現行作品だったこともあり、終盤の怪獣(ササヒラー、キング・ボックルなど)も含めほとんどの登場怪獣が商品化され、その商品点数はスタンダードサイズの怪獣だけで41点にものぼった{{Sfn|帰ってきた帰ってきた|1999|pp=168 - 171}}。
 
;[[プラモデル]]
 
:ブルマァク、[[東京マルイ|マルイ]]からマットアロー1号、2号、マットジャイロ、ウルトラマンが発売された。ただし、ウルトラマンは、ブルマァクの物は立ち姿勢でゼンマイ動力で歩く物、マルイは飛行姿勢でモーターライズ・足元にプロペラの付いた「空飛ぶウルトラマン」と、全く異なるものであった。なお、マルイのマットアロー、ジャイロは1985年と1994年に再発売されているが、ウルトラマンのみは一度も再発売が無い。また、マルイの製品は銀色成型で(ブルマァクの物はブルーグレー)デカールを貼るだけで劇中のイメージを再現できる特徴があった。なお、マルイのアロー1号は全体のイメージをかなり正確に把握しており(インテーク付近の形状のみ異なる)既に30年が経過しているモデルではあるが、2000年頃に改造されて模型誌(ホビージャパン誌)のジオラマ写真に使われたことがある。
 
:以上は大型の物だが、この他に50円サイズのミニプラモも発売されており、マットアロー1号、2号、マットジャイロがブルマァクから、また島型のベースにウルトラマンや怪獣がセットになったものが4種類[[日東科学教材|日東科学]]から発売され、主に小売店や[[駄菓子屋]]で流通していた。ブルマァクの50円サイズのマットジャイロは、金型が引き取られて1985年、日東科学(マスターブランド)で発売されたマットビハイクルのおまけキットとして添付されたことがある。
 
;[[ミニカー (玩具)|ミニカー]]
 
:ダイヤペット(米沢玩具・現:[[アガツマ]])と[[トミカ]]([[トミー (企業)|トミー]]・現:[[タカラトミー]])からすでに発売されていたコスモスポーツをベースにマットビハイクルが製品化された。なお日本の映像作品に登場する劇中車が製品化されたのは、このマットビハイクルが最初と言われている。
 
;[[セルロイド]]製お面
 
:以前から流通していた初代ウルトラマン・Aタイプを模したものが継続販売されることが多かったが、本作に合わせて新たに商品化されたものもあった。
 
;[[トランプ]]・いろは[[カルタ]]
 
:トランプに怪獣のイラストを配したもの、ウルトラマン、怪獣、MATを題材としたいろはカルタも発売された。
 
;パンチキック
 
:[[タカラ (玩具メーカー)|タカラ]](現:タカラトミー)のビニール製打撃玩具のロングセラー商品で、本作関連ではウルトラマン、アーストロン、シーゴラスなどの図柄が発売。
 
;ウルトラマンヘルメット
 
:ウルトラマンの顔上半分(目の部分まで)を子供サイズのヘルメット状にしたプラスチック製の玩具。
 
;MAT隊員ヘルメット、マットシュート
 
:いわゆる「隊員なりきりセット」の走り。いずれも子供サイズのプラスチック製。マットシュートはホルスター兼用のベルト付。子供用の隊員服はこの当時では商品化されなかった。
 
;その他、ウルトラマン人形付き○○
 
:[[ブリキ]]製の模型自動車でウルトラマンの人形が運転席に座るものなど、多岐にわたる。
 
 
 
=== 食品(菓子) ===
 
;[[日清シスコ|シスコ]]「ウルトラマンガム」「シスコーン」シリーズなど
 
:パッケージおよびガムの包み紙にウルトラマンやマットアローおよび怪獣のイラストが用いられた。また「当たり」の景品として、14話のダイジェスト(特撮シーンのみで構成)を収録した立体ビューワー「パンペット」も製作された。
 
;[[ロッテ]]「ウルトラマンフーセンガム」
 
:5枚入り、当時20円。包み紙の1枚には転写式シールが入っていた。
 
 
 
=== 児童向け文房具・衣料品・日用品 ===
 
:筆箱、鞄、ズック靴、ハンカチ、水筒、弁当箱、茶碗、箸、スプーンなどの食器などに、ウルトラマンと怪獣、あるいはマットアローなどを配したイラストに番組ロゴを加えたデザインがあしらわれて商品化された。
 
 
 
=== 帯番組 ===
 
;帰ってきたウルトラマン体操
 
:[[ファミリー劇場]]で2011年 - 2012年に放送。
 
 
 
