「タイランド湾」の版間の差分

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[[File:Gulf of Thailand.svg|thumb|300px|タイランド湾(Gulf of Thailand)]]
 
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'''タイランド湾'''(タイランドわん、Gulf of Thailand、{{Lang|th|อ่าวไทย}}、'''タイ湾'''<ref>「タイ湾」だと「[[台湾]]」と読みが同じになるので、使用時には誤認されないよう注意が必要である。</ref>とも)は、[[太平洋]][[南シナ海]]の最西部にある[[湾]]。
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'''タイランド湾'''(タイランドわん、Gulf of Thailand、{{Lang|th|อ่าวไทย}}、'''タイ湾'''<ref>「タイ湾」だと「[[台湾]]」と読みが同じになるので、使用時には誤認されないよう注意が必要である。</ref>とも)
  
== 地理 ==
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マレー半島北部とインドシナ半島の間にある南シナ海の支湾。別称タイ湾。シャム湾Gulf of Siamともよばれた。湾奥にはチャオプラヤー川が注ぎ、その河口にはタイの首都バンコクがある。サタヒープ岬と海岸保養地のホアヒンを結ぶ線より北はバンコク湾とよばれる。スンダ陸棚上の湾であるので水深は50メートル以浅の部分が多く、バンコク湾は20メートル以浅である。古くから海上交通が行われ、沿岸では漁業が盛んである。
[[File:ปลาวาฬบรูด้า.jpg|thumb|湾内で摂餌をする[[カツオクジラ]]。]]
 
[[File:Bryde's whale (9547580674).jpg|thumb|同上。]]
 
[[タイ王国]]、[[カンボジア]]、[[ベトナム]]、[[マレーシア]]がその海岸線を有する。南東方向に開けた湾であり、最北地点[[チャオプラヤー川]]河口を最奥に、ベトナムの[[バイブン岬]]から[[マレーシア]]の[[コタバル]]結ぶ範囲となっている。その面積は大雑把に320,000[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]にも及ぶと言われる。また、タイ地域の旧称シャムに由来して、'''シャム湾'''という表記が用いられていたこともある。
 
 
 
湾内の水深は非常に浅く、平均は45メートルで、もっとも深いところでも80メートルである。この浅さは湾内の水流を緩やかにし、さらに、[[チャオプラヤー川]]などからの淡水流入によって、[[塩分濃度]]が3.05-3.25%とかなり低くなっているのが特徴である。ただし、南シナ海から流れてくる塩水により、濃度が一部濃くなっているところがあり、50メートル以下の場所では3.4%となっている場合もある。その水深のため、[[氷河期]]の海面低下した時期においてはタイランド湾は陸地化していたが、その後、海面の上昇によって、湾が形成されたと考えられる([[スンダランド]]を参照)。
 
 
 
チャオプラヤーをはじめとする複数の河川が湾奥に流れ込むことにより豊富な漁業資源が棲息し、それらを餌とする[[カツオクジラ]]<ref>岩田高志, 赤松友成, 佐藤克文、[http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/63/G1-03.html カツオクジラの立ち泳ぎ採餌]</ref>、[[ツノシマクジラ]]<ref>https://kaken.nii.ac.jp/d/p/17405017.ja.html</ref>、[[シナウスイロイルカ]]、[[カワゴンドウ]]、[[スナメリ]]、[[ジュゴン]]<ref>Adulyanukosol K., Poovachiranon S., [http://chm-thai.onep.go.th/chm/MarineBio/Paper/Mammals/7thSEASTAR.41.pdf Dugong (Dugong dugon) and seagrass in Thailand: present status and future challenges], Part II: Dugong - Adulyanukosol & Poovachiranon, Phuket Marine Biological Center and Department of Marine and Coastal Resources in Thailand, pp.41-50.</ref>、[[タイマイ]]などの貴重な海洋生物の住処にもなっている。特にカツオクジラは[[ホエールウォッチング]]の対象になっている<ref>[http://www.excite.co.jp/News/travel/20151030/Tabiisara_1080.html バンコク近郊の海でホエールウォッチング!]</ref>。
 
 
 
== 産物・産業 ==
 
鉱物資源として[[石油]]や[[天然ガス]]などが産出される。このため[[PTT]]が[[オフショア]]油田開発を手がけ、ラヨン県[[マープタープット工業団地]]を中心に[[石油精製]]・[[石油化学]]品の製造を行い、511kmにわたる[[パイプライン]]で国内需要に供給している<ref>http://www.pttplc.com/EN/About/Business/PTT-Owned-Business/Gas-Unit/Pages/transmission-pipeline.aspx</ref>。
 
 
 
南洋であるため湾内の水温は高く、[[サンゴ礁|珊瑚礁]]が発生しやすいと言われている。珊瑚礁のあるきれいな湾内では、[[サムイ島]](コサムイ、Koh Samui)や[[スラーターニー]]県海岸部等での[[マリンスポーツ]]が発達している。
 
 
 
また、有毒なウニの[[ガンガゼ]]が集団で生息している。海に入る際は注意が必要である。
 
 
 
== 主な支湾 ==
 
* タイ王国の[[サッタヒープ]]からチャアムまでを特に'''バンコク湾'''({{lang|th|อ่าว บางกอก}})と言うことがある。
 
* カンボジアの[[ココン州]]と[[シアヌークビル]](コンポン・ソム)に囲まれた部分を'''コンポンソム湾'''<!-- ({{lang|km|ឈូងសមុコンポンソム}}) コンポンソムのクメール文字表記がわかりません -->と呼ぶ。
 
* ベトナムの[[キエンザン省]][[ラックザー]]の海岸周辺を'''ラックザー湾'''({{lang|vi|Vịnh Rạch Giá}})と呼ぶ。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Category:Gulf of Thailand}}
 
{{ウィキポータルリンク|地理|[[画像:Gnome-globe.svg|34px|Portal:地理]]}}
 
* [[スンダランド]]
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
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==参照リンク==
 
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[[Category:タイの湾]]
 
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[[Category:カンボジアの地形]]
 
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2018/9/29/ (土) 16:33時点における最新版

タイランド湾(Gulf of Thailand)

タイランド湾(タイランドわん、Gulf of Thailand、อ่าวไทยタイ湾[1]とも)

マレー半島北部とインドシナ半島の間にある南シナ海の支湾。別称タイ湾。シャム湾Gulf of Siamともよばれた。湾奥にはチャオプラヤー川が注ぎ、その河口にはタイの首都バンコクがある。サタヒープ岬と海岸保養地のホアヒンを結ぶ線より北はバンコク湾とよばれる。スンダ陸棚上の湾であるので水深は50メートル以浅の部分が多く、バンコク湾は20メートル以浅である。古くから海上交通が行われ、沿岸では漁業が盛んである。

脚注

  1. 「タイ湾」だと「台湾」と読みが同じになるので、使用時には誤認されないよう注意が必要である。



座標: 東経102度00分北緯9.5度 東経102度9.5; 102



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