「トラフグ」の版間の差分

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ja>Miyuki Meinaka
 
 
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{{生物分類表
 
|名称 = トラフグ
 
|画像=[[画像:Fugu in Tank.jpg|250px|トラフグ]]
 
|画像キャプション='''トラフグ'''<br/>''Takifugu rubripes''
 
|省略=条鰭綱
 
|亜綱 = [[新鰭亜綱]] [[w:Neopterygii|Neopterygii]]
 
|上目 = [[棘鰭上目]] [[w:Acanthopterygii|Acanthopterygii]]
 
|目=[[フグ目]] [[w:Tetraodontiformes|Tetraodontiformes]]
 
|科=[[フグ科]] [[w:Tetraodontidae|Tetraodontidae]]
 
|属=[[トラフグ属]] [[:en:Takifugu|''Takifugu'']]
 
|種='''トラフグ''' ''[[w:Takifugu rubripes|T. rubripes]]''
 
|学名=''[[w:Takifugu rubripes|Takifugu rubripes]]''<br />(Temminck & Schlegel, [[1850年|1850]])
 
|英名=[[:en:Takifugu rubripes|Japanese pufferfish]]<br />Torafugu<br />Tiger puffer
 
|和名='''トラフグ''' ('''虎河豚''')
 
}}
 
'''トラフグ''' ('''虎河豚'''、英: [[:en:Takifugu rubripes|Japanese pufferfish]]、学名: ''Takifugu rubripes'')は、[[フグ目]][[フグ科]]に属する[[魚類]]。
 
  
==分布・生息域==
+
'''トラフグ''' ('''虎河豚'''、英: [[:en:Takifugu rubripes|Japanese pufferfish]]、学名: ''Takifugu rubripes'')
分布は、[[太平洋]]北西部、[[日本海]]西部、[[黄海]]、[[東シナ海]]など。[[北海道]][[室蘭]]付近が北限。湾内などに多く、成長するまでは河口の汽水域にもいる。
 
  
==形態・生態==
+
フグ目フグ科の海水魚。全長 80cm。体はやや細長く肥大し,尾柄を除きほとんど側扁しない。頭は大きく四角張り,上下両顎にそれぞれ 2枚の歯板をもつ。体の背面と腹面には小棘が密にあり,ざらざらしている。背部は暗褐色で,胸鰭の後ろに大きな黒色斑がある。腹部は白い。[[フグ類]]のなかで最も美味とされるが,有毒魚として知られ,卵巣や肝臓などに[[テトロドトキシン]]と呼ばれる,いわゆるフグ毒をもち,毒性はきわめて強い。日本各地,朝鮮半島東岸,東シナ海北部,[[黄海]][[ポー(渤)海]]に分布する。
体長 70 cm 程度になる。産卵は春。小魚、甲殻類などを食べる。
 
 
 
==人との関わり==
 
食用として取引されるフグの中では最も高級とされる。他の[[フグ]]類同様に神経毒である[[テトロドトキシン]]を含むため、調理には免許が必要である。特に[[肝臓]][[卵巣]]は毒性が強い。
 
 
 
[[石川県]]では1年以上も卵巣を塩漬けにしたうえ、さらに糠に漬け込んで毒を抜いた珍味「[[河豚の卵巣の糠漬け]]」が食用として供されている。ただし、解毒に至るプロセスは依然解明されていない。
 
 
 
本種は養殖もされる。近年では、毒をもたないトラフグの養殖がされるようになり、今後の動向が注目される([[海のフォアグラ#トラフグの肝|海のフォアグラ]]も参照)ほか、2008年には[[栃木県]][[那珂川町 (栃木県)|那珂川町]]の株式会社夢創造が、2011年には[[長野県]][[飯田市]]の飯田市南信濃振興公社([[道の駅遠山郷]]を参照)が、ともに温泉水を用いた毒を持たないトラフグの養殖を成功させており「温泉とらふぐ」の名称で地域活性化を行っている。
 
 
 
==ゲノムプロジェクト==
 
トラフグの[[ゲノム]]には[[ジャンクDNA]]配列が非常に少なく、ゲノムサイズは 3.5-4 億塩基対と[[脊椎動物]]では最も小さい(ヒトゲノムは30億塩基対)が、[[遺伝子]]の数はヒトとほぼ同じであると考えられる。つまり遺伝子密度が高い生物といえる。これは[[ゲノミクス]]などでの遺伝子解析を容易にする。[[C._elegans|線虫]]をモデル生物として有名にした[[シドニー・ブレナー]]は、このことに注目し、フグゲノムプロジェクトを立ち上げた。これによってトラフグは[[生物学]]において一躍有名になった。
 
 
 
==トラフグの自然免疫システム==
 
{{出典の明記|section=1|date=2010年10月}}
 
[[ゲノムプロジェクト]]から明らかになったトラフグの免疫システムのうち、自然免疫系で重要な働きをする[[Toll様受容体|TLR]]遺伝子が明らかとなった。ヒトは10種類のTLR分子で体内に侵入する[[微生物]]を発見するが、トラフグにもヒトとほとんど同じ種類のTLR分子を持っており、ヒトと同様のシステムでトラフグ体内に侵入する微生物を認識すると考えられている。
 
 
 
しかし、トラフグにはヒトには存在しないTLR分子として、TLR21やTLR22分子を持っており、ヒトよりも、より鋭敏に体内に侵入した微生物を認識できると予想されている。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Takifugu rubripes}}
 
* [[魚の一覧]]
 
* [[ふぐ料理]]
 
* [[海のフォアグラ]]
 
* [[東京一番フーズ]](外食事業者)
 
* [[関門海]](外食事業者)
 
* [[口白症]] - ウイルスが原因と考えられているトラフグの疾病。口吻周囲が白くなる。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://dx.doi.org/10.3358/shokueishi.54.277 天然トラフグ肝臓の毒性分布] 食品衛生学雑誌 Vol.54 (2013) No.4 p.277-281
 
  
 
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[[Category:プライドフィッシュ]]
 
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{{テンプレート:20180815sk}}

2018/12/30/ (日) 12:01時点における最新版

トラフグ虎河豚、英: Japanese pufferfish、学名: Takifugu rubripes

フグ目フグ科の海水魚。全長 80cm。体はやや細長く肥大し,尾柄を除きほとんど側扁しない。頭は大きく四角張り,上下両顎にそれぞれ 2枚の歯板をもつ。体の背面と腹面には小棘が密にあり,ざらざらしている。背部は暗褐色で,胸鰭の後ろに大きな黒色斑がある。腹部は白い。フグ類のなかで最も美味とされるが,有毒魚として知られ,卵巣や肝臓などにテトロドトキシンと呼ばれる,いわゆるフグ毒をもち,毒性はきわめて強い。日本各地,朝鮮半島東岸,東シナ海北部,黄海ポー(渤)海に分布する。



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