== 備考 ==
 
;「タッコング大逆襲」初号プリント
 
:第2話の初号プリントでは、主題歌、一部の効果音、アイキャッチ、変身シーンも異なっていた。第1話の初号プリントは、現在では円谷プロのスタッフが紛失したため、幻になっている。尚、紛失する以前に製作されたパック・イン・ビデオのVHSソフト「THEウルトラ伝説 興奮ベストメモリアル」に第1話と第2話の初号フィルムから抜粋した本編と顕著に異なる場面(第1話は変身シーンとラストシーン、第2話は変身シーン)が収録されている。
 
;[[ダイコンフィルム]]作品『[[帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令]]』(増殖怪獣バグジュエル登場)
 
:[[1983年]]3月に[[DAICON FILM]]が制作した8mm映画作品。同年に開催された[[日本SF大会]]「DAICON4」のプロモーション活動の一環として制作された。アマチュア時代の[[岡田斗司夫]]が脚本を、[[庵野秀明]]が監督を、[[赤井孝美]]が特技監督を担当し、また、[[武田康廣]]がプロデューサーを担当した。ウルトラマンは庵野が素顔で演じた。主題歌は『戦え!ウルトラマン』<ref group="注">日本コロムビアの2枚組LP「TVオリジナルBGMコレクション 冬木透の世界」収録の、当時は1番しか発見されていなかった音源を使用。</ref>。DAICON FILM版のタイトルの由来は、庵野秀明をはじめとする制作・出演者陣が、DAICON FILM発足以前に、短編の『ウルトラマン』を自主製作で2本製作したことがあり、今回はそのウルトラマンが『かえってきたウルトラマン』なので、このタイトルにしたという。自主上映会などでの公開の後、ビデオが販売されたが、[[円谷プロダクション]]と[[TBSテレビ|TBS]]の無許諾作品であったため、ビデオは廃盤となる。版権への配慮から、『帰ってきたウノレトラマソ』、あるいは『DAICON FILM特撮作品』とされた場合もある。後に、DAICON FILMが制作会社[[ガイナックス]]に発展して関係者の多くも映像業界で働いていることとなったことで、円谷プロダクションの特別許諾を得て、[[2001年]]にGAINAXから期間限定でDVD化されたが、[[2004年]]に販売を終了している。
 
;[[切通理作]]『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(1993年 [[宝島社]])
 
:第33話のサブタイトルを冠したこの評論集は、切通の最初の単行本となった。上原正三、市川森一らにインタビューをしている。
 
;団時朗と榊原るみの共演
 
:団と榊原は本作以降も何度か共演しているが、近しい関係でキャスティングされることが少なくない。
 
:本作から10年後の東映の『[[ロボット8ちゃん]]』([[1981年]]-[[1982年]])では団がロボット工学者・青井博士、榊原が8ちゃんの居候する春野家の母・春野かすみとして共演した。
 
:また、[[円谷エンターテインメント|円谷映像]]の『[[エコエコアザラク]]』(TVシリーズ版)では、主人公・黒井ミサの両親役を演じている。
 
;主人公のネーミング
 
:しばしば「郷秀樹という名はアイドル歌手・[[郷ひろみ]]と[[西城秀樹]]の名を組み合わせたもの」と言われることがあるが、本作の放映開始は1971年であり、郷ひろみも西城秀樹もデビューは翌年の1972年であるため、完全な誤解である。
 
:命名者である上原正三によると、'''郷'''には「地球に密着した郷(ふるさと)」、'''秀樹'''には「秀でた樹が育つ」という意味合いが込められているとのこと{{Sfn|帰ってきた帰ってきた|1999|p=18}}。
 
; ウルトラ5つの誓い2011
 
: 2011年に起こった[[東日本大震災]]では、[http://m-78.jp/ultraman_donation/ ウルトラマン基金]が設立され、ウルトラマンからのメッセージとして節電や応援を込めた「ウルトラ5つの誓い2011」が掲げられた。なお、この年のファミリー劇場での再放送(詳細は後述)では、津波を題材とした第13・14話の放映を欠番扱いにして自粛した。
 
:なお、「ウルトラ5つの誓い2011」は以下の通りである。
 
:*'''一、節電をしよう。'''
 
:*'''一、必要以上のむやみな買い物はやめよう。'''
 
:*'''一、不確かな情報に惑わされないようにしよう。'''
 
:*'''一、優しさを忘れずに、励まし合って、生きていこう。'''
 
:*'''一、希望をもって、未来に向かって進もう。'''
 
 
 
*ドラマ『[[警部補 矢部謙三]]』で、団時朗演ずる警視総監の本名が'''郷秀帰'''といい、「郷秀樹」と「帰ってきたウルトラマン」の両方にちなんだネーミングになっている。本編でも矢部謙三に「ウルトラマン」と呼ばれたことがある<ref group = "注">団時朗はインタビューで、[[福田卓郎]]により名付けられた名前で、「郷秀帰=別世界の郷秀樹」という設定の許可も円谷プロダクションから出ているという。</ref>。
 
*ドラマ『[[茜さんのお弁当]]』第5話「裏切りと別れ」(TBS系列の[[1981年]][[11月18日]]放送分)の冒頭で、第30話のウルトラマン対オクスターのシーンがテレビ画面に流用されている。
 
 
 
== 未発表シナリオ ==
 
;「呪われた怪獣伝説“キングザウルスIII世”」(脚本・伊上勝)
 
:博物館の骨格標本が落雷で蘇る。それは古代アトランティス人が生み出した、キングザウルスIII世だった。この名称は第4話に登場した[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣#古代怪獣 キングザウルス三世|キングザウルス三世]]に流用されている。
 
;「月のメルヘン」(脚本・実相寺昭雄)<ref name = "白書85" />
 
:MATが打ち上げる月ロケットに搭載される月面車は、坂田に設計と製作が依頼されたものだった。打ち上げが近づく中、坂田やMATのもとに、東日新聞科学担当・竹叢夕子を名乗る女が現れる。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"|2}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書|date = 1982-12-31|title = 不滅のヒーローウルトラマン白書|series=ファンタスティック・コレクション・スペシャル|publisher=[[朝日ソノラマ]]|edition=初版|id=雑誌コード:67897-80|ref={{SfnRef|白書|1982}}}}
 
* {{Cite book|和書|others = 監修:円谷プロダクション|date = 1994-10-01|title =テレビマガジン特別編集 新・ウルトラマン大全集|publisher = 講談社|isbn = 4-06-178418-8|ref = {{SfnRef|新大全集|1994}}}}
 
* [[てれびくん]]デラックス愛蔵版シリーズ([[小学館]])
 
** {{cite book |和書 | date = 1984-09-10 | title = ウルトラ怪獣大全集 | publisher = 小学館 | series = てれびくんデラックス愛蔵版 | isbn = 4-09-101411-9 | ref={{SfnRef|ウルトラ怪獣大全集|1984}} }}
 
** {{cite book |和書 | date = 1990-09-10 | title = ウルトラ戦士超技全書 | publisher = 小学館 | series = てれびくんデラックス愛蔵版 | isbn = 4-09-101423-2 | ref={{SfnRef|超技全書|1990}} }}
 
** {{Cite book |和書 |date=2006-10-10 |title=[[ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟]][[超全集]] |series = てれびくんデラックス 愛蔵版 |publisher=小学館 |isbn=978-4-09-105110-3 |ref={{SfnRef|メビウス&兄弟超全集|2006}} }}
 
** {{Cite book|和書 | title = [[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]超全集 | publisher = 小学館 | series = てれびくんデラックス愛蔵版| date = 2008-10-04 | isbn = 978-4091051202 | ref = {{SfnRef|超ウルトラ8兄弟超全集|2008}} }}
 
** {{Cite book|和書 | title = [[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]] 超全集 | publisher = 小学館 | series = てれびくんデラックス愛蔵版| date = 2009-12-23 | isbn = 978-4-09-105129-5 | ref = {{SfnRef|ウルトラ銀河伝説超全集|2009}}}}
 
** {{Cite book|和書|others = 構成 間宮尚彦・乗浜彩乃|title = [[ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国]]超全集|series=てれびくんデラックス 愛蔵版|date = 2011-01-31|publisher = 小学館|isbn = 9784091051325|ref={{SfnRef|ゼロTHE MOVIE超全集|2011}} }}
 
* {{Cite book|和書|date=1999-03|title=帰ってきた帰ってきたウルトラマン|series=タツミムック 検証・第2次ウルトラブーム|publisher=[[辰巳出版]]|isbn=978-4886413642|ref={{SfnRef|帰ってきた帰ってきた|1999}}}}
 
* {{cite book |和書 | date = 2001-12-21 |others=監修 円谷プロダクション | title = ウルトラマン大辞典 | publisher = [[中経出版]] | isbn = 4-8061-1556-8 | ref={{SfnRef|大辞典|2001}} }}
 
* {{Cite book|和書|author=白石雅彦|coauthors=萩野友大|date=2002-12|title=帰ってきたウルトラマン大全|publisher=[[双葉社]] |isbn=978-4575294941|ref={{SfnRef|大全|2002}}}}
 
* {{Cite book|和書|others = 監修:円谷プロダクション|date = 2003-01-03|title =僕たちの好きなウルトラマン|publisher = 宝島社|isbn = 4-7966-3028-7|ref = {{SfnRef|僕たち|2003}}}}
 
* {{Cite book|和書 |editor=竹書房/ブレインナビ編 | title = ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み | publisher = [[竹書房]] | volume = 上巻 | date = 2002-10-04 | isbn = 978-4-8124-0888-9 | ref = {{SfnRef|画報 上巻|2002}} }}
 
* {{Cite book|和書|others = 監修:円谷プロダクション|date = 2003-04-25|title =僕たちの好きなウルトラマン2 ウルトラセブンVS侵略宇宙人編|publisher = 宝島社|isbn = 4-7966-3115-1|ref = {{SfnRef|僕たち2|2003}}}}
 
* {{Cite book|和書|others=構成・執筆・編集 小野浩一郎・岩畠寿明(エープロダクション)|date=2009-03-27|title=大決戦!超ウルトラ8兄弟|publisher=[[講談社]]|series=[[テレビマガジン]]特別編集|isbn=978-4-06-178434-5|ref={{SfnRef|テレビマガジン特別編集 超ウルトラ8兄弟|2009}} }}
 
* {{Cite book|和書|date=2010-01-21|title=大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE Visual File|publisher=[[角川書店]]|isbn=978-4-04-854453-5|ref={{SfnRef|ウルトラ銀河伝説VisualFile|2010}} }}
 
* {{Cite book|和書|editor=講談社 編|date=2015-10-15|title=帰ってきたウルトラマン パーフェクトファイル |series=キャラクター大全 |publisher=[[講談社]] |isbn=978-4-06-2195621|ref={{SfnRef|キャラクター大全|2015}}}}
 
; 雑誌
 
:* {{Cite journal |和書 |date =2015-10-01 |publisher =[[徳間書店]] |journal =[[ハイパーホビー|HYPER HOBBY]] PRESENTS キャラクターランド |volume =vol.3 |isbn=978-4-19-730136-2 |ref ={{SfnRef|キャラクターランドvol.3|2015}} }}
 
:* [[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]([[ホビージャパン]])
 
:** {{Cite journal |和書 |date=2015-10-01 |journal=宇宙船 |volume=VOLUME 150 |issue=(AUTUMN 2015.秋) |publisher=ホビージャパン |isbn= |ref={{SfnRef|宇宙船150|2015}} }}
 
:** {{Cite journal |和書 |date=2016-04-01 |title=70's円谷怪獣リスペクト検証 栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史 [第1回] [[池谷仙克]]が生んだ端正な異形たち |journal=宇宙船|volume=vol.152 |issue=(SPRING 2016.春)|publisher=ホビージャパン |pages=pp.80-83|isbn=978-4-7986-1218-8 |ref={{SfnRef|宇宙船152|2016}}}}
 
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==
 
*[[ウルトラシリーズ]]
 
*[[ウルトラシリーズ]]
*[[ウルトラシリーズの作品一覧]]
 
*[[ウルトラマン一覧]]
 
*[[帰ってきたウルトラマンの登場怪獣]]
 
 
== 外部リンク ==
 
*[http://www.fami-geki.com/kaeriman/index.html 帰ってきたウルトラマン | ファミリー劇場]
 
*[http://www.fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=01319 帰ってきたウルトラマン デジタルリマスター版【セレクト】]
 
*[http://www.fami-geki.com/kaeriman/index02.html 帰ってきたウルトラマン体操]
 
 
 
{{前後番組|
 
放送局=[[TBSテレビ|TBS]]系|
 
放送枠=金曜19時台前半<br />本作以降第2期ウルトラシリーズ<br />(- 1975年3月)|
 
前番組=[[キックの鬼]]|
 
次番組=[[ウルトラマンA]]}}
 
  
{{ウルトラシリーズ}}
 
{{本多猪四郎監督作品}}
 
 
{{DEFAULTSORT:かえつてきたうるとらまん}}
 
{{DEFAULTSORT:かえつてきたうるとらまん}}
  

2018/8/11/ (土) 18:26時点における最新版

帰ってきたウルトラマン』(かえってきたウルトラマン)

1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で、毎週金曜19:00 - 19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組

怪獣と戦う防衛チーム・MATマットや、巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。

関連項